松岡圭祐
松岡 圭祐(まつおか けいすけ、1968年12月3日 - )は、日本の作家。元TVタレント。元臨床心理士。松岡圭祐は本名ではなくペンネームである。愛知県稲沢市出身。
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[編集] 略歴
[編集] タレント活動
学術的に精緻な意味での催眠誘導法とは別に、欧米でポピュラーなショー用舞台催眠術[1]を学びテレビでの芸人(タレント)活動に取り入れる。
90年代前半は、「ディーバ」「WATARU」「サイ博士」などと、番組ごとに異なる芸名を用いて、主にテレビ朝日系列ローカル局のバラエティ番組に登場していた。役割も催眠術師には限定されておらず、漫談を行っていたこともある[2]。当時の松岡圭祐の職業は無名同然のタレントであった。
90年代の後半に、松岡圭祐が3年の期限つきで芸能事務所と契約していたことによって、催眠術師としての活動・キャラクターが始まった。日本・韓国・台湾等においては、エンターティナー(芸人)としての催眠術師というカテゴリがなく、テレビ等での出演依頼は心理カウンセラーか、メンタルマジック系マジシャンのいずれかに対し行われる[3]が、その一例である。 フジテレビの『A女E女』などに出演した。 ただし、催眠術師として真面目に受け取られるものにしようとしていたわけではなかったことが判っている[4]。
90年代後半(TVタレントとしての活動と平行して)、催眠術に関係する、いわゆる "キワモノ" 的な本をいくつか出版した。『催眠絵本 ダイエット―眺めるだけで、やせる! 』『自己催眠マニュアル―思い通りの自分になれる』などのタイトルのものである。しかしながら、これらの作品の中身は「催眠誘導は人為的トランス状態への、言葉による誘導にすぎない」「意のままにはならない」「心理的技法にすぎない」という、比較的真面目な解説に終始し、扇情的な表題とは差異がある。
[編集] 作家活動
1997年10月に、小説家に転向、『催眠』を発表。ミリオンセラーになったこの作品はシリーズ化されることになった。同シリーズは、催眠現象の実体を描いたものである。
1999年5月に、小説『千里眼』を発表。『催眠』と同様にシリーズ化され、累計628万部を超える人気作になった。元航空自衛官で臨床心理士の岬美由紀というヒロインが登場するシリーズで、北朝鮮の工作船や同時多発テロ・イラク戦争など、国際的時事問題を盛り込んで、それを松岡流の料理の仕方で見せるのが特徴である。
『催眠』『千里眼』『蒼い瞳とニュアージュ』の各シリーズの第一作が映画化・ドラマ化された。
『マジシャン』は手品業界の裏側の生々しい描写とメディア批判を特徴としたシリーズである[5][6]。『ミッキーマウスの憂鬱』は東京ディズニーランドのバックステージを描く架空の青春小説[7]で、2009年の新潮文庫の100冊に選出。同年8月末現在で15刷を数える。
[編集] 賞など
[編集] その他
- 文庫化の際には数十ページ単位の加筆や大幅な改稿がなされたり、別シリーズの人物同士を登場させるなどしており、読者を飽きさせない工夫をしている。ハードカバ-、文庫化、再文庫化で設定やストーリーが大きく改稿されることも多く複雑だが、09年8月現在、角川文庫刊行作品全てが一連のシリーズ正史とされている。
- イメージキャラクターとして有名俳優を積極的に表紙などに起用し、小説の宣伝に活用している[8]。
- 血液型性格分類に科学的根拠がないと主張している。『ブラッドタイプ』の執筆にあたり、『究極の血液型心理診査』を名乗るウェブサイトを開設。このテストは延べ450万人が利用した。診断後にこのサイトの血液型診断が当たっていたかという問いに対し、9割以上の利用者から「当たっている」という回答を得、多数の雑誌にも掲載された。しかし、事後に松岡は、このサイトは心理診断は行っているものの、血液型の問いに関する分析はプログラム上で全く行っていない(つまり心理診断になんの根拠もない)ことを明らかにした。
- 東映『千里眼』の脚本とキャスティングを担当。東映ビデオ『千里眼 キネシクス・アイ』の製作と監督を担当。
- 小学館版『催眠』『千里眼』旧シリーズに描かれていた、「目の動きで心理を読む」という技術の原理は科学的根拠がないとして2007年刊行の角川版新シリーズで否定。以降の作品では、実在の心理学者ポール・エクマンの表情観察法の原理を用いている。したがって『催眠 完全版』をはじめとする角川刊行作品には、「目の動きで心理を読む」描写はないが、1997年刊行の『催眠』の影響はいまだ強く、木村拓哉主演『MR.BRAIN』などに引用されている。
- 「千里眼」は松岡圭祐事務所の登録商標である。登録第4840890号。
[編集] 著書
[編集] 小説
- 催眠シリーズ
- 千里眼シリーズ(角川文庫版は完全版)
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- 千里眼(1999年6月 小学館 / 2000年4月 小学館文庫 / 2007年9月 角川文庫)
- 千里眼 ミドリの猿(2000年3月 小学館 / 2001年4月 小学館文庫 / 2007年11月 角川文庫)
