エリア88

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エリア88
ジャンル 傭兵戦記戦闘機アクション
漫画
作者 新谷かおる
出版社 小学館
掲載誌 少年ビッグコミック
レーベル マンガくんコミックス〜
少年ビッグコミックス
発表期間 1979年 - 1986年
巻数 全23巻
復刻版は全10巻
文庫版と完全版は全13巻
話数 全172話
その他 本編未収録の
番外編(全1話)がある。
詳細は画集・同人誌を参照。
OVA
監督 鳥海永行
キャラクターデザイン 岡田敏靖
アニメーション制作 スタジオぴえろ
発表期間 1985年 - 1986年
話数 ACT I 裏切りの大空
ACT II 狼たちの条件
ACT III 燃える蜃気楼
アニメ
監督 今掛勇
シリーズ構成 大野木寛
脚本 大野木寛、野村祐一
キャラクターデザイン 神志那弘志
メカニックデザイン 佐藤道明
音楽 三宅一徳
アニメーション制作 グループ・タック
製作 テレビ朝日、88製作委員会
放送局 テレビ朝日、他
放送期間 2004年1月9日 - 3月26日
話数 全12話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト 漫画アニメゲーム
ポータル 漫画アニメゲーム

エリア88』(エリアはちじゅうはち・エリアエイティエイト)は、新谷かおるによる傭兵戦記漫画である。この記事では、それを原作としたアニメゲームについてもまとめる。

作品概要[編集]

本作は小学館の漫画雑誌「マンガくん」が「少年ビッグコミック」に誌名変更される際の新連載作品の一作であり、1979年から1986年までの8年間にわたり連載された。精緻なメカ描写や、リアリティのある舞台設定、空軍基地エリア88の一癖ある傭兵たちが交わす哀愁の漂うセリフなどの独特な特徴から広範な支持を受け、あだち充の『みゆき』と並ぶ同誌の看板作品となり後発の作品にも多大な影響を与えた。単行本は全23巻、復刻版(ワイド版)は全10巻、文庫版(スコラ漫画文庫シリーズ版、MFコミックス版)と完全版(メディアファクトリー・フラッパーシリーズ)は全13巻が刊行されている。第30回(1984年度)小学館漫画賞受賞。

最終回は巻末の掲載で異例の「前半モノクロページ、後半カラーページ(2色カラー)」という構成であり、通常のカラーページを掲載する場合とは逆であった。これは作者の強い要望により実現したもので、最終ページの見開きのコマはカラーということも相まって大きな反響を呼んだ。この後半のカラーページという新谷の要望に対し、担当の編集者は「麻雀漫画みたいでイヤだ」といい顔をしなかったという[1]。単行本では再現されなかったものの、のちにメディアファクトリーから発売された「完全版」ではカラーページも完全再現された。 最終回の1ページ丸々使ってのスタッフロールでは、当時『うる星やつら』を連載していた高橋留美子から、「私が『うる星やつら』の最終回でやりたいと思っていたのに、先を越された」といった旨の言葉を言われたという[1]

作品が生まれるきっかけは、ある一本のテレビCMから。ベトナム戦争真っ只中の時期に放送され反響を呼んだナショナルのBCLラジオ(RF-1150)のCMに、「異国に出兵中のアメリカ人兵士がラジオから流れる国歌を聴いて涙する」というものがあった。このCMを見た新谷かおるが「もし日本人が似たような状況で、異国の地で『さくらさくら』を聴いたらどうなるのだろう…」と思ったのが本作が生まれるきっかけであった。ちなみに題名にある88は、プラモデルでその出来に満足した88mm対空砲から来ている。 (1984年発売のオリジナルBGMから)

作者によると『巌窟王』がベースであり、友に裏切られ、恋人を奪われ、エルバ島に流されたモンテ・クリスト伯は…というくだりをそのまま使ったとのことである[1][2]

あらすじ[編集]

大手航空会社である大和航空のパイロット候補生・風間真(かざま しん)は、社長の娘・津雲涼子との結婚も決まり、その将来を嘱望されていた。だが、同期のパイロット候補生で親友・神崎の策略により激しい内戦の続く遠く中東のアスラン王国の傭兵部隊へ送り込まれる。

