北九州空港

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北九州空港
Kitakyushu Airport
Kitakyusyu air.jpg
IATA:KKJ-ICAO:RJFR
概要
国・地域 日本の旗 日本
設置場所 福岡県北九州市
空港種別 商業
運営者 国土交通大臣
標高 6.1 m・20 ft
位置 北緯33度50分44秒
東経131度2分6秒
座標: 北緯33度50分44秒 東経131度2分6秒
ウェブサイト
滑走路
方向 ILS 全長×全幅 (m) 表面
18/36 I 2,500×60 舗装
リスト
国際空港の一覧
北九州空港ターミナルビルの外観
北九州空港への連絡橋

北九州空港(きたきゅうしゅうくうこう、: Kitakyushu Airport)は、福岡県北九州市小倉南区空港北町と京都郡苅田町空港南町に跨る人工島に位置する空港海上空港)である。ターミナルビルや空港事務所は北九州市側に所在する。国際航空輸送網又は国内航空輸送網の拠点となる空港として空港法第4条1項5号に該当する空港として政令で定める空港に区分されている。

2008年平成20年)6月18日付の官報における告示までは法令上の名称は「新北九州空港」であった。

目次

概要 [編集]

旧北九州空港は滑走路が1,600mと短く、大型ジェット機の離着陸ができなかった。また、地形上濃霧の発生が多く、欠航率が25%と高かった。このような問題を解消すべく、当空港が新設された。

2006年(平成18年)3月16日に「新北九州空港」として開港。旧北九州空港は前日に運用を終了しており、実務上は開港当初から旧北九州空港の移転措置であったが、名実共に「北九州空港」となるのは2008年(平成20年)の空港法改正のときである。同年3月22日、当空港を本拠地とするスターフライヤーが朝5:30発、東京国際空港7:00着の早朝便を就航させ、全国の国内定期旅客便でもっとも早い始発便、もっとも遅い最終便が運航される空港となった。同年4月より、当港を発着する便の航空券に旅客施設使用料として100が上乗せされている。国内線を対象とした旅客施設使用料の徴収は、東京国際空港、中部国際空港に次いで3番目。同年8月22日から、国内で9番目、九州では最初の24時間空港として運用している。

空港島は、全長4,125m、全幅900m、面積373haである。滑走路は計画策定当時予測された需要を賄うためジャンボ機も離着陸可能な2,500mとされた。この空港島は、関門航路浚渫土砂を処分する苅田沖土砂処分場をそのまま流用しており、空港用地(空港島そのもの)を整備する予算とは別会計であったため、滑走路など空港本体の建設費は1,042億円と埋立工事を伴う同規模の海上空港と比較すれば割安に建設された。しかしながら、空港建設を前提とした更なる埋立(この埋立てにより空港の基本的な姿(滑走路方位が南北)が決定することになる。)の計画が持ち上がった際、防衛庁(当時)は、「設置する周辺飛行場の運用に支障が出るため滑走路方位はその影響が少ない東西方向とすべきである。」として南北方向の滑走路建設計画に反対を表明した(空域問題)。このため、「完成後の運用空域に制限を設ける」ことが条件として、付加されて政治決着が図られ建設が決まった。

周辺には既に山口宇部空港大分空港福岡空港があり、利用客の獲得競争が起きている。しかし、北九州市内在住者の羽田便の利用について見ると、北九州空港が57%であるのに対し、福岡空港が42%と、アクセスや便数などの面で利便性が高い福岡空港の利用も多い[1]。なお、福岡空港が現行の1本の滑走路の運用では近い将来に発着数が限界に達するため、当空港や佐賀空港との機能分担を期待する意見もあったが、2000年(平成12年)の航空法改正によって、各航空会社の経営判断で路線の新設・増便・減便・廃止が出来るようになったため、政治的に福岡空港の路線を当空港に移転させる構想も頓挫した[2]

また、開港前の2006年平成18年)に放送された上戸彩主演のフジテレビ系連続ドラマ『アテンションプリーズ』第1話のロケーション撮影が行われたり、米倉涼子主演の映画『交渉人 THE MOVIE』がエプロンで行われたりと、映像作品への露出が多い空港でもある。

歴史 [編集]

