C-130 (航空機)
C-130 ハーキュリーズ
ロッキード C-130 ハーキュリーズ(Lockheed C-130 Hercules)はロッキード社が製造している輸送機。
ハーキュリーズとは、ギリシア神話に登場する英雄、ヘラクレスの英語読みである。
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[編集] 概要
C-130 ハーキュリーズは戦術輸送機のベストセラーであり、アメリカ軍はもとより、西側諸国を中心に69ヶ国で使用され、改良型は現在でも生産されている。2011年現在の最新型はC-130J スーパーハーキュリーズ (Super Hercules) である(ハーキュリーズ IIと表記されることもある)。
高い短距離離着陸性能を持つが、補助ロケットを装備する事でより短い滑走距離での離陸も可能。その輸送力と運行性能の高さから「世界最高の輸送機」との呼び声も高い。
未整地運用を念頭に置いて設計され、砂漠での離着陸や車輪にソリをつけて南極への物資輸送など極めて幅広く用いられている。また、1963年には航空母艦「フォレスタル」において発着艦実験に用いられたことがある。着艦、発艦ともに成功しているが、大型すぎて実際に使用するのは困難とされ、実験のみで終わっている。ただしこれは驚いたことにカタパルトや着艦索等を用いず(本来艦上機ではないので対応しておらず使うのは不可能)に成功しており、空母に乗ることが前提になっている艦上機でさえその多くが不可能なことをやってのけたことは特筆に値する。
この機の成功から、ロッキードはレシプロ機が限界に達しつつあった民間機においてもジェットよりターボプロップの方が優位との考えを持ち、L-188を開発する。ロッキードはL-188にかなりの自信を持っていたが、707、DC-8、CV 880といった第1世代のジェット機に敗れてしまうことになる。
[編集] 各型
- C-130A - 初期型。三翅プロペラ使用。
- C-130B - 1959年開発。補助翼を追加し、プロペラブレードを四翅化。
- C-130D - C-130Aを元に、ソリとJATO(短距離離陸用の補助ロケットエンジン)を装備。
- C-130E - 1962年に配備開始。航続距離を増し、エンジンをアリソン T-56-A-7Aに換装。構造や電子機器も改善された。
- C-130F - アメリカ海兵隊向け。出し入れ可能な燃料タンクを貨物室に設置できる。
- C-130G - アメリカ海軍向け。機体の構造を強化し、積載量を向上。
- C-130H - 翼の設計を改め、電子機器を一新した。エンジンをアリソン T56-A-15に換装。1964年頃からアメリカ以外の国でも採用され、1974年に後期型の配備が始まった。C-130Hは1996年まで生産が続けられた。
- C-130H AMP - C-130Hのアビオニクス近代化型。
- C-130H-30 - C-130Hの胴体延長型。
- C-130K - イギリス空軍向け。ハーキュリーズ C.1として運用されている。
- C-130J - 1999年に配備開始。現在も生産を行っている最新モデルで、エンジンをロールス・ロイス/アリソン AE2100 エンジンに換装し、ブレードが三日月形状の六翅プロペラに変更、グラスコックピット化。電子機器をデジタル化して航法士搭乗の必要をなくすことで、運用経費を軽減。
- C-130J-30 - C-130Jの胴体延長型。
- CC-130 - カナダ空軍でのC-130Jの呼称。
- C-130R - 海上自衛隊が、東日本大震災対処などのために老朽化の進んだYS-11の後継として導入予定の中古機。アメリカ海兵隊向けのKC-130から空中給油機能を取り除いたもの。
- C-130T - アメリカ海軍のアクロバット飛行隊ブルーエンジェルス専用機。愛称は、ファットアルバート。前述の通り補助ロケットエンジンを使用しての短距離離陸をデモンストレーションとして行う。
[編集] 派生型
- AC-130 - ガンシップ対地攻撃機。
- AC-130H スペクター (Specter/Spectre)
- AC-130U スプーキーII (SpookyII)
- DC-130 - 無人標的管制機。
- EC-130 コマンドソロ (Command Solo) - 電子戦機。
- EC-130E ABCCCIII
- EC-130E
- EC-130E(RR) リベットライダー (Rivet Rider)
- EC-130H コンパスコール (Compass Call)
- EC-130Q
- EC-130V
