百里飛行場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
百里飛行場(Hyakuri Airfield)
百里基地(Hyakuri Air Base)
茨城空港(Ibaraki Airport)
RJAH ibaraki-airport airside.JPG
旅客ターミナルビル(茨城空港)
IATA: IBRICAO: RJAH
概要
空港種別 軍民共用
所有者 防衛省
運営者 航空自衛隊
供給都市 小美玉市
所在地 茨城県小美玉市百里
使用期間 1937 - 1945年
1966年 -
所在部隊 中部航空方面隊第7航空団
航空総隊偵察航空隊
航空救難団百里救難隊
標高 105 ft / 32 m
座標 北緯36度11分00秒 東経140度25分14秒 / 北緯36.18333度 東経140.42056度 / 36.18333; 140.42056
ウェブサイト 百里基地
茨城空港
地図
IBR/RJAHの位置
IBR/RJAH
空港の位置
滑走路
方向 全長 表面
ft m
03R/21L 2,700×45 舗装
03L/21R 2,700×45 舗装

百里飛行場(ひゃくりひこうじょう)は、茨城県小美玉市にある航空自衛隊の管轄する飛行場であり、2010年に共用化された軍民共用飛行場である[1]

民間施設として名称は茨城空港(いばらきくうこう)[2]滑走路航空自衛隊百里基地との共用(ただし、滑走路は2本ある)であるため、航空自衛隊のほか、在日アメリカ空軍機が飛来する事もある。

沿革[編集]

百里飛行場(茨城空港)の空中写真。1974年撮影の13枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
  • 1937年昭和12年):百里ヶ原海軍飛行場として設置(百里原海軍航空隊)。
  • 1945年(昭和20年):終戦後、満州などの海外引揚者の開拓地となる。
  • 1956年(昭和31年):航空自衛隊基地の建設が計画される。
  • 1966年(昭和41年):航空自衛隊百里基地(航空自衛隊百里飛行場)として設置。
  • 1993年平成5年)
    • 6月:小川町(現・小美玉市)が茨城県に対し、「百里基地民間共用化を軸とした小川町の活性化推進に関する要望書」を提出。
    • 10月:小川町及び同議会からの要望を受け、「百里飛行場民間共用化可能性調査」を県が実施。
  • 1990年(平成2年):日米地位協定第2条第4項(b)の適用施設・区域として在日米軍に新規提供される(施設・区域名: 百里飛行場、 Hyakuri Air Base, FAC 3187)[3]
  • 1995年(平成7年)8月:「百里飛行場民間共用化構想」を県が発表。
  • 2000年(平成12年):民間共用化事業として事業化。
  • 2008年(平成20年)11月14日旅客ターミナルビル建設開始。
  • 2009年(平成21年):新滑走路完成供用開始、現滑走路の改修工事着手。
  • 2010年(平成22年)
  • 2011年(平成23年)
  • 2012年(平成24年) 
    • 3月7日:スカイマークの神戸線を1日1便から1日2便に増便。
    • 5月1日:スカイマークの沖縄/那覇線を季節便として7月 - 9月に運航する予定であることを発表。
    • 6月23日:春秋航空の上海/浦東線の定期便運航(週6便)を開始[7]
    • 7月1日:スカイマークの沖縄/那覇線を季節便として就航開始。
    • 10月1日:スカイマークの沖縄/那覇線を神戸経由に変更。
  • 2013年(平成25年)
    • 7月1日:スカイマークの沖縄/那覇線の直行便が季節運航便として就航開始。同時に、札幌/新千歳線を1日2便から1日1便に減便(前者の就航に伴う機材運用に関わる措置)[8]
    • 10月28日:スカイマークの沖縄/那覇線を神戸経由に変更。同時に、札幌/新千歳線を1日1便から1日2便に増便[9]
    • 12月20日:スカイマークが米子線を神戸経由で就航開始[10]
  • 2014年(平成26年)

民間共用空港[編集]

茨城空港(百里飛行場)の位置(座標
駐機中のスカイマーク機

茨城県では、首都圏の第三空港として位置付けようとしている[16]橋本昌茨城県知事は、国際線の就航が決まった韓国向け対外的な名称として「Tokyo Metropolitan Ibaraki Airport」とする可能性が強いと述べていた[17]。総事業費は約540億円、そのうち空港本体の事業費は約250億円を見込んでいる[18]。航空自衛隊との共用飛行場のため、他の第三種空港に比べ県の負担は抑えられている。

