国道197号

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一般国道

国道197号標識

国道197号
路線延長 274.5 km(総延長)
201.0 km(実延長)
182.6 km(現道)
陸上区間 244.5 km
海上区間 30.0 km
制定年 1963年指定(1970年延伸)
起点 高知県高知市
主な
経由都市
高知県須崎市高岡郡檮原町
愛媛県大洲市西宇和郡伊方町
終点 大分県大分市
接続する
主な道路
記法
Japanese National Route Sign 0056.svg国道56号
Japanese National Route Sign 0320.svg国道320号
Japanese National Route Sign 0378.svg国道378号
Japanese National Route Sign 0217.svg国道217号
Japanese National Route Sign 0010.svg国道10号
Japanese National Route Sign 0210.svg国道210号
Template(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路
愛媛県伊方町二見付近、通称メロディーライン上の道路標識。
三崎港(後は国道九四フェリー ニュー豊予2)
大分県庁、大分市役所などが並ぶ大分県大分市昭和通り交差点付近

国道197号(こくどう197ごう)は、高知県高知市から大分県大分市に至る一般国道である。

概要[編集]

高知県内の高知市から須崎市にかけてと、愛媛県大洲市内の一部では共に国道56号と重複している。また四国・九州間の豊後水道海上国道方式で、旧日本道路公団が開設し後に民間事業者の国道九四フェリーへ移管したフェリー航路によって三崎佐賀関両港間が結ばれている。地域高規格道路豊後伊予連絡道路の構想もある[1]

かつては高知県高岡郡津野町の布施ヶ坂や愛媛県佐田岬半島の区間を代表に悪路として知られており、四国では197号のことを数字の語呂合わせで「イクナ(行くな)国道」と呼称されることもあった[2]。この地域の改築に関しては、権限代行により建設省(現国土交通省)が1970年(昭和45年)から佐田岬メロディーライン、日吉・高研地区、大洲西地区、鹿野川地区の道路改築事業に着手し、今日では愛媛県内の全区間が2車線道路に改良されている[3]。一方、大分県内の区間は愛媛街道と呼ばれ、古くから幹線道路として知られている。基本的には2車線であるが、高知県檮原町と津野町の間の野越トンネルが1.5車線と狭小トンネルであることから、高知県は2010年度より「野越バイパス」の整備に着手した[4]。 佐田岬半島周辺は地質が脆いため、地すべり等が発生しやすい。同地区にある名取トンネル(愛媛県西宇和郡伊方町=旧三崎町)は内部の漏水によって崩壊しかねない状況となっており、2005年5月から八幡浜方面から別ルートで再掘削し、旧トンネル内で合流などの工事が行われていて1キロほどの迂回路が設置されていたが、2007年7月25日に復旧・開通した。なお、佐田岬半島区間は「メロディーライン」の愛称がつけられている。

愛媛県内区間の一部は地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道として抜本的に改良整備中であり[5]、2013年3月17日に一部区間が開通した[6]

路線データ[編集]

一般国道の路線を指定する政令[7][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史[編集]

1953年昭和28年)に、現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づき、松山市 - 高知市間が国道197号松山高知線として初回指定された[10]が、同路線は1963年(昭和38年)に一級国道56号に昇格。 同日新たに大分市 - 大洲市間が国道197号大分大洲線として指定された[11][12]。国道指定当初は大分市の国道10号と大洲市の国道56号を結ぶ路線であったが、1970年(昭和45年)に起終点を交換し、新たな起点側を大洲市から高知市まで延伸した[13]

年表[編集]

  • 1963年昭和38年)4月1日 - 二級国道197号大分大洲線(大分市 - 大洲市)として指定施行[12]
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道197号として指定施行[14]
  • 1970年(昭和45年)4月1日 - 起終点を交換して起点側を延伸し、一般国道197号(高知市 - 大分市)として指定施行[13]

工事概要[編集]

  • 1971年(昭和46年)4月16日 - 夜昼トンネル完成[15]
  • 1974年(昭和49年)11月15日 - 大峠トンネル完成。
  • 1976年(昭和51年)12月21日 - 三崎トンネル開通。
  • 1981年(昭和56年)8月12日 - 高研山トンネル完成[16]
  • 1982年(昭和57年)11月30日 - 大洲西道路完成[16]
  • 1983年(昭和58年)11月30日 - 高岡地区(檮原工区、日吉工区)L=16.9㎞完成[16]
  • 1983年(昭和62年)12月4日 - 三崎地区L=35.2㎞完成[17]
  • 1991年(平成 3年)10月25日 - 布施ヶ坂地区完成[18]
  • 1999年(平成11年)6月26日 - 鹿野川道路完成[3]
  • 2002年(平成14年)4月6日 - 大分南バイパス全線供用開始。
  • 2007年(平成19年)3月31日 - 大分市佐賀関 - 大分市志生木間完成。
  • 2012年(平成24年)3月27日 - 大分市志生木(辛幸地区)- 大分市志生木(小志生木地区)間完成。(古宮〜小志生木バイパス全線供用開始。)[19]
  • 2013年(平成25年)3月17日 - 名坂道路(大洲・八幡浜自動車道)開通[6]

