中部国際空港
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| 中部国際空港 Chubu Centrair International Airport |
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|---|---|---|---|---|
| IATA:NGO-ICAO:RJGG | ||||
| 概要 | ||||
| 国・地域 | ||||
| 設置場所 | 愛知県常滑市 | |||
| 空港種別 | 商業 | |||
| 運営者 | 中部国際空港株式会社 | |||
| 標高 | 5 m・15 ft | |||
| 位置 | ||||
| ウェブサイト | ||||
| 滑走路 | ||||
| 方向 | ILS | 全長×全幅(m) | 表面 | |
| 18/36 | III/III b | 3,500×60 | 舗装 | |
| リスト | ||||
| 国際空港の一覧・日本の空港 | ||||
中部国際空港 (ちゅうぶこくさいくうこう、セントレア、Chubu Centrair International Airport)は、愛知県常滑市沖の伊勢湾海上の人工島にある空港法4条で法定されている空港である。略称として中部空港、中部と言われることもある。時刻表や発着案内では名古屋(名古屋飛行場と明確に区別する必要があるときは名古屋(中部))と表示される。
目次 |
[編集] 概要
IATA空港コードはNGOで、開港前に名古屋飛行場(通称:小牧空港=旧・名古屋空港)で使われていたものを継承している。2009年3月現在、定期国際線は旅客便週300便、貨物便週19便が就航する。
愛称としてのセントレア(Centrair)は英語で「中部地方」を意味する “central” と「空港」を意味する “airport” を組み合わせた造語で、一般公募の中から選ばれた。商標として登録されており(商標登録番号:第4566713号)、空港ビルやホテルなど、空港内の施設の名称となっているほか、空港島の地名にもなっている。また英語での正式名にも使用されている(日本初)ことから、空港管制における本空港の呼出名称にも使用されている。
[編集] 歴史
[編集] 計画から開港まで
- 1985年 - 中部空港の建設に向けた調査が開始される。
- 1989年 - 候補地を伊勢湾東部地域にすることが合意される。
- 1991年 - 第6次空港整備五箇年計画で調査事業となる(この時点では地方拠点空港として位置づけられていた)。
- 1996年 - 第7次空港整備五箇年計画に大都市圏拠点空港としての整備が記載される。
- 1997年 - 政府予算に中部国際空港事業費が盛込まれる。
- 1998年5月1日 - 中部国際空港株式会社設立
- 2000年8月1日 - 空港島の本格着工が始まる。
- 2000年8月19日 - 中部国際空港起工式
- 2001年 - 空港島埋立工事に着工
- 2002年1月6日 - ターミナルビル着工
- 2004年6月24日 - 国土交通省航空局の小型ジェット機が飛行場検査のため初着陸
- 2004年10月5日 - ターミナルビル竣工
- 2004年11月13日 - 「第1回セントレア大見学会」が開催。
- 2005年1月29日 - 名鉄空港線開業
- 2005年1月30日 - セントレアライン開通
- 2005年2月5日 - 「第2回セントレア大見学会」開催 2日間で抽選で選ばれた3万2千人来場
- 2005年2月12日 - 訓練のため全日本空輸(ANA)機が旅客機として初着陸[1]
- 2005年2月14日 - ミュンヘン国際空港(ドイツ)と姉妹提携
[編集] 開港後
- 2005年2月17日 - 開港-96,000人の来場者 日本人出国者数7,291人 出入国者数13,381人(うち邦人11,354人)
- 開港から1週間で598,000人、2週間で1,090,000人の利用客や見学客が来場。予想を超える来場者のため大混雑し、飛行機利用者が商業施設を利用できなかったため不満の声も挙がった。
