新石垣空港
| 新石垣空港 | |||
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| IATA:ISG-ICAO:ROIG | |||
| 概要 | |||
| 国・地域 | |||
| 設置場所 | 沖縄県石垣市 | ||
| 空港種別 | 公共 | ||
| 運営者 | 沖縄県 | ||
| 標高 | 31 m | ||
| 位置 | 北緯24度23分47秒 東経124度14分42秒座標: 北緯24度23分47秒 東経124度14分42秒 |
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| ウェブサイト |
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| 滑走路 | |||
| 方向 | ILS | 全長×全幅 (m) | 表面 |
| ? | YES | 2,000×45 | 舗装 |
| リスト | |||
| 国際空港の一覧 | |||
新石垣空港(しんいしがきくうこう)は、沖縄県が石垣島東部に建設している空港である。2006年10月起工、2013年(2012年度末)に開港予定。供用開始後は、空港法第5条に定められた地方管理空港に分類される。
目次 |
[編集] 建設への経緯
既存の石垣空港は第二次世界大戦中に造られた海軍飛行場を基にしており、滑走路の長さは1,500m と規模が小さく、年々大型化する旅客機の発着に耐えられなくなった。ボーイング737型をはじめとした小型ジェット機は暫定的に就航しているが滑走路の長さが足りず、旅客数、貨物、燃料の搭載量を制限している状態である。石垣発の東京・名古屋・大阪便は目的地までの燃料を搭載できないため、直行便であっても燃料補給のために宮古空港や那覇空港を経由するという運用を余儀なくされており、那覇空港などで乗り換えた場合と比べても所要時間があまり変わらないという状況である。こうした状態は2000年代に入っても続いている。
扱える旅客数・貨物数が少ないため島の産業・観光に支障をきたすこと、長距離便が離着陸できず、東京・大阪など大都市からの直行便が増便しにくいこと、空港の周りの市街地化が進み、騒音で学校の運営などに影響が出るようになったことから、島内の別の場所にボーイング737〜767-300クラスの中型機も離発着できる、2,000m 級の滑走路を有する新空港を建設しようとの声が高まった。
巨額の工費を必要とし島内の手付かずの場所を破壊することになる新空港の代わりに、現空港の拡張を求める声もあったが、現空港周囲や滑走路の先には国指定遺跡や市街地があり、立退き費用などを考えると滑走路の延長は困難という声もあった。
詳細は「石垣空港」を参照
[編集] 白保海上案と反対運動
1979年、沖縄県は石垣島東部の海岸に面する白保集落の沖合に2,500m の滑走路を備えた新空港を建設する計画を発表した。白保集落の住民には事前の話はなく、空港建設はサンゴ礁(リーフ)内側の海(礁池)での漁業を長年続けていた住民には死活問題であった。1979年暮れには集落は反対運動を始めたが、島内では新空港建設支持の意見が多く、島全体の漁協もこれを支持し、集落以外に反対運動が広がらず計画は着々と進行した。1983年までに測量や漁協に対する漁業補償などが進み、あとは公有水面の埋め立て免許が下りれば着工する段階になっていた。
1983年、集落住民や自然保護団体、研究者などの支援者が「八重山・白保の海を守る会」を結成し、東京での国会議員や官庁に対する陳情、マスコミへの取材依頼、空港反対の署名運動などを始めた。また新空港の経済効果の再計算を行い、現空港の拡張という選択肢もあることを示した。この運動により、沖縄のサンゴ礁が農業や公共工事による赤土流出で消失しつつあるなかで、白保のサンゴ礁は数少ない良好な生態系を残したサンゴ礁である事が知られるようになり、特に世界最大級のアオサンゴ群落が存在することが注目を集めた。さらに守る会による一坪地主運動が行われる中、環境庁(現・環境省)は沖縄県に計画変更を要請、滑走路は2,000m に短縮されたが同じ場所を埋め立てる方針は変わらなかった。反対運動側は1988年に国際自然保護連合総会で危機を訴える手段に出た。国際的な自然保護団体の調査や圧力が強まる中、1989年に白保埋め立て案は撤回された。
[編集] 計画地変更と迷走
その後も計画は二転三転し、白保海上案の代わりにカラ岳という島東部、白保北部の山の海側に空港を作る案(カラ岳東側案)が発表されたが、これも白保と連続したサンゴ礁の海域を埋め立てる案であり、反対の声はなおも続いた。1990年に沖縄県知事になった大田昌秀は複数の立地案を住民や専門家に示し、1992年に白保から離れた島内陸部の農業地帯である宮良牧中に建設する案が選定された。これも優良農地を失い騒音に晒される地元農民の反対で計画が進まず頓挫した。
[編集] 計画地の決定
1998年、稲嶺惠一が沖縄県知事となり、再度複数の立地案の中から候補地を決めることとなった。2000年3月には専門家の集まる位置選定委員会により、カラ岳東側案、宮良牧中案などの候補地の中からカラ岳陸上案が選定された。
この案は白保集落の北部に空港を建設し、海上埋め立てを伴わない案である。県は赤土流出を防ぐため、滑走路予定地の土砂(赤土)流出を防ぐ措置や海への泥の流出を食い止める遊水地などを建設し、建設予定地の動植物の移動なども行い、生態系への打撃を防ぐことにしている。建設中・供用後の環境への影響を長期にわたってモニタリングする事後調査委員会が設置される。専門家や地元住民からはサンゴ礁と一体の生態系をなす海辺の林を伐採すること、カラ岳を頂上近くまで削り取ってしまうため赤土流出による白保サンゴ礁への打撃が心配されることを理由になお懸念や反対の声もあり、建設が決まった以上現場の監視を自主的に行おうとする者や、建設差し止め訴訟を行う者もいる。
