新千歳空港

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新千歳空港
New Chitose Airport
IATA:CTS-ICAO:RJCC
概要
国・地域 日本
設置場所 北海道千歳市
空港種別 商業
運営者 国土交通大臣
運営時間 24H
標高 25 m・92 ft
位置 42°46′30″N, 141°41′32″E
ウェブサイト
滑走路
方向 ILS 全長×全幅(m) 表面
01R/19L I 3,000×60 舗装
01L/19R I 3,000×60 舗装
リスト
国際空港の一覧日本の空港

新千歳空港(しんちとせくうこう New Chitose Airport)は、北海道千歳市苫小牧市にまたがる空港である。国際航空輸送網又は国内航空輸送網の拠点となる空港として空港法第4条1項5号に該当する空港として政令で定める空港に区分されている。空港ターミナルビルは千歳市に位置する。北海道内にある空港では最大の規模を誇り、北海道の空の玄関口として機能している。航空自衛隊千歳基地と隣接・接続し、航空管制も航空自衛隊にて一体的に行なわれるなど、日本の防空上の重要な拠点としての意味合いも併せ持つ空港である。空港整備特別会計の空港別の財務状況において、数少ない黒字の空港である。

目次

[編集] 概要

[編集] 施設・ターミナルビル

新千歳空港ターミナルアプローチ
10番、11番スポット付近
新千歳空港管制塔
新千歳空港ターミナルビル内部
レンタカー各社のカウンター
( 1F 到着ロビー )

滑走路は約3,000 mの長さのものが2本、南北に向いて並行して設置されている。悪天候時や一方の滑走路が閉鎖されていない限り、原則ターミナルビルに近いA滑走路(01L/19R)を離陸用、遠いB滑走路(01R/19L)を着陸用で使用しており、ILSはカテゴリーIが01R、01L、19Rに設置されている(19Lは2012年までに設置予定)。

空港ターミナルビルは滑走路北端付近の西寄りに位置し、地上4階地下1階の滑走路側に弧を持つ半円周型をしており、国内線・国際線とも同一建物を使用している(2007年現在)。円弧上に18基のボーディングブリッジ(国内線専用15基、国際線専用2基、国内線国際線共用1基)が等間隔で並んでおり、大部分がボーイング747型機クラスの大型機も使用可能である。また、ターミナルビルのさらに南側および西側にボーディングブリッジを備えないオープンスポットがある。

ターミナルビルは、アメリカテキサス州のダラス・フォートワース国際空港を模したスタイルで、1階部分が到着ロビー、2階部分が出発ロビーとなっている。地下1階にはJR新千歳空港駅が直結している。ビル内には通常の空港施設以外にも多数の飲食店や土産物屋、そしてホテルが軒を連ね、着陸料以外の非航空系の収入については地方空港では那覇空港と並んでトップクラスの収入を記録し続けている。そのため、他の地方空港の関係者による視察が絶えず、中部国際空港も開港に際しては経営モデルとして新千歳空港を参考にしたと言われている。

2010年春からは、空港の敷地内に高さ8 m以上、縦200 m、横100 mの雪山を造り、ターミナルビルの冷房に活用する。空港の冷房にこれだけの規模の雪を集めるのは世界でも例がないという。ターミナルビル全体でこれまでの重油使用量の3割を賄い、2100 tの二酸化炭素削減が見込まれている。[2]

[編集] 路線展開

道外から北海道に入るには、現在のところ空路がもっとも効率的な交通手段であることから、年間利用者約1,800万人、季節運航も含めて30路線以上の国内線ネットワークを持つ。とりわけ東京国際空港(千歳~羽田)便は現在4社が競合し、本空港発着国内線乗降客数の半数以上を占め、2006年には単一路線としては世界で初めて年間乗降客が1,000万人を突破した[1]世界一の巨大幹線である。特に日本航空インターナショナル(日本航空)と全日本空輸(全日空)は大型機を中心に1時間毎に運航している。

国際線は9路線(2008年12月現在 運休路線を除く)が運航されており、チャーター便を含む利用者は2005年に60万人を突破している。特に最近は中華民国や香港などを代表とするアジア圏の北海道ブーム等により、既存路線の増便や新路線開設の動きが増加傾向にあり、10万人前後の年間利用者数増を記録している。

