仙台空港

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仙台空港
Sendai Airport
IATA:SDJ-ICAO:RJSS
概要
国・地域 日本
設置場所 宮城県名取市
空港種別 商業
運営者 国土交通大臣
標高 5 m・16.4 ft
位置 38°8′13″N, 140°55′21″E
ウェブサイト
滑走路
方向 ILS 全長×全幅(m) 表面
12/30 - 1,200×45 舗装
09/27 I 3,000×45 舗装
リスト
国際空港の一覧日本の空港
仙台空港俯瞰
3F 展望デッキ
2F 国際線出発ロビー
2F 国内線搭乗待合室

仙台空港(せんだいくうこう)は、宮城県名取市岩沼市に跨って位置する旧第二種(A)空港である。空港ターミナルビルを含む主要部分が名取市内にあり、滑走路が岩沼市に及ぶ。

目次

[編集] 概要

仙台空港は宮城県中南部の海に近い場所にあり、航空機で離着陸する際には広大な太平洋仙台湾沿いに続く砂浜や防砂林の松林、南北に流れる貞山運河、そして奥羽山脈に抱かれた仙台平野と市街地のビル群が一望の下になる。名取市の北に隣接する仙台市JR仙台駅へは北北西に直線で14kmほどで、空港連絡鉄道仙台空港アクセス線により普通列車で24分(快速列車では17分)で結ばれている。

滑走路は1,200mのA滑走路と3,000mのB滑走路の2つがある。それぞれ方向が異なり、二つの滑走路が「y」の字型に交わる。基本的に、A滑走路はセスナ機などの小型機、B滑走路は旅客機などの中型機や大型機が使用するが、航空大学校などの小型機も訓練のために、ILSが使用できるB滑走路を使用する。

現在のターミナルビルは1996年から1997年にかけて完成したもので、出発ロビーや待合室の壁面が全面ガラス張りになっている点や、屋根が波型になっている点、出発ロビーや到着ロビーなどの行先表示機が反転フラップ式案内表示機(パタパタ)である点などが特徴である。展望デッキは建物内部にあるが、2010年度に約400m2の展望デッキを旅客ターミナルビル屋上に新たに設置する計画がある[1]。また、ターミナルビルの中央部分のエスカレータが集まる吹き抜けのあるスペース「プラザ」は、中央の噴水の水を抜くと照明機能付きのステージに変わり、イベントが行えるようになっている。

多くの県では、空港で公共用ヘリも見られるが、宮城県仙台市消防防災ヘリコプターは仙台市若林区荒浜に仙台市消防局仙台市消防ヘリポートを、宮城県警察ヘリは仙台市若林区霞目にある陸上自衛隊霞目飛行場を使用しているため、仙台空港で見ることは出来ない。

同空港の制限表面については、仙台の高層ビル一覧#制限表面を参照。

[編集] 歴史

(仙台飛行場:写真) (滑走路拡張の歩み:航空写真

[編集] 航空管制

管制は国土交通省東京航空局仙台空港事務所航空管制官が担当。TCAの運用時間は、8時00分~19時30分。

GND 121.700
TWR 118.700 126.200
APP 120.400 261.200 362.300
DEP 120.000
TCA 121.025 225.200
ATIS 126.450

[編集] 航空保安無線施設

保守は国土交通省東京航空局仙台空港事務所航空管制技術官が担当している。

局名 識別信号 周波数
VOR DME
仙台 SDE 116.3MHz 1161MHz

[編集] 旅客利用状況

全体では1999年度の年間338.5万人を境に一時減少したが、2003年度以降は再び増加傾向を見せ、2006年度には年間338.7万人と1999年度のピークを越えた[2][3]

仙台空港を目的地側とする旅客の当日目的地の多くは仙台市(49.8%)で、次いで松島町(7.2%)、山形市(4.5%)であり、約3割が宮城県外を当日目的地とする。業務の場合は、仙台市を当日目的地とする者が72.4%で圧倒的に多いのに対し、観光の場合は仙台市(24.8%)、松島町(15.4%)、鳴子町(現・大崎市の一部)となっており、それ以外の目的地は、秋田県田沢湖町(現仙北市の一部)や青森県十和田市、あるいは山形市や盛岡市福島市などの隣接県の県庁所在地となっており、東北地方各地にも広がりを見せる[4]