路線状況[編集]

バイパス[編集]

地域高規格道路
高知県内
  • 布施ヶ坂地区
愛媛県
大分県
  • 古宮〜小志生木バイパス(佐賀関バイパス)
大分市佐賀関から志生木間の線形不良箇所を解消し、安全で円滑な交通の確保を目的とした延長2.2kmの2車線道路として計画された。1995年(平成7年)に事業着手。2007年(平成19年)3月1.3kmを部分供用。2012年(平成24年)3月全線供用。

通称[編集]

道路施設[編集]

主なトンネル[編集]

  • 当別峠トンネル(L=831m)
  • 高研山トンネル(L=1,562m、W=8.3m)
  • 栗の木トンネル(L=1,552m、W=9.25m)
  • 大地トンネル(L=1,337m、W=9.25m)
  • 久下トンネル(L=911m、W=9.25m)
  • 大洲西トンネル(L=1,078m、W=9.0m)
  • 夜昼トンネル(L=2,141m、W=8.8m)
  • 大峠トンネル(L=1,081m) - 旧トンネルは「トンネルの中にトンネルがある」として日本テレビ系投稿!特ホウ王国で取り上げられた。
  • 佐賀関トンネル(L=1,006m)
  • 津梼トンネル(仮称)(L=1,008m)

橋梁[編集]

  • 日吉橋(L=99m、W=12.0m)
  • 新宇和川橋(L=115.0m、W=8.75m)
  • 塩成大橋(L=200.0m、W=9.0m)
  • 鶴崎橋(L=334.5m)
  • 乙津橋(L=310.0m)
  • 舞鶴橋(L=302.6m、W=15.0m)

道の駅[編集]

地理[編集]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 2005年2月1日に2村が合併して高岡郡津野町発足。
  3. ^ 2005年1月1日に1町1村が合併して北宇和郡鬼北町発足。
  4. ^ 2005年3月28日に八幡浜市と合併して八幡浜市発足。
  5. ^ 2005年4月1日に西宇和郡伊方町ほか2町が合併して西宇和郡伊方町発足。
  6. ^ 2005年1月1日に大分市へ編入。
  7. ^ 2011年4月1日現在
  8. ^ 海上区間30.0kmは総延長に含み、実延長・現道に含まない。

出典[編集]

  1. ^ 豊予海峡の概要”. 豊予海峡ルート. 愛媛県企画情報部管理局交通対策課. 2011年8月13日閲覧。
  2. ^ 愛媛県「国道一九七号の改修」『愛媛県史 地誌Ⅱ(南予)』(1985年発行、愛媛県生涯学習センター「データベース「えひめの記憶」」にて2013年10月3日閲覧)
  3. ^ a b 一般国道197号鹿野川道路 (PDF)”. 第2回四国地方整備局事業評価監視委員会資料. 国土交通省四国地方整備局. p. 1. 2013年1月17日閲覧。
  4. ^ 平成22年度一般会計当初予算の概要 (PDF) (高知県2010年2月発表、2013年10月3日閲覧)
  5. ^ 大洲・八幡浜自動車道”. 愛媛県土木部道路建設課. 2011年12月5日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年8月13日閲覧。
  6. ^ a b “大洲・八幡浜自動車道 一般国道197号「名坂道路」の供用開始のお知らせ”. 愛媛県. http://www.pref.ehime.jp/h40400/event/documents/nasaka_kaitsu.pdf 
  7. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. 2012年10月13日閲覧。
  8. ^ 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2012. 国土交通省道路局. p. 11. 2013年2月26日閲覧。
  9. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. 2012年10月13日閲覧。
  10. ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  11. ^ ウィキソースには、一級国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和37年5月1日政令第184号)の原文があります。
  12. ^ a b ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和37年5月1日政令第184号)の原文があります。
  13. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和44年12月4日政令第280号)
  14. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)
  15. ^ 建設省四国地方建設局 1999, p. 98.
  16. ^ a b c 建設省四国地方建設局 1999, p. 100.
  17. ^ 建設省四国地方建設局 1999, p. 101.
  18. ^ 建設省四国地方建設局 1999, p. 102.
  19. ^ 国道197号(古宮〜小志生木バイパス)開通”. 大分県. 2013年1月18日閲覧。

参考文献[編集]

  • 建設省四国地方建設局 (1999年3月), われらが四国 : 建設省四国地方建設局開局40年のあゆみ, 四国建設弘済会 
  • 大洲工事五十年史

関連項目[編集]

外部リンク[編集]