茨城空港が2010年3月11日に国内98番目、関東地方3番目の空港として開港。航空自衛隊との共用飛行場となった。国土交通省試算の需要予測は開港時年間80.7万人[19]で、開港数年後で年間69万人と下方修正された[20][21]。開港時に就航している2路線の定期便の搭乗率が仮に100%だったとしても年間の利用者は約25万人である(実際には、定期便だけでなくチャーター便の利用者が加わる)[22]。2010年4月の実績はわずか10,358人[23]であり、これから単純に推定すると年間利用者数は12万人程度にすぎなかった。

そもそも、百里飛行場は最寄駅である石岡駅新鉾田駅からは10km以上の距離がある交通不便の地にあり、商業施設等もほとんど存在しないため、百里基地に勤務する航空自衛官からも「陸の孤島」と呼ばれていた。無料駐車場が確保されているため、自家用車利用者にはメリットがあるものの、東京都心から車でのアクセスにも1時間半程度かかることなど[24]、都心との行き来にも時間がかかり、開港時の国内定期便はスカイマークの神戸線(1日1往復)のみに留まっていた。これらのことから、空港近隣在住者以外の利用者にとってこの空港を利用する利点は少なく赤字は必至であり、「税金の無駄遣いである」との指摘が各方面からなされた[25]

開港から半年後には、スカイマークにより名古屋/中部・札幌/新千歳への路線開設も表明され、また春秋航空が上海/浦東への定期チャーター便を開設したため、開港2年目には国内線3路線・国際線2路線を擁する見込みとなった。 半年経過時点でスカイマーク神戸線の搭乗率は75〜87%と同社線全体でも高い水準に達し[26]、7月末に運航を開始した春秋航空による上海/浦東線についても平均80%という利用状況となり[27]東京駅と茨城空港を500円(搭乗者の大人)で結ぶ関東鉄道と茨城県の共同運行による高速バスも盛況となった[28]。後には、前述の通り名古屋/中部・札幌/新千歳への路線開設表明も行われるに至った。2011年2月のこれらの新路線開設に合わせ、水戸駅つくば駅東京駅からの既存連絡バス(高速及び路線バス)の増便[29]のほか、新たに常陸太田市ひたちなか市方面からは「茨城空港ライナー」の乗り入れが発表された[30]ほか、石岡駅とを結ぶバス専用道路の開通とその後の増便[31]などの状況変化も生まれており、開港直前の分析に比べれば良い意味の乖離がみられるが、国土交通省試算の需要予測の下方修正69万人にも未だ程遠い状況である[32]

民間供用開始時の就航路線は神戸ソウル/仁川の2路線のみであるが、発着料金は東京/成田東京/羽田と比較して3割ほど安く抑えられていることもあり、国際線、特に格安航空会社 (LCC) の乗り入れを誘致している。LCCの首都圏のターミナルとしての役割も期待されている[33]ものの、比較的短時間で行ける成田国際空港もLCC専用ターミナルの建設を検討している[34]ことから、これらの近隣の空港との競争にもさらされている。また、春秋航空による上海/浦東線が、中国籍航空機と航空自衛隊の訓練との兼ね合いから一部 東京/成田への発着を余儀なくされるという問題も生じていたが、11月より全便 茨城発着となった。

来場者および乗降客数[編集]

空港利用促進協議会の看板

2012年5月3日、来場者が累計200万人に達した[35]

また、乗降客数は以下の通りである。着実に伸びているものの、国土交通省が開港前に算出していた需要予測[36]は年間約81万人であり、4年目実績で事前予測の約半分という状況である。

空港乗降客数推移(人)[37][38]
国際線 国内線 合計
2009年度(3/11〜3/31) 7,840 666 8,506
2010年度 106,972 96,098 203,070
2011年度 55,068 238,135 293,203
2012年度 99,490 308,649 408,139
2013年度(4/1〜1/31) 82,357 241,176 323,533
累計 351,727 884,724 1,236,451

就航路線[編集]

国内線[編集]

航空会社 目的地
スカイマーク (SKY) 直行便 : 新千歳空港中部国際空港神戸空港福岡空港

神戸経由便 : 米子空港那覇空港

国際線[編集]

航空会社が2社以上の場合、太字の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)

