札幌ドーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

札幌ドーム
Sapporo Dome
HIROBA
札幌ドーム
施設データ
所在地 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1
起工 1998年
開場 2001年6月3日
所有者 札幌市
管理・運用者 株式会社札幌ドーム
グラウンド 天然芝(サッカー)、
人工芝(野球)
建設費 約422億円
設計者 原広司、アトリエ・ファイ建築研究所、
アトリエブンク
建設者 大成建設竹中工務店
シャール・ボヴィス共同企業体
使用チーム • 開催試合
コンサドーレ札幌(開場 - 現在)
北海道日本ハムファイターズ (2004年 - 現在)
収容能力
41,484席(サッカー)
40,476席(野球)(双方とも固定客席数)
最大収容人数 53,845人
グラウンドデータ
球場規模 サッカー
ピッチサイズ - 105m×68m
野球
 両翼 - 100m (約328.1 ft)
 中堅 - 122m (約400.3 ft)
 グラウンド面積 - 14,460m²
フェンス 5.75m (約18.9 ft)

札幌ドーム(さっぽろドーム, Sapporo Dome)は、北海道札幌市にある多目的ドーム施設。プロサッカーJリーグコンサドーレ札幌、プロ野球パシフィック・リーグ北海道日本ハムファイターズプロ野球マスターズリーグ・札幌アンビシャスの本拠地。施設は札幌市が所有し、札幌市と道内財界各社が出資する第三セクター・株式会社札幌ドームが運営管理を行っている。

野球場としては日本で6番目かつ最北のドーム球場で、サッカー用の天然芝グラウンドと野球用の人工芝グラウンドの併用が可能。また、日本における唯一の完全屋内天然芝サッカースタジアムで、天然芝サッカー場移動方式「ホヴァリングシステム」を世界で初めて採用した。

建設には西武ライオンズの当時の親会社コクドが関わっていた事から、2003年から西武の準本拠地として使用する事を計画していた経緯があり[1]2002年西武は開幕戦を札幌ドームで開催している[2]

愛称は「Hiroba」(ひろば)だが、まったく定着しておらず、札幌では単に「ドーム」で通ることが多い。

目次

[編集] 施設概要

  • 敷地面積:305,230m²
  • 建築面積:55,168m²
  • 延床面積:98,226.21m²

メインとなるドームのクローズドアリーナ、屋外でホヴァリングサッカーステージの芝を育成するオープンアリーナ、その他の屋外施設を全て含めた数字である。

[編集] クローズドアリーナ

  • 構造:地上4階地下2階
    • 掘り下げ式に作られており、アリーナ面が地下2階となっている。
  • 収容人数:53,845人(フィールドに人を入れた場合)
    • 固定客席数41,484席(サッカー場)・40,476席(野球場)、フィールドシート202席(野球時のみ)、ファミリーシート50席(野球時のみ)、車椅子用席117席、貴賓室・特別室・記者席など。
    • 固定客席数変遷
2001年開業時~2002年夏:サッカー場約42,300、野球場約41,300(W杯のためのプレス席拡張による)[3]
2002年夏~2006年:サッカー場42,831、野球場41,823[4]
2007年~2008年:サッカー場41,580[5]、野球場40,572(デラックスシート新設)
  • アリーナ面積:14,460m²
  • インターセクション[6]:3,319m²
  • フィールドサイズ
    • サッカー場:ピッチサイズ105m x 68m、ステージサイズ:120m x 85m、芝のサイズ:113.4m x 80 m、天然芝グラウンド
    • 野球場:両翼100m、中堅122m、全面ショートパイル人工芝(大塚ターフテック製グランドターフ)
  • 使用料
    • イベント1回につき観客数2万人まで800万円。それ以上は1人につき400円が加算される[7]。従って入場者数が4万人を越えると使用料は1600万円超となる。また、貴賓室など諸室の使用料も別途加算される。スタンドを使わない場合は基本使用料20万円であり、一般市民でも多少奮発すれば草野球などを楽しむことができる。
  • 大型映像装置:2基(詳細は後述
  • 照明設備

