占冠村

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しむかっぷむら
占冠村
Flag of Shimukappu Hokkaido.svg
占冠村旗
Symbol of Shimukappu Hokkaido.svg
占冠村章
村旗・村章、共に1963年昭和38年)10月11日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 上川総合振興局
勇払郡
団体コード 01463-0
面積 571.31 km²
総人口 1,215
住民基本台帳人口、2014年9月30日)
人口密度 2.13人/km²
隣接自治体 上川総合振興局
空知郡南富良野町
空知総合振興局
夕張市
日高振興局
沙流郡平取町日高町
胆振総合振興局
勇払郡むかわ町
村の木 カエデ
村の花 ツツジ
占冠村役場
村長 中村博
所在地 079-2201
北海道勇払郡占冠村字中央Shimukappu Village Office.jpg
外部リンク 占冠村

日本地域区画地図補助 01450.svg

占冠村位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

 表示ノート編集履歴 ウィキプロジェクト
アルファリゾートトマム
トマムスキー場
鵡川・赤岩青巌峡

占冠村(しむかっぷむら)は、北海道上川地方最南部に位置する村。

村名の由来[編集]

山田秀三著『北海道の地名』ではアイヌ語の「シ・ムカプ(si-mukap):鵡川の本流」によるとしている[1]が、占冠村公式ホームページでは「シモカプ(shimokap):とても静かで平和な上流の場所」としている[2]。また「シュム・カプ: ヤチダモが多い川岸」としている書籍もある[3]

地理[編集]

上川総合振興局管内の最南部に位置する。四方を山に囲まれており、村面積の94%は森林。村内を東西に国道274号JR石勝線が通る。道東自動車道占冠ICが開通し、帯広方面とつながった。2011年10月29日夕張IC-占冠IC間が開通し、札幌方面ともつながった。

  • 山: トマム(苫鵡)山 (1,239m) 、ピヤシリ山 (987m)
  • 河川: 鵡川
  • 湖沼:

人口[編集]

Demography01463.svg
占冠村と全国の年齢別人口分布(2005年) 占冠村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 占冠村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
占冠村(に相当する地域)の人口の推移
1970年 2,848人
1975年 1,804人
1980年 1,601人
1985年 2,097人
1990年 2,721人
1995年 2,104人
2000年 1,873人
2005年 1,819人
2010年 1,393人
総務省統計局 国勢調査より

気候[編集]

占冠村
雨温図説明
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
 
 
52
 
-4
-18
 
 
35
 
-3
-18
 
 
65
 
1
-12
 
 
82
 
8
-3
 
 
100
 
15
3
 
 
67
 
20
9
 
 
121
 
23
14
 
 
195
 
24
15
 
 
170
 
19
9
 
 
130
 
13
2
 
 
124
 
5
-4
 
 
75
 
-1
-12
気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁

北海道の盆地特有の気候で、夏と冬、昼と夜の寒暖の差が非常に大きいのが特徴である。冬季は、1月の平均気温は-10.2度、平均最低気温は-18.9度にもなる。[4]特に、12月から3月にかけてが厳冬期に当たり、放射冷却が顕著になると、最低気温が-20〜-35℃にまで下がることも多い。また、寒冷な気候であるのに加え、降雪量も非常に多く、年間で累計8〜9m前後に達し、国から特別豪雪地帯の適用を受けている。

当村で観測された最低気温の極値は-35.8℃(2001年1月14日)、最高気温の極値は33.8℃(2007年8月13日)、最深積雪の極値は134cm(2001年3月4日)[5]


