ニセコ町

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にせこちょう
ニセコ町
Flag of Niseko, Hokkaido.svg
ニセコ町旗
Niseko Hokkaido chapter.JPG
ニセコ町章
1968年昭和43年)5月15日制定 1968年(昭和43年)5月15日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 後志総合振興局
虻田郡
団体コード 01395-1
面積 197.13 km²
総人口 4,983
住民基本台帳人口、2014年12月31日)
人口密度 25.3人/km²
隣接自治体 後志総合振興局:虻田郡倶知安町、虻田郡真狩村磯谷郡蘭越町
胆振総合振興局:虻田郡豊浦町
町の木 シラカバ
町の花 ラベンダー
町の鳥 アカゲラ
ニセコ町役場
町長 片山健也
所在地 048-1595
北海道虻田郡ニセコ町字富士見47番地
北緯42度48分16.9秒東経140度41分15秒
Niseko town hall.JPG
外部リンク 北海道ニセコ町 NISEKO TOWN OFFICIAL WEB SITE

日本地域区画地図補助 01390.svg

ニセコ町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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ニセコ町(ニセコちょう)は、北海道虻田郡にある

概要[編集]

通年観光リゾート地として夏のアウトドアスポーツや冬のウィンタースポーツ、インドア体験が充実しており、日本国内のみならず国外からも多くの人が訪れている[1]北海道遺産には「スキーニセコ連峰」が選定されている[2]

2001年(平成13年)に日本全国の自治体で初となる「ニセコ町まちづくり基本条例」を策定し、住民との情報共有化や住民参加型のまちづくりを制度として保障している[3]。2014年(平成26年)には「環境モデル都市」に選定された[4]。行政の取組みが注目され、全国の自治体がニセコ町へ視察に訪れている[3]

地名の由来と町名の経緯[編集]

ニセコとはアイヌ語で「切り立った崖」という意味[5]

ニセコ町は1964年(昭和39年)までは「狩太町」(かりぶと)という名称であった[1]。「狩太」は1901年(明治34年)に真狩村(まっかりむら)から分村して誕生した。分村する際に新しい村となる地域で最も栄えていた地区が「真狩太(まっかりぶと)」と呼ばれていたので、その地名の一部を利用して「狩太村」とした[1]

1963年(昭和38年)、ニセコアンヌプリ一帯が「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」 に指定されたが、国鉄(現・JR北海道)の駅名は「狩太駅」であった[1]。そこで、ニセコの玄関口である狩太駅を「ニセコ駅」へ変更しようと国鉄へ働きかけたが、当時の国鉄は駅名には地名をつけるという方針であり、駅名変更ができなかった[1]。すると、活動は町名変更までに発展して1964年(昭和39年)に「ニセコ町」が誕生することになり、1968年(昭和43年)には駅名も変更された[1]

地理[編集]

後志管内のほぼ中央部に位置しており、羊蹄山周辺は「支笏洞爺国立公園」に指定され[6]ニセコアンヌプリ周辺は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に指定されている[7]尻別川は清流日本一に認定されたことがあり、サケサクラマスがのぼる川でもある[8]

  • 山:羊蹄山(活火山、1,898m)、ニセコアンヌプリ(活火山、1,308m)、昆布岳(1,045m)、モイワ山(839m)
  • 河川:尻別川、真狩川、ルベシベ川、ニセコアンベツ川

気候[編集]

日本海側気候に分類され、春から夏にかけては温暖で晴天の日が多いが、冬は北西からの季節風の影響を受けて降雪量が多く「特別豪雪地帯」に指定されている[9][10]

人口[編集]

1920年(大正9年)から1940年(昭和15年)までは減少したが、戦後に一時増加する。1960年(昭和35年)から再び減少を始め、1980年(昭和55年)には1920年の半分以下にまで落ち込んだ。その後、横ばい状態が続いていたが、2000年代半ばから子育て世代やリタイア後の移住者、外国人居住者により人口が微増している[11]。2010年(平成22年)の国勢調査で、北海道内では虻田郡京極町河東郡音更町に次ぐ3番目の人口増加率(3.3%)となった[12]