[編集] オープンアリーナ

メインアリーナと向かい合っており、普段はこちらで天然芝を育成している。周りはクローズドアリーナのスタンドと同じような面構成の芝生席となっている。コンサドーレのサテライトの試合が行われたこともある。インターセクション部分を開放すればクローズドアリーナとの連続使用も可能である。

  • アリーナ面積:18,800m²

[編集] 付帯設備

  • 駐車場:1,351台(身障者用駐車場を含む)
  • バスターミナル:48バース
  • タクシープール:48台
  • 駐輪場:自転車206台、バイク112台
  • 屋外サッカー練習場:天然芝1面、人工芝1面
    • ここではコンサドーレも定期的に練習やサテライト、ユースチームの試合に利用している他、市民参加規模の大会、練習(フットサルも可)に幅広く利用されている。
    • なお、天然芝の練習場は悪天候(雨天・積雪など)の場合、芝生の生育・保護のため使えない。人工芝については天候に関わらず常時使える。また、現在はナイター設備が無いので日中のみの利用となる。

[編集] 位置

[編集] 歴史

農林水産省北海道農業試験場・甜菜試験農場の空中写真画像(1976年)
国土画像情報(カラー空中写真)

札幌市には以前から、東札幌(現在の札幌コンベンションセンター一帯)にドーム球場・「ホワイトドーム(仮称)」の建設構想があった。しかし、政治汚職事件で逮捕者が出たことによる資金的な問題から、この構想は一時立ち消えになっていた。

1992年、札幌市が2002 FIFAワールドカップの開催候補地として名乗りを挙げると、新たに建設するサッカースタジアムをホワイトドーム構想とリンクさせる案が浮上し、1996年1月には野球やサッカーなどを多目的に利用できるドームスタジアムとすることに正式決定した。翌年の設計コンペには9つのグループが参加し、東京大学名誉教授の建築家原広司らのグループが提案した、サッカー用の天然芝を空気圧で浮上するステージに乗せてドームに出し入れする「ホヴァリング・ステージ」方式が採用された。農林水産省北海道農業試験場・甜菜試験農場の跡地で1998年に着工され、2001年に完成。総工費は約422億円。同年6月3日、司会に徳光和夫、出演者として札幌出身のシンガーソングライター・大黒摩季らを招いて行われたオープニングセレモニーで開業した。

2001年7月7日には初の音楽コンサートとしてB'zのコンサートツアー「LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-」の札幌公演が行われた。7月21日にはコンサドーレの初試合も行われている。

2002年FIFAワールドカップでは一次リーグ3試合のみの開催となったが、イングランドアルゼンチンの豪華カードを始め、この大会で準優勝したドイツイタリアといった強豪国がプレイした。当時のサッカーイングランド代表監督だったスヴェン・ゴラン・エリクソンがハーフタイムに戦術指示を示したホワイトボードがそのままのかたちで保存されており、南北の連絡通路にあるギャラリーに展示されている。冬期間のリーグ戦開催において、寒さによるピッチの凍結に悩まされるヨーロッパ各国の関係者やマスコミからは、完全屋内で試合のできる本施設に高い評価が与えられた。ただし札幌ドームにおける冬季のサッカー公式戦開催は現状では不可能である。

2006年9月27日、日本ハムがプロ野球・パ・リーグのレギュラーシーズン1位をこの地で決めた。10月12日には日本ハムがソフトバンクに勝利し、北海道の地で初めてプロ野球のリーグ優勝、さらに10月26日には中日を下して日本シリーズ優勝決定の胴上げがなされた。2006年度シーズン、日本ハムは都合3度歓喜の瞬間をこの札幌ドームで味わった。

2007年からはセ・パ統一方式のプレーオフ、クライマックスシリーズが始まり、パ・リーグ・クライマックスシリーズの第2ステージが行われた。千葉マリンスタジアムで行われた第1ステージの勝者ロッテを2007年度公式戦でリーグ優勝を果たした日本ハムが3勝2敗で下し、クライマックスシリーズ初制覇と日本シリーズ進出を決めた。