- 千里眼 運命の暗示(2001年1月 小学館 / 2001年12月 小学館文庫 / 2008年1月 角川文庫)
- 千里眼 洗脳試験(2001年4月 小学館 / 2002年1月 小学館文庫)
- 千里眼 千里眼の瞳(2001年12月 徳間書店 / 2008年11月 角川文庫)
- 千里眼 メフィストの逆襲(2002年7月 小学館文庫) - 『千里眼の瞳』の前半部分
- 千里眼 岬美由紀(2002年7月 小学館文庫) - 『千里眼の瞳』の後半部分に大幅加筆
- 千里眼のマジシャン(2003年3月 小学館)
- 【改題】千里眼 マジシャンの少女(2004年4月 小学館文庫 / 2008年11月 角川文庫)
- 千里眼の死角(2003年11月 小学館 / 2004年8月 小学館文庫 / 2008年12月 角川文庫)
- ヘーメラーの千里眼(2004年8月 小学館 / 2005年4月 小学館文庫 / 2008年12月 角川文庫)
- 千里眼 トランス・オブ・ウォー(2004年11月 小学館 / 2005年8月 小学館文庫 / 2009年1月 角川文庫)
- 千里眼とニュアージュ(2005年12月 小学館文庫 / 2009年2月 角川文庫)
- 千里眼 背徳のシンデレラ(2006年5月 小学館文庫 / 2009年5月 角川文庫)
- ブラッドタイプ(2006年6月 徳間書店) - 催眠シリーズの嵯峨敏也も登場する
- 【改題】千里眼 ブラッドタイプ(2009年5月 角川文庫)
- マジシャンシリーズ
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- マジシャン(2002年10月 小学館 / 2003年6月 小学館文庫 / 2008年1月 角川文庫)
- イリュージョン(2003年10月 小学館 / 2004年10月 小学館文庫)
- 蒼い瞳とニュアージュシリーズ
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- 蒼い瞳とニュアージュ(2003年9月 小学館 / 2004年6月 小学館文庫 / 2007年9月 角川文庫)
- 蒼い瞳とニュアージュII 千里眼の記憶(2007年11月 角川文庫) - 『蒼い瞳とニュアージュ』と『千里眼とニュアージュ』の中間の時期を埋める作品
- 千里眼 新シリーズ
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- 千里眼 The Start(2007年1月 角川文庫)
- 千里眼 ファントム・クォーター(2007年1月 角川文庫)
- 千里眼の水晶体(2007年1月 角川文庫)
- 千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮(2007年3月 角川文庫)
- 千里眼の教室(2007年5月 角川文庫)
- 千里眼 堕天使のメモリー(2007年7月 角川文庫)
- 千里眼 美由紀の正体(2007年9月 角川文庫)
- 千里眼 シンガポール・フライヤー(2008年3月 角川文庫)
- 千里眼の復讐(2008年6月 角川文庫) - 小学館版『千里眼 洗脳試験』をシリーズから排除し、書き下ろした新作
- 千里眼 優しい悪魔(2008年9月 角川文庫)
- 千里眼 キネシクス・アイ(2009年3月 角川書店 / 2009年10月 角川文庫)
- Qシリーズ
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- 万能鑑定士Q(2010年4月 角川書店) - 文庫シリーズのIとIIを四六版単行本に収録した限定本
- 万能鑑定士Qの事件簿 I(2010年4月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 II(2010年4月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 III(2010年5月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 IV(2010年6月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 V(2010年8月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 VI(2010年10月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 VII(2010年12月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 VIII(2011年2月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 IX(2011年4月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 X(2011年6月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 XI(2011年8月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの事件簿 XII(2011年10月 角川文庫)
