道東自動車道

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高速自動車国道
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道東自動車道

道東自動車道
総距離 258.0km
開通年 1995年 -
起点 千歳恵庭JCT
主な
経由都市
夕張市帯広市本別町
終点 釧路IC北見西IC
接続する
主な道路
記法
記事参照
Template(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路

道東自動車道(どうとうじどうしゃどう、DOTO EXPRESSWAY)は、北海道千歳市を起点とし北海道釧路市と北海道北見市へ至る予定の高速道路高速自動車国道)である。北海道の中心都市である札幌市と、東北海道の中心都市である釧路市を繋ぎ北海道を横断する形で設置される。

略称は道東道(どうとうどう、DOTO EXPWY)、十勝地方の通行区間の愛称は「十勝スカイロード」。国土開発幹線自動車道の路線名は北海道横断自動車道であり、黒松内北見線は北海道横断自動車道網走線、黒松内釧路線は同根室線の一部区間である。

概要[編集]

建設当時トマム付近(2008年9月)。現在は開通済である。

道央道と接続する千歳市の千歳恵庭JCTを起点とし、中川郡本別町本別JCTで分岐して、釧路市の釧路IC2011年10月29日現在は十勝郡浦幌町浦幌IC)と北見市の北見西IC(2011年10月29日現在は足寄郡足寄町足寄IC)をそれぞれ結ぶ路線である。

開通しているのは、千歳恵庭JCT-浦幌IC間および本別JCT-足寄IC間であり、浦幌IC-釧路IC間・足寄IC-北見西IC間は未開通である。この内、夕張IC-占冠IC間は急峻な日高山系に阻まれて長らく未開通であったが、2011年10月29日午後3時に開通した。これまで占冠ICから東の十勝側は、帯広広尾道と合わせて道内の他高速道路と接続がない「飛び地状態」が長らく続いており、交通量は低迷していた。しかしこの開通で既存の高速道路である道央道と直結されることとなり、飛び地状態の解消は元より交通量も増加する見込みである[1]。 一方で、本別JCTより分岐した先の足寄ICより北見方面への建設は、交通量が見込めない事から凍結状態となっている。他方、釧路-帯広間は整備が遅れていたため、新直轄方式に移行して事業中である。

1957年に国土開発幹線自動車道の主要幹線道路とされたが、建設が遅れていた。

1995年十勝清水IC-池田IC間が先行開通。あまり利用の見込めない十勝地方内だけの開通となり、本来の利用目的である札幌・道東圏の移動時間短縮などのメリットは全くといって良いほど得られなかった。事実、当時の1日の利用台数は2,000台程度と低迷し、当時の全国の高速道路ではワーストの営業係数を記録していた。マスコミ国会などでも「不要な高速道路」の代表例として挙げられる始末で、一刻も早い札幌圏直結が望まれることとなった。

2007年10月21日トマムIC-十勝清水IC間が開通し、道内の高速自動車国道では初めて日高山系を横断した(これより5年前の2002年には、これより北に位置する大雪山系を横断する高規格幹線道路旭川紋別自動車道の北大雪トンネルが開通している)。

2009年10月24日占冠IC-トマムIC間が開通し、道東道へのアクセスが劇的に改善した。これにより、並行する国道38号国道274号の難所として悪名高い狩勝峠日勝峠を迂回できるようになったため、同区間の開通後は並行国道からの物流交通の大幅なシフトが見られた。実際、2010年12月23日〜2011年1月4日までの間の1日当たりの利用台数が14,716台と前年の2倍に伸びている。

2011年10月29日、夕張IC-占冠IC間が開通し、高速自動車国道のみで札幌都市圏と帯広都市圏の往来が初めて可能になった。

2011年11月7日、NEXCO東日本は夕張IC-占冠IC間開通後1週間の1日平均通行台数が6,500台で当初予想していた約2倍の数値であった事が発表される。また同区間開通により並行する日勝峠の通行台数が約5%減少したとした。12月2日には、NEXCO東日本と北海道開発局が開通から1ヶ月後(11月30日まで)の1日平均 5,200台と、予想の約1.6倍であると発表した。なお、千歳東IC-追分町IC間も約1.6倍、トマムIC-十勝清水ICは約1.7倍となっている。一方、夕張市むかわ町穂別の並行する国道274号は交通量が開通前の半分以下になった[2]

