ワンワールド
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ワンワールド (oneworld) は、世界的規模の航空連合の1つである。
| ワンワールド | ||
|---|---|---|
| 設立日 | 1999年2月1日 | |
| 加盟数 | 議決権 | 10+2 社(2社準備中) |
| 無議決権 | 0 社 | |
| 未決定 | 0 社 | |
| 就航地 | 空港 | 700ヶ所 |
| 国 | 150ヶ国 | |
| 年間旅客数 | 31.500万人[1] | |
| 保有機材数 | 2453機 | |
| 公式サイト | oneworld | |
目次 |
[編集] 概要
[編集] 第3位の規模をもつ航空連合
2005年時点でスターアライアンス、スカイチームに次いで世界第3位の規模を有す航空連合である。ワンワールドは世界135ヶ国に目的地600以上に達し、便数は毎日8000便を超える。メンバー航空会社及びその関連会社は、運航計画、航空券発行、共同運航、乗継便運用、マイレージサービス、空港ラウンジの共有、経費節減、及びベストプラクティスにおいて高度な協力関係を有している。
正会員会社の子会社はアフィリエイトメンバーとして利用者側には正会員会社と同等の特典が受けられるようにする事が出来るが、スターアライアンスで言うリージョナルメンバーやスカイチームで言うアソシエイトメンバーと言った、正会員会社と資本関係のない提携会社を議決権を持たない準メンバーとして扱う事はしていない。
[編集] 特色
ワンワールドは、中央管理機構を確立した最初の航空連合である。カナダのバンクーバーを拠点とし、ここに、加盟航空会社各社の最高責任者で構成されるアライアンス委員会への報告を担当する責任者が駐在する。アライアンス委員会の議長は基本的に持ち回り制である。業務担当者への報告は、営業、IT、広報、空港・顧客サービス、並びにグローバルプロジェクトディレクターの職務長によって行われている。
メンバー航空会社は、技術・整備事業、方針・手順調整、開発・支援ソリューション連携などで航空業界を通して使用できる可能な限り広範囲に亘る共通規格も開発した。また経費も一括購入と部品の相互共有によって削減されている。
なお、2006年度までの過去3年間の加盟航空会社の総収支が黒字である唯一の航空連合である[2]。しかし加盟会社全てが黒字というわけではなく、数社が足を引っ張っている構図になっている[3]。かつて大きく赤字を計上していたアメリカン航空は最近収支が改善した。
World Travel Awardsにおいて、ワンワールドは2008年度までの6年連続でベスト航空連合に選出されている[4]。
[編集] ネットワーク
[編集] アジア
香港を拠点に北東アジアや東南アジア、中華人民共和国に幅広いネットワークを持つキャセイパシフィック航空に加えて、2007年4月1日に、日本最大かつアジアで最大の航空会社である日本航空グループが加盟したことにより、日本国内を含めた北東アジアのネットワーク強化が行われた。また、日本航空グループの加盟により、ワンワールド加盟航空会社が成田国際空港の航空会社再配置により第2旅客ターミナルビルに集約されたこともあってワンワールドでは同ターミナルを「ワンワールドの北東アジアでのハブ」と考え、チェックインカウンターのクラス別での共用化や、ラウンジの改修などサービス機能を加盟就航会社共同で強化している。
東南アジアにおいては、幅広いネットワークを持つキャセイパシフィック航空が加盟しているものの、現在東南アジアに本拠地を置く航空会社が加盟していないため、タイ国際航空とシンガポール航空の2社が加盟しているスターアライアンスや、マレーシア航空が加盟交渉中であるスカイチームに比べてそのネットワークは小さい。
[編集] 中東
中東においてはロイヤル・ヨルダン航空が加盟しており、ヨーロッパから中東への便が多いブリティッシュ・エアウェイズの路線を含め、中東内のみならず中東とヨーロッパ間などのネットワークが充実している。
[編集] ヨーロッパ
ブリティッシュ・エアウェイズやイベリア航空、フィンランド航空やマレーヴ・ハンガリー航空など、ヨーロッパの東西南北の主要国をほぼ網羅するネットワークを持つため、ほぼ全土へ路線網を伸ばしている。ただし、ヨーロッパにおけるシェアはスカイチーム・スターアライアンスについで3位。[1]
[編集] ロシア
2010年中にS7航空が加盟する事によりロシア方面へのキャリアを持たないスターアライアンスより有利になり、ロシア国内線就航数ではスカイチームが持つアエロフロートとほぼ同等、或いはそれ以上となる。ただし、S7はエアロフロートと比べて国際路線数が少ないのと、極東ロシアと東アジアを結ぶ路線が少ないので今後ワンワールド各地区のハブと自社が持つシベリア地方のハブ空港ノヴォシビルスクとイルクーツクをどう連結するのかはまだ未定。
[編集] 北アメリカ
北アメリカにおいてはメンバーだったカナディアン航空の倒産後はアメリカン航空のみが加盟しているが、同社がかつて全米最大の航空会社であったことを考えても、北アメリカ路線に4社を擁するスカイチーム、3社を擁するスターアライアンスと比べ、決して路線網が強いとはいえない。しかし、2009年を目処に元々スターアライアンスに加盟していたメキシカーナ航空がワンワールドへ加盟する事により、中米およびカリブ海地域への路線を拡大。中米のメキシカーナ航空、南アメリカのラン航空グループ、ヨーロッパを拠点にするものの、中米や南アメリカの元植民地諸国に多くの路線を持つイベリア航空の3社を合わせ、ラテンアメリカにおける路線網は他アライアンス中では最も充実することになる。また、ヨーロッパのブリティッシュ・エアウェイズが北アメリカに多く路線がある。
