メキシコシティ

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シウダ・デ・メヒコ
メキシコシティ(英語)

Ciudad de México
Mexico City(英語)
Cd. de México Collage.jpg
Flag of Mexican Federal District.svg Coat of arms of Mexican Federal District.svg
市旗 市章
愛称 : Ciudad de los Palacios(宮殿の都市)
Ciudad de la Esperanza(希望の都市)
位置
連邦区の位置の位置図
連邦区の位置
座標 : 北緯19度24分34秒 西経99度7分51秒 / 北緯19.40944度 西経99.13083度 / 19.40944; -99.13083
歴史
建設 1325年3月18日
行政
メキシコの旗 メキシコ
  連邦区 (Distrito Federal)
 市 シウダ・デ・メヒコ
メキシコシティ(英語)
首長 Marcelo Ebrard
民主革命党
地理
面積  
  市域 1,485km2
  都市圏 7,854km2
標高 2,240m
人口
人口 (2010年現在)
  市域 8,873,017[1]
  都市圏 19,826,918人
その他
等時帯 UTC-6 (UTC-6
夏時間 UTC-5 (UTC-5
郵便番号 01000 - 16999
市外局番 (+52) 55
ISO 3166-2 MX-DFE
公式ウェブサイト : http://www.df.gob.mx/

メキシコシティスペイン語 Ciudad de México(シウダ・デ・メヒコ)、México(メヒコ)、: Mexico City、メキシコ市)は、メキシコ首都ラテンアメリカを代表する世界都市の一つ。

目次

[編集] 概要

メキシコ最大の都市であり、2011年の近郊を含む都市圏人口は1,956万人であり、世界第9位である[2]。メキシコのみならずラテンアメリカの経済の中心地の一つであり、2008年都市圏GDPは3,900億ドルである[3]。これはラテンアメリカではサンパウロを凌ぎ第1位であり、世界でも第8位と高い位置につけている。また、アメリカの外交専門誌フォーリンポリシーにより、世界第30位の世界都市に選ばれており[4]、ラテンアメリカではブエノスアイレスサンパウロと並びトップクラスである。

行政上の正式名称は、連邦区 (Distrito Federal、D.F.) 。D.F.(デ・エフェ)と呼ぶ人はメキシコ北部に多い。アステカ王国のかつての首都テノチティトランでもあった。

[編集] 歴史

アステカ王国時代は「テノチティトラン」と呼ばれ、テスココ湖の湖上に築かれた壮麗な都市だった。

1519年にスペイン人のエルナン・コルテス (Hernán Cortés) のメキシコ征服により破壊され、湖は埋められてその上に現在のヨーロッパ(スペイン)風の都市が築かれた。スペインの植民地時代とその後の独立を経て、メキシコのみならず中南米を代表する大都市として発展を続けた。

1890年頃

1900年代前半の、そして第二次世界大戦後も続いたメキシコの経済成長を受けて1968年には夏季オリンピックが、さらに1970年にはFIFAワールドカップが開催された。

1985年9月19日にマグニチュードM8.1のメキシコ地震が発生した。震央からメキシコシティは約400㎞程離れていたが、大地震特有の長周期地震動が襲い、250以上の高層ビル・高層住宅・ホテル・病院などを倒壊させ、地下鉄の一部も崩壊し7000人以上が死亡した。メキシコシティの市域の大半が軟弱な地盤だったため、震央から約400㎞程離れているのにも関わらず被害が拡大した。

しかし急速に復興を遂げて翌年の1986年には予定通りに2度目のFIFAワールドカップが開催された。現在は都市圏が世界第2位の人口を持つ、ラテンアメリカを代表する世界都市に成長した。

[編集] 気候

緯度は低いものの標高2240mの高地にあるため、一年中温暖な気候に恵まれている。一方で高地のため一日の気温の変化はやや大きい。5月から10月の雨季と11月から4月にかけての乾季に分かれ、降雨は雨季に集中している。北半球にあるため12月から2月は冬となり、日中の最高気温に変化は無いものの最低気温はやや低くなる。