航空会社 目的地
中華人民共和国の旗 春秋航空 (9C) 上海浦東国際空港(上海)
韓国の旗 アシアナ航空 (OZ)
全日本空輸 (NH)
仁川国際空港(ソウル)(2011年3月12日[39]から無期限で運休中[40][41]

チャーター便[編集]

航空会社 目的地
ミャンマーの旗 ミャンマー国際航空 (8M) マンダレー国際空港(マンダレー)(往路)、ヤンゴン国際空港(ヤンゴン)(復路)[42]

上海浦東国際空港との間に春秋航空が週6便の定期チャーター便を運航していた(2012年6月23日より定期便化)。これ以外に、旅行会社が日本国内外へのツアーを催行するために用意したチャーター便は開港から2012年11月1日現在で、累計120便あったとされる[43]

就航交渉[編集]

国内線において、開港前から各社の就航を誘致できない状況について県は「開港予定の2010年には、羽田・成田両空港拡張による発着枠の増加があるため、航空会社は正式就航を公表できない」としていた[44]。このほか、国内線の就航対策として搭乗率保証制度の導入を検討していた[45]

開港翌月の2010年4月より、スカイマークが初の国内線定期便として神戸線の運航を開始した。しかし、航空自衛隊との共用飛行場のために自由に運航ダイヤが組めないことを理由として、神戸線を2010年9月1日から9月30日まで運休していたが[4]10月1日より運航再開[5]、さらには2011年2月に札幌/新千歳線と名古屋/中部線を定期便として就航させた[6]

国際線では、フィリピンのLCC「セブパシフィック航空」と香港香港エクスプレス航空(現LCC)との間で就航へ向けて交渉を行った[46]他、オーストラリアのLCC「ジェットスター航空」にも就航を要請した[47](ただし、後にJALとの合弁で設立されたLCC「ジェットスター・ジャパン」は、成田を中心に就航し、2014年4月現在、茨城には就航していない)。ソウル/仁川線を運航していたアシアナ航空は釜山への週3便程度の運航も計画していた[48]。オーストラリアのV オーストラリアは、ケアンズからの就航を検討している[49]

マカオのLCC「ビバ・マカオ」とも交渉を行っていたが、同社は2010年3月28日に経営困難に陥り、燃料費が支払えないための遅延が頻発していたことなどを受けて、マカオ政府当局が営業免許を取り消すと発表[50]したことにより運航を停止した。

これに先立つ2008年には、マレーシアのLCC「エアアジア X」がクアラルンプールからの就航を検討しているとされた[51]が当空港には就航せず、2010年12月に羽田線に就航した[52]。後にANAとの合弁で設立されたLCC「エアアジア・ジャパン」(現・バニラ・エア)は、成田を中心に就航したが、エアアジアは日本再進出に際して、羽田・成田は(着陸料、施設利用料などの)コストが高く、発着枠も限られているとし、LCCにはコストの安い空港が望ましいとして、当空港に調査チームを派遣することを明らかにした[53]。また、ネパールからもBBエアウェイズによる就航計画があったが実現していない[54]

施設[編集]

空港ターミナルビル内
1階は出発・到着ロビー、2階は売店・展望デッキ。
展望デッキ
百里基地施設方向はくもりガラスとなっている(透明ガラスに改修) 。
制限区域側から見た空港ターミナルビル ターミナルと駐機場の間に仕切りが設置されている

旅客ターミナル[編集]

新滑走路の南西に旅客ターミナルビルが置かれている。

格安航空会社 (LCC) に対応できるよう整備され[55]、これに対し日本国外のLCCからは良い反応を受けている[56]。国際線の入管施設に対応するため、当初計画よりも拡大され延べ床面積約7,800平方メートルとなった[57]

出発ロビーと到着ロビーを同じ1階に設置し、ボーディング・ブリッジは設置されておらず、タラップを使って搭乗することとなる。駐機場は航空機が自走でUターンできる構造にしている。通常はプッシュバックが必要となるが、この構造により航空機の地上移動時間が短縮され、航空会社が空港に支払う空港利用料も抑えることができている[58]

旅客ターミナルビルには展望デッキが設けられているが、防衛上の観点などから百里基地の中枢部を見渡せないよう特殊加工のくもりガラスが設置されている(2014年3月11日より透明ガラスに改修。同年3月17日完了。)。また、展望デッキは高い脚立を持ち込んでの見学(撮影)は禁止されている。