[編集] 国際線ターミナル計画

現状の国際線施設は、近年急増する国際線の乗客をさばくための充分なキャパシティを備えていないことに加え、航空自衛隊との空域調整の関係から特定曜日・時間帯に発着便が集中するため、搭乗・出入国手続きによるカウンターやロビーの混雑が顕在化している。

それを改善するべく、現在の旅客ターミナルの約300 m西側向かいに、地上4階、地下1階、延べ61,000平方メートルの国際線旅客ターミナルを建設することが決定し、2008年5月着工、2010年3月の運用開始予定である。国際線ターミナルは、1時間あたり730人(ボーイング747-400(国際線仕様)2機分に相当)、年間100万人前後の利用客にも十分対応可能な設計となる計画であり、将来的な拡張も容易に可能な構造になる予定である。現ターミナルビルとは2階に設けられる連絡橋で接続される予定で、将来構想として映画館などが入る「エアポートミュージアム」建設やホテルの建設も検討している。 また、連絡橋建設と併せて、国内線専用となる現ターミナルの拡張も行われる。

国際線新ターミナル完成後は増便や機材大型化が可能となり、北海道を訪れる海外観光客の増加が期待されている。それだけでなく、首都圏(東京国際~成田国際)もしくは関西圏(伊丹または神戸~関西国際)で空港間の移動を強いられている地方空港利用者にとって、最寄の空港から当空港乗り継ぎで海外へ向かうルートが便利になる可能性もある。

[編集] サミット開催に関わる整備

国土交通省は、2007年10月、翌年7月に開催される予定の北海道洞爺湖サミットに備え、新千歳空港にやってくる先進各国の要人用の貴賓室や専用駐機場を新設するなどの工事を行うことを発表した。

報道発表によると、VIP機専用の乗降スポット、貴賓室、駐機場の増設(6機分)、構内駐車場(500台分)、各国代表団が構内から直接車で移動できるよう、構内道路の補修など。各国政府の事務所や報道関係者の待機施設なども設ける予定。 事業費は総額10億円程度になる見込み。

国土交通省では、サミット終了後に、構内駐車場を恒久施設として残し、6機分の駐機場も夜間駐機場として利用するとしているが、VIP機専用の乗降スポットや貴賓室、各国政府の事務所や報道関係者の待機施設については、残すか撤去するかを検討するとしている。

[編集] 貨物便

新千歳空港は、アジア北アメリカとを結ぶ国際航空路上にあり、千歳空港時代から貨物機の給油地として使われていた。航空機の高性能化により、旅客機は地球の反対側まで無寄港の直行便化が進んできているが、重量物を満載した貨物機が東南アジア台湾中華人民共和国からアメリカ合衆国に向かう際は今でも途中で着陸して給油を行う必要があり、極東側では主に新千歳やホムトヴォ空港が、アラスカ側ではテッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港フェアバンクス国際空港が用いられる。

特に、アメリカ国内消費の1/3が集中すると言われるクリスマス商戦の頃は、「世界の工場」となったアジア各国からアメリカへと向かう貨物機で混雑する。新千歳空港では、大型貨物機の十分な運用のため、滑走路の3,500 m×2本化を計画し、「国際エアカーゴターミナル構想」を目論んでいるが、空港周辺地区住民の、騒音問題による反対により、計画が凍結されている状態である。

[編集] 深夜便の運航

深夜時間の運用は周辺住民との調整により1日6便に限られており、2007年4月現在発着枠は国内旅客便(2便)、国内貨物便(4便)によって全て使用されている。最近特に国内深夜貨物便の需要が高まってきていること、元々は上記の国際エアカーゴ構想の一環として貨物便主体と想定された発着枠であることから、貨物便専用枠の新設などの手段で深夜発着枠の拡大を行う計画もある。

[編集] 千歳飛行場と新千歳空港の関係

空港地図
新千歳空港での日本国政府専用機(2004年3月)