2007年12月1日、Jリーグ・当時J2のコンサドーレ札幌水戸ホーリーホック2-1で下し、J2リーグ優勝、6年ぶりのJ1復帰をこの札幌ドームで決める。

2008年12月6日には、Jリーグ・J1の鹿島アントラーズコンサドーレ札幌を1-0で下し、J1連覇を達成。所属カテゴリー、チームは異なるが、2年連続でJリーグ優勝チームが誕生した。

[編集] 使用状況

試合当日の混雑する様子

プロサッカーJリーグコンサドーレ札幌の本拠地(札幌厚別公園競技場と併用)であるほか、2004年からはプロ野球パシフィック・リーグ北海道日本ハムファイターズの本拠地としても使用されている。また、2000年までは円山球場で開催されていた読売ジャイアンツの毎年夏恒例の北海道シリーズの2001年からの開催地としても使われている。毎年ではないが3月のオープン戦でこの2チームの直接対決があり、そのうちの1試合は巨人主催で、日本ハムが地元ながら唯一ビジター扱いで試合をする。

コンサドーレ札幌のクラブ事務所、北海道日本ハムファイターズの球団事務所はともにこの札幌ドームの施設内に居を構えている。Jリーグのホームスタジアムでドームを用いているのは他に大分神戸があるが、どちらも開閉式屋根で、閉鎖式ドームはJ1、J2を通して現在は札幌のみである。アメリカンフットボールにも使われているが、グラウンドの形態はサッカー場モードではなく野球場モードで、人工芝グラウンドで試合を行っている。

コンサートでも利用されておりイーグルスザ・ローリング・ストーンズなど世界のスーパースターが大規模コンサートを行なった。

2008ラリージャパンの模様

なお、2004年まではヤクルトスワローズ主催の公式戦、2003年の日本ハム移転までは西武ライオンズ主催の公式戦、2005年までは横浜ベイスターズ主催の公式戦も開催されていた。また、本拠地化する前年の2003年にも日本ハム主催試合の公式戦が数試合開催されていた。

変わったところでは、2008年から世界ラリー選手権(WRC)の一戦であるラリージャパンの主会場の一つとして使われている。ドーム内にヘッドクォーター(大会本部)とメディアセンター、駐車場にサービスパークが設けられるほか、ドームのアリーナでスーパーSS(ラリーカーが2台同時に走行するスペシャルステージ)が行われた。なお屋内でのスーパーSS開催はWRC史上初[8]

[編集] 施設

[編集] ホヴァリングサッカーステージ

札幌ドームのホヴァリングサッカーステージ(オープンアリーナ)

総重量が8,300トンにも及ぶ、天然芝グラウンドを乗せたステージの自重を、空気圧で1/10の830トンまで軽減させ、駆動輪26輪、従動輪8輪の電動車輪で毎分4mのスピードで移動する。設計製作は神戸市に本社がある川崎重工業。普段は屋外(オープンアリーナ)で養生されており、サッカーの試合がある時にドーム内(クローズドアリーナ)に移動させる。入口はサッカー場でのバックスタンド、野球場でのセンターにあたる場所にある。ステージ移動の際にはこの部分の観客席が約三分の一の大きさにまで折り畳まれ、レフト・ライトスタンドの下に収納される。さらにムービングウォールと呼ばれる、クローズドアリーナとオープンアリーナの間に設備されている可動壁を収納し、ステージの通り道ができるようになっている。このため、スコアボード(大型映像装置)は他の球場のようにセンターには設置できず、ライトスタンド側にある。また、屋内に引き入れたステージを90度回転させるためのスペースを必要とするため、野球場形態ではファウルグラウンドが極めて広くなっているのも特徴である。

ステージの高さはラバーフェンスを含めると2.5mあり、2009年3月8日に開催のサッカーJ2コンサドーレ札幌vs.ベガルタ仙台にて、先制(決勝)ゴールを決めた仙台の菅井直樹が喜びのあまり仙台サポーターに駆け寄ろうと飛び降りてしまったことがある(幸いケガはなかった)。