- 2005年2月22日 - 開港後初の滑走路閉鎖-ノースウエスト航空72便タイヤ破裂のため
- 2005年5月3日 - 累計来場者数が500万人を超える
- 2005年7月3日 - 開港後初の緊急着陸-コンチネンタル・ミクロネシア975便油圧系統のトラブルのため
- 2005年8月1日 - 累計来場者数が1,000万人を超える
- 2005年9月27日 - 2005年日本国際博覧会のアメリカ館に展示されたライト兄弟のグライダーが、スカイタウンに移設
- 2005年9月30日 - アメリカン航空が就航開始からわずか半年で撤退を発表-ビジネス客の利用が伸びなかったこと、燃料費の高騰によるコスト削減のため
- 2006年1月24日 - 2006年7月13日限りでANAの鳥取線廃止を発表、国内線では初の廃止
- 2006年3月9日 - 中規模空港部門で旅客満足度調査世界一に選出(国際航空運送協会)[2]
- 2006年5月25日 - 開港後、初の決算で黒字(経常利益23億円、純利益21億円)を達成
- 2006年7月22日 - ランプバスに2005年日本国際博覧会の会場間シャトルバスとして活躍したFCHV-BUS(燃料電池バス)を投入
- 2006年10月26日 - 累計来場者数が3,000万人を超える
- 2007年1月6日 - マレーシア航空クアラルンプール線が休止、再開の目途はない
- 2008年1月7日 - ANA貨物便、成田発の天津便を除き撤退
- 2008年2月16日 - 工事のため2007年11月から休業していた日帰り温泉施設「宮の湯」がリニューアル、名称を「風(フー)の湯」と改め営業再開。屋外デッキ部分に休憩スペースを開設
- 2008年3月31日 - コンチネンタル航空ホノルル線がこの日夜の出発便をもって運休
- 2009年2月 - 中部空港利用者、国際貨物取扱量、免税店などの空港内売り上げがすべて過去最低を更新。
- 2009年3月29日 - エミレーツ航空およびANA天津・広州線、国内線でJAL福岡線(小牧便は残存)、国際貨物事業でフェデックス、大韓航空が撤退。(他に貨物便でUPS、アシアナ航空、エアブリッジカーゴが撤退済み)
- 2009年3月31日 - 日本貨物航空が成田-セントレア-アムステルダム-フランクフルト便を再開。
[編集] 開港時の反対運動
中部国際空港やアクセス道路の建設、周辺部の開発についての反対運動が行われており[3]、話し合いだけでは反対派住民を説得できなかったため、中部国際空港株式会社による反対派漁民の漁具撤去の仮処分[4]や、愛知県による空港アクセス道路(知多横断道路)建設のための土地収用[5]などの措置が取られている。
[編集] 今後の整備計画
[編集] 二本目滑走路整備事業
具体的な事業規模や滑走路延長は今のところ未定である。中部国際空港株式会社の現在の試算では、現在の滑走路から300m沖合に現在の滑走路と平行に3,500m滑走路を1本新設し、空港島の面積を約200ha埋め立てて増やすとしており、事業費は約2,000億円の見込み[6]。2007年6月21日の国土交通省交通政策審議会航空分科会の答申 [7]では、「完全24時間化を検討」という間接的な表現ながら二本目滑走路整備事業の必要性が示されたが、同時に「地元関係者の努力による需要の拡大」や「中部圏における(注:県営名古屋空港との)空港間の役割分担」の必要性が示された。二本目滑走路整備事業について国土交通省航空局幹部は「空港会社の収入は着陸料。需要の伸びは極めて重要な要素で、計算上十年経っても十三万回を達成できない条件下で、巨額の設備投資をする意思決定はできない」と発言している[8]。
[編集] その他
エプロンを国際線南ウイング南側に7スポット程度分増設する予定。すでに地盤改良工事を開始し、2010年夏以降に供用を開始する。
[編集] 施設
空港の設置・運営は政府指定の特殊会社である「中部国際空港株式会社」(Central Japan International Airport Co., Ltd., CJIAC)が行う。着工に入る前頃まで、「中部地域の新しい国際空港」の意味を込めて「中部新国際空港」と呼ばれていたこともあった。日本で初めて民間の主導で開発された空港である。