旅客ターミナルビル内には航空機利用に係る諸施設のほか、売店・レストラン・カフェが入居している。

滑走路・誘導路[編集]

  • 既存滑走路 (03R/21L) - 2,700m×45m
  • 新設滑走路 (03L/21R) - 2,700m×45m
    • 着陸帯 - 2,820m×150m
    • 新設滑走路は航空自衛隊百里基地が使用していた既存滑走路の西側に平行に建設された。新滑走路完成後、既存滑走路 (2,700m×45m:03R/21L) を閉鎖して改修工事が行われた。
  • 連結誘導路 - 165m×4本(既存滑走路と新設滑走路を連結する誘導路)
  • 取付誘導路 - 155m×1本(新設滑走路と駐機場を連結する誘導路)
  • 茨城空港駐機場 - 中型ジェット機用×3、小型ジェット機用×1

航空自衛隊百里基地[編集]

第302飛行隊のF-4EJ改
F-4EJ改 第7航空団40周年記念塗装機
第501飛行隊の、RF-4
偵察航空隊のRF-4
第305飛行隊F-15運用20周年記念塗装機

百里基地(ひゃくりきち)は茨城県小美玉市にある航空自衛隊基地基地司令第7航空団司令が兼務する。

埼玉県にある入間基地は地域との協定により、アフターバーナー装備の飛行機の運用ができない(ダイバートを除く)ことから、航空自衛隊が関東地方戦闘機の運用が可能な唯一の基地(離島を除く)であり、「首都防空の要」ともいわれる。また、国家首脳を招いた各種行事も多数実施されている。飛行群は第7航空団F-4部隊第302飛行隊F-15部隊の第305飛行隊)、偵察航空隊第501飛行隊、RF-4Eを装備)、航空救難団百里救難隊、UH-60J、U-125Aを装備)がある。

基地反対派からの用地買収ができず、日本では珍しい「くの字型」の誘導路となっている。同様の例には成田空港がある。航空自衛隊は滑走路が破壊された場合には誘導路からも離陸することを想定しているが、百里基地ではそれが困難である。また、反対派が基地内に所有する飛地(平和公園、平和農園、百里稲荷神社)内に植えた木や「自衛隊は憲法違反」と記された巨大看板が、管制塔から滑走路端への視界を妨げている。なお、この飛地へは壁やフェンスで囲まれた小道が通されており、出入りが可能となっている。

民間でアクロバット飛行を行う飛行チーム、「エアロック」を主催したロック岩崎(岩崎貴弘)が、在官中最後に所属した基地でもある。

配置部隊[編集]

中部航空方面隊隷下

  • 第7航空団司令部
    • 飛行群 - 首都圏唯一の戦闘機部隊で同圏内の防空が主任務。二個飛行隊が対領空侵犯措置任務を実施。
    • 整備補給群
    • 基地業務群
      • 第7基地防空隊
  • 中部航空施設隊)第3作業隊

航空総隊直轄

航空支援集団隷下

防衛大臣直轄

航空観閲式・百里基地航空祭[編集]

  • 1996年より自衛隊大型行事が陸上自衛隊中央観閲式」、海上自衛隊観艦式」との各自衛隊持ち回り担当になり航空自衛隊が担当する「航空観閲式」は1996年より3年おきに同基地で行われる。招待者のみが参加できる。
  • 航空観閲式が行われない年は、「百里基地航空祭」という名称の航空祭が開催され、各種の航空兵器も数多く展示される。例年、9月頃に開催されるが正確な開催日は間近にならないと公表されない。
  • ほぼ毎年行うものは航空自衛隊のF-15戦闘機とF-4戦闘機によるスクランブル発進デモと機動飛行、模擬対地射爆撃、RF-4偵察機による戦術偵察飛行、ブルーインパルスによるアクロバット飛行、UH-60Jによる乗員の降下とU-125の旋回飛行による救難訓練等の飛行展示等。
  • 地上展示機は飛行展示機が地上で展示される他にUH-1CH-47SH-60JP-3CT-7T-400C-1C-130Hなどがある。

歴史[編集]

(参考文献:三野正洋 『世界の航空博物館&航空ショー』 サック出版部 1999年

関連画像[編集]

百里基地の出動事例[編集]

交通[編集]

鉄道[編集]

空港連絡鉄道は無く、最寄駅のJR常磐線 石岡駅、または鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 新鉾田駅共に、空港から10km以上離れている。