千歳飛行場(旧・千歳空港)と新千歳空港は、隣接はしているものの、法的には別の飛行場である。しかし、航空自衛隊千歳基地でもある千歳飛行場は現在も共用飛行場となっており新千歳空港とは誘導路がつながっていて航空機の行き来が可能であり、管制も一括して、航空自衛隊が行っている。政府専用機2機の整備及び運用を行う航空自衛隊特別航空輸送隊が置かれている。政府専用機が訓練等で新千歳空港の滑走路を使用することや、冬期の除雪作業などで新千歳空港の滑走路運用が難しい時には千歳飛行場で民間航空機の離着陸が行われることも稀にある。

千歳飛行場側には、滑走路は平行に2,700 mと3,000 m(900 mの過走帯があり、実質4,000 m級)の2本があり、新千歳の2本とあわせて4本の滑走路があり、これらはほぼ並行している。2本ずつ同じ方向に隣接した滑走路は、パイロットからも混同される場合がある。大事には至っていないものの、空港北側からアプローチする場合を中心に、千歳飛行場との滑走路の誤認が、2006年までの3年間に11件発生しており、その対策が課題となっている。

旧千歳空港ターミナルビル建物はNEWS (商業施設)として再利用され、閉鎖の後、立地していた場所は空き地となったが、海上保安庁庁舎の隣に日本航空ハンガー、政府専用機のエプロンより南側に、千歳飛行場時代からあるスポットが国土交通省管理のまま残されており、現在も民間機の駐機(通常は夜間駐機用が主体)に使用されている。これらにより、北方圏、アジア・太平洋地域とより利便性の高い輸送体制を確立した。管制業務は千歳飛行場と新千歳空港の両空港で一体運用され、航空自衛隊千歳管制隊が、両飛行場の間にある管制塔及びレーダールームで、航空管制業務を行っている。

1990年代、冬季に新千歳空港で凍結があった際、千歳飛行場の滑走路を使用して離陸したこともある。

空港コードは、札幌の都市コードであるSPKが主に使われる。本来はRJCC/CTSであるが、同じ札幌地区にある丘珠空港は北海道内路線のみのため、北海道外から見ると区別の必要性が薄くなっている。

[編集] 歴史(千歳飛行場も含む)

航空自衛隊と民間航空機が共用していた千歳飛行場(千歳基地、旧「千歳空港」)は東京国際空港線を抱えており、この路線は1978年に旅客数世界最多となっていた。

千歳空港は事実上北海道のハブ空港として機能する一方、ソ連機の領空侵犯による航空自衛隊機のスクランブル出動が年間200回にも及ぶ状態で、それらが滑走路1本で共存するという綱渡りの運用が続いていた。こうした安全・防衛上の問題から隣接地に新千歳空港の建設が始まり、3,000 mの平行滑走路を2本持つ、日本で初めて24時間飛行機の離着陸が可能な空港として1988年に開港した。

  • 1926年 - 千歳村民の労力奉仕により、約10 haの着陸場を造成、この年の10月22日には小樽新聞社の飛行機「北海1号機」(酒井憲次郎が操縦)が初めて着陸する。
  • 1939年 - 海軍航空隊が開庁する(着陸場は海軍の飛行場となる)
  • 1945年 - 終戦と同時に連合国軍に接収される。
  • 1951年 - 民間航空が再開され、千歳~東京間に民間航空機(日本航空)が就航する。
  • 1959年 - 連合国軍から日本政府(防衛庁)に返還される。
  • 1961年 - 航空事業者や北海道、千歳市、フジテレビジョン等の出資により、ターミナル施設を運営する北海道空港が設立される。
  • 1963年 - 千歳空港ターミナルビルが完成し、供用を開始する。
  • 1969年 - 千歳空港が出入国港に指定される。ILS供用開始。
  • 1980年 - 国鉄千歳空港駅(現南千歳駅)開業。空港ターミナルビルと連絡する。
  • 1981年 - 植物・動物検疫飛行場、税関空港、国際空港開港に指定され、成田国際空港経由ホノルル国際空港便が就航する。
  • 1988年 - 新千歳空港が開港する。A滑走路(3,000 m×60 m)運用開始。
  • 1992年 - 新千歳空港ターミナルビルが完成し、供用を開始する。
  • 1994年 - 国内初の24時間運用空港になる(但し貨物便のみ)。
  • 1996年 - B滑走路(3,000 m×60 m)供用開始。
  • 1999年 - 東京国際空港線年間旅客数が800万人を突破。
  • 2006年 - 東京国際空港線年間旅客数が1000万人を突破(12月27日)。
  • 2008年6月18日 - 空港法改正により、4条1項5号に該当する空港として政令で定める空港に区分される。
  • 2010年 - 国際線ターミナル完成予定。