国際空港評議会(ACI)による2006年サービスランキングで、参加した81の空港の中で総合6位、年間旅客数が500万から1,500万人規模の25空港では2005年・06年共に1位である[9]。中部国際空港で特に評価が高かった項目は、空港全体の雰囲気の良さ、ターミナルビルの清潔さ。なお、ただし、このランキングには成田国際空港、関西国際空港は参加していない。
ユニバーサルデザインを含むバリアフリー化の推進に極めて顕著な功績・功労のあった個人あるいは団体を対象とした「バリアフリー化推進功労者表彰」の2007年度内閣総理大臣表彰団体として、中部国際空港が選出された。
[編集] 空港島
面積:5.80 km²(南北4.3 km、東西1.9 km)、うち空港部分4.73 km²。残り1.07 km²は愛知県企業庁が地域開発用地として、常滑対岸部の1.30 km²とともに造成した「中部臨空都市」である。
[編集] 飛行場施設
[編集] 横風と欠航
空港予定地によく吹いていた北風(伊吹おろし)の影響による欠航やダイバートを防ぐため、滑走路はほぼ北向きに建設された。しかし、全日空機(エアバスA320)の初試験着陸は強い西からの強風(鈴鹿おろし)のため名古屋空港(当時)に避難し、開業後も強い西風により関西国際空港へのダイバート便が出た。
この件に関する報道では、横風に対する弱さや不安が強調されていたが、国際民間航空機関の基準では「空港の欠航率は5%以内」、中部国際空港の欠航率(他空港への代替着陸も含む)は0.4%であるため、空港では特段に横風に弱くなく、今後の状況を見守るとしている[10]。
[編集] バードストライク
中部国際空港開港後、空港周辺の海鳥が増加しており、2007年8月から9月にかけて、バードストライク(航空機と鳥の衝突事故)による滑走路の閉鎖が続けて発生している[11][12]。
[編集] 管制塔
国内初の円形の管制塔でターミナルビルの北東に位置する。滑走路端まで見渡せる高さということから計算され、高さ86.75 m(鉄筋5階建)となった。2006年時点で国内では成田国際空港に次ぐ高さ。
また、中部国際空港における航空管制は、関西国際空港と同様に広域航空管制を実施している。
これは、中部発着の航空機のみならず、名古屋飛行場(愛知県西春日井郡豊山町他)・航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)・浜松基地(静岡県浜松市西区)・陸上自衛隊明野駐屯地(三重県伊勢市他)などの進入・出発機のターミナルレーダー管制業務を行っている。
従来、航空路管制とトラフィック調整して飛行高度を許可する必要があったが、中部管制にて12,000 ftまでは、航空機に対して上昇許可が与えられるようになっている。
管制塔内には、最新のデジタル機器や液晶ディスプレイの導入を行い、従来よりも多彩な情報を提供できるようになったとともに、IFR室にあっては、レーダー画面に液晶ディスプレイを導入したことにより照明を落とさなくて済むようになっている。
[編集] 旅客施設
- 鉄骨4階建
- 延べ床面積:約22万 m²(南北約1,030m×東西約500m)
- センターピアをはさんで北ウイング(国内線)、南ウイング(国際線)が配置された折り鶴をイメージしたT字形の構成となっており、旅客の移動距離の短さが特長である。到着は2階部分、出発は3階部分にまとめられている他、チェックインカウンターから搭乗ゲートまでおよそ300 mと近くなっている。T字型形状に合わせたスポット配置は、計画時に航空関係者を含めて検討を行い、入隅部の機材運用に若干の制約があるが、旅客利便を最優先する概念を妨げるものではないとして決定されている。ただし、スポットによっては、出発の際に長い距離をタクシングする必要があり遅延を発生させる原因のひとつになっている。
- ユニバーサルデザインを採用しており、ターミナルビルの随所に段差を無くしたり、障害者用トイレを設置するなどの工夫が見られる。
- インラインシステム(In-Line System)