通過市町村[編集]

根室線
網走線

接続する高速道路[編集]

インターチェンジなど[編集]

  • IC番号欄の背景色がである区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色がである区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。
  • 本線上におけるキロポストの距離数には、数字の前に「E」の表記が存在する。

根室線[編集]

IC番号 施設名 接続路線名 起点から
(km)
備考 所在地
4-1 千歳恵庭JCT 道央自動車道 0.0   石狩振興局 千歳市
1 千歳東IC 国道337号本線
国道337号道央圏連絡道路
12.6  
- キウスPA - 14.5  
2 追分町IC 国道234号 21.9   胆振総合振興局 安平町
- 由仁PA - 29.3   空知総合振興局 由仁町
3 夕張IC 国道274号 42.1   夕張市
4 むかわ穂別IC 道道1165号むかわ穂別インター線 56.5 胆振総合振興局 むかわ町
- 穂別TN -  
5 占冠IC 道道1172号占冠インター線 76.6   上川総合振興局 占冠村
- 占冠PA -  80.0  
6 トマムIC 道道1170号トマムインター線 102.8  
- 狩勝第一TN   道内高速道路最高地点 標高 626m 南富良野町
- 新得IC     設置構想 十勝総合振興局 新得町
7 十勝清水IC 国道274号 123.7   清水町
- 十勝平原SA - 138.6   芽室町
8 芽室IC 道道54号東瓜幕芽室線 140.9  
9 帯広JCT 帯広広尾自動車道 145.3  
10 音更帯広IC 国道241号 152.4   音更町
- 長流枝PA - 165.5 スマートICの設置構想あり[3]
11 池田IC/TB 国道242号 174.0 本線料金所を併設 池田町
12 本別JCT 足寄北見方面 191.2 本別IC方面から足寄ICへは通行不可
2015年度フルJCTへ移行予定
本別町
13 本別IC 道道1154号本別インター線 193.0  
14 浦幌IC 国道274号・国道392号 201.0   浦幌町
- 釧勝TN   2014年度開通目標
- 白糠IC 国道274号・国道392号 227.0 2014年度開通予定 釧路総合振興局 白糠町
- 阿寒IC 国道240号 241.0 2015年度開通予定 釧路市
- 釧路空港IC 道道952号山花鶴丘線   協議中
- 釧路IC 国道38号釧路新道)(事業中) 258.0 2015年度開通予定
(阿寒IC-釧路IC間 2020年度までに開通目標)
釧路外環状道路(2015年度開通予定)
  • 釧路空港ICについては、2009年7月現在、IC設置予定の釧路市が高速道路整備の事業主体である釧路開発建設部と協議中である。[4]

網走線[編集]

IC番号 施設名 接続路線名 起点から
(km)
備考 所在地
12 本別JCT 帯広方面 0.0 足寄ICから本別IC方面へは通行不可 本別町
1 足寄IC 国道242号国道274号 13.1   足寄町
- 陸別IC 国道242号   事業中[5] 陸別町
- 小利別IC 国道242号 64.1 2016年度開通予定
- 訓子府IC 道道143号北見白糠線 80.1 2014年度開通予定 訓子府町
- 北見西IC 道道50号北見置戸線 92.1 北見市
北見道路
  • 足寄IC-小利別IC間は抜本的見直し区間のうち当面着工しない区間とされ、当面は国道242号を活用するとされている。

その他[編集]

  • 2013年7月13日、長らくの間ガソリンスタンドが設置されていなかったが、由仁PAにガソリンスタンドがオープンした。[6]。売店のあるエリアは存在しない。

無料化社会実験[編集]

区間[編集]
  • 千歳恵庭JCT-夕張IC、占冠IC-(本別JCT)-本別IC、本別JCT-足寄IC(2012年3月31日まで実施2011年3月11日に発生した東日本大震災の復興費用確保のため一時凍結中[7]
時間と対象[編集]
  • 終日、全車種(ETC搭載車、非搭載車ともに対象)
その他[編集]

2011年10月に夕張IC-占冠ICが開通した後に、上記の社会実験区間に追加される予定であったが、2011年3月11日に発生した東日本大震災の復興費用確保のため、一度も実施される事なく一時凍結されている[7]

