スカイメイト
スカイメイトは日本の航空会社の国内線普通旅客運賃がおよそ半額程度になる割引制度(旧称 : 青少年割引運賃)、およびその割引を受けるために一部会社で必要だった会員制度について指す。
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概要[編集]
日本では、全日空 (ANA) と日本航空 (JAL) の大手二社と、新規航空会社である北海道国際航空 (ADO)、スカイマーク (SKY) が実施している。対象年齢は満12歳以上(に達した小学6年生を含む)から22歳未満まで。ただし、ADOのみ26歳未満までとなっている。なお、年齢制限による割引であるので、厳密には学生割引ではない。
当日、空港で残席がある場合に限り、その日に適用される普通運賃の48%前後割引される制度である(夏・冬・春休みおよびゴールデンウィーク期間などの多客期は35%程度、ローカル路線では採算性の関係上、通年で割引率が35%程度に設定されているものもある)。
マイレージ[編集]
ANA・JALのスカイメイトのマイレージ積算比率は、2007年現在、普通運賃の75%となっている。ただし、後項の学生向けクレジットカード会員本人が搭乗した場合は積算比率75%にボーナスマイル25%が加算され、普通運賃の100%積算となる。
ADOのスカイメイトは「DOマイル」の対象となっている。
スカイメイト会員証[編集]
利用には、あらかじめ航空会社直営のカウンターで入会金(千円程度)と証明写真を添えて、【年齢の確認できるもの(健康保険証・パスポートのような公的書類のほか、学生証・生徒手帳等でも可)】を提示の上、「スカイメイト会員証」の発行を受ける必要があった。大手2社が近年発行していた会員証は磁気カードとなっているものがある。 「スカイメイト会員証」はSKY以外の各航空会社共通で使用可能であるが、発行から22歳に達するまでの最長5年間の有効期限が設けられ、有効期限満了時に22歳未満でスカイメイトの利用を継続する場合はあらためて発行手続きを行う必要があった。
しかしながら、2006年9月末をもってANAでは発行を終了している。ただし、日本航空インターナショナルについては、自動チェックイン・航空券売機 (TCM) での購入時にスカイメイトカードが必要となるため、2010年現在も空港支店カウンターで無料発行している。 2006年10月から大手二社はスカイメイト会員証の代わりに搭乗者本人名義のマイレージカードの提示だけでスカイメイト運賃の購入が可能になった。ただし、マイレージ会員情報に年齢(生年月日)が登録されていない場合は【年齢を確認できるもの】の提示も必要である。
※ 新規航空会社では以前から【年齢を確認できるもの】だけで購入することが可能である(ADO・SNAは他社スカイメイト会員証の提示でも可)。
航空会社の学生向けクレジットカード[編集]
日本航空グループ会社のジャルカードが発行する学生向けクレジットカードの「JALカードnavi」、全日空とSMC・ジェーシービーとの提携カードで同じく「ANAカード <学生用 (STUDENT)>」には、以前(発行開始された1997年-1998年)から、クレジットカードの有効期限(通常、学校卒業予定年の3月まで)内でかつ22歳を迎える前日までそれぞれ自航空会社便のみ適用となるが、スカイメイト会員証の代わりとして利用できた。会員証作成の手間と費用が省けるばかりか、普通運賃利用と同等の積算マイルとなる利点がある。どちらも高校生を除いた18歳以上の学生向けのカードで、スカイメイト会員証機能の他にもさまざまな場面でボーナスマイルが付与される特典などもある。
なお、スカイメイト対象者本人が、これらの学生カードではないJALカード、ANAカードの家族会員の場合はボーナスマイルの付与対象外である。
購入方法[編集]
出発当日に空港の航空会社直営の購入カウンターに出向いて、搭乗便に空席がある場合に購入とチェックイン手続を行うのが一般的である。ただし、SKYは当日でも搭乗予定便のチェックイン開始後にならないと購入が出来ない。購入・チェックインどちらかの手続時に、大手二社はマイレージカードと(所持していれば)スカイメイト会員証、新規航空会社は年齢を確認できるものの提示が必要である。