- 保安検査は、チェックイン後の手荷物の搬送、仕分けの過程で検査を行うインライン方式を採用している。通常行われる検査方式では、チェックイン前の手荷物検査で検査場が混雑し、行列が出来てしまい、出発時刻よりかなり早く空港に来る必要があった。インライン方式にすることで、旅客ターミナルビルをコンパクトにすることが出来、乗客は搭乗までの時間を食事や両替など、旅の準備に使うことができる。イギリスなどで行われている多段階の検査方式と同様なものである。
- X線保安機器は荷物の断面を360度の映像で見ることができる最新鋭機器CTX9000が導入されている。
- ターミナルビル1階には、常滑郵便局セントレア分室[13]が置かれている。
[編集] アクセスプラザ
ターミナルビル東側には、交通アクセスを集約した「アクセスプラザ」がある。アクセスプラザには鉄道駅・バス乗車場・高速船のりば・自動車駐車場・タクシーのりばとの連絡が集約されており、ターミナルビルおよびホテルへのアクセスが便利なようにまとめられている。ただし、路線バス・貸切バス及びタクシーでの空港到着時の降車場のみはアクセスプラザではなくターミナルビル本館1階となっている。アクセスプラザからは出発・到着ロビーのある2階・3階へ段差なしで移動できる。
[編集] 商業施設
総店舗面積、約11,000平方メートル。他の空港では小規模な店舗が点在するのに対して、100店舗以上の地元や東西の有名店、レストランが集合している。ショッピング街としてスカイタウンには、開放的なヨーロッパ調の街並みの「レンガ通り」と、照明を落として古い日本の商店街の雰囲気を作り出している「ちょうちん横丁」がある。国際線出発ロビーにある免税店街には、国内最大規模の免税店も存在する。
スカイタウンにある「くつろぎ処」では、日本の空港初の展望風呂「風の湯(ふうのゆ)」(2008年2月16日のリニューアル再オープンで「宮の湯」から改称された。)があり、浴場内や屋外の休息場所から滑走路および離着陸する飛行機を眺めることができる。また「くつろぎ処」内にはリフレッシュサロン「グランラフィネ」やお食事処は「風々茶屋」が設置される。なお「くつろぎ処」のリニューアルは、2007年11月1日より2008年2月15日まで行われ、展望風呂の経営者が替わったほか、従来あった床屋が廃止された。周辺行楽地と合わせ、セントレア見学のバスツアーなども数多く組まれる。
空港会社は空港の安定経営の為、非空港部門で収益の過半を稼ぎ出す方針だが、現状は概ね空港会社の見込み通りに推移している。
[編集] エアブロイ
セントレアはドイツバイエルン州にあるミュンヘン国際空港と姉妹空港提携をおこなっている。このミュンヘン空港内のレストラン「エアブロイ」で醸造されたビールをルフトハンザカーゴで空輸し、セントレア内のレストランで期間限定販売している。
ドイツにはビールにコーンスターチ等の添加を禁止するビール純粋令という法律があった(現在は無効)。この法律に基づいて醸造されたビールを鮮度の高い状態で空輸している。製造から5日以内のビールをセントレアでは出しており、2006年は3万杯飲まれた[14]。
2007年も好評のため4月27日から10月末までの間、レストランクイーンアリスアクアでラガービールの『フリーガークエル』と白ビール(ヴァイツェンビール)の『クムラス』の2種類を販売していた。
[編集] イベント施設
ターミナルビル1階、センターピアガーデンの先端に、結婚式が可能なスペース、施設が設けられており、週末を中心に挙式が行われている。披露宴は、3階の展望レストラン「クイーン・アリス」ブランドの「アリスダイニング(クイーン・アリス&歌舞伎)」で行われるのが一般的であり、参列者の参集から、挙式、披露宴、新婚旅行への旅立ちが、空港内だけで完結する。
4階のイベントプラザ、1階のセントレアギャラリー、別館のセントレアホール等で各種展示会やショー、ミニコンサートなどのイベントが開催されている。オフィス棟の第2セントレアビルには、国際シンポジウム、セミナー、株主総会、室内楽、展示会、発表会、懇親会など、多目的に利用できる会議ホール「セントレアホール」が設けられている。