Demography01395.svg
ニセコ町と全国の年齢別人口分布(2005年) ニセコ町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― ニセコ町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
ニセコ町(に相当する地域)の人口の推移
1970年 5,725人
1975年 5,003人
1980年 4,567人
1985年 4,593人
1990年 4,511人
1995年 4,641人
2000年 4,553人
2005年 4,669人
2010年 4,827人
総務省統計局 国勢調査より

歴史[編集]

※「町の出来事概略」を参照[13]

交流都市[編集]

行政[編集]

ニセコ町では、日本全国の自治体で初めての自治基本条例「ニセコ町まちづくり基本条例」を2001年(平成13年)4月に施行した[21]。「情報共有」と「住民参加」を2つの柱とし、町民が住むことそのものが誇りに思える「暮らしづくり」を発展させることを目指している[21]。条例は、最低4年に1回の見直しを行う[21]

開かれた行政を推進してきたリーダーは前町長の逢坂誠二であり、1994年(平成6年)に日本全国で最年少の町長(当時)として就任後、1996年(平成8年)には住民との勉強会の場となる「まちづくり町民講座」をスタート[3]。役場の管理職会議を全面公開とし、職員の傍聴も自由とした[3]。また、住民が5人以上集まれば町長や課長が場所・時間を問わず出かけ直接議論する場「まちづくりトーク」を設けるなど、さまざまなコミュニケーションの場面を創出した[3]。雑誌スタイルの予算説明書「もっと知りたいことしの仕事」は、ニセコ町の1年間の仕事がわかりやすく説明されている[3]

2003年(平成15年)、ニセコの環境を考える会が中心となって「水環境のまちニセコ」をテーマに「ニセコ町環境基本計画」を策定し、環境マネジメントシステムの構築を目指してニセコ町堆肥センターを設置した[18]。堆肥センターの稼働により、ニセコ町の生ごみと下水汚泥や家畜糞尿は資源化されている[18]

逢坂は2005年(平成17年)8月に任期途中で辞職して衆議院議員となったが[3]、引き続き永続性のあるまちづくりを推し進めている。2011年(平成23年)に水資源保全条例「ニセコ町水道水源保護条例」を施行、2014年(平成26年)には「環境モデル都市」に選定された[4]

公共機関[編集]

役場
  • ニセコ町役場
警察・消防
文化・スポーツ施設
  • ニセコ町民センター
  • ニセコ町学習交流センター「あそぶっく」
  • ニセコ町幼児センター(子育て支援センター)
  • ニセコ町体育館
  • 陸上競技場
  • 町民運動場
  • ニセコ町運動公園
  • 水泳プール
コミュニティFM

教育機関[編集]

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高等学校
中学校
  • ニセコ中学校
小学校
  • ニセコ小学校
  • 近藤小学校
インターナショナルスクール

経済・産業[編集]

基幹産業はサービス業と農業。2003年(平成15年)には全国で初めての株式会社化された観光協会「ニセコリゾート観光協会」(第三セクター方式)が誕生している[22]。農業振興については、ニセコの特色を活かした収益性の向上、クリーン農業の推進、直売組織への支援などによる農業活性化などを進めている[23]。また、農業・観光・商工など各産業との連携により地域経済を循環させるため「ニセコ町産業連携プロジェクト」が発足され、イベントなどの取組みを行っている[23]

農協[編集]

  • ようてい農業協同組合(JAようてい)ニセコ支所[24]

金融機関[編集]

郵便局[編集]

  • ニセコ郵便局(集配局)

宅配便[編集]

交通[編集]

ニセコ駅(2004年)
道の駅ニセコビュープラザ(2007年)

鉄道[編集]

函館本線ニセコ駅

バス[編集]

道路[編集]

ヘリポート[編集]

名所・旧跡・観光・レジャー・名産品[編集]

文化財[編集]