  • 1974年昭和49年) - 港湾審議会において苅田沖土砂処分場計画が決定。
  • 1977年(昭和52年) - 埋立第1期工事に着手。
  • 1992年平成4年) - 新空港建設に関する空域問題が築城管制圏への進入不可等の条件付で決着。
  • 1994年(平成6年) - 空港本体工事に着手。
  • 2006年(平成18年)3月16日 - 開港。
  • 2008年(平成20年)6月18日 - 北九州空港へ改称。空港法改正により、4条1項5号に該当する空港として政令で定める空港に区分される。
  • 2013年(平成25年)4月1日 - 福岡航空測候所北九州空港出張所閉鎖。
  • 2013年(平成25年)5月11日 - 貨物便の日本貨物航空が、ソウル/仁川発 当空港経由 東京/成田行き便を就航開始。九州地方に所在する空港では唯一の大型貨物機の発着地となった。

航空管制 [編集]

TWR 118.85MHz, 126.2MHz

北九州空港は、航空管制(進入管制)を福岡航空交通管制部(福岡市)が受け持つレディオ空港(空港には管制機能無し)であったが、計器出発・進入経路が山口宇部空港海上自衛隊小月航空基地(下関市)と重複しており、これらの空港や基地に到着機や出発機がある場合は離着陸(計器進入や計器出発)ができなかった。また、空港建設決定時の制限事項として「空港のすぐ南側にある航空自衛隊築城飛行場の管制圏に立ち入ることが出来ない」ことが定められていたため南側からの計器進入方式が設定出来ず、これらの理由から悪天候時には運航ダイヤに頻繁な遅延が生じていた。

このような状況を改善すべく、2007年(平成19年)10月1日より、空港に管制官が配置されており、飛行場管制も開始されている[3]。空港の出発・到着機に対しレーダーによる管制ができるよう、さらに2008年(平成20年)3月13日より航空自衛隊築城基地が担当する管制空域を拡大され、ターミナルレーダー管制が導入されている[4][5]。このため開港直後に多発した運航遅延は、現状程度の運航状況では殆ど遅延の発生が見られない程度に解消されている。

それぞれの管制を担当する機関は次のとおり。

航空保安無線施設 [編集]

局名 種類 周波数 識別信号
周防 VOR 113.85MHz SWE
周防 DME 1046.0MHz SWE
北九州 ILS 109.15MHz IKQ

保守は、国土交通省大阪航空局北九州空港事務所航空管制技術官が担当

就航路線 [編集]

スターフライヤー
エアバスA320-200型機

航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)

国内線 [編集]

かつての定期就航路線

(北九州空港発)就航路線別旅客数/順位[7]
行き先 旅客数 国内線順位
東京国際空港 約107万人 上位13位

国土交通省 平成23年度航空運輸統計(平成24年7月26日)、上位50位までを記載。

国際線 [編集]

空港内の済州航空カウンター

貨物便 [編集]


かつて、ギャラクシーエアラインズが東京/羽田線、大阪/関西線へ就航していたが、会社清算に伴い廃止となった。2010年10月から就航した揚子江快運航空の運休により定期貨物路線はなくなったが、チャーター便、臨時寄港便などによる大型貨物機が就航している。

日本貨物航空が、2013年5月11日から当空港への寄航を定期便化する計画を国土交通省へ申請した。これにより、貨物定期便の運航が再開された。大型貨物専用機の定期便は、九州地方の空港で唯一となっている。

運航経路は、東京/成田 → ソウル/仁川 → 当空港 → 東京/成田。毎週土曜日の週1便(15:25着・17:25発)で運航中。

日本貨物航空B747-400F
北九州空港


貨物便の就航実績のある航空会社 [編集]

空港内設備 [編集]

ターミナルビル内施設 [編集]

展望デッキにある足湯
  • 1階(到着ロビー含む)
  • 2階出発ロビー(制限区域内含む)
  • 3階
    • 飲食施設
      • そば店、ラーメン店、レストラン、立ち飲みスタンド
    • マッサージ店
    • 足湯施設(有料)を併設した展望デッキ

駐車場 [編集]

ターミナルビル正面には、平面駐車場(普通車約1750台、大型車4台、自動二輪車約20台)を備えている。ちなみに駐車料金(普通車)は、1時間までが200円、1時間 - 2時間まで400円、2時間 - 24時間まで500円、24時間 - 25時間まで700円、25時間 - 26時間まで900円、26時間 - 48時間までが1000円となっている。国が管理している空港の中では最も安い駐車料金となる。