年間を通して使用回数が少ないこと、また、寒冷地における芝のメンテナンスについてよく研究されていることもあって芝の状態は良好で、2002年にはJリーグアウォーズでベストピッチ賞を受賞している。

また、プロ野球の試合前には、外に出されているピッチ上で選手がウォーミングアップをすることもある。

[編集] スタンド・観客席

野球場使用時
屋内の観客席(中央部が折り畳み収納式可動席)

横浜スタジアムなどと同様に円形スタンドの中に、三日月形の可動スタンドを備えている。これは野球場モードにおける1・3塁側観客席の前列部分にあたり、サッカーの試合の際にはホームとセンター方向に移動し、メインスタンドとバックスタンドの前列となる。2007年からメインスタンド(バックネット裏)の一部座席スペースを、大きな椅子と広い足下のスペースを持ったデラックスシートに改修したことにより、固定客席数は従来より1,250席の減少となった。

また前述の通り、外野(バック)スタンド中央部は収納式の可動席となっている。この可動席と固定席の間には三角形の空間ができる。これは可動席が折り畳み式であるための設計上の都合である。この部分には2005年から、プロ野球の試合日(日本ハムの主催試合)に限り、野球ボールの形をした広告看板を設置している。

コンサドーレ主催によるJリーグ公式戦の開催時には、転落防止の目的で両ゴール裏スタンドの前列3列に、アウェイチームサポーターを隔離し保護する目的でメインスタンドから見て右側のゴール裏スタンドに、それぞれ緩衝地帯を設けて閉鎖する。とくに後者の閉鎖区間は広く、このためコンサドーレ主催時のサッカー公式戦の定員数は客席数より4,000近く少ない37,000人強となる。

野球開催時の固定客席数がサッカー開催時よりも少ないのは、野球開催時にはバックスクリーンに相当する箇所の客席約1,000席分を使用しないためである。デラックスシート設置により現在の座席配置となった2007年にはファイターズ主催時のプロ野球公式戦では満員時の観客数は42,222人、2008年は42,126人と発表されているが、この数字は消防署へ届け出た、グラウンド部分を観客席として解放しない際の定員数と考えられている。日本野球機構が主催し入場者数を発表する日本シリーズにおいては、現在の座席配置になってからは2007年の日本シリーズ第2戦で記録された40,770人が最多入場者数となっている。

通常、プロ野球のホームチームは1塁側のベンチを使うが、札幌ドームでホームとなる日本ハムは3塁側のベンチを使っている。これはサッカー競技場として見た場合、3塁側に当たるメインスタンドから見て左側をホームチームが使うことから、監督室やロッカーなどの設備は3塁側の方がより整っていること、また、3塁側スタンドからの方がライトスタンド側にあるスコアボードが見やすく、メインの北側入場ゲート及び最寄の地下鉄東豊線福住駅からのアクセスがよいことなども理由となっている。福住駅~国道36号線方面より来場する場合、1塁側ではドームの外周を半周して入場する事になる。なお、巨人の札幌シリーズでは従来通り巨人が1塁側を使っている。オープン戦の日本ハム対巨人のうち、巨人主催扱いの試合でもベンチ配列は日本ハムが3塁側、巨人が1塁側である。

固定スタンドの傾斜角度は35度で、後列からも良好な視界を確保することが可能な様に設計面で配慮がされている。しかし高齢者にとっては階段の昇降に苦労する角度である。またスタンドの上段側、地上2階部分(外野スタンドは最上段)にしかコンコースへの出入り口がなく2階コンコースにはエレベーターで上がることができるが、スタンド内では階段以外に昇降の手段がない。そのため、階段に手すりの設置などが要求された時期もある。また、サッカー場ではメイン・バックスタンドの、野球場では1・3塁側内野席の前方部分となる可動式のスタンドは傾斜角度が緩く、低い位置にあるため視界はあまり良くない。

サッカー場として見た場合、スタンド最前列とピッチとの距離は最大となるメインスタンドとの間で25m、最小となるバックスタンドとの間で12m程度と、少なくとも陸上競技場兼用の試合会場とは比較にならない良好な観戦環境にある。フェンスが高いため、フクダ電子アリーナのような完全な専用サッカー場と比較すると一体感や接近感で劣るものの、準専用球技場といえる程度の質を保持している。