[編集] 南アメリカ
南アメリカに各国に広範なネットワークを持つラン航空グループが加盟しているため、南アメリカの航空会社が1社も加盟していないスターアライアンス(ブラジル最大の航空会社であるTAM航空の加盟が承認されている)やスカイチームと比較して路線網が充実している。
[編集] オセアニア
オセアニア方面では最大規模のネットワークを持つカンタス航空がメンバーであることから、オセアニア方面にメンバーを持たないスカイチームや、オセアニア方面最大かつ中心的存在のオーストラリアの国内線を持たないニュージーランド航空しか(元々メンバーであったアンセット航空が倒産したため)メンバーがいないスターアライアンスに比べ優位に立つ。
[編集] メンバーシップの歴史
- 1998年 - アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カナディアン航空、キャセイパシフィック航空、及びカンタス航空が連合を意図した形態の発表を行い、9月にワンワールドが発足した。
- 1999年 - 2月から運営が行われ、メンバー航空会社は連合の特典の提供を始める。イベリア航空及びフィンランド航空が、この年の終わり頃にワンワールドへ加盟した。
- 2000年 - エアリンガス及びラン・チリ(現在はラン航空)が連合に加わる。しかしながら、設立メンバー航空会社であるカナディアン航空は財務悪化後にエア・カナダによって買収された(エア・カナダは競争相手であるスターアライアンスのメンバーである)。
- 2003年 - 2005年 - スイスインターナショナルエアラインズはコードシェアー便の拡張、ロンドン・ヒースロー空港でのスロット交換合意及びブリティッシュ・エアウェイズのエグゼクティブ・クラブでのスイス・フリークエント・フライヤー・プログラムの統合を含む、イギリスの航空会社として戦略同盟に合意した、ブリティッシュ・エアウェイズが確認書類にサインすると同時に、9月に加盟要請が受け付けられた。しかし、2004年6月に、スイスインターナショナルエアラインズは重大な経費並びに合併の障害が長期間の利益より重い事を引用して、合意を破棄した。BA 同盟の破棄の結果、スイスはワンワールドに加入する申請を継続しない事を決定した(2005年3月に、ルフトハンザはスターアライアンスのメンバーへの道を開くため、スイスインターナショナルエアラインズを買収すると発表した)。2003年中、ブリティッシュ・エアウェイズ及びKLMオランダ航空は同盟を拡大するため KLM の戦略パートナーノースウエスト航空を引き抜き、ワンワールドの加盟社をもっと増やすため、吸収合併が可能か話し合いを始めた。しかしながら、この話は実を結ばず KLM は次年度にエールフランスと合併した。
- 2005年10月に、かねてからワンワールド各社との提携を強化していた日本航空(JAL)グループが加盟する方針を表明した。グループ売上高ではワンワールド参加航空会社では最大の航空会社となり、また、ワンワールドの懸案であったアジア太平洋地域、特に北東アジア地域の路線網が大幅に拡充されることになる。
- 2005年11月22日 マレーヴ・ハンガリー航空がワンワールドへの加盟を正式に承認され、サービス開始のための準備作業に入った。これにより東ヨーロッパ地域における路線網が強化されることになる。
- 2006年6月4日 日本航空がワンワールドへの加盟文書に調印。
- 2007年4月1日 日本航空、マレーヴ・ハンガリー航空、ロイヤル・ヨルダン航空が加盟、エアリンガスが脱退。
- 2007年11月1日、香港ドラゴン航空が加盟。
- 2008年4月9日 メキシカーナ航空が2009年上旬をめどに加盟すると発表。他社とIT技術の標準化やスタッフトレーニング等の面でイベリア航空とアメリカン航空がサポートに付く。
- 2009年5月26日 S7航空が2010年をめどに加盟すると発表。他社とIT技術の標準化やスタッフトレーニング等の面でブリティッシュ・エアウェイズがサポートに付く。
[編集] メンバー航空会社
[編集] 現加盟航空会社と子会社、及び非加盟子会社
| 加盟航空会社 | 国 | 加盟した年 | 加盟子会社 | 非加盟子会社 |
|---|---|---|---|---|
| アメリカン航空 |
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| ブリティッシュ・エアウェイズ |
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| キャセイパシフィック航空 |
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| カンタス航空 |
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| フィンランド航空 |