下記の石岡駅 - 茨城空港間のバスに乗継いだ場合、空港までの所要時間は土浦駅から約50分、上野駅からは約2時間である。

また、秋葉原駅からつくばエクスプレスを利用してつくば駅で下記のバスに乗換えた場合、空港までの所要時間は1時間50分から2時間程度である。

バス[編集]

鉾田ルート
東京駅からのバスが到着
茨城交通も乗り入れる

県内の主要な駅との間で空港連絡バスが運行されている。関鉄グリーンバスによる水戸駅とのバス路線は、空港を経由して小川駅まで運行される。また、路線車を用いた石岡駅との間を結ぶ空港連絡バスは一部便を除き、廃止された鹿島鉄道線の跡地を利用したかしてつバス専用道(石岡一高下 - 四箇村駅間)を経由する。

東京都心とのアクセス改善のため、東京駅との間に高速バスの運行を2010年5月27日に開始した。運賃は片道1,000円だが、搭乗客に限って500円に割引される[62]

2012年10月1日からは新鉾田駅を結ぶ「茨城空港連絡バス(鉾田ルート)」の運行も始まった。

2013年10月1日からは小美玉市内循環バスの運行も始まった。

リムジンバス高速バス

一般路線バス

小美玉市内循環バス

道路[編集]

茨城空港北インターチェンジ

百里飛行場周辺は道路網が整備されておらず、民間共用を機に改善が進められている。自家用車による空港までの所要時間は水戸市から30分、つくば市から45分を見込んでいる。空港内には、約1,300台を収容する無料駐車場が設置されている。

この他、石岡小美玉SICから国道355号に接続する。

百里基地航空祭の開催時には、臨時シャトルバスが石岡駅、羽鳥駅から出ている。自家用車の場合、駐車場が制限されているため、パークアンドライドが推奨されている。

周辺施設[編集]

  • 茨城空港公園 - 茨城県が建設を進めている都市公園。飛行機の離着陸を見られる公園の整備などが行われている。公園内に茨城県を形取った池がある。
  • 茨城空港テクノパーク - 茨城県が企業誘致のために整備した工業団地・産業団地。開港に合わせて分譲中である。

舞台となった作品及び撮影が行われた作品[編集]

事件・事故[編集]

2010年3月21日午前11時45分頃、韓国仁川国際空港発のアシアナ航空168便が、着陸時に滑走路端を約30m越え、過走帯(約60m)に進入するオーバーラン事故があった。

同機は滑走路端を越えて過走帯に進入し、航空自衛隊百里基地が過走帯内に設置していたバリアにぶつかった後に停止した。乗員乗客計93名に怪我はなく、機体の損傷も無かったが、自衛隊が設置したバリアは破損した。同機は停止後、自力でUターンし、駐機場に戻った[63]

22日昼過ぎに、百里基地から「民間機側の過走帯にタイヤ痕がある」と指摘され、国土交通省百里空港事務所はオーバーランに気づいた。同事務所がアシアナ航空からオーバーランの報告を受けたのは翌23日であった。同社広報は21日に現地事務所に口頭で報告したとしているが、同事務所は報告は受けていないと説明しており、食い違いを見せている。アシアナ航空は原因について「着陸する際に南側にずれてしまった」と説明しているが、同機パイロットは「で滑走路が濡れ、止まれなかった」と話している。

また、国土交通省百里空港事務所は発表の遅れについて「事実関係の確認に時間がかかった」としているが、実際は自衛隊側から破損の事実を伝えられて、報告に至った。本件は茨城空港で初の運航トラブルとなった[64]

東日本大震災の影響[編集]

空港開港から1周年となる2011年3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生し、空港ターミナルビルでも天井落下などの被害が生じた。地震発生の翌12日、13日は全面閉鎖され、14日から営業を再開した[65]