[編集] 展望デッキ
滑走路に向けて大きく突き出した全長300mの屋外展望デッキ「スカイデッキ」が設けられている。
展望デッキはもともと柵のみの計画だったが、開港前国土交通省より注意を促され、今のワイヤー方式に変更した。なおワイヤー方式を採用した日本初の空港であり、高い評価を得ている。
[編集] 室内ガーデン
ターミナルビルの中には、木々が立ち並び、ガラス窓の天井から光が差し込む吹き抜けの屋内公園施設の「センターピアガーデン」が存在する。
[編集] マスコットキャラクター
空港のオリジナルキャラクタとしてアランジアロンゾがデザインした「セントレアフレンズ」が設定されている。当初「なぞの旅人フー」、「なぞの荷物持ち」、「なぞのトリ」が発表され、2005年1月17日にどうぶつたち(いぬくん、ねこちゃん、かもめちゃん)、くもくんたち(クラウズ)(くもくん、くろくもくん)、ひこーきなかま(プレインズ)(ひこーきくん、ジェットくん)が追加発表された。なお「なぞの旅人フー」は開港前の2003年10月に名前が一般公募され決まった。衣類、玩具、お土産品、お菓子等セントレアフレンズのキャラクターグッズも多く販売されている。最近では、フーを中心にしたダンスやイベントなどもありテーマパークのような印象を感じさせる。特に大好評なのは毎月行われるセントレアフレンズデーでフー達と踊ろうのコーナーである。そこで歌われるなぞの旅人マーチはみんなで振り付けをするので好評である。また、絵本が発刊されておりストーリー性も高く、世界を旅しているため、世界各地の衣装を着たフーもいる。最近はご当地モノとして名古屋らしいシャチホコと一緒になったフーやエビフライを食べているフーもある。
[編集] 拠点がある機関
- 海上保安庁 第四管区海上保安本部 中部空港海上保安航空基地
2008年10月1日に発足し、10月21日に伊勢航空基地を移転し常滑海上保安署を統合した。巡視艇と航空機を運用する海上保安航空基地としては関西空港海上保安航空基地に次いで2箇所目。 2機のベル 212ヘリコプターと巡視艇1隻が配備されている。
[編集] 貨物施設
旅客ターミナルビルに隣接して、貨物ターミナルが設置される。国内線・国際線共用であり、トラック待機場の設置などリードタイムの短縮を図るとともに、保税地域の適用による税関手続きの簡素化を目指す。
[編集] 環境対策
- 騒音対策
- 空港を海上に建設することにより、市街地への航空機騒音を低減した。離着陸時の騒音は市街地では騒音基準を下回るようになっている。
- 海流への配慮
- 海洋生物への配慮
- 空港島を造成する際に、護岸を自然と共生できるよう配慮されている。具体的には、島東岸は自然石を用いた傾斜堤護岸を造成し、西岸は上部に消波ブロック、下部に自然石による岩礁性藻場を創出し、自然生物が住みやすいようになっている。
[編集] 拠点・焦点都市としている航空会社
1社の航空会社がこの空港をハブ空港(拠点都市)としており、3社が焦点都市として運行している。
[編集] 就航路線
国際線は25都市300便/週、国内線は80便/日、貨物は19便/週、就航している(2009年3月1日現在)。国内線、貨物便においては減便、撤退もしくは運休する路線が相次いでいる。国際線においても、ピークだった2007年夏ダイヤには週354便が就航していたが、その後の原油高や景気後退などで、便数減が続いている。
[編集] 国内線
国内線航空券には、旅客施設使用料として200円が上乗せされていたが、2008年10月1日搭乗分より300円に値上げされた。使用料の徴収は東京国際空港についで2例目で、2005年4月1日より実施されている。ちなみに国内線空港使用料としては日本一高い。
- 北海道方面
- 東北・関東・信越方面
- 中国・四国方面
- 九州・沖縄方面
[編集] 統計
| 行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
|---|---|---|
| 新千歳空港 | 約126万人 | 上位17位 |
| 福岡空港 | 約115万人 | 上位21位 |
| 那覇空港 | 約110万人 | 上位23位 |