- この他に供与国のいくつかにオリジナルに改造したEC-130が存在する。
- GC-130
- MC-130P コンバットシャドウ - 救出作戦支援。
- JC-130
- KC-130F - 空中給油機。
- LC-130 - 南極観測支援機。
- MC-130 コンバットタロン I/II - 特殊部隊支援。
- NC-130 Earth Survey 2
- PC-130 - 洋上哨戒機。マレーシアとインドネシアに少数機が輸出される。
- RC-130 - 偵察機。
- SC-130 - 捜索救難機。
- VC-130 - VIP輸送機。
- WC-130 ハリケーン・ハンター - 気象観測機。
- WC-130J ハリケーンハンター - C-130Jの気象観測機型。
- L-100 - 民間型。
- L-100-30 - L-100の胴体延長型。
- L-100J - C-130J-30の民間型として計画。
- L-382 - 民間型。
[編集] 運用国
- 日本
日本の航空自衛隊も1984年(昭和59年)から1998年(平成10年)までにC-130H型を16機購入し(完成品の輸入でライセンス生産ではない)、2011年3月末時点の保有数は15機(C-130H)+1機(KC-130H)[1]。戦術輸送機として愛知県の小牧基地第1輸送航空隊第401飛行隊で運用し、陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練・作戦なども支援する。
防衛省・自衛隊の海外派遣でも運用されており、2004年3月3日から2008年12月まで実施された航空自衛隊のイラク派遣においては、地上からの視認性を低下させるために水色に塗装されたC-130Hがクウェートの飛行場とイラクの飛行場との間で輸送活動を行った。
2006年10月航空自衛隊小牧基地に航空機動衛生隊が編制され、C-130H機内での医療行為を可能とする機動衛生ユニットが納入された。また、プローブ・アンド・ドローグ方式空中給油ポッドの増設と空中給油受油能力の付与が行われてKC-130Hとなった機体(シリアルナンバー:85-1080)が、2010年2月に第401飛行隊に配備された。
海上自衛隊でも、老朽化が進むYS-11Mの代換としてアメリカ海軍からKC-130Rの中古機を6機購入する予定である[2]。機体の空中給油装置は取り外され、C-130Rとして運用される。
[編集] 仕様 (C-130H)
- 乗員:6名
- 全長:29.79m
- 全幅:40.41m
- 全高:11.66m
- 主翼面積:162.1m²
- 空虚重量:--
- 全備重量:--
- 滑走距離:約1500m
- 最大離陸重量:70.305t
- 燃料容量:36,416L(機内+主翼下増槽)
- 動力:アリソン・エンジン社製T56-A-15ターボプロップ ×4
- 出力:4,910ehp(3,423kW)×4
- 最大積載量:20t
- 貨物室:1,200x313x281cm
- 最大速度:335knots(約620km/h)
- 巡航速度:550km/h
- 航続距離:搭載量20tの場合 約4,000km (9tの場合 8,200km)
- 実用上昇限度:8,000m
- 武装:なし
[編集] 登場作品
- 映画・テレビドラマ
- 『世界大戦争』
- 連邦国陣営の輸送機として登場。核ミサイル基地に大陸間弾道弾を空輸する。
- 『超人機メタルダー』
- 第1話でストローブに撃墜される兵器製作会社の輸送機として登場。
- 『007リビング・デイライツ』
- ソビエト連邦の輸送機として登場
- ゲーム
- 『ARMA 2』
- プレイヤー、AIが操作し人員を輸送可能。
- 『大戦略シリーズ』
- 西側諸国の輸送機として登場。
- 漫画
- 『エリア88』
- 主要登場人物である兵器業者マッコイじいさん(マッコイ商会)の輸送機として使用。またTVアニメでは正規軍の輸送機として登場する。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- C-1 (輸送機) / C-X (輸送機)
- C-5 (航空機) / C-17 (航空機)
- G.222 (航空機) / C-27J スパータン
- C-160 (航空機)
- エアバス A400M
- An-70 (航空機)
- エンブラエル C-390
[編集] 外部リンク
- 航空自衛隊 - C-130H(紹介) - C-130H(壁紙)
- The Aviation Zone(英語)
- Hurricane Hunters(英語)