この震災の影響により、アシアナ航空、春秋航空は当面の間は欠航となり、春秋航空については同年4月1日から運航を再開したものの、1週間あたりの便数を大幅に減らして運航することになった[66]。一方、アシアナ航空は6月30日まで運休するとしていた[39]が、10月30日までに延長され、さらにその後需要が回復するまで当面運休することを決めた[41]。これに合わせ、茨城空港内にあるアシアナ航空茨城支店を一時閉鎖し、東京支店で全ての業務を行っている[67]。また、震災による天井落下を機に、落下しなかった天井も撤去した。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 平成21年度 鹿島港湾・空港整備事務所事業概要 国土交通省関東地方整備局鹿島港湾・空港整備事務所の記者発表資料
  2. ^ a b 「茨城空港が開港、98番目 定期は韓国1往復のみ」 - 47NEWS(2010年3月11日)
  3. ^ 平成2年防衛施設庁告示第2号
  4. ^ a b 「神戸‐茨城線」の運休について - スカイマーク(2010年6月24日付)
  5. ^ a b 「神戸‐茨城線」の運航再開について - スカイマーク(2010年7月20日付)
  6. ^ a b 2011年2月期間の運行ダイヤについて - スカイマーク(2010年11月25日付)
  7. ^ 春秋航空の茨城=上海路線が定期便になります! - 茨城県 2012年6月20日
  8. ^ 茨城空港、7月から那覇直行便 スカイマーク - 茨城新聞(2013年5月2日付)
  9. ^ 10月27日〜「茨城−札幌線」が再び1日2往復運航されます! - 茨城空港HP(2013年8月27日付)
  10. ^ 茨城空港HP
  11. ^ ミャンマー国際航空、茨城発着のチャーター便の運航計画を発表 FlyTeam ニュース 2013年10月31日付
  12. ^ 茨城空港送迎デッキ、曇りガラス透明化 年度内に完成 飛行機見えず苦情 茨城新聞 2014年3月9日付
  13. ^ 2014年4月18日より就航路線が拡大 〜新路線「茨城-福岡線」、「茨城-名古屋(中部)線」を運航〜 スカイマーク 2014年1月28日付
  14. ^ スカイマーク、4月18日から茨城発着で福岡、セントレア線を開設 Flyteam 2014年1月28日付
  15. ^ スカイマーク、茨城〜福岡線に就航! 茨城〜名古屋/中部線も復活! Traicy 2014年1月28日付
  16. ^ 知事定例記者会見発言要旨 - 茨城県2008年4月21日
  17. ^ 知事定例記者会見における発言要旨 - 茨城県(2009年2月5日付)
  18. ^ 茨城空港 路線誘致に四苦八苦 大手冷ややか 「海外格安」狙い - FujiSankei Business i.on the Web (2008年6月3日)
  19. ^ 茨城県企画部空港対策課[リンク切れ]
  20. ^ 茨城空港:需要予測を下方修正 開港当初81万人→開港数年後に69万人 - 毎日新聞2007年12月8日 茨城版)
  21. ^ 空港ターミナルビル着工 採算・就航は視界不良 - 東京新聞(2008年11月15日
  22. ^ 1日に就航する2便の定員は合わせて約340人(座席配置などにより多少異なる)×2(出発・到着)×365で計算
  23. ^ 利用状況(東京航空局調べ) - 茨城県(2011年2月2日閲覧)
  24. ^ アクセス(お車でお越しの場合) - 茨城空港
  25. ^ 一例として、週刊文春(2010年3月11日号)では『「陸の孤島」茨城空港、開港直前の現実』(宮嶋茂樹 著)と題した特集記事が組まれた。
  26. ^ 搭乗実績”. スカイマーク株式会社. 2013年1月11日閲覧。
  27. ^ 春秋航空が茨城に就航、初便搭乗率80%も「不満」−片道4000円に意欲”. 旅行業界 最新情報 トラベルビジョン (2010年7月29日). 2013年1月11日閲覧。
  28. ^ 「茨城〜上海4000円」で話題 中国の格安航空がモテモテ - ZAKZAK(2010年11月2日付、2011年2月2日閲覧)
  29. ^ 茨城空港高速バス・連絡シャトルバスの増便について - 関東鉄道(2011年2月2日閲覧)
  30. ^ 茨城空港ライナー (PDF) - 茨城交通(2011年2月2日閲覧)
  31. ^ 2/1ダイヤ改正のお知らせ (PDF) - 関鉄グリーンバス(2011年2月2日閲覧)
  32. ^ 茨城空港月別旅客数
  33. ^ 東京新聞 2010年3月12日
  34. ^ 成田空港、格安航空専用ターミナルを検討 秋にも判断 - asahi.com (2010年6月6日)