磁気カード式のスカイメイト会員証がある場合は会員証発行航空会社の「航空券自動販売機」での航空券購入・(当日予約)・発券に対応している。スカイメイト会員証以外のマイレージカード(先の学生クレジットカードを含む)でも会員情報から年齢を読み取り、利用できるよう主要空港で改修されているが、スカイメイト会員証のみ対応の機種が依然多いため、この場合カウンターに出向く必要がある。
満席であれば空席待ちをするか、空席の他便へ変更せざるを得なくなる。キャンセル待ちを行う場合でも、大手二社の場合、マイレージ上級会員→スカイメイト以外の運賃で待っている客の順に空席待ちが優先されるため、座席確保が非常に困難な場合がある。しかし、マイレージ上級会員がスカイメイトを利用する場合は運賃種別に関係なく空席待ちが優先されるため、非常に有利になる。
オープン券[編集]
予約をすることはできないが、ANA・JAL・ADOでは搭乗予定日以前にスカイメイト運賃でのオープン航空券(若しくは航空券引換証)の発券が直営カウンター・一部の指定旅行代理店で可能である。予約できない(空席待ち扱い)が、航空券発券後90日間有効で、キャンセルする場合は1枚につき払戻手数料420円のみ負担と規則が普通運賃とほぼ同等になるため、事前購入割引運賃で購入したチケットを旅程変更などで取り消す場合よりはペナルティの負担が少なく済む。
オープン券の場合は当日空港の有人チェックインカウンターに出向いた際に空席がある場合に搭乗できる(チェックインカウンターで本人年齢確認が必要になるため)。
関連する割引運賃[編集]
スカイメイト運賃は割引率が高いメリットがあるが、予約できないデメリットがあることから、予約可能な代わりに割引率を縮小し、諸条件を設けた次のような派生型の割引運賃が設けられた。
受験生割引[編集]
1985年度からJAL・ANA・JAS (TDA) で設けられた運賃で、ADOでも設定されている。現在は、受験シーズンである1月10日前後から3月中旬まで設定されるもので、学校教育法または法令で定められた学校の入学試験または入学手続きのために利用にする場合に、受験者本人に限って適用される。当日まで予約が可能で、普通運賃から3-4割引きである。搭乗手続き時に受験票や入学手続き書類の提示が必要で、同伴者にはこの割引が適用されない。また、夏から冬にかけて大学推薦入試が行われる所も多いが、設定期間外は受験生割引の適用はない。
- 受験生合格チケット
- SKYが時期限定で設定した運賃で、入学試験時に利用する場合、同伴者も割引対象となるもの。
学生割引運賃[編集]
ADOが「Do学割」という名称で2000年より運賃設定している学生割引運賃は、学校教育法第1条の規程による学生・生徒または国際学生証所持者が利用でき、出発前まで事前予約が可能。購入時および搭乗手続きの際に学生証・国際学生証・生徒手帳などを提示する。学生割引であるので、22歳未満であっても学生ではないフリーター・無職・勤労者などでは適用されない。また、学生であれば年齢制限はない。2012年3月31日をもって終了。
スカイユース[編集]
SNAが2003年からスカイメイト・受験生割引を廃止統合して設定した学生割引運賃。DO学割と対象者の条件はほぼ同じで、事前予約が可能。
スター学割[編集]
スターフライヤーが2006年下半期より「スター学割」という名称で運賃設定(新設)した。こちらも条件はDo学割と同等である
予約スカイメイト[編集]
旧JASが1995年頃から設定していた、名称のとおり事前予約が出来るスカイメイト運賃である。スカイメイト会員が利用できるが、普通運賃の約25%割引と当時の回数券並みであまり値引かれず、多客期にはこの運賃自体が設定されないなど、使い勝手はあまり良くなかった。
国際線版スカイメイト[編集]
JALが1989年に「ユース・スタンドバイ」という名称の国際線版スカイメイト運賃を11月から翌1990年3月まで試験的に導入することを発表し、5月のIATA運賃調整会議に提案した。 事前に空席待ちを入れて出発当日に空席があった場合、運賃の半額-6割引とするものであったが、航空・旅行業界からの強い反発があり、実現は頓挫してしまった。
JALでは、現在、若年者向けの国際線正規割引 (PEX) 運賃として「スペシャル(学割)悟空」を設定している。