- 万能鑑定士Qの推理劇 I(2011年12月 角川文庫)
- その他
- 水の通う回路(1998年11月 幻冬舎 / 2009年9月 角川文庫)
- 【加筆改題】バグ(2001年8月 徳間文庫)
- 【改訂改題】バリア・セグメント 水の通う回路 完全版(2006年9月 小学館文庫)
- 煙(2000年3月 徳間書店)
- 【改題】伏魔殿(2001年12月 徳間文庫)
- 【改題】被疑者04の神託(2009年8月 角川文庫)
- ミッキーマウスの憂鬱(2005年3月 新潮社 / 2008年9月 新潮文庫)
- ソウルで逢えたら(2005年6月 徳間書店)
- 【改題】天使の守護のアリエッタ(2006年8月 徳間文庫)
- 霊柩車No.4(2006年10月 角川文庫) - 「ブログの女王」で著者がメディア化で選んだブログの小説化
[編集] 小説以外
- 催眠術バイブル - 他人を操る驚異のテクニック / にちぶん文庫 1995 ISBN 9784537061482
- 松岡圭祐の催眠絵本 ダイエット - 眺めるだけで、やせる! / 同文書院 1996 ISBN 9784810331172
- 自己催眠マニュアル - 思い通りの自分になれる / KKロングセラーズ 1996 ISBN 9784845405138
- 聞くだけでやせる! 松岡圭祐のダイエット催眠術CDブック / BABジャパン 1996 ISBN 9784894222335
- テレビもゲームも催眠術 - なぜ人はハマるのか? / ジャパンミックス 1996 ISBN 9784883212996(サブカル風のエッセイ)
- 「超」心理バイブル - 相手を自由自在に操る法 / にちぶん文庫 1996 ISBN 9784537065336
- 見るだけで暗記力がアップする 催眠記憶術 - ゴロ合わせはもういらない / 経済界 1996 ISBN 9784766703085
- 松岡圭祐の催眠絵本・禁煙セオリー - 眺めるだけで、100%タバコがやめられる! / 同文書院 1997 ISBN 9784810331288
- 自己催眠トレーニング / 成美文庫 1997 ISBN 9784415064642
- 催眠速読術 - 見るだけで読書力がアップする 潜在“脳”力が目覚める本 / 経済界 1997 ISBN 9784766703221
- 頭が良くなる催眠絵本 - 記憶力・速読力・読解力… / PHP研究所 1997 ISBN 9784569558172
- 読むだけでやせる - 驚異の催眠ダイエット / ベストセラーズ 1998 ISBN 9784584010389
- 松岡圭祐の『千里眼』『催眠』研究 / 徳間書店 2000 ISBN 9784198611781(映画版の千里眼や催眠についてのエッセイ)
[編集] 映像化作品
- 催眠(映画)
- 催眠(テレビドラマ)
- 千里眼(映画)
- 千里眼シリーズの項目参照。
- 蒼い瞳とニュアージュ(テレビドラマ)
- 千里眼キネシクス・アイ(DVD)
- 千里眼シリーズの項目参照。
[編集] 脚注
- ^ オーストラリアの奇術師マーティン・セント・ジェームズらが行うメンタルマジックの一分野。観客から参加者を募り、自発的に行動させることにより、自律神経系の交感神経の働きが顕著で被催眠性の高い者を、さも意思を失って操られているように見せる手法。
- ^ 芸能年鑑より
- ^ 『魔法の心理学』(講談社現代新書、高木重朗著)
- ^ 「TVで催眠術なんて馬鹿らしい」「とことん馬鹿をやって、この手の番組を鼻で笑えるようにしたい」(いずれも『TV LIFE』(学研)インタビュー)と当時からコメントしていた。また日本テレビ系『爆笑問題のススメ』に出演した際も、催眠が人を意のままに操るというのは幻想で、ショーはそれを利用して見せるものという趣旨の発言をしている。
- ^ ナポレオンズのパルト小石が「いやはや面白い」と日記サイトに記載。
- ^ 小学館文庫版『マジシャン』後書きには松岡による「マジックのタネ明かしには反対である」という意見が明記されている。角川文庫版『マジシャン完全版』には、4度の映像化依頼があったがタネ明かしを画で見せることに賛成できず断ったことが記されている。
- ^ 舞台となる企業名はオリエンタルランドではなくオリエンタルワールドとなっている。
- ^ 2006年4月刊行の小学館文庫版千里眼シリーズ12作目『千里眼 背徳のシンデレラ』で女優の釈由美子が岬美由紀として表紙モデルに登場した。松岡圭祐の公式サイトで行われたアンケートで岬美由紀に最も近い女優として票を集めたことを反映したものである。それ以前の数作品は2000年の映画化で岬美由紀を演じた水野美紀が表紙になっていた。角川文庫版「蒼い瞳とニュアージュ」シリーズでは、ドラマ版で主人公の一ノ瀬恵梨香を演じた深田恭子が表紙になっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 公式サイト松岡圭祐.JP 以前のsenrigan.netから10月に移転
- 究極の血液型心理検査(復刻サイト)