  35. ^ イベント情報 茨城空港来場者200万人達成記念イベントの開催”. 茨城空港. 2013年1月11日閲覧。
  36. ^ 百里飛行場 主要都市と直結”. 国道交通省関東地方整備局鹿島港湾・空港整備事務所. 2012年1月28日閲覧。
  37. ^ 航空:空港管理状況”. 国土交通省. 2013年8月7日閲覧。
  38. ^ 茨城空港のあゆみ”. 茨城空港利用促進等協議会. 2013年12月12日閲覧。
  39. ^ a b 茨城・ソウル便、6月末まで運休 アシアナ、原発事故懸念茨城新聞(2011年12月24日閲覧)
  40. ^ フライト情報|茨城空港茨城空港公式サイト(2011年12月24日閲覧)
  41. ^ a b “茨城空港ソウル便、11月以降も運休「需要回復せず」”. 茨城新聞. (2011年9月23日). オリジナル2011年9月30日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20110930090720/http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13167020138004 2011年12月24日閲覧。 
  42. ^ ミャンマー国際航空の茨城発着チャーター便、12月6日から販売 FlyTeam ニュース 2013年12月2日付
  43. ^ チャーター便運航実績”. 茨城空港利用促進等協議会. 2013年1月11日閲覧。 ただし、この資料では「方面別」「航空会社別」の両方で小計の合計と総計の数字が一致していないため、信頼性に問題がある
  44. ^ 知事定例記者会見における発言要旨 - 茨城県(2008年2月4日付)
  45. ^ 朝日新聞『県、搭乗率保証を検討』 朝日新聞(茨城版)『茨城空港:搭乗率保証に含み 県企画部長、国内線就航対策で』 2008年6月13日
  46. ^ 読売新聞 茨城版 2009年3月3日
  47. ^ 茨城空港:アシアナ航空、就航に意欲 知事が訪韓、会長らと会談し要請 毎日新聞 茨城版 2008年7月16日
  48. ^ アシアナ航空が茨城空港への就航を表明 - 茨城県
  49. ^ ヴァージン、日本/豪州路線は東京か茨城を検討-NHなどと協力の意向 - トラベルビジョン(2009年6月16日付、2011年2月2日閲覧)
  50. ^ ビバマカオ免許はく奪、日本線も影響 - NNA.ASIA (2010年3月29日付、2011年2月2日閲覧)
  51. ^ 茨城空港、LCCを積極誘致、対応ターミナルに設計変更、エア・アジアXから好感触。 - トラベルビジョン(2008年5月9日付)
  52. ^ マレーシアのLCCエア・アジアX、羽田-クアラルンプール線就航 - 日本経済新聞(2010年9月21日付)
  53. ^ エアアジア:日本路線に再参入へ 15年にも合弁会社設立 - 毎日新聞(2014年4月10日付)
  54. ^ フライトタイムテーブル”. BB AIRWAYS (2013年2月1日). 2013年8月7日閲覧。[出典無効]
  55. ^ 知事定例記者会見における発言要旨 - 茨城県2007年12月7日)
  56. ^ 低コスト航空会社に対応へ 導入されれば全国初 - 09年度開港の茨城空港 常陽新聞(2007年12月8日
  57. ^ 茨城空港ターミナル、30年間の収支見通し 常陽新聞(2008年3月12日
  58. ^ '08くらしと県予算<6> 茨城空港整備
  59. ^ 野田首相が航空観閲式に出席
  60. ^ 埼玉県秩父市におけるヘリ墜落による乗員等の捜索・救助に係る災害派遣について(最終報)防衛省報道資料
  61. ^ 東日本大震災に伴う災害派遣活動 航空自衛隊百里基地広報
  62. ^ 茨城空港〜東京駅間に直行高速バス-航空便発着に合わせ運行 - みんなの空港新聞(2010年5月26日付、2011年2月2日閲覧)
  63. ^ アシアナ機オーバーラン、報告は2日後 - 読売新聞2010年3月24日付)
  64. ^ 茨城空港:アシアナ航空機がオーバーラン - 毎日新聞2010年3月24日付)
  65. ^ 東日本大震災:茨城空港、14日から開港 毎日新聞 2011年3月14日
  66. ^ それまで週3便運航していたものを3月27日以降は週5便に増便する予定であった
  67. ^ 「ソウル便運休」期間延長を申請 アシアナ航空 東京新聞 2011年5月18日付 同日閲覧

関連項目[編集]

航空自衛隊関連

民間共用空港関連

外部リンク[編集]

茨城空港関連

航空自衛隊百里基地関連