そこは地獄の最前線 ─ 作戦地区名エリア88。除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。

真は日本へ生還するのが目的とはいえ、戦闘機乗りとして敵戦闘機の撃墜によって得られる報奨金を稼ぐ傭兵稼業に染まっていく。その長い戦いの中での数々の出会いにより、真はさらに複雑な運命へと導かれることになる…。

元々は88司令であるサキ王子の父親と、叔父の王位争いであったアスラン王国の内戦は、いつしか戦争をコントロールして巨大な利益を生ませる軍需産業群の組織「プロジェクト4」の介入を許してしまう。その黒幕であるイタリアン・マフィアの首領に収まる神崎。プロジェクト4の後ろ盾を得た反政府軍の総攻撃によりアスランの首都は反政府側に掌握され、エリア88も一転、追われる側となってしまう。

その最中、ザク国王の亡命行でフランスに飛び、同時にサキから特別に除隊を許される真。だが、両手を血に染めた身であることから涼子に会えずにいた。そして、平和の中にあっても戦いに身を置いた経験によって満たされぬ日々を過ごしていた真は、つかの間の平和に別れを告げ、自らの意思で再び特殊部隊の傭兵としてアフリカの某国に赴く。しかし、そこでも部隊長の裏切りに遭った真は、アフリカの小国・バンバラの大統領一家と共に逃亡。激闘の果てに辛くも生き延びた真は、結果的に大統領の莫大な資産を相続して大富豪になる。真は遂に日本へ戻り、その莫大な資金を武器に活動を開始。古巣である大和航空をプロジェクト4の手から買い戻すほか、壊滅状態にあったエリア88へ密かに原子力空母を斡旋するなどの援助を行う。

祖国・日本に戻った真は、数奇な運命を経て涼子と再会し、ようやく手に入れた平和な生活に順応しつつあった。しかし、その真の前に神崎が姿を現わし、互いの出生の秘密、ひいては真への憎悪の理由を明かすと共に、自らの手で世界を地獄の業火で焼き尽くす事を宣言する。真は愛する人々を守るため、第二の故郷・アスランとそこで戦う仲間のため、そして神崎との因縁に終止符を打つために、再びエリア88のパイロットとして最終決戦へと向かう。

登場人物[編集]

登場兵器[編集]

本作に登場する航空機は世界各国の実機をモデルとしているが、作中の描写においてはリアリティよりも漫画(フィクション)としての物語性や娯楽性を優先させた結果、実機とは矛盾した描写も少なからず存在する。このため、作中の描写と実機を同一視すると誤った知識を身に付けてしまうことになるため、注意が必要である。旧東側の機体については、連載当時の西側において信じられていた情報に基づいて描かれていたのが、冷戦終結後に覆った場合もある。

航空機については、作者によれば「1キャラ1機体をコンセプトに、それぞれのキャラクターのイメージにあった機体を選んで搭乗させた」とのことである[1]。このように多種の航空機を運用すれば補給面では大きな問題になるが、作者も承知の上でのフィクションである(作中の描写においても、エリア88の機体が正規軍の基地で補給を受けた際に、整備兵が戸惑う場面があった)。

用語集[編集]

エリア88[編集]

アスラン王国空軍の基地を表すコードネーム(作戦地区名)および、そこに駐留する外人部隊を指す名称。主人公・風間真をはじめとする本作の主要キャラクターたちが所属する部隊。

アスラン王国[編集]

本作の舞台となる中東にある小国。地中海に面しており、中部には砂漠が存在する。周辺のアラブ諸国と同様、石油を産出する。国教はイスラム教王政を敷いており、国王はエリア88指令サキの叔父であるザク・ヴァシュタール。シンは神崎の謀略により、この国の政府軍側の外人部隊に入隊させられ、エリア88で戦闘機のパイロットとして戦うことを余儀なくされた。