一方野球場としては、ファウルゾーンが広く選手やファンからは不評である。普通の球場ならばスタンドインして捕球される心配のないようなファウルフライでも、野手が追いついて捕球される場合がある。特にバックストップ(本塁からバックネットまでの距離)が他と比べ10m前後も長いため、投手暴投捕手後逸時にボールを拾うまでに時間がかかり、走者を余計に進塁させてしまうケースもある。
グラウンドの広さ、外野フェンスの高さは福岡Yahoo!JAPANドームと双璧を成すが、上記のファウルゾーンの事からも、日本の球場では最も投手有利、打者不利であると言える。

2006年3月の日本ハム主催のオープン戦でバックネット裏を除く内野の防球ネットを試験的に取り外したところ、ファンから大変好評であり、また安全性も確認されたため、2006年の日本ハム主催の公式戦全戦で防球ネットをはずすことが決まった。また、フィールドシートの導入に関してはファイターズからの要請を受け調査に入ったが、他の野球場と異なりサッカー場やイベント会場への転換で可動席の移動が頻繁に行われる、本施設では実現への困難が多いとされてきた。しかし、ファイターズファンからの「もっと近くで選手を見たい」との声が寄せられたため、2009年から取り外し式のフィールドシートを設置した。ただしフィールドシートには防球ネットが設置されている。日本ハム主催以外のゲームでも内野席に防球ネットが設置される。

売店などは1階の内野側に集中している。これは外野(バックスタンド)側がホヴァリングステージのために余剰スペースを確保できなかったためと思われる。

プロ野球の応援に際し、鳴り物による応援は近隣に考慮してほとんどの野球場が22時までとされているが、音漏れの少ない札幌ドームで騒音に関するトラブルは皆無であり、23時まで鳴り物の応援が許可されている。他球場では振動による近隣や建物への影響を配慮して規制している大人数によるジャンプ行為も開場当時より規制されておらず、コンサドーレサポーターがゴール裏で長年サルトによる応援を続けており、日本ハム移転後は稲葉篤紀へのジャンプ応援でテレビの中継画面が大きく揺れるのがすっかり有名となった。ただしこれは、ホヴァリング・ステージを出し入れするために折り畳み式で揺れる事を前提として設計した場所から、望遠レンズを使って撮っているため揺れが強調されており、実際の揺れはもっと小さい。この樣に騒音・振動に対して比較的強い建築物である事などから、札幌都心で騒音など様々な問題を引き起こしている「YOSAKOIソーラン祭り」のドーム移転論も絶えない。

ドーム球場では通常、外野の両翼に添って巨大な広告看板を貼り付けているが、札幌ドームの場合はサッカー場としても利用されることから、バックネット側(サッカー場の場合はメインスタンド)、センターバックスクリーン側(バックスタンド)と1・3塁側スタンド(両ゴール裏スタンド)の上方から垂下される形で掲示されている。

スコアラー席等の関係者席は、競り立っていて、上から見下ろす形で、日本ハム側から、「見難い」とクレームがつき、日本ハム関係者のみ壁に隠れて打席の真後ろから作られている。相手のサインが見やすいと好評を得て、「007席」と呼ばれている。

[編集] 冬季

冬の札幌ドーム

札幌周辺は冬季に強い北西風が吹くので、風上を屋根の高い部分、風下を低い部分に設計し、屋根に積もった雪が自然に下へと落ちる構造となっており、降雪期も“雪下ろし”の必要が無い。しかし、開業当初は落ちてきた雪が駐車場の乗用車に直撃するなどの事故もあり、その後安全対策が施された。

2007年には、2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会が開催され、札幌ドームでは開会式を行った他、クロスカントリースキースプリント男女個人戦・団体戦の競技会場としても使われた。この大会では、世界初の試みとしてドーム内に天然雪を搬入してスキー距離競技のスタート・ゴール地点を設置した。これにより、観客は雪の影響をほとんど受けない屋内で観戦することが可能になった。なお、ドームは冷えにくい構造となっているため、雪を溶かさないような対策が求められた。大会自体に支障はなかったが、準備段階よりも雪の厚さは減少していた。

