タラップ

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ジェットブルー航空A320からタラップで降りる乗客

タラップオランダ語: trap)は、飛行機の乗り降りのために、一時的に架設される構造物で梯子階段、スロープなどの形態をとる。舷梯(げんてい)ともいう。

概要[編集]

牽引式タラップ(ロンドン・ルートン空港
大型機用屋根付きタラップ車(成田国際空港

種類[編集]

飛行機の場合、空港で用いられるものは動力があるため容易に移動でき、高さを調節できる場合が多い。現代の中規模以上の空港では飛行機とターミナルビルを直接結べるようパッセンジャーボーディング・ブリッジ (PBB) という可動橋が備えられていることが多く、タラップが使用されない空港もある。なお、客船の搭乗時においても、PBBが用意されていることも多い。

ただし、PBBの数以上の航空機が集まる混雑時、PBBが設置されていない地方の小空港や、ロシアアフガニスタンなどの開発途上国の空港、PBBの使用料を削減したい格安航空会社、ボーディングブリッジが接続できないボンバルディア CRJATR 42などの小型機の乗降、また、乗降時の写真撮影が行われることが多く、かつ一般客と切り離す必要のある要人の乗降にはタラップが使用されることが多い。

機体内蔵・後付け[編集]

VC-25に装備されたタラップ。
ベースであるボーイング747-200Bにはタラップが装備されていない。
Noboru Takeshita full.jpg

なおマーチン2-0-2マーチン4-0-4ヤコブレフYak-42マクドネル・ダグラスMD-80/90などのように、機体自体に備えられた乗客が乗り降りするための階段を「エアステア (Airstair)」という。エアステア自体は上げ下げして収納する。

また、製造段階で装備されていなかった機体に、後付けでタラップを追加するよう改造された機体もある(VC-25など)。

なお、セスナなどの小型軽飛行機には、ドア兼用になって数段の階段を内蔵しているものもある。

問題点[編集]

飛行機の搭乗時にタラップを使用する場合、乗客がターミナルと飛行機の間を徒歩やバスで移動する際に雨天時に雨に濡れてしまう上、車椅子や杖の使用が必要な身体障害者の乗り降りに困難を伴うケースが多いことから、大型屋根付きのタラップ、スロープタイプのタラップ、上下動が可能なリフトが用意されているケースもある。

また、ワシントンD.C.ダレス国際空港や、メキシコシティべニート・ファレス国際空港などでは、PBBが使用できない場合の代替手段として、「モービル・ラウンジ」という、上下動が可能なバスを使いターミナルと飛行機の間を移動することもある。

関連項目[編集]