主なトンネルと橋[編集]

根室線
  • 栗山トンネル(追分町IC-夕張IC)
  • 夕張トンネル(追分町IC-夕張IC)
  • 久留喜トンネル(夕張IC-むかわ穂別IC)
  • 楓トンネル(夕張IC-むかわ穂別IC)
  • 大夕張トンネル(夕張IC-むかわ穂別IC)
  • 長和トンネル(むかわ穂別IC-占冠IC)
  • 穂別トンネル(むかわ穂別IC-占冠IC、2011年現在は北海道2番目の長さ、道東自動車道で最長)
  • 占冠トンネル(むかわ穂別IC-占冠IC)
  • タンネナイトンネル(むかわ穂別IC-占冠IC)
  • 占冠中央トンネル(むかわ穂別IC-占冠IC)
  • 東占冠トンネル(占冠IC-トマムIC)
  • 滝の沢トンネル(占冠IC-トマムIC)
  • ホロカトマムトンネル(占冠IC-トマムIC)
  • 下トマムトンネル(占冠IC-トマムIC)
  • 狩勝第一トンネル(トマムIC-十勝清水IC、高速道路の標高が道内一)
  • 狩勝第二トンネル(トマムIC-十勝清水IC)
  • 広内トンネル(トマムIC-十勝清水IC)
  • 十勝川橋(十勝清水IC-十勝平原SA)

トンネルの数[編集]

区間 上り線 下り線
根室線 千歳恵庭JCT-由仁PA 0 0
由仁PA-夕張IC 2 2
夕張IC-むかわ穂別IC 3 3
むかわ穂別IC-占冠IC 5 5
占冠IC-占冠PA 0 0
占冠PA-トマムIC 4 4
トマムIC-十勝清水IC 3 3
十勝清水IC-浦幌IC 0 0
網走線 本別JCT-足寄IC 0 0
合計 17 17

歴史[編集]

道路管理者[編集]

根室線
網走線
  • NEXCO東日本 北海道支社
    • 帯広管理事務所 : 本別JCT-足寄IC


車線・最高速度[編集]

区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度 備考
根室線 千歳恵庭JCT-むかわ穂別IC 2=1+1 70km/h ※1 ※2
むかわ穂別-占冠IC ※2 ※3
占冠IC-浦幌IC ※2
網走線 本別JCT-足寄IC

※1 : 千歳恵庭JCT付近・千歳東IC付近・追分町IC付近や一部区間では4車線

※2 : 一部区間で80km/h

※3 : 一部区間で4車線および100km/h

交通量[編集]

平日24時間交通量(台)(上下合計)[9]

  • 斜字は推計値を示す。
  • 平成22年度において、千歳恵庭JCT-夕張IC間と占冠IC-(本別JCT)-本別IC間、本別JCT-足寄IC間(当時開通していた区間全線)では高速道路無料化社会実験が行われていた。
  • なお、平成21年度の日平均通行台数は7,497台(NEXCO東日本より)である。
料金 区間 平成17年度
(2005年度)
平成22年度(2010年度) 備考
台数 混雑度
有料 千歳恵庭JCT-千歳東IC 2,515 4,094 0.48
千歳東IC-追分町IC 2,513 5,363 0.50
追分町IC-夕張IC 2,277 5,225 0.58/0.97
夕張IC-むかわ穂別IC 未開通 未開通
むかわ穂別IC-占冠IC
占冠IC-トマムIC 6,940 1.24
トマムIC-十勝清水IC 7,596 1.07
十勝清水IC-芽室IC 1,687 8,193 0.66
芽室IC-帯広JCT 1,645 8,210 0.64
帯広JCT-音更帯広IC 1,454 6,094 0.55/1.04
音更帯広IC-池田IC 1,706 6,194 0.89/0.43
池田IC-本別JCT 1,435 5,670 0.44
根室線(※千歳恵庭JCT-本別JCT間も含む)
本別JCT-本別IC 591 2,333 0.23
無料 本別IC-浦幌IC 未開通 994 0.12
有料 網走線
本別JCT-足寄IC 940 3,337 0.38

開通予定年度[編集]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]