[編集] 国内線

統計・就航路線別旅客数/順位[5]
行き先 旅客数 国内線順位
大阪国際空港 約111万人 上位22位
新千歳空港 約75万人 上位35位

国内線旅客数は1999年度に年間296.5万人でピークとなり、2000年度に年間277.5万人まで減少した。その後は徐々に増加して、2006年度には年間304.8万人となり、初めて300万人の大台に乗った。

仙台空港の国内線における東北地方居住者の利用客比率は、宮城県70%、岩手県9.2%、山形県8.2%、福島県7.7%、その他4.9%となっており、宮城県の隣接県に広がっている[6]。特に、山形市を中心とした村山地方や、福島県中通り北部および浜通り北部の地域では、仙台空港が第一選択の空港になっている。

国内線旅客においては、他の地方から入って来る旅客の方が多い(国内線来訪者比率56.6%。参考:名古屋23.4%、広島52.3%)。これは、関西や北海道、九州からのビジネス客が多いためで、仙台が支店経済都市であることを反映している。

[編集] 国際線

国際線旅客数は2000年度の年間47.2万人をピークに景気低迷やアメリカ同時多発テロ事件の影響で減少し、2003年度にSARSが発生して年間25.1万人にまで激減した。その後は回復基調となり、2006年度には年間34.0万人となった。

[編集] 日本人旅客

仙台空港の国際線における東北地方居住者の利用客比率は、宮城県内居住者が40.0%、残りの6割は周辺各県からの利用者となっている(山形県19.7%、岩手県14.3%、福島県10.6%、その他15.4%)[6]。特に、山形県民の海外渡航における仙台空港利用率は50%を超えており、仙台空港が第一選択となっている[7]

1999年度における東北地方居住の日本人出国者の利用空港内訳は、成田54.1%、仙台30.1%、関西6.1%、青森2.7%、福島2.0%、羽田1.9%、新潟1.2%、その他1.9%となっていた[8]

2002年、成田便が開設される一方で関西国際空港便がなくなった。2005年に中部国際空港が開港すると、成田便と中部便が国際線乗継便として頭角を現してきた。そのため、仙台空港発着の海外旅行パック商品では、定期便や直航チャーター便の他に、これら2路線、特に便数と座席数の多い中部便の乗継商品が主力の1つとなっている。

また、仙台空港から日本国外の国際ハブ空港への航路があるので、乗り継ぎによって世界各地に行くことが可能である。

[編集] 外国人旅客

仙台空港の外国人利用者数は国際旅客全体の30%程度である[9]。仙台空港を利用する外国人旅客は渡航目的がはっきりしており、韓国人にはラウンド料が安いゴルフ場や韓国より施設が整っているスキー場が、台湾人には台湾では経験しにくいと本場の温泉とが、特徴的な誘因になっている。また、仙台-ソウル仁川国際空港便は毎日飛んでいるので、ヨーロッパの人が仙台を訪れる際に、ソウル経由を用いる例が見られる (仙台空港の外国人居住地別利用者比率 : 韓国50.0%、中国23.1%、ヨーロッパ11.5%)。

[編集] 就航路線一覧

航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便

[編集] 国内線

  • アイベックスエアラインズ (IBX)
    • 大阪国際空港

[編集] 国際線乗継便

成田国際空港、中部国際空港便には、コードシェア便として海外航空会社便名が付与される便がある。海外航空会社便名での利用は国際線乗継旅客に限られ、国内区間のみの利用は国内航空会社便名となる。

  • 全日本空輸 (ANA) - 中部国際空港便
    • タイ国際航空 (THA)・ルフトハンザドイツ航空 (DLH)・ユナイテッド航空 (UAL)

[編集] 国際線

仙台空港に待機するアシアナ航空OZ151便

[編集] かつて就航していた路線

国内線(就航順)
国際線(就航順)

[編集] チャーター便

2004年度は185便が運行された。主な目的地はハワイ香港タイである。ハワイへは、日本航空インターナショナルが週末を中心に運航。毎年数回、イタリア方面への直行便が運航される。

[編集] 遊覧飛行

仙台空港では、4社がセスナ機やヘリコプターで遊覧飛行を実施している。昼間の運行では、仙台市街地や松島、蔵王連峰栗駒山などの上空を遊覧するコースがある。季節的にナイトフライトも催行され、夏には、宮城県内各地で催される花火を上空から見るナイトフライトや、年末のSENDAI光のページェント期間中において、定禅寺通りなど仙台市上空を回るナイトフライトも催行される。