国土交通省 平成19年度航空運輸統計速報(平成20年6月26日)、上位50位までを記載。
[編集] 国際線
国際線出発にかかる旅客施設使用料は2,500円(子供1,250円)である。
[編集] 貨物便
2007年には年間2800便近くの国際貨物便があったが、その後原油高や景気低迷などで減便が相次ぎ、2008年には年間1500便弱にまで落ち込んだ。その結果、2008年の国際貨物取扱量は開港以来最低の約14万5000トンにまで減少した。このような状況に対抗すべく、仁川国際空港を経由して輸出入が出来るセントレア・コネクションINCなどを導入している。
上記に加えボーイング社がボーイング787の部品を運送するため、ボーイング747-400改造フレイター機747LCFを2007年1月よりアメリカワシントン州エバレットへ向け運航中。運航はエバーグリーン航空へ委託されている。
[編集] 廃止された路線
[編集] 旅客便
[編集] 貨物便
- テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港
- シカゴ・オヘア国際空港
- ルイビル国際空港
- 青島流亭国際空港
- 佐賀空港
- インディアナポリス国際空港
- アトランタ
- ロサンゼルス国際空港
- ニューヨーク
- 天津
- ドバイ国際空港
[編集] 就航航空会社
日本の航空会社
韓国の航空会社
中華人民共和国の航空会社
台湾の航空会社
- 東南アジアの航空会社
- ヨーロッパの航空会社
アメリカの航空会社
[編集] 国際線便数の推移
| 2004夏 (名古屋空港) |
2004冬 (開港時) |
2005夏 | 2005冬 | 2006夏 | 2006冬 | 2007夏 | 2007冬 | 2008夏 | 2008冬 (期末) |
2009夏 (期初) |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旅客便 | 220便 | 267便 | 313便 | 308便 | 324便 | 340便 | 354便 | 343便 | 316便 | 300便 | 287便 |
| 貨物便 | 5便 | 26便 | 40便 | 52便 | 54便 | 54便 | 51便 | 30便 | 26便 | 19便 | 15便 |
| 合計 | 225便 | 293便 | 353便 | 360便 | 378便 | 388便 | 405便 | 373便 | 342便 | 319便 | 302便 |
[編集] かつて乗り入れしていた航空会社
-
- アメリカン航空(シカゴ)
- エア・カナダ(バンクーバー)
- ユナイテッド航空(台北、サンフランシスコ)
- ユナイテッド・パーセル・サービス(アンカレジ、ルイビル)
- オーストラリア航空(シドニー)
- カンタス航空(ケアンズ)
- ジェットスター航空(ケアンズ、シドニー)
- 日本アジア航空(台北)※現在は日本航空便として運航
- ニュージーランド航空(オークランド、クライストチャーチ)
- 香港エクスプレス航空(香港)
- マレーシア航空(クアラルンプール)
- エミレーツ航空(ドバイ)
- フェデックス
- エアブリッジ・カーゴ
[編集] 空港へのアクセス
名古屋市街まで約50 km(50分)
[編集] 鉄道
[編集] バス
詳細は「中部国際空港バスのりば」を参照
近年は名鉄特急との競合や燃料費高騰等の影響により休廃止が相次いでいる。バスの休廃止路線については当該項目を参照されたい。
[編集] 船舶航路
[編集] 休廃止路線
- 四日市エアポートライン - 四日市浜園旅客ターミナル(四日市市)
- NPO法人「神社みなとまち再生グループ」 - 神社港(伊勢市)
- 2005年より夏期の土日祝日に運航したが、2007年以降運航していない。
- 常滑ミナトライン - 常滑港
- 2006年9月24日に運航休止
[編集] 中止となった路線
[編集] 自動車