代々ヴァシュタール王家により統治され、小国ながらも平和で作物豊かな国であった。しかし前国王が次期国王として次男・ザクを指名し、崩御したことで状況は一変する。ザクと兄・アブダエルは前国王の存命中から意見の対立があり、崩御をもって対立が表面化した。開放政策を唱えていたアブダエルだが逆にザクは一種の鎖国政策を進め、アブダエルは反政府軍を組織し、ザク国王側の政府軍と2派に分かれての内戦状態となった。

両軍で使用している兵器は、政府軍はイスラエル製のクフィールF-4F-5F-15A-4などを保有し、ギリシャに空軍の訓練基地を保有する等、アメリカを中心とした西側諸国やイスラエルと友好的な関係にあるようだ。それに対し反政府軍側は、ソ連を主とする東側の物が多い。外国軍の直接介入や軍事顧問の派遣はないが、両軍ともに外国人傭兵を投入しており、傭兵を中心に構成されているエリア88はその典型例である。

アスラン王国への日本からの直行便は設定されておらず、テルアビブ経由になる。付近では大和航空の旅客機が同国空軍機とのニアミス及び襲撃される事件も起きている。

内戦は、プロジェクト4が反政府軍を支配下に置いたことで、長らく膠着していた政府軍と反政府軍のパワーバランスが崩れ、表向きには反政府軍が首都を制圧したことによりザク国王がフランスへ亡命し、アブダエルが国王の座に就くことで内戦が終結したが、国の実権はプロジェクト4が握ることとなった。プロジェクト4は中東を支配下に置くため、次のステップとして隣国ブラシアの制圧を計画する。ブラシア軍になり済ましたプロジェクト4別働隊が国境付近のアスラン軍を攻撃し、ブラシアがアスランに侵攻したように見せかけ、ブラシアに対する報復攻撃として開戦口実を得てブラシアへ電撃的に侵攻し、プロジェクト4はブラシアを制圧する。

ブラシア制圧に成功したプロジェクト4は、世界経済を握るためスエズ運河を支配下に置くことを計画し、スエズ運河を保有するタンドリアへ侵攻すべく準備を進めるが、エリア88の支援を受けたブラシア国内のレジスタンス運動により、プロジェクト4はブラシアを失う。しかしプロジェクト4はスエズ運河を支配下に置くべくタンドリア侵攻を開始し、タンドリア侵攻を阻止すべくプロジェクト4に対してエリア88も攻撃を開始する。エリア88の攻撃によりタンドリア侵攻は計画通りにいかず、プロジェクト4はタンドリア侵攻をいったん中断し、航空兵力のすべてをエリア88へ差し向けたが、エリア88もかねてからブラシアとアスランの国境付近にゲリラを含む地上部隊を準備しており、プロジェクト4がタンドリア侵攻を中断したのを見計らって地上部隊を反抗軍としてアスランへ送り込む。

同時期、アスラン国内でも実態が不明の新政府に対して激しい反発が起こっており、正規軍からも部隊単位で離反者が出て、反抗軍へ合流していった。政府軍と反抗軍の勢力が逆転しての首都攻防戦が起こり、混乱の最中の王宮にてアブダエルとサキは死亡。プロジェクト4の傀儡政府も瓦解し、内戦は終結する。アスランは共和制に移行してザク元国王が首相に就任し、王家はアブダエルの第2子リシャール王子とアブダエルの妻ソリアが継いだ。

大和航空[編集]

エリア88の世界に登場する架空の航空会社(実は航空測量英語版などを業務とする会社で大和航空が実在する。ただし「だいわこうくう」と読む)。ロゴマークのデザインはかつての日本航空で用いられていた鶴丸がモデル。英語名は「Yamato Air Lines」(略称:YAL)で、これも日本航空(JAL)から取っている[3]。劇中では日本航空(旧塗装)のボーイング747が描かれたコマもあった。物語の序盤においてシンと神崎はまだパイロット候補生でしかなかったが、シンがエリア88へと送り込まれた後、神崎はマックウェル・インターナショナル社(後述)に対して、同社のMB-14を大和航空の次期主力機として採用する便宜を図る見返りとして、同社経由で大和航空全株の45%を手中にし、国際線機長から社長へと大出世を果たす。のちに神崎がプロジェクト4のトップとなったため、大和航空はプロジェクト4の傘下となった。