[編集] 経緯
- 2004年12月 - 新石垣空港整備に平成17年度の新規事業として国の予算が内示される。
- 2005年12月 - 飛行場及び航空灯火設置許可を受ける。
- 2006年10月20日 - 起工式が行われ、建設工事が着工される[1]。
- 2009年6月28日 - 2008年6月に工事現場から大量の赤土が海へ流出していたこと、空港予定地の地下にある洞窟を流れる川の環境調査が行われていないことが報道される[2]。対して、沖縄県は、赤土の流出は不測の事態によるもので、その後防止対策を適切に実施しているとともに、赤土の流出は洞窟からのものではなく、必要な環境調査は実施している旨反論した[3]。
- 2009年9月17日 - 赤土流出の懸念も指摘されているカラ岳の切削工事が着手される[4]。
- 2010年2月4日 - 新空港建設地内にある白保竿根田原洞穴遺跡で見つかった人骨が約2万年前のものであると発表される。この遺跡が文化財保護条例で保護された場合等には、新空港の計画や建設スケジュールにも影響が及ぶ可能性があると指摘されている[5]。
- 2010年3月末 - 用地買収済み面積は約203.9ha、用地取得率は99.9%となった(全体面積は約204ha)。工事の進捗は事業費ベースで約66%となっており、滑走路の北端は既に形をあらわし、南側の誘導灯も整備済みとなった[2]。
- 2011年11月27日 - 新石垣空港建設用地で、バーベキューのギネス世界最長記録に挑戦するイベントが行われる[6]。当初の予定では、2011年4月にアメリカのテキサス州で記録された8.74mを上回る、長さ25.37m(新空港の開港予定日が平成25年3月7日であることからの語呂合せ)であったが、大会3日前にレバノンで97.5mの世界最長記録が8月に達成されていたことを知らされ、急遽挑戦する長さが変更され、レバノンの記録を上回る107.6mの世界最長記録を達成した[7]。また、この挑戦には石垣牛が使用された[8]。
[編集] アクセス
石垣市街から約15km北東に位置しており、現在の空港への車での所要時間が約10分であるのに対して、新空港へは約30分を要すると予想されている。このため、現在海岸近くを湾曲して通っている国道390号に代わり、石垣市街と新空港をほぼ直線で結ぶ県道(石垣空港線)の建設が計画されている。この道路が完成すれば、所要時間が約13分短縮される見込みであるが、完成は新空港の供用開始には間に合わず、2016年度末(2017年春)となる見込みである[9][10]。
市街地と新空港間の交通手段としては、ライトレール(軽量軌道交通、LRT)の導入も検討されている[11]。
[編集] 就航路線
従来の石垣空港への就航路線に加えて、2009年3月25日には、スカイマークが新空港開港時に那覇 - 石垣路線に新規に参入する予定であることが明らかになっている[12]。
[編集] ターミナルビル
ターミナルビルの建設・運営管理は現在の石垣空港と異なり、新たに設立された石垣空港ターミナル株式会社が運営する。新たなターミナルは地上4階建てで、以下のフロア構成となる予定。[13]主要な設備を1Fに集中させることで「利用者にわかりやすくスムースな動線の設定」だとしている。
- 1F チェックインロビー、到着ロビー、到着旅客用施設、物販・飲食店舗、航空会社事務室等
- 2F 出発口、搭乗待合室、物販・飲食店舗、VIPルーム等
- 3F 設備機械室
- 4F 展望デッキ
類似のフロア構成は宮崎空港などでも見られる。
[編集] 脚注
- ^ 郡民悲願の新石垣空港が着工 2013年の供用開始目指す - 八重山毎日新聞オンライン、2006年10月21日
- ^ 空港工事 海へ赤土 沖縄・石垣 サンゴ礁汚染危機 (PDF) - 朝日新聞(西部版)、平成21年6月28日
- ^ 平成21年6月28日の朝日新聞掲載記事に対する沖縄県意見について
- ^ カラ岳の一部を切削 新石垣空港 - 八重山毎日新聞オンライン、2009年9月22日
- ^ 石垣島の人骨、国内最古と判明 新石垣空港建設現場から出土 - 八重山毎日新聞オンライン、2010年2月5日
- ^ [石垣牛大バーベキュー大会]
- ^ 世界最長の串焼きに挑戦 沖縄で100メートル超え
- ^ [石垣牛大バーベキュー大会]
- ^ 検討委、県案を支持 新石垣空港アクセス道 - 琉球新報、2008年8月27日
- ^ 新空港アクセス道県道認定へ 総事業費81億4100万円 - 八重山毎日新聞オンライン、2010年3月19日
- ^ 中山市長「路面電車」導入に前向き 八重山経済人フォーラムが提言 - 八重山毎日新聞オンライン、2010年4月17日
- ^ 那覇〜石垣スカイマークが参入 航空3社競争へ - 八重山毎日新聞オンライン、2009年3月26日
- ^ [1]
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 沖縄県新石垣空港建設対策室
- 沖縄県空港課 沖縄県の空港
- 石垣市新空港建設推進課
- 新石垣空港早期建設を進める郡民の会
- WWFジャパン サンゴ礁保護研究センター(白保に設立されたサンゴ礁保護研究センター)
- 八重山・白保の海を守る会