メキシコシティの気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 21.2
(70.2)
22.9
(73.2)
25.7
(78.3)
26.6
(79.9)
26.5
(79.7)
24.6
(76.3)
23.0
(73.4)
23.3
(73.9)
22.3
(72.1)
22.2
(72)
21.8
(71.2)
20.8
(69.4)
23.4
(74.1)
平均最低気温 °C (°F) 5.8
(42.4)
7.1
(44.8)
9.2
(48.6)
10.8
(51.4)
11.7
(53.1)
12.2
(54)
11.5
(52.7)
11.6
(52.9)
11.5
(52.7)
9.8
(49.6)
7.9
(46.2)
6.6
(43.9)
9.6
(49.3)
雨量 mm (inches) 11.0
(0.433)
4.3
(0.169)
10.1
(0.398)
25.9
(1.02)
56.0
(2.205)
134.8
(5.307)
175.1
(6.894)
169.2
(6.661)
144.8
(5.701)
66.9
(2.634)
12.1
(0.476)
6.0
(0.236)
816.2
(32.134)
湿度 51 47 41 43 51 63 69 69 70 64 57 54 56
平均降雨日数 2.3 2.1 3.1 7.9 12.7 17.7 23.4 22.8 18.9 9.5 4.4 2.6 127.4
日照時間 240 234 268 232 225 183 176 176 157 194 232 236 2,555
出典#1: World Meteorological Organisation (UN) (30 yr record)[5]
出典#2: Servicio Meteorológico Nacional (sun, RH for 1981–2000)

[編集] 行政

面積は1479平方キロメートル。周囲は、西北東の3方をメヒコ州に囲まれ、南にモレロス州と隣接する。には属さない独立した連邦直轄地である。連邦区の行政の長は大統領によって指名されていたが、1997年に市民による選挙によって選出されるようになった。この選挙においては左翼野党である民主革命党クワウテモク・カルデナスが当選し、以後2000年の選挙ではアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール、2006年の選挙においてはマルセロ・エブラルといった民主革命党候補が連続して当選し、民主革命党の牙城となっている。民主革命党の市政は社会保障や大気汚染を中心とする環境政策、同性婚の合法化や離婚手続きの簡略化など革新的な政策が目立つ[6]

連邦区は、1824年に、当時のメキシコシティと周辺の自治体を範囲として誕生した。1928年には連邦区内にあった自治体を廃止し連邦政府による一体的な統治を実現した。現在では、自治体としてのメキシコシティは存在せず、連邦区の範囲全体を指してメキシコシティと呼ばれている。

[編集] 行政区

メキシコシティ内の16の行政区
  1. アルバロ・オブレゴン(Álvaro Obregón)
  2. アスカポツァルコ(Azcapotzalco)
  3. ベニート・フアレス(Benito Juárez)
  4. コヨアカン(Coyoacán)
  5. クアヒマルパ(Cuajimalpa)
  6. クアウテモク (Cuauhtémoc)
  7. グスタボ・A・マデロ(Gustavo A. Madero)
  8. イスタカルコ(Iztacalco)
  9. イスタパラパ(Iztapalapa)
  10. マグダレーナ・コントレーラス(Magdalena Contreras)
  11. ミゲル・イダルゴ(Miguel Hidalgo)
  12. ミルパ・アルタ(Milpa Alta)
  13. トラウアック(Tláhuac)
  14. トラルパン(Tlalpan)
  15. ベヌスティアーノ・カランサ(Venustiano Carranza)
  16. ソチミルコ(Xochimilco)

[編集] 経済

[編集] 中南米を代表する都市

パラシオ・ナシオナル

2000年の国勢調査によると人口は859万1000人と中南米最大級の人口を誇り、名実ともに中南米を代表する経済規模を持つ都市となっている。2011年3月、英国のシンクタンクにより、世界第52位の金融センターと評価されている[7]

市内中心部にはメキシコの大企業の本社のほか、ヨーロッパアジアアメリカ多国籍企業のオフィスが林立している他、大型ショッピングモールレストランスーパーマーケットが多数あり、消費面でもメキシコ経済を牽引する存在である。また、市内近郊には新ビジネスエリアが建設され、多くの大企業がオフィスを構えている。

しかし、南北アメリカにおけるその国の人口第2位の都市との人口差が極端に離れているプライメイトシティの代表例であり、人口及び政治経済の一極集中化が近年社会問題に発展している。

[編集] 公害問題

市内には高層ビルやホテルが林立し、道路はいつも車で埋め尽くされている。しかし排気ガス規制が緩く、その上4000メートルを超える山々に囲まれている盆地に位置するため汚染された空気が拡散しにくく、高地による空気の薄さとあいまって1990年代以降、自動車の排気ガスによる大気汚染が深刻な問題となっている。乾期には、光化学スモッグが問題となっていたが、ディーゼル車の制限や排気ガス点検の義務化によって改善に向かっている。ただし、世界的にみれば環境の質は未だに悪く、非営利の環境団体「ブラックスミス研究所」は、2007年度の世界最悪の大気汚染都市と指摘している[8]