[編集] 拠点・焦点都市としている航空会社

1社の航空会社がこの空港をハブ空港(拠点都市)としており、2社が焦点都市として運行している。

[編集] 就航路線

航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便

[編集] 国内線

[編集] 国際線

[編集] 国際線乗継専用便

仙台空港、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港便には、コードシェア便として海外航空会社便名が付与される便がある。利用は国際線乗継旅客に限られ、国内区間のみの利用は国内航空会社便名での利用となる。

[編集] チャーター便

2007年実績[5]

[編集] 廃止された路線

[編集] 国内線

航空会社名は休廃止時点

  • 紋別空港
    • 1990年8月~1998年4月、1999年11月~2001年3月 - エアーニッポン
    • 2004年2月 - エアーニッポンネットワーク
    • 2006年2月、2006年7月~2006年11月 - 北海道エアシステム
  • 中標津空港
    • 1980年5月~2008年3月 - 全日本空輸
  • 帯広空港
    • 1966年5月~1986年XX月 - 東亜国内航空
    • 2005年10月~2006年11月 - エアトランセ
  • 三沢空港
    • 1968年5月~2007年9月 - 日本航空
  • 大館能代空港
    • 1998年7月~1999年10月 - エアーニッポン
  • 庄内空港
    • 1995年6月~2007年8月 - 全日本空輸
  • 広島西飛行場
    • 2002年5月~2003年3月 - ジェイエア
  • 山口宇部空港
    • 1993年5月~2002年3月 - 全日本空輸
  • 米子空港
    • 1996年4月~1999年8月 - エアーニッポン
  • 高松空港
    • 1990年12月~2002年3月、2004年7月~2007年9月 - 全日本空輸
  • 高知空港
    • 1996年4月~2001年8月 - エアーニッポン
  • 松山空港
    • 1991年10月~2007年10月 - 全日本空輸
  • 大分空港
    • 1992年6月~1997年10月 - 日本エアシステム
  • 熊本空港
    • 1992年6月~1997年10月 - 日本エアシステム
  • 長崎空港
    • 1992年6月~2000年3月 - 日本エアシステム
  • 宮崎空港
    • 1992年6月~1997年10月 - 日本エアシステム
  • 鹿児島空港
    • 1991年10月~2007年10月 - 全日本空輸
  • 那覇空港
    • 1985年1月~2007年11月 - 日本航空
    • 1997年11月~2001年3月 - 全日本空輸

[編集] 国際線

航空会社は休廃止時点

[編集] 空港へのアクセス

  • 千歳市街まで約6 km、札幌まで約45 km(鉄道で約36分)、苫小牧まで約21 km(鉄道で約30分)。
  • 運行本数・運賃・経路等の詳細は、該当項目や公式サイトにて最新情報を確認されたい。

[編集] 鉄道

[編集] バス

(2008年7月1日現在)

[編集] 札幌市方面

[編集] 千歳市方面

[編集] 胆振日高十勝方面

[編集] 期間限定路線

[編集] 夏期

[編集] 冬期
  • 道南バス
    • ホワイトドルフィン号 ホテル日航アンヌプリ発着便(ルスツ高原、京極倶知安、ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ経由)
  • 北海道中央バス
    • スキーバス千歳ニセコ号 ニセコいこいの村発着便(ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ経由)
  • 北海道中央バス・夕張鉄道

[編集] 丘珠空港発着便との乗り継ぎ

  • 丘珠空港発着便との乗り継ぎに必要な時間は150分以上。丘珠空港への交通機関がある麻生駅や札幌都心にて乗り継ぐことになる。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 脚注

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  1. ^ [1]
  2. ^ ジェイエアJALエクスプレスの機材・乗務員で運航する便あり
  3. ^ エアーニッポンの機材・乗務員で運航する便あり
  4. ^ アイベックスエアラインズ運航便を含む
  5. ^ 千歳市役所ホームページ

[編集] 外部リンク