[編集] アクセス

2003年の調査[12]によると、日本人の仙台空港へのアクセス方法は、リムジンバス等が51.6%で最も多く、団体バスが14.3%、自家用車送迎が13.3%であった。2005年の別の調査によると、仙台空港を利用する福島県民の8割以上が車でアクセスをしていた[13]

2007年3月、仙台空港アクセス線の運行開始に伴い、仙台市都心部と仙台空港間の旅客輸送の中心であった仙台市交通局エアポート・リムジンバスが廃止。それと同時に民間のバス会社2社が、同区間に従前のリムジンバスの乗車料金より割安な運賃で参入したが、愛子観光バスは2008年2月29日、東日本急行は2009年1月31日の運行をもってともに撤退した。公共交通機関の利用客争奪戦のあおりを受けた空港周辺の民間駐車場では、値引き合戦が行われている。

鉄道

同駅ホームと空港ターミナルビルとの間は、距離が短く、ほとんど段差を通らずに往来できる。

宮城交通(当時)館腰駅発着便
バス

上記の他に乗合タクシーや、冬期に蔵王連峰安比高原方面へスキーバスも運行される。

駐車場

空港内公営駐車場は1,228台[14]。周辺の民間駐車場10社で約2,400台分がある[14]

タクシー

仙台駅前~仙台空港の所要は約30分で、運賃5,600円+高速道路代500円[14]

[編集] 周辺

空港の東側には、江戸時代伊達政宗の命により作られた貞山運河(貞山堀)が南北に流れており、それを越えてさらに東へ1kmほどいけば太平洋である。ここから5kmほど北には朝市が行われる閖上(ゆりあげ)港がある。

南側には、パイロットを養成する航空大学校仙台分校、航空管制官などを養成する航空保安大学校岩沼研修センター、海上保安庁の航空要員を養成する海上保安学校宮城分校、海上保安庁仙台航空基地などが設置されている。かつては、陸上自衛隊航空学校岩沼分校も置かれていた。空港南西部に、広大な陸上自衛隊管理の遊休地が演習場名目で残されている。

空港から5kmほどの南の岩沼市二の倉には、航空安全の神が祀られる二の倉神明社がある[15]

なお、空港の周辺にホテルは存在しない。仙台空港アクセス線沿いでは、仙台駅長町駅周辺にホテルがある。現在、同線の杜せきのした駅近くにホテルルートイン名取が建設中であり、これが空港にもっとも近いビジネスホテルとなる予定である。

[編集] 関連項目


宮城県内にある他の空港
1930年代に霞目飛行場が出来るまでは、仙台城三の丸前にある馬場跡を利用した「追廻練兵場」、または、宮城野原の練兵場(現在の宮城野原公園総合運動場)が航空機の離着陸に用いられた。戦前・戦中の地図には、現・国立病院機構仙台医療センターの土地に「飛行場」との記載もある。

[編集] 脚注

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  1. ^ 仙台空港に展望デッキ 10年度完成目標(河北新報 2008年7月5日)
  2. ^ 空港関係資料宮城県庁
  3. ^ 空港管理状況調書(国土交通省)
  4. ^ 平成15年 航空旅客動態調査(国土技術政策総合研究所 資料 No.374)
  5. ^ 国土交通省 平成19年度航空運輸統計速報(平成20年6月26日)、上位50位までを記載。
  6. ^ a b 2001年 航空旅客動態調査(特定日の全数調査)
  7. ^ 県広報誌「県民のあゆみ」平成17年9月号山形県庁
  8. ^ 社会資本整備に係る東北地方の将来の姿(仮称)(国土交通省)
  9. ^ 国際観光振興機構 (JNTO)
  10. ^ JALエクスプレスの機材・乗務員で運航する便あり
  11. ^ エアーニッポンエアーセントラルエアーネクストの機材・乗務員で運航する便あり
  12. ^ 「航空機を利用する観光旅客等の実態調査」<仙台空港編>アジア太平洋観光交流センター
  13. ^ 仙台か福島か! …空港利用者争奪戦YOMIURI ONLINE
  14. ^ a b c 空港アクセスの概況(2007年10月現在)(国土交通省東北運輸局)
  15. ^ 二の倉神社(岩沼市商工会)

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