[編集] 街並み

メキシコシティ中心部からの360度のパノラマ

市の中心は中央広場であるソカロ広場から、その西にある繁華街ソナ・ロッサにかけての地区である。ソカロ広場とその周辺はアステカの都テノチティトランと同じ位置であり、テノチティトランを破壊してその上に建設された、建設当時の「メキシコシティ」に当たる地区である。国立宮殿やカテドラルなどスペイン統治時代から続く歴史ある建物も多い。市の東部はかつてテスココ湖が広がっていたが、現在ではそのほとんどが埋め立てられ、テスココ湖はほんの一部を残すのみとなり、その跡地には住宅街が広がるようになった。東部にはメキシコ国際空港があり、また低所得者の多く住むネサウアルコヨトル市に接する。ソナ・ロッサの西に広がるチャプルテペック公園地区は中所得者層の住宅地区となっている。南西部から南部にかけては高級住宅街となっており、またメキシコ国立自治大学のある文教地区でもある。西部は近年都市開発が進み、ビジネス・住宅地区となっている。北部は工業地帯であり、住宅としては低所得者層用が多い。

[編集] 交通

[編集] 市内

地下鉄

市内はバスメトロバス (メキシコシティ)地下鉄の路線網が発達しており、またタクシーが市民の足として重宝されている。地方都市とは長距離バスや鉄道、空路で結ばれている。また人口900万人の町に、400万台の自動車があり、市内の多くの個所が慢性的に渋滞している。それらの車が吐き出す排気ガスによる大気汚染は、前述のとおり大きな社会問題となっている。また、自動車の運転免許取得には試験制度がない(かつては存在したが汚職を防止するため廃止した)ため、運転マナーが概ね悪く交通事故が多い原因となっている[9]

メキシコシティ中心部のレフォルマ大通り
  • 道路
    • レフォルマ (Reforma) 通り
    • マデロ (Madero) 通り
    • フアレス (Juárez) 通り
    • インスルヘンテス (Insurgentes) 通り
    • パトリオティスモ (Patriotismo) 通り
    • ミゲル・アレマン (Miguel Alemán) 通り
    • メルチョル・オカンポ (Melchor Ocampo) 通り
    • トラルパン (Tlalpan) 通り
    • ディビシオン・デル・ノルテ (División del Norte) 通り
    • ウニベルシダ (Universidad) 通り
    • チャプルテペク (w:Chapultepec) 通り

[編集] 航空

メキシコ・シティ国際空港が中南米におけるハブ空港として運営されており、メキシコ国内をはじめ、南北アメリカやヨーロッパアジア各都市への直行便が多数運航されている。

[編集] 日本からの便

ベニート・フアレス国際空港

[編集] 直行便

日本との間には、2006年11月よりアエロメヒコ航空ティフアナ経由の直行便を運行している。2010年1月13日より、往路が成田メキシコ・シティ間ノンストップ直行便として運行開始され、最短約13時間ほどで結ばれるようになった。復路はティフアナ経由となるがテクニカルランディングとしての経由でありテイファナでの降機や搭乗は行われない。

かつては、日本航空カナダバンクーバー経由で週2便直行便を運航していたが2010年1月で廃止になった。

[編集] 乗り継ぎ便

アメリカのダラスロサンゼルスサンフランシスコなどで乗り継いでいくこともでき、アメリカン航空がダラス乗り継ぎ(日本航空との共同運航便)で、ユナイテッド航空がサンフランシスコ乗り継ぎで運航を行っている。なおこれらの乗り継ぎ便は言葉通り乗り継ぎが必要な上に、所要時間は直行便に比べ大幅にかかる。

[編集] 見どころ

世界遺産 メキシコシティ歴史地区とソチミルコ
メキシコ
ソカロ広場
ソカロ広場
英名 Historic Centre of Mexico City and Xochimilco
仏名 Centre historique de Mexico et Xochimilco
登録区分 文化遺産
登録基準 文化遺産(2),(3),(4),(5)
登録年 1987年
公式サイト ユネスコ本部(英語)
使用方法表示
テンプル・マヨール
カテドラル

メキシコシティの中心街のソカロ周辺は、アステカ王国時代のテノチティトランの都の中心部とほぼ同じ位置にあり、カテドラル(大聖堂)と国立宮殿(大統領官邸)の中間の位置からテノチティトランの中央神殿(テンプロ・マヨール)が発掘され、野外博物館となっている。この一帯は「メキシコシティ歴史地区ソチミルコ」として世界遺産に登録されている。

他にも、世界的に有名な画家であるディエゴ・リベラフリーダ・カーロ夫婦が居住していた家と、彼らの作品を集めた美術館、また世界的な建築家であるルイス・バラガンが自身のために設計した邸宅など、芸術面でも見るべきものが多い。