空港には5,800台分(開港時の4,000台から拡張(500台分は予約車専用)。他に臨時駐車場2,000台分有り)の駐車場が用意されている。駐車料金は300円/時間が基本(30分以内無料、1日最大1,500円 各種割引制度あり[16])。他に空港島内のホテルに1,164台分の有料駐車場があり、ホテルの宿泊客は割引サービスを受けられる。
[編集] タクシー
名鉄知多タクシー・知多つばめタクシー・安全タクシー・大興タクシー・鯱第一交通・宝交通によって構成されている中部国際空港構内タクシー営業会の加盟会社のタクシーが乗り入れている。かつては、ひまわりも加盟していた。
[編集] 定額タクシー(廃止)
空港と名古屋市内、豊橋市内などの主要地区との間は、当該地区内までなら定額でタクシーに乗車できる制度が開港時に導入された。最短経路計算で算出した本来より安価な運賃を設定するかわりに、利用促進による車両回転の効率化を目的とした制度であったが、予想したほどの効果を上げることができず、2007年12月10日からのタクシー運賃値上げと同時に廃止された。
[編集] 空港の展望と問題点
[編集] 需要と供給
貨物便について全日空は、一旦中部発着の貨物専用便の運航を全面廃止し、成田国際空港及び関西国際空港に集約する意向を表明した。(すでに撤退、2空港に集約)。しかし、その後地元の働きかけにより成田-中部-天津線-関西のみは存続が決定した。この結果、2008年1月7日以降は、週21便(往復計42便)あった中部国際空港利用の貨物便が、天津の週5便(往復計10便)のみとなった。なお、2008年3月30日に天津便も廃止した[17]。 アメリカのフェデックスも成田国際空港・関西国際空港への集約のため2009年3月29日に撤退した[18]。
開港以来国内線の便数が減り続けており、また2006年度は2005年度と比べ搭乗者数も減少しており国内線の維持に課題が残る[19]。
東京近辺や京都・大阪近辺に比べて周辺人口が少ないため、乗り継ぎの容易さ、所要時間の少なさ、国内線の就航が多いという利点を利用して、地方空港から中部国際空港を経由による海外渡航需要の喚起を推進しているが、PR不足もあり、空港の目標の10%にまだ届いていない。
2007年8月の関西国際空港二期工事限定供用後は、成田国際空港及び関西国際空港がそれぞれ滑走路2本となっているのに対し、中部国際空港は滑走路1本であり、競争条件として不利であると中部国際空港株式会社や地元財界は考えており[20]、二本目滑走路整備事業の実現を強く求めている。
東海道・山陽新幹線・のぞみ号の増発の影響で、九州方面の国内線の利用者が名古屋空港の時より減少している。しかし時間に余裕がないビジネスマンは時間の掛かる新幹線よりも飛行機を利用するので、運休にまでは至っていない。それでもこの状況に対応するため、県営名古屋空港発の福岡便が就航し、路線を中部国際空港に集約する空港一元化の原則が揺らぎ始めている。
中部国際空港は静岡空港より後に事業化された[21]が、静岡空港の事業の遅れにより中部国際空港のほうが先に開港することとなり、需給的には本来の想定より良い条件で開港することとなったため好調を維持してきたという側面があるが、2009年6月の静岡空港の開港後は、本来想定された状態となり、その真価が問われることとなる。
2007年2月、国土交通省の交通政策審議会航空分科会において航空局による中部圏の航空需要予測が発表された。2017年度における中部国際空港の需要予測はそれぞれ、国内旅客数730万人(2005年度実績:680万人)、国際旅客数810万人(同:530万人)、国際貨物量38万トン(同:23万トン)、発着回数12.7万回(同:10.5万回)。
2007年3月よりANAがビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスのみのボーイング737-700ER型機"ANA Business Jet"を広州便に就航させた。しかし、全席ビジネスクラスの"ANA Business Jet"で半年後に就航させた成田-ムンバイ線が平均搭乗率50%と好調だったのに対して、中部-広州線は搭乗率が低迷した為に2008年3月をもって打ち切られることとなった[22][23]
[編集] アクセスの問題