ドーム開場以前では考えられなかった、冬季におけるこのような大動員屋外スポーツイベントと大規模コンサートの開催が可能となったことは北海道・札幌市にとって画期的なことだった。しかし、冬季のサッカーステージの使用はそもそも設計思想になく、現状でも非常に困難と考えられている。ホヴァリングステージの出し入れが積雪でほぼ不可能であり、冬期間にも様々なイベントで使用されるクローズドアリーナ内での長期の養生も不可能である。現在は12月上旬から3月上旬まで、天然芝は雪の下で休眠させている。毎年3月には、芝の上で固まった雪を溶けやすくするためにコンサドーレのサポーター有志により雪を割る作業が行われ、札幌での3月上旬におけるサッカー公式戦を可能にしている。

近年ではFIFAが公認するロングパイル人工芝を導入してサッカーの冬季使用を可能にしようとする動きもある。現在Jリーグでは人工芝での公式戦を認めていないが、日本サッカー協会会長の犬飼基昭はJリーグの秋春制への移行を巡る議論の中で「人工芝ピッチによる公式戦開催を寒冷地に限り認める」考えを明らかにしている[9]。ただしロングパイル人工芝は現行のショートパイル人工芝と異なり、多量の充填剤を用いるため敷設と撤去に時間と費用が掛かる。国内には敷設と撤去を繰り返す施設はなく[10]、冬季期間のイベント使用も難しくなる。コンサドーレ側も費用面から難色を示しているため実現は難しいと思われる。なおコンサドーレや寒冷地のクラブを中心に秋春制の導入には反対の声が上がっている。

[編集] 照明

北海道内では、プロ野球・Jリーグの公式戦がこれまで開かれた屋外スタジアムには常設のナイター設備が整えられておらず、厚別ではナイター開催時は移動照明車を利用していた。プロ野球・Jリーグの公式戦を開催するスタジアムとしては、道内で初めてのナイター設備常設スタジアムとなった。これにより札幌でのプロ野球公式戦開催はナイターとなったため、デーゲーム後のススキノ豪遊を遠征の楽しみにしていた選手を落胆させたというエピソードもある。

[編集] 大型映像装置

札幌ドームの大型映像装置(プロ野球使用時)
  • パナソニック製のLED方式アストロビジョンを採用。縦7m×横25mとプロ野球本拠地球場のスコアボードとしては小さい部類に入る。前述の通り、ライトスタンド上方にしか設置できるスペースがないため、これ以上大きい装置は設置できない。しかし、サッカー競技場の電光掲示板としては大きい方である。
  • 右端にはサッカー用の45分タイマーと野球用のボールカウント表示、プレー表示のランプが設置されている。大型映像装置に野球用とサッカー用の装置が併設されているのは日本でも千葉マリンスタジアムとここだけである。
  • 野球で使用する場合のスコア表示は9回まで。延長戦の場合は9回までのスコア表示を一旦消去し、改めて1回の表示部から10回以降のスコアを表示する。下部は選手表示(縦書き・横スクロール)となる。スコア表示と映像表示を併用する場合は右端の広告表示と審判表示部分を使う。
  • サッカーで使用する場合は左側がスコア表示、右側が選手表示(横書き)となる。Jリーグの試合では左側下部に審判員とマッチコミッショナーの氏名を表示する。
  • 2008シーズンより、スコアと選手名を表示する部分に、ユニバーサルホームの広告が入っている。
  • また反対側のバックネット裏3塁側寄りに同じくLED方式アストロビジョンのサブボード(縦2.5m×横13m)を備えている。

[編集] 売店・スタジアムグルメ

他のドーム同様、火をそのまま使えない事で制約を受けるが、当初より改善が行われ名物となっているものも登場している。名物店舗はホームである3塁側に集中する。生ビールは600円、ソフトドリンク240円。ご飯物のスタジアムグルメはどれも1000円以下、おつまみ系は500円以下、弁当の類は700円代から種類も多く、プロ本拠地球場の中では物価は非常に安い。