シンは、バンバラ国の大統領から相続した遺産を使って大和航空株を買い集めプロジェクト4から買い戻し、経営権を元々同社のオーナーだった津雲家に返還した。

MB-14[編集]

エリア88の世界に登場する架空の中型双発旅客機エアバス[4]。製造は米国のマックウェル・インターナショナル社。

操縦しやすいというパイロットの評判と裏腹に、安全性・信頼性が問題視されている。登場人物によれば、

  • 材料をケチって、並のエアバスより50トン軽くしてある(これが「操縦しやすい」という評価の元になっている)
  • ケチった部分は安全関連のみ
  • エンジンの信頼性、耐久性に問題がある(ジェットエンジンは機体本体とは別のメーカー(P&WGERRなど)で製造されることが多いため、この場合は当該エンジンの製造メーカーにも問題があることになるが、作中においてエンジンのメーカーに関する言及がなく、どこのメーカー製か明かされていない)。

というシロモノで、「あれでよくアメリカ連邦航空局(FAA)耐空証明が取れたものだ」などと揶揄されている。運用する整備員からも部品の耐久性に疑問を持たれていた。案の定、同機を採用した大和航空で墜落事故を起こし、採用を決めた神崎の同社での地位が危うくなる。

OVAでは4発機になっていたが、双発機よりコストが高くなるはずであり、作中の設定と矛盾する描写がある。

プロジェクト4[編集]

いわゆる「死の商人」たちが集まり、自らの利潤を追求する為に世界中の戦争を継続的にコントロールしようとした計画およびその組織の名称。その計画の中には兵隊、「戦争で失われる命」をも計画的に量産するというものもあったが、作中では実現していない。計画の立案者は、イタリアのマフィア・ファリーナグループの総帥にして武器商人のジュゼッペ・ファリーナとイギリスの武器商人のバンビーンで、ファリーナがプロジェクト4と命名した。バンビーン曰く「死の商人の閻魔帳」にして「滅亡への計画書」。この計画図はファリーナの死後、スイス・バンク の金庫内から発見され、ファリーナの養子となった神崎により実行された。スポンサーはこの組織に賛同するヨーロッパやアメリカなどの経済団体だが、プロジェクト4の実権を握った神崎を快く思わない者もおり、彼らはアスランの首都陥落で反政府軍に転落したエリア88の所属するザク国王派に支援を行ったり、スエズ侵攻がエリア88の攻撃により計画通りに進行しないことを理由に、プロジェクト4に対する支援の打ち切りを宣言するなど、裏切り同然の行為も行った。

戦士の魂[編集]

目の療養のあとロンドンにあるマダム・ビンセントの屋敷を訪れたサキが、宝石鑑定家である彼女から譲り受けた宝石で、ネックレスに使用されていた。彼女の弁によれば、インドの宝石商から手に入れたルビーの変種。これを身に着けていれば、どんな激しい戦いの中でも身を守ってくれるという。ヨーロッパからエリア88に帰還したサキからシンに渡される描写があったが、その後の描写は特になかったため、伏線としての意味は不明である。その後、戦士(フェダーイーン)の魂という言葉で、ボッシュがこの言葉を使用している。

M資金[編集]

非常時の国庫金の秘匿名称。しかし本来は「あの戦争」で旧日本帝国軍軍部が秘密裡に蓄えた軍資金の名称だと説明されていた。使用できるのは内閣総理大臣と海音寺くらいだと言われており、神崎が売り飛ばした日本国内の企業を外資系企業に買収されるのを防ぐため、海音寺がやむなく使用した。買収防衛にあたっては数兆円ではきかない規模の出費だったらしく、日本が非常時にこれだけの金を出せる資金力を諸外国から悪意的に受け取られないよう、また、シンの資金力が大打撃を受けたと見せかける為にシンの資産と見せかけて使用し、プロジェクト4や諸外国の目を欺いた。

