ホンダ・P型エンジン

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P07A(自然吸気仕様)

P型エンジン(Pがたエンジン)は、本田技研工業で製造されている軽自動車直列3気筒ガソリンエンジンである。

機構[編集]

従来のE型エンジンの後継機にあたり、スポーツカー向けのエンジンではなく実用型ではあるが、かなりのショートストロークエンジンとなった。これは軽自動車では車重に比してエンジンの排気量が小さく、他の乗用車用エンジンよりも高い回転域が常用されるために、その回転域での効率を重視したためである。ボアピッチはL型エンジンと同一の80mm。

吸・排気バルブはそれぞれ1個で、タイミングチェーンで駆動されるカムシャフトにより、ロッカーアームを介し開閉される。そのロッカーアームの摺動部には動弁系のフリクションを低減するためにローラー機構を使用している。点火プラグが対角の位置に2個ずつ取付けられ、その1つ1つに点火コイルを装着し、エンジン回転や負荷に応じて最適なタイミングと位相で点火する。シリンダーヘッドの吸・排気ポートは、燃焼室内にスワールが形成される形状にし、燃焼速度の向上を図っている。シリンダーブロックアルミ製で、シリンダークランクシャフトの中心軸がオフセットされ、ピストンとシリンダー間の摩擦抵抗の低減を図っている。

燃料供給装置はPGM-FI仕様のみで、インテークマニホールドの各気筒のポートにインジェクターが取付けられたマルチポイント式である。エキゾーストマニホールドが無く、エンジンと三元触媒との間隔を近づけ、冷間時でも早期から排気ガスの浄化を可能にした。

歴史[編集]

バリエーション[編集]

P07A[編集]

NA仕様[編集]

  • 弁機構:SOHC チェーン駆動 吸気1 排気1
  • 排気量:658cc
  • 内径×行程:71.0mm×55.4mm
  • 圧縮比:11.2
  • 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
  • 参考スペック (JC1 ライフ)
    • 最高出力:38kW(52PS)/7,100rpm
    • 最大トルク:60N·m(6.1kg·m)/3,600rpm
  • ライフ(JC1/2)

ターボ仕様[編集]

  • 弁機構:SOHC チェーン駆動 吸気1 排気1
  • 排気量:658cc
  • 内径×行程:71.0mm×55.4mm
  • 圧縮比:8.5
  • 過給機:ターボチャージャー
  • 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
  • 参考スペック (JC1 ライフ)
    • 最高出力:47kW(64PS)/6,000rpm
    • 最大トルク:93N·m(9.5kg·m)/4,000rpm
  • ライフ(JC1/2)

搭載されていた車種[編集]

P07A[編集]

NA仕様[編集]

ターボ仕様[編集]

  • ライフ(JB7/8)
  • ゼスト(JE1/2)

脚注[編集]


関連項目[編集]

外部リンク[編集]