占冠(1979年-2000年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 6.6
(43.9)
12.4
(54.3)
15.8
(60.4)
24.2
(75.6)
29.0
(84.2)
29.9
(85.8)
32.5
(90.5)
33.8
(92.8)
28.3
(82.9)
22.9
(73.2)
17.9
(64.2)
10.9
(51.6)
33.8
(92.8)
平均最高気温 °C (°F) −4.0
(24.8)
−3.2
(26.2)
0.8
(33.4)
8.4
(47.1)
15.4
(59.7)
19.9
(67.8)
23.3
(73.9)
24.0
(75.2)
19.4
(66.9)
13.0
(55.4)
4.9
(40.8)
−1.3
(29.7)
10.1
(50.2)
平均最低気温 °C (°F) −18.2
(−0.8)
−18.3
(−0.9)
−11.8
(10.8)
−3.0
(26.6)
2.6
(36.7)
8.6
(47.5)
13.9
(57)
14.9
(58.8)
9.3
(48.7)
1.7
(35.1)
−4.3
(24.3)
−12.0
(10.4)
−1.4
(29.5)
最低気温記録 °C (°F) −35.8
(−32.4)
−35.4
(−31.7)
−32.1
(−25.8)
−21.1
(−6)
−5.3
(22.5)
−1.5
(29.3)
4.1
(39.4)
3.8
(38.8)
−0.3
(31.5)
−8.4
(16.9)
−20.3
(−4.5)
−29.3
(−20.7)
−35.8
(−32.4)
降水量 mm (inch) 51.7
(2.035)
35.3
(1.39)
64.8
(2.551)
81.7
(3.217)
100.4
(3.953)
67.1
(2.642)
120.9
(4.76)
194.6
(7.661)
169.6
(6.677)
129.6
(5.102)
124.2
(4.89)
74.9
(2.949)
1,214.7
(47.823)
降雪量 cm (inch) 218
(85.8)
180
(70.9)
169
(66.5)
58
(22.8)
2
(0.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
81
(31.9)
203
(79.9)
903
(355.5)
出典 1: 気象庁[6] 2010-3-20
出典 2: 気象庁[7] 2010-3-20

隣接している自治体[編集]

沿革[編集]

かつては農林業、酪農を基幹産業とする山あいの小さな村だった。1952年に村のほぼ全てが水没する巨大ダム・赤岩ダム建設計画が持ち上がったが住民全てが反対し、1961年に中止となった。その当時のダム事業中止は全国的に極めて珍しい例であった。

1981年に村を東西に横断する国鉄石勝線が開業、占冠駅石勝高原駅(現トマム駅)の2駅に特急が停車するようになった。鉄道交通の利便性の良さから、トマム駅周辺はリゾート地として開発された。

2009年5月22日5月23日には、16の国や地域の首脳と日本の首相が集う第5回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議(「太平洋・島サミット」)が当村トマムで開催された。