  • 「頑固オヤジのカレー」 3塁側コンコース2階にて販売。札幌ドームでも指折りの人気を誇り行列が絶えない。中辛のルーに茹でたジャガイモが丸ごとトッピングされている。トッピングも充実している。カレー焼きそば、カレーたこ焼きといった変わり種メニューも人気。
  • 「パスタの西洋金麺屋」 3塁側コンコース1階にて販売。クリームソース、トマトソースなど本格的なパスタが食べられる。付け合わせとしてガーリックトーストが添えられる。ワインも販売されている。
  • プリンスホテル 白いカレー 札幌プリンスホテル総料理長 小林一識の発案で作られたオリジナルメニュー。ホワイトシチューのような白いルーにサフランライスの組み合わせ。見た目は完全にシチューだが、食べるとカレーの味がする不思議な料理である。
  • お米食堂の特大おにぎり 3塁側コンコース1階、北海道米を使ったあらゆる種類の丼物がメインのお店だが、各種類1日10個限定の特大おにぎりが名物。通常のおにぎりの3倍はあろうかという大きさのおにぎりに具が大量に詰まっている。
  • デザートジェラート 2009年より出店。ファイターズデザインのヘルメットカップに入ったジェラート。数種類あるフレーバーから2種類を選んで400円。女性を中心に人気を集め、売り切れるのも早いので注意。


球場内で販売されるビールは、株主にサッポロビールが連ねている関係上、ほとんどがサッポロビールである。「黒ラベル」「サッポロクラシック」「エビス」とサッポロビールの3銘柄が揃う。しかし、キリンビールがスポンサーであるサッカー日本代表の試合が行われる際は、場内からサッポロビールが一掃されすべての売り口でキリンビールが売られる。また、アジア野球選手権2003の開催時は、大会メインスポンサーがアサヒビールだったことから球場内広告がアサヒビールに書き換えられ、アサヒビールも販売された。このときはサッポロビールも同時に売られている。タンク売り生ビールは当初700円だったが600円に値下げされた。

[編集] ドームツアー

主に非イベント開催日に、ツアーアテンダントの案内によるドームツアーが開催されている。ロッカーやブルペン等の見学が出来る。

[編集] その他

  • 年間を通して多目的に使える施設であることから、2002_FIFAワールドカップの日本側の会場となった施設では最大の収益を上げており、開業から7期連続で黒字となっている。ファイターズが使用料減免を要求しているが、上記のように条例で額が定められていることもあり、応えられていない。
  • 1999年に札幌ドームの愛称を公募し、応募総数7,722通、4,966作品の中から「HIROBA(ひろば)」が選ばれた。誰でも知っている言葉で、野球・サッカー・コンサートなど多目的に利用できるドームの機能を端的に表していることなどから採用された。しかし、札幌市民の間では評判は今ひとつで、札幌では「ドーム」と言えば通じる事などから、まったく定着していない。
  • コンサドーレは2003年度のJ2降格後、一時使用料の高い札幌ドームでの開催を減らし、まだ屋外に積雪の残る春季、及び秋季を中心に利用していた。その結果、2004年は全ホームゲーム22試合中、札幌ドームでの開催が8試合と大幅に減らされ実質準本拠地の扱いだった。しかし、使用料は高いものの、観戦時の快適さやアクセスの容易さで厚別に優る札幌ドームでの試合は有意に動員数が多く、多くの入場料収入が見込めるため、2005年以降はほぼ半数程度にまで戻っている。一方でシーズン閉幕の時期の違いからプロ野球の日程がJリーグよりも先に決定するため、ファイターズが先におさえた日程の隙間で使用せざるを得ないという課題も抱えている。
  • ドームの上には展望室が設けてあり、そこへアクセスするエスカレーターがアリーナ内に見える。天気の良い日には札幌飛行場(丘珠空港)を離着陸する飛行機を見る事が可能である。新千歳空港発着の飛行機は見えないが、札幌ドームの試合を中継したアナウンサーが言い間違えたこともあり、勘違いする人も多い。
  • プロ野球開催時のジェット風船は原則使用禁止である。これはバックスクリーン付近のスタンド部分等の可動部が多く、除去されなかった風船を巻き込む事で稼働装置の故障が懸念されるからである。
  • 2004年から「札幌ドームMVP賞」が設置された。その年に最も活躍した選手に贈られる賞で、賞金は当初は50万円、2007年は100万円。野球部門とサッカー部門の2つがある。