[編集] 市内

[編集] 郊外

[編集] 教育

メキシコを代表する大学の1つであるメキシコ国立自治大学をはじめとして総合大学がいくつかある。また、中南米最大の日本人学校である日墨学院が存在する他、イギリスドイツ、アメリカなどのナショナルスクールも多数存在する。

[編集] スポーツ

中南米初の夏季オリンピック1968年に開催された。その時のメインスタジアムであり、収容人員10万人をこえる世界最大級のサッカースタジアムでもあるエスタディオ・アステカ (Estadio Azteca、アステカ・スタジアムとも) において、1970年1986年に開催されたFIFAワールドカップの決勝戦が行われた。1997年世界陸上選手権が開催予定であったが、財政難を理由に大会を返上した(代替地としてギリシャアテネで開催)。

[編集] サッカー

市内に本拠地を構える、クラブ・アメリカクルス・アスルUNAMの3クラブは、メキシコにおけるサッカーリーグの最上位リーグであるプリメーラ・ディビシオンに、長期にわたって所属し、同リーグの優勝回数上位5チームのうち3つを占める実績を残している。また、ウーゴ・サンチェスをはじめ、同市出身のサッカー選手も多い。

[編集] ルチャ・リブレ

サッカーと並んでメキシコを代表するスポーツと言えば、派手なマスクと華麗な空中戦が見もののメキシカン・プロレスルチャリブレ (Lucha Libre) であろう。市内にある競技場、「アレナ・メヒコ (Arena Mexico)」と「アレナ・コリセオ (Arena Coliseo) 」は、ルチャ・リブレの2大聖地と言われ、メキシコ最大のルチャ団体CMLLの看板スター、ドス・カラス・ジュニアエル・イホ・デル・サントが繰り広げる華麗な空中戦を見るために世界中から観客がやってくる。

また、タイガーマスクみちのくプロレス新日本プロレスの選手など、日本の人気レスラーも遠征し参戦する事が多い上、多くの日本の若手選手が修行に訪れることでも知られている。

[編集] モータースポーツ

1990年代初めまでは、国際空港近くのエルマノス・ロドリゲス・サーキットF1世界選手権メキシコGPが開催されていた。なお、1965年ホンダがF1初優勝を飾ったサーキットであり、現在もCARTF3など様々なレースが開催されている。近年では国内の大手通信業者であるテルメックスを代表とするメキシコ企業が若手ドライバーのサポートを行っており、その影響でF1、GP2GP3NASCARなど様々な自動車競技のドライバーを広く輩出している。

[編集] 闘牛

スペインから伝わった闘牛は、サッカーやルチャ・リブレ同様、メキシコ国民に人気が高いスポーツである。メキシコ市内にある闘牛場で観光客でも気軽に見ることが出来る。

[編集] メキシコ・シティを舞台にした映画

[編集] 姉妹都市

メキシコの旗 ドローレス・イダルゴ, グアナフアト州メキシコ
グアテマラの旗 グアテマラシティグアテマラ
エルサルバドルの旗 サンサルバドルエルサルバドル
パナマの旗 パナマ市パナマ
コロンビアの旗 ボゴタコロンビア
ブラジルの旗 サンパウロブラジル
ブラジルの旗 リオデジャネイロ市ブラジル
ペルーの旗 リマペルー
ペルーの旗 アレキパペルー
ペルーの旗 クスコペルー
チリの旗 サンティアゴ・デ・チレチリ
アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルスアメリカ合衆国
アメリカ合衆国の旗 シカゴアメリカ合衆国
カナダの旗 トロントカナダ
スペインの旗 マドリードスペイン
ロシアの旗 カリーニングラードロシア
レバノンの旗 ベイルートレバノン
日本の旗 名古屋市日本
Flag of the People's Republic of China.svg 北京中華人民共和国

[編集] 脚注

  1. ^ Censo de Población y Vivienda 2010 スペイン語
  2. ^ Demographia: World Urban Areas & Population Projections
  3. ^ プライスウォーターハウスクーパースによる都市のGDP
  4. ^ THE GLOBAL CITIES INDEX 2010
  5. ^ World Weather Information Service – Ciudad de Mexico”. Comision Nacional Del Agua (2011年5月). 2010年5月5日閲覧。
  6. ^ 「現代メキシコを知るための60章」p194-197 明石書店 2011年7月10日初版第1刷
  7. ^ The Global Financial Centres Index 9
  8. ^ 在外公館医務官情報・メキシコ2008年日本国外務省ホームページ 2012年2月18日閲覧
  9. ^ 交通事故多発のメキシコ市、事態改善への長い道のり(AFP.BB.NEWS 2012年2月6日)2012年2月18日閲覧

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

政府
観光


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