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— | — | |
| イベリア航空 |
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| ラン航空 |
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| 日本航空グループ |
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| マレーヴ・ハンガリー航空 |
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| ロイヤル・ヨルダン航空 |
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[編集] 加盟予定航空会社
| 加盟予定航空会社 | 国 | 加盟予定年 | 加盟予定子会社 | 非加盟子会社 |
|---|---|---|---|---|
| メキシカーナ航空[5] |
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| S7航空[7] |
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1 ワンワールドの正式発表ではメキシカーナ及びメキシカーナ・クリックと述べされているが、加盟会見後に設立されたメキシカーナ・リンクもワンワールドのアフィリエートとして向かい入れるのかは現状では解らない。
[編集] 元加盟航空会社
| 航空会社 | 国 | 加盟した年 | 脱会した年 | 子会社 |
|---|---|---|---|---|
| カナディアン航空1 |
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| エアリンガス2 |
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1 スターアライアンスのメンバーであるエア・カナダが吸収合併し会社が消滅したため。 2 ビジネスモデルを変える方針を理由に2007年3月31日を以て脱退
[編集] 加盟の可能性がある航空会社
中国東方航空 - 以前から加盟する動きがある[8]。キャセイパシフィック航空、日本航空とマイレージ提携、アメリカン航空及びカンタス航空と提携をしている。
海南航空(大新華航空) - 加盟の申請をしている[9]。マレーヴ・ハンガリー航空、日本航空とコードシェア提携をしている。
ウエストジェット航空 - カナダ第2位の航空会社であり、加盟について協議をしている[10][11]。
ジェットエアウェイズ - NDTVのソースによるとジェットエアウェイズの上層部が近日中に各ワンワールド経営陣らとロンドンで重要な会議が開かれるとの事[12]
[編集] フリークエント・フライヤー・プログラムの共用
ワンワールドにおけるマイレージサービスのランクはワンワールド・エリート・ステータス・レベルと呼ばれ、ルビー、サファイア、エメラルドの3段階がある。ワンワールド・エリート・ステータスは利用者が直接取得するものではなく、各加盟会社がそれぞれ設定するマイレージサービス(日本航空であればJALマイレージバンク)の各ランクと対応付けて利用できる[13]。また加盟会社の相互利用でもマイルが加算されるよう規格化されているが、自社便最低搭乗回数など条件は各社異なる。
[編集] 関連項目
[編集] 参照
- ^ a b 財団法人 日本航空機開発協会 航空機関連データ集
- ^ oneworldアライアンス収入は前年対比の10%以上の増加に
- ^ oneworld at a glance with new members (英語)2007年7月19日取得
- ^ World Travel Awards Winners 2007(英語 2008年2月22日取得
- ^ メキシカーナ航空がoneworldアライアンス加盟へ
- ^ http://www.flightglobal.com/articles/2009/05/01/325984/mexicana-to-formally-join-oneworld-in-october.html
- ^ Russia's S7 Airlines to join oneworld alliance
- ^ China Eastern Airlines seeking to join oneworld alliance
- ^ Hainan Airlines Plans to Join Oneworld Alliance Hainan Airlines Plans to Join Oneworld Alliance
- ^ WestJet looks to fly higher with Oneworld
- ^ Westjet Looks to Join Oneworld Alliance
- ^ http://profit.ndtv.com/2009/06/25145832/Jet-likely-to-join-One-World-A.html
- ^ oneworld エリート・ステータス・レベル
[編集] 外部リンク
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