その他の施設(空港島内) [編集]

ターミナルビル脇にある、スターフライヤー本社ビル

交通機関 [編集]

道路 [編集]

空港の開港にあわせて、2006年(平成18年)2月26日から東九州自動車道の一部区間(北九州JCT - 苅田北九州空港IC)が供用開始。新北九州空港道路も同年3月5日から供用開始となった。

バス [編集]

運行本数・運賃・所要時間等の詳細は、該当項目か公式サイトで最新情報を確認されたい。連絡バスには北九州空港エアポートバスの共通呼称が用いられている。開港以来、頻繁に路線再編が行われている。

北九州空港エアポートバス
一般路線バス
※苅田駅・行橋駅 - 北九州空港(西鉄バス北九州)の路線は、2009年(平成21年)9月30日をもって、若松戸畑 - 北九州空港(西鉄バス北九州)の路線は、2010年(平成22年)3月31日をもって、下関門司港 - 北九州空港(サンデン交通)は、2011年(平成23年)3月31日をもってそれぞれ廃止された。また折尾黒崎 - 北九州空港は2011年(平成23年)3月27日までは北九州市交通局も運行していた。

ICカードへの対応については、「nimoca」が、2009年(平成21年)2月22日からエアポートバスの西鉄運行分全便で利用できるようになり、2009年(平成21年)6月23日からは一般路線にも導入された。

乗合タクシー [編集]

早朝・深夜の時間帯に運航されるスターフライヤー便には連絡バスが無いため、これらの便に合わせて乗合タクシー(要予約)が運行されている。(北九州空港のホームページ等参照)

鉄道 [編集]

最寄駅はJR日豊本線朽網駅、苅田駅だが、ともに普通列車しか停車しない。特急列車ソニックにちりん、にちりんシーガイア)利用の場合は、上りは行橋駅、下りは小倉駅(一部下曽根駅)で普通列車乗換となる。最寄駅や小倉駅から空港までは連絡バスが利用できる。

連絡鉄道構想 [編集]

現在、空港島と小倉駅を結ぶ空港連絡鉄道の建設可能性について検討されている。鹿児島本線新門司経由で延伸する案、山陽新幹線を新門司経由で延伸する案、日豊本線を下曽根駅経由で延伸する案などあるが、いずれの案も現時点では旅客が少ないため、採算が見込めず実現は困難視されている。

脚注 [編集]

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  1. ^ “北九州空港:09年度利用客、1.6%減の117万7024人” (日本語). 毎日jp毎日新聞 (北九州市: 毎日新聞西部本社). (2010年5月14日). オリジナル2010年5月18日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100518062111/http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100514ddlk40020350000c.html 2012年2月15日閲覧。 
  2. ^ “【未来への選択4=増設】現実性の見極め鍵に<どうする福岡空港>” (日本語). 西日本新聞 (福岡市: 西日本新聞社). (2009年3月17日). オリジナル2009年4月6日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20090604140529/http://www.nishinippon.co.jp/nnp/feature/article6/20090311/20090311_0004.shtml 2012年2月15日閲覧。 
  3. ^ http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/12/120830_.html 新北九州空港における飛行場管制業務の開始について 国土交通省航空局 平成19年8月30日
  4. ^ http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/12/120214_.html 新北九州空港及び山口宇部空港へのターミナルレーダー管制導入について 国土交通省航空局 平成20年2月14日
  5. ^ http://www.asagumo-news.com/news/200802/080221/08022108.html 築城進入管制区のエリア拡大へ 朝雲新聞 2008年2月21日
  6. ^ JALエクスプレスジェイエアの機材・乗務員で運航する便あり
  7. ^ “平成23年度の航空輸送統計の概況について” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省総合政策局, (2012年7月26日), http://www.mlit.go.jp/common/000219012.pdf 上位50位までを記載
  8. ^ “スターフライヤー 北九州空港から国際定期旅客便の開設について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), スターフライヤー, (2010年12月27日), http://www.starflyer.jp/starflyer/press/2010/press_20101227.pdf 2012年2月15日閲覧。 
  9. ^ http://www.hongkongairport.com/flightinfo/chi/cargo_dep.html cargo departure on 9/11/2012
  10. ^ ヒマワリは北九州市の花である。

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]