名鉄中部国際空港駅から名鉄名古屋駅方面への直通は23時10分発が最終電車である(金山駅までは23時32分発あり。金山で名古屋行きに乗り換え可能)。飛行機の到着時間の大幅な遅れが発生した場合、この最終電車以降、路線バスや公共交通機関がまったくないため最終電車に間に合わない乗客は空港内に泊まるか航空会社が手配を行う。このことから乗客はもちろんのこと空港関連企業の従業員からも最終電車の時間延長を望む声が強く出ている(商業施設新聞による)。 また、鉄道事故等の輸送障害が発生した場合の、代替交通手段が少ないことを指摘する声もある。
[編集] 関連項目
- 海上空港 - 空気ハブ
- 2005年日本国際博覧会
- デ・ラ・ファンタジア
- 南セントレア市(知多郡美浜町と南知多町が市町村合併後に使用する予定だった市名)
[編集] 脚注
- ^ 一時強風により着陸断念し名古屋空港で待機していた
- ^ 中日新聞 - 中部空港が満足度世界一
- ^ 岩田郁代(知多の海と緑の会). "中部国際空港はいらない! - 万博・道路・新空港やめよう大集会(1999年11月13日)資料" (日本語). 2007年9月8日 閲覧。 日本共産党愛知県委員会. "税金の巨大なムダづかい中部国際空港計画" (日本語). 2007年9月8日 閲覧。 日本共産党知多地区委員会. "中部国際空港のページ" (日本語). 2007年9月8日 閲覧。 中部国際空港建設見直しを考えるネットワーク. "中部国際空港建設見直しのホームページ" (日本語). 2007年9月8日 閲覧。
- ^ 中部国際空港株式会社 (3月12日). "『空港建設工事に係る妨害禁止の仮処分申し立て』について" (日本語). 2007年9月8日 閲覧。 中部国際空港株式会社 (5月17日). "『空港建設工事に係る妨害禁止の仮処分決定』について" (日本語). 2007年9月8日 閲覧。
- ^ 公害等調整委員会. "18 愛知県起業, 常滑市都市計画道路事業3・1・3号浜田線, 愛知県及び愛知県道路公社起業, 常滑市都市計画道路事業1・3・1号知多横断道路に関する審査請求(平成15年(イ)第19号事件)" (日本語). 平成15年度 公害等調整委員会年次報告 - 第4章 土地収用法に基づく不服申立てに関する意見の申出等. 2007年9月8日 閲覧。
- ^ 平成19年6月5日付け読売新聞記事
- ^ 2007年6月21日の国土交通省交通政策審議会航空分科会の答申PDF
- ^ 平成19年6月9日付け中日新聞記事
- ^ 国際線の出発旅客約1,500人を対象に年4回のアンケートを実施した調査結果。空港までの交通や、空港内の案内のわかりやすさ、飲食施設、接客態度など22項目が評価対象である。
- ^ 中日新聞 - 「鈴鹿おろし」で欠航増える?
- ^ 鳥害 深刻 中部空港(2007年8月30日付け読売新聞)
- ^ 鳥また衝突、40分閉鎖 中部空港(2007年9月1日付け読売新聞)
- ^ 常滑郵便局セントレア分室詳細
- ^ 平成19年7月10日付け名駅経済新聞
- ^ NHK三重放送局ニュースより-セラヴィ観光汽船が撤退を表明。また、四日市港-中部空港間の航路も他社に譲渡を検討。
- ^ 中部国際空港 駐車場 料金表・各種割引案内
- ^ 愛知県の貨物についても半数が成田・2割が関空利用で、残り3割のみが中部空港利用 2008年4月29日付け中日新聞。2007年6月15日付け中日新聞及び2008年3月6日付け日経新聞
- ^ 貨物大手フェデックス、中部空港から撤退へ 来年3月
- ^ 2007年6月7日付け中日新聞
- ^ 中部国際空港における複数滑走路の必要性 - 財団法人 中部空港調査会 専門委員会PDF
- ^ 静岡空港は第6次空港整備五箇年計画で事業採択。中部国際空港は第7次空港整備五箇年計画で事業採択。
- ^ ANA、成田―ムンバイ線を毎日運航へ(2008年2月19日付け日刊工業新聞)
- ^ 実際には運休には至っておらず、通常のANA便として存続している。
[編集] 外部リンク
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