天然記念物(国指定)
  • 後方羊蹄山の高山植物帯[27]
史跡(町指定)
  • 曽我環状列石[28]
無形民俗文化財(町指定)

観光・レジャー[編集]

名産品[編集]

ニセコ町が舞台(ロケ地)となった作品[編集]

人物[編集]

50音順

出身人物[編集]

ゆかりのある人物[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f ニセコについて”. ニセコリゾート観光協会. 2015年2月28日閲覧。
  2. ^ スキーとニセコ連峰”. 北海道遺産協議会. 2015年3月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 鈴木輝隆. “住民自治を制度化したまちづくり 北海道ニセコ町”. 経済社会総合研究所. 内閣府. 2015年3月1日閲覧。
  4. ^ a b c 平成25年度環境モデル都市の追加選定について【結果発表】”. 内閣府地方創生推進室. 首相官邸 (2014年3月7日). 2015年3月2日閲覧。
  5. ^ ニセコ町の概要”. ニセコ町. 2015年2月28日閲覧。
  6. ^ 支笏洞爺国立公園”. 北海道地方環境事務所. 環境省. 2015年2月27日閲覧。
  7. ^ ニセコ積丹小樽海岸国定公園”. 北海道. 2015年2月27日閲覧。
  8. ^ 尻別川”. 北海道開発局. 2015年2月27日閲覧。
  9. ^ 尻別川水系 (PDF)”. 国土交通省. 2015年2月27日閲覧。
  10. ^ 北海道 全域豪雪地帯”. 全国積雪寒冷地帯振興協議会. 2015年3月6日閲覧。
  11. ^ 数字で見るニセコ ニセコ町統計資料 2014年5月末版 (PDF)”. ニセコ町. 2015年3月1日閲覧。
  12. ^ 西野義隆. “わがマチの自慢 No.4 ニセコ町 (PDF)”. 北海道地域農業研究所. 2015年3月1日閲覧。
  13. ^ 町の出来事概略”. ニセコ町100年史・記念誌. ニセコ町. 2015年2月28日閲覧。
  14. ^ 菊地勝弘. “ニセコ山頂着氷観測所 (PDF)”. 日本気象学会. 2015年3月2日閲覧。
  15. ^ a b c 国民保養温泉地一覧 (PDF)”. 環境省. 2015年3月2日閲覧。
  16. ^ 全国過疎地域自立促進連盟”. 2015年3月1日閲覧。
  17. ^ 都市景観大賞「美しいまちなみ賞」受賞地区”. 国土交通省. 2015年3月1日閲覧。
  18. ^ a b c 北海道ニセコ町 環境モデル都市提案書 (PDF)”. ニセコ町 (2012年10月). 2015年3月2日閲覧。
  19. ^ ニセコ町の準都市計画”. ニセコ町. 2015年3月11日閲覧。
  20. ^ ニセコ町準都市計画 景観地区・特定用途制限地域 決定箇所図(総括図) (PDF)”. ニセコ町. 2015年3月11日閲覧。
  21. ^ a b c ニセコ町まちづくり基本条例”. ニセコ町. 2015年3月1日閲覧。
  22. ^ 全国で初めて株式会社化された観光協会 ニセコリゾート観光協会 (PDF)”. 開発こうほう. 北海道開発協会. 2015年3月1日閲覧。
  23. ^ a b 移住をお考えの方”. ニセコ町. 2015年3月1日閲覧。
  24. ^ JAようてい”. 2015年2月26日閲覧。
  25. ^ にこっとBUS(デマンドバス)運行”. ニセコ町. 2015年3月2日閲覧。
  26. ^ 重点「道の駅」 全35箇所 (PDF)”. 国土交通省. 2015年3月11日閲覧。
  27. ^ 後方羊蹄山の高山植物帯 - 文化遺産オンライン(文化庁
  28. ^ a b 文化財・天然記念物の概要 (PDF)”. 後志教育局. 北海道教育委員会. 2015年3月1日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

行政
観光