  • 1905年明治38年) 辺富内(へとない)村(現在のむかわ町の一部)から占冠村が分村。
  • 1906年(明治39年) 室蘭支庁(現・胆振支庁)から上川支庁へ管轄変更。
  • 1919年大正8年) 二級町村制を施行し、南富良野村 ・占冠村組合役場を設置する。
  • 1932年昭和7年) 南富良野村 ・占冠村組合役場を解く。
  • 1952年(昭和27年) 北海道開発局、鵡川・赤岩青巌峡一番淵付近に多目的ダム計画を発表(赤岩ダム計画)。ニニウ・トマム(苫鵡)以外全て水没対象となり、村全体で反対運動が発生する。
  • 1961年(昭和36年) 北海道開発局、赤岩ダム計画の白紙撤回を発表。
  • 1981年(昭和56年) 国鉄石勝線が開業。関兵精麦グループと占冠村の第三セクター「シムカップ・リゾート開発公社」により、中苫鵡地区のスキー場を中心としたリゾート開発に着手。
  • 1983年(昭和58年) アルファリゾート・トマム開業。
  • 1989年平成元年) 総合保養地域整備法(リゾート法)による重点整備地区に指定される(北海道内初)。
  • 1992年(平成4年) アルファリゾート・トマムの発展による繁忙期の水不足から「トマムダム」の建設が計画されたが、客足の衰退により中止。
  • 1998年(平成10年)5月 アルファリゾートトマムの施設の4割を所有し、運営主体であるアルファ・コーポレーション(北海道札幌市・関兵の子会社)が自己破産、負債額は1061億円。これにより同社運営の施設が休業。関兵は既に加森観光へ運営委託を要請しており、関兵所有分の残り6割は営業を続けたが、客足は落ち込んだ。
  • 1998年(平成10年)12月 加森観光が占冠村に5億円を寄付。寄付金で村が施設を買い取り、加森観光に無償貸与、営業を再開。
  • 2003年(平成15年)6月 アルファリゾート・トマムの開発を手がけた関兵精麦(宮城県仙台市)が民事再生法を適用する。
  • 2004年(平成16年)4月 関兵が星野リゾート長野県北佐久郡軽井沢町)へトマムの自社所有施設を譲渡する。星野リゾートが譲受区画の運営を自ら手がけることとなり、加森観光所有のトマムと分断した運営が行われる(2005年に星野へ一本化)。その際、老朽化した施設修繕費用が村に請求される。
  • 2004年(平成16年)6月8日 当時の村長、原淳二が任期を残して辞職。
  • 2007年(平成19年)10月21日 道東自動車道トマムIC-十勝清水IC上川郡清水町)間開通。
  • 2009年(平成21年)5月22日5月23日 トマムにて、第5回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議(「太平洋・島サミット」)開催。
  • 2009年(平成21年)10月24日 道東自動車道占冠IC-トマムIC間開通。
  • 2011年(平成21年)10月29日 道東自動車道夕張IC-占冠IC間開通。

行政[編集]

  • 村長(1932年 - 現在に至る)
  • 初代 久保正信
  • 二代 森岡幸作
  • 三代 峰江英男
  • 四代 森 一
  • 五代 石川留治
  • 六代 斎藤秀翁
  • 七代 中田菊太郎
  • 八代 吉田益雄
  • 九代 小瀧猛
  • 十代 小川一男
  • 十一代 觀音信則
  • 十二代 原淳二
  • 十三代 小林豊
  • 十四代 中村博

経済[編集]

基幹産業は農業、酪農、林業。山菜も採れ、名物となっている。石勝線開業後はトマムリゾートなどの観光産業が発展したが、バブル崩壊・運営会社の倒産などがあり、バブル時の最盛期と比べると客数は減少している。

農業協同組合[編集]

  • ふらの農業協同組合(JAふらの)占冠出張所

郵便局[編集]

  • 占冠郵便局(集配局)
  • 胆振苫鵡簡易郵便局

宅配便[編集]

公共機関[編集]

警察[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

教育[編集]

  • 中学校
    • 占冠
  • 小学校
    • 占冠中央
  • 小中学校
    • トマム(苫鵡)

交通[編集]

道の駅自然体感しむかっぷ

道路[編集]

鉄道[編集]

占冠駅

バス[編集]

占冠村営バス

空港[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

  • 道の駅 自然体感しむかっぷ
  • 星野リゾート・トマム
  • ニニウ自然の国
  • 占冠 湯の沢温泉 森の四季
  • 赤岩青巌峡(あかいわせいがんきょう)ラフティングが盛ん。
  • ホロカトマム山林[3] 国連の「2010年 国際生物多様性年」に設立された占冠村ホロカトマムにある生物多様性・自然保護区。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ アイヌ語地名リスト (PDF)”. 北海道庁 アイヌ政策推進室. p. 62 (2007年). 2014年3月25日閲覧。
  2. ^ 占冠村のあらまし”. 占冠村役場 (2014年3月3日). 2014年3月25日閲覧。
  3. ^ 合田一道 『北海道の地名謎解き散歩』 中経出版、2001年9月8日、82頁。ISBN 978-4-8061-4880-7
  4. ^ [1]
  5. ^ [2]
  6. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2010年3月20日閲覧。
  7. ^ 観測史上1-10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2010年3月20日閲覧。

外部リンク[編集]