現実社会でも「M資金」と呼ばれるものの存在は噂としてよく語られており、もっぱら詐欺のネタとして用いられる事が多い。作中の人物にも「まさか本当にあったとは」と語らせている。

サキ・ヴァシュタールが最も信頼する七人の兵士[編集]

サキが旧エリア88基地に調査で訪れた際、出会った亡霊から「サキがこちらに来る時は、最も信頼する七人の兵士に手を引かれる」だろうと予言された。これはサキと88主要メンバー7人が内戦中に死ぬことを示唆している。

その七人が誰なのか確信を得ていないサキは、後にミッキーに「最も信頼する兵士を六人」挙げさせている(サキはミッキーをそのうちの一人として確信していることを物語る描写である)。このときミッキーは、兵士でないマッコイを除くならとグレッグ・ケン・ウォーレン・セラ・キム・シンを挙げた。この時点でシンはエリア88を除隊していることから、サキはその後に復帰したアッサンが七人目なのかもと考え結論を出しかねていたが、終盤にシンがエリア88に再入隊したのを見て彼こそが7人目と確信した。

本編内においては、具体的に「七人」が明確に誰を指しているのかを示す直接の描写はない。また、この「七人」のうちシンとキムは生き残った(アッサンの生死は作中では判明していない)が、副官のラウンデルが空母を守る為にミサイルに体当たりして死亡している。[5]

アニメ[編集]

OVA[編集]

1985年から1986年にかけて、全3話のオリジナルビデオアニメシリーズがスタジオぴえろにて製作され、キングレコードから発売された。「ACT I 裏切りの大空」・「ACT II 狼たちの条件」・「ACT III 燃える蜃気楼」の全3巻。「ACT I」と「ACT II」は再編集され、1985年に映画版として公開された。その後、テレビ東京でも前後編に分けて放映された。岐阜放送は後編は同時ネットできず、1週間後に放映した。

鳥海永行が監督、岡田敏靖が作画監督を務めて、第4回日本アニメ大賞オリジナルビデオソフト最優秀作品賞を受賞している。「ACT I」と「ACT II」の主題歌とエンディングはMIOが担当し、「ACT III」では北原志真が担当した。

作品の都合上、シンの搭乗機体はF-8クルセイダーとF-5EタイガーII、F-20タイガーシャークの3機の他に、サキのクフィールを使用しての場面もある。また、チャーリーがF-16を使用しており、原作では最新鋭としてほとんど登場しなかったF/A-18が味方機として数多く登場する。

DVD化はされているが、「ACT I」と「ACT II」は再編集で1本にまとめられた映画版のものでしか見ることができない。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

下記5曲は、いずれも新田一郎による作曲・編曲。

  • 映画版(ACT I・ACT II)
    オープニングテーマ「HOW FAR TO PARADISE」
    作詞 - リンダ・ヘンリック / 唄 - デレク・ジャクソン
    • ACT Iのオープニングテーマを使用。
    挿入歌「Good-bye. Lonely Blue」
    作詞 - 三浦徳子 / 唄 - MIO
    エンディングテーマ「悲しみのDESTINY」
    作詞 - 水谷啓二 / 唄 - MIO
    • ACT I・ACT IIのエンディングテーマを使用。
  • ACT III 燃える蜃気楼
    オープニングテーマ「砂漠(すな)のイリュージョン」[6]
    エンディングテーマ「So Long My Love」
    作詞 - 山川啓介 / 唄 - 北原志真

テレビアニメ[編集]

全12話のテレビアニメがテレビ朝日の深夜枠とアニマックスで放送された。テレビ朝日での放送は2004年1月9日から同年3月26日。2006年にパソコンテレビGyaOでも全話無料配信が数回行われた。

キャラクターデザインは、各キャラクターの印象が原作の絵と異なるものとなっている。戦闘機などのメカニックにCGが使われた。オープニングテーマにバッハ小フーガのアレンジ版が使われ、劇中のBGMの一部にはサイバートランスが使われた。オリジナルキャラクターとして、カメラマンの新庄真(しんじょう まこと。声:三木眞一郎)と女性パイロットのキトリ(声:小林沙苗)が登場。シリーズ全体がエリア88の取材から帰還した新庄の回想という体裁をとっており、新庄は作品の狂言回し的な役割となっている。なお、マッコイ役はOVA版でグエンを演じていた大塚周夫であり、新旧「エリア88」に唯一出演している。

