QRコード
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QRコードとは、1994年にデンソーの開発部門(現在は分離しデンソーウェーブ)が開発したマトリックス型二次元コードである。白と黒の格子状のパターンで情報を表す。なお、QRコードという名称(および単語)はデンソーウェーブの登録商標[1](第4075066号)である。QRはQuick Responseに由来し、高速読み取りができるように開発された。主に日本で広く普及している。
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[編集] 特徴
バーコードは横方向にしか情報を持たないのに対し、QRコードは縦横に情報を持つ。そのため、格納できる情報量が多く、数字だけでなく英字や漢字のデータも格納できる。また、推奨はされていないが、濃淡の判別が可能な色あいであれば、色も付けた状態でも読み込む事が可能である。
QRコードには、最初に作られたモデル1と、大型化に対応したモデル2がある。大きさはバージョン1の21×21セルからバージョン40の177×177セルまで、4セル刻みで決められている。
3隅の四角い切り出しシンボル(位置検出パターン、ファインダパターン)が特徴的である。加えて、7列目と7行目などのタイミングパターン、随所に入れられた小さい四角のアラインメントパターン(モデル2のみ)が固定で、それ以外の部分に符号が記録される。
1997年10月、AIM International規格になり、1998年3月にはJEIDA規格、1999年1月にはJISのJIS X 0510、さらに2000年6月にはISO規格のISO/IEC 18004となった。特許権者のデンソーウェーブは、規格化された技術に対し特許権を行使しないと宣言している。
| 数字のみ | 最大7,089文字 |
|---|---|
| 英数 (US-ASCII) | 最大4,296文字 |
| バイナリ(8ビット) | 最大2,953バイト |
| 漢字・かな (Shift JIS) | 最大1,817文字 |
[編集] QRコードの用語
最新(2004年11月20日改定)のJIS規格書(JIS X0510)の「適合条件」の中では、新規用途またはオープンシステム用途にあってはQRコードシンボルのモデル1は推奨されないシンボル形式となっている。よってここではQRコードシンボルのモデル2について記述する。
- モジュール (Module)
- QRコードのシンボルを構成する最小の単位セル。モジュールの大きさは型番により決定され、データの1ビットが1モジュールに相当する。
- 型番(Version)
- 1から40の番号で表されるシンボルの大きさ。最小は「型番1」の21×21モジュールで、最大は「型番40」の177×177モジュール。
- 誤り訂正レベル (Error Correction Level)
- QRコードに汚れなどがあっても正確に読み取れるように、読み取り不能や読み取り間違いのモジュールを 修正するために付けられる誤り訂正語のデータ語に対する割合。下記の4レベルがある。
- レベルL - コード語の約7%が復元可能
- レベルM - コード語の約15%が復元可能
- レベルQ - コード語の約25%が復元可能
- レベルH - コード語の約30%が復元可能
- モード (Mode)
- QRコードの中に定義される文字列の表示方法を表す。一般的にはよく使われるモードは、数字データモード、 英数字データモード、8ビットバイトデータモード、漢字データモードの4つと、その4つを組み合わせた 混合モードである。
- モード指示子 (Mode Indicator)
- 次のデータ文字列がどのモードで符引化されるかを示す4ビットの識別子
- 文字数指示子 (Character Count Indicator)
- モードの中でデータ文字列の長さを定義するビット列
- マスクパターン参照子 (Mask Pattern Reference)
- シンボルに適用されるマスク処理パターンのために使用するビットの識別子。
- マスク処理 (Masting)
- QRコードを読み取り易くするために行う処理。マスク処理パターンは8種類用意されており、その中で最も、 明モジュールと暗のモジュール数を均一化し、画像の高速処理の障害となるパターンの発生が抑えられるマスクを採用する。 マスク処理は、符号化領域のビットパターンとマスク処理パターンをXOR(排他的論理和)する。
- コード語 (Code Word)
- 実際QRコードで読み取りたいデータが書き込まれたデータ。
- 誤り訂正語 (Error Correction Word)
- QRコードに汚れなどがあってもデータ語を正確に読み取れるように、読み取り不能や読み取り間違いのモジュールを 修正するために余分に付けられるビット。誤り訂正語はデータ語から計算して作成される。
- 埋め草コード語 (Pad Code Word)
- 空のコード語位置を埋める目的で使用するデータを示さない仮のコード語。 コード語の数がシンボルの容量に満たない場合に使用される。