[編集] 主な広告


[編集] 過去の主な広告

[編集] 過去に開催したビッグイベント

[編集] 過去にコンサートを開催したアーティスト

[編集] 日本国外アーティスト

[編集] 日本アーティスト

[編集] 交通機関

[編集] 株主

  • 札幌市
  • 札幌商工会議所
  • 北海道電力
  • 北海道瓦斯
  • 北海道新聞社
  • 北洋銀行
  • 北海道銀行
  • サッポロビール
  • プリンスホテル
    • 札幌ドームの建設にコクドが絡んでいた関係で、ドーム内に売店を出店している。西武ライオンズの札幌進出(準フランチャイズ化)計画もこの流れだった。
  • 竹中工務店
  • 大成建設
  • 北海道コカ・コーラボトリング
  • 電通
  • 電通北海道
  • 大広
  • 東日本電信電話
  • 近畿日本ツーリスト
  • NTT東日本ー北海道
  • NTT北海道テレマート
  • 北海道キリンビバレッジ
  • 北海道ペプシコーラ販売
  • JR北海道
  • JTB商事
  • 北海道放送
  • 札幌テレビ放送
  • 北海道テレビ放送
  • 北海道文化放送
  • セイコーマート

[編集] 登場作品

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 2002年の開幕直前に、日本ハム2004年から本拠地として使用する事を発表。同年6月頃に西武がこれに同意をしたため、結局準本拠地化は中止となった。
  2. ^ 全国各地(札幌、東京名古屋大阪広島福岡)で開催するための特例措置である。
  3. ^ http://web.archive.org/web/20011031232041/http://www.sapporo-dome.co.jp/English/shisetsu-e.html
  4. ^ http://web.archive.org/web/20021221092917/http://www.sapporo-dome.co.jp/foreign/english.html
  5. ^ http://web.archive.org/web/20071214212448/http://www.sapporo-dome.co.jp/foreign/english.html
  6. ^ オープンアリーナとの連結部、外野(バック)スタンドの可動席部分
  7. ^ 札幌ドーム条例の別表2参照
  8. ^ 世界初!屋内2台同時走行にファン熱狂…WRC第14戦開幕 - スポーツ報知
  9. ^ 犬飼会長「ドームに人工芝、練習場に屋根つけよ」 - スポーツ報知
  10. ^ 横浜スタジアムはロングパイル人工芝導入後は可動席を事実上廃止し、京セラドーム大阪はロングパイル人工芝の可動席のレール部分のみを剥いで可動席を動かしている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
前本拠地:
東京ドーム
1988 - 2003
北海道日本ハムファイターズの本拠地
2004 - 現在
次本拠地:
n/a
-
韓国 ソウルワールドカップ競技場ソウル特別市 大邱スタジアム大邱広域市
仁川文鶴競技場仁川広域市 釜山アジアード競技場釜山広域市
大田ワールドカップ競技場大田広域市 光州ワールドカップ競技場光州広域市
蔚山文殊サッカー競技場蔚山広域市 水原ワールドカップ競技場水原市
全州ワールドカップ競技場全州市 済州ワールドカップ競技場西帰浦市
日本 札幌ドーム札幌市 宮城スタジアム利府町
カシマサッカースタジアム鹿嶋市 埼玉スタジアム2002さいたま市
横浜国際総合競技場横浜市 静岡スタジアム エコパ袋井市
新潟 ビッグスワン新潟市 長居スタジアム大阪市
神戸ウイングスタジアム神戸市 大分 ビッグアイ大分市