- 埋め草ビット(Padding Bit)
- データビット列の終端パターンの後にある最終コード語の空の位置を埋める目的で使用するデータではないゼロのビット。
- 残余ピット (Remainder Bit)
- 符号化領域が8ビットのシンボル文字で割り切れない場合に,最終シンボル文字の後にあるシンボル符号化領域の 空の位置を埋める目的で使用されるデータではないゼロのビット。
- 残余コード語 (Remainder Code Word)
- データ及び誤り訂正コード語の総数が,シンボルの容量を満たさない場合に、シンボルを完成させるために 空のコード語位置を埋めるために使用する埋め草コード語。
- 終端パターン (Terminator)
- データの終りを表すビット列。データの最後に使用し、0000のビット列になる。
[編集] 主な用途
開発当初は自動車部品生産の現場で使われたが、その後は様々な商品の管理などに広く使われている。また、カメラ付き携帯電話・PHS端末にQRコード対応(携帯電話・PHS内蔵カメラでコードを撮影し、QRコードの情報内容を認識させる)のものが登場し、後述の新たな利用法が生まれている。なお、携帯電話で初めてQRコードに対応したのは、J-PHONE(現・ソフトバンクモバイル)のJ-SH09である。
具体的には、印刷媒体(広告や地図など)やウェブ画面において、詳細情報のあるウェブサイトや、携帯端末向けウェブサイトの、URLを記録したQRコードを印刷・表示し、これらサイトへのアクセスを容易にすることや、個人データを格納したQRコードを名刺に印刷し、携帯電話機のアドレス帳登録を容易にすることなどである。また、ネットショッピング等の決済等でも使われ始めている。
2008年現在、日本中央競馬会(JRA)や主要の地方競馬(南関東、名古屋、兵庫など)で発売される勝馬投票券(大部分が富士通フロンテック製、一部日本ベンダーネット製でも見られる)の大部分はQRコードを使用したものになっている(一部地方競馬では磁気式と併用)。従来の磁気式投票券に比べてコスト削減(感熱紙の印刷になりインクリボンが不要になるほか、ソフトウェア上でQRコードを生成・印刷できるようになり、磁気記録用のヘッドも不要になる。)と、紙の再利用が容易になっている(なおJRAのI-PAT方式電話投票で実際に購入した馬券の写しをプリントアウトしたものにもQRコードが入っているが、その内容は発売窓口で発券したものとは違い、JRAのサイトのURLが入っているだけの「飾り」である)。なお、QRコード自体は複製が容易なので、投票券には偽造対策のため水色の特殊テープが埋め込まれており、払戻機で判別できるようになっている。
大手航空会社ANAとそのグループ航空会社では、2007年12月20日よりSKiPサービスと称して磁気式航空券を全廃して、日本の航空会社では初となる、情報の入力されたQRコードを用いて従来の航空券のかわりとする方式に完全に移行した。
日本のプロ野球においても、2009年より北海道日本ハムファイターズが、本拠地の札幌ドームでの試合において、QRコードを用いる事により、チケットレスで入場できるシステムを導入した。球団のHPにインターネットで予約する事で、携帯電話にQRコードが送信される仕組みである。
現在、日本では、販売されているカメラ付き携帯電話のほとんどがQRコードの読み取りに対応している。
[編集] マイクロQRコード
11×11セル~17×17セルの、QRコードの小型版である。切り出しシンボルは1つしかない。データ量は数字で5~35桁と、従来のバーコードと同程度だが、(同じ桁数で比べて)10~100分の1の面積に印字できる。
マイクロQRコードは、2004年11月、JIS X 0510として規格化された。
[編集] iQRコード
[編集] 関連特許
- 多次元コード付き情報記載物、ユーザーの登録方法、抽選方法および印刷方法
- 情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラム(簡便に、商品の管理が行えるようにする。)
- 印刷物、情報処理システム、情報処理装置および方法(勤怠管理をできるようにする。)
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 使用範囲は「理化学機械器具,測定機械器具,配電用又は制御用の機械器具,電池,電気磁気測定器,電線及びケーブル,写真機械器具,映画機械器具,光学機械器具,眼鏡,加工ガラス(建築用のものを除く。),電気通信機械器具,電子応用機械器具及びその部品,ロケット,回転変流機,調相機,電気アイロン,電気式ヘアカーラー,電気式ワックス磨き機,電気掃除機,電気ブザー,消防艇,磁心,抵抗線,電極,映写フィルム,スライドフィルム,スライドフィルム用マウント,録画済みビデオディスク及びビデオテープ」。なお別分野で他者(個人)が商標登録しているので注意を要する。
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- 技術仕様関連