戦闘機のメカ描写については離陸用補助ロケットブースターが主翼上に設置される、ミサイルが模擬弾を示す青塗装で描かれている、旧式のF-8E(クルセイダー)がレーダーで一度に複数敵機をロックオンする等、考証不足な面が幾つか見られた。

シンが、F-8E クルーセイダー の次に乗る、F-5E タイガーII のカラーリングは、原作の、F-20 タイガーシャーク のカラーリングになっている。

スタッフ(テレビアニメ)[編集]

  • 監督 - 今掛勇
  • 演出協力 - 高橋良輔
  • シリーズ構成 - 大野木寛
  • キャラクターデザイン - 神志那弘志
  • 総作画監督 - 神志那弘志、倉田綾子
  • メカニックデザイン - 佐藤道明
  • 美術監督 - 鈴木朗
  • 色彩設計 - 茂木美実
  • 撮影監督 - 舘信一郎
  • 編集 - 重村建吾
  • 音楽 - 三宅一徳
  • 音響監督 - 矢野さとし
  • プロデューサー - 河野勝、成毛克憲、本地大輔
  • アニメーション制作 - グループ・タック
  • 制作 - テレビ朝日、88製作委員会

主題歌(テレビアニメ)[編集]

オープニングテーマ
「MISSION(FUGA)」
演奏 - angels
PRODUCED - NObby uNO
SOUND PRODUCED - VINCENT DE MOOR
STRINGS ARRANGEMENT - TATSUKI TAGAYA
エンディングテーマ
「戦場のダンス - dance in the battlefield -」
作詞 - 高橋研 / 作曲・編曲 - 渡部チェル / 歌 - 寺田恵子

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 砂漠の翼 大野木寛 今掛勇 丸英男
津幡佳明
2 夕陽の墓標 今掛勇 平田豊 服部憲知
日下兼彰
3 蒼空のファインダー 初台寒志 加藤洋人
松浦錠平
李炫政
4 裏切りの空 伊藤尚往 福島一三 高瀬言
5 勝気なルージュ 野村祐一 今掛勇
渡部高志
岡嶋国敏 田中誠輝
6 孤独の交差点 大野木寛 加藤洋人 津幡佳明
丸英男
7 スイートソルジャー 野村祐一 東海林真一 平田豊 服部憲知
8 砂の銃弾 大野木寛 ところともかず 阿保孝雄 李賢政
9 音速のタイトロープ 野村祐一 渡部高志 長尾粛 高瀬言
10 運命のコントレール 今掛勇
渡部高志
西山明樹彦 清水博幸
津幡佳明
11 砂の真実 大野木寛 難波日登志 平田豊 服部憲知
長野伸明(メカ)
12 風の翼 今掛勇 倉田綾子
長野伸明(メカ)
テレビ朝日 木曜26:12 - 26:42枠
前番組 番組名 次番組
エリア88

関連商品[編集]

CD-ROM付き書籍[編集]

エリア88 CD-ROM付
1997年1月にソフトバンククリエイティブより発売された。A5判48ページのブックレットの付録と言う扱いで、本編全話を2枚組CD-ROMに収録。書籍扱い(ISBN 978-4797301755)。
Windows95、およびMac OSに対応。なお、発売後に不具合が発見され、2枚とも良品に交換すると言う対応がなされた。

カセット[編集]

エリア88 狼たちのレクイエム
1987年12月20日に小学館コミックカセットブックとして発売された。カセットにはサブタイトルの記載はないが、タイトルコールに収録されている。カセットテープを使用しA面が29分56秒、B面が27分54秒の内容で、現在のドラマCDに相当するもの。
キャストはエリア88の登場人物の項を参照。ナレーションは阪脩が担当し、主人公・風間真の声のみOVAと同じく塩沢兼人が演じている。製作・販売は小学館で、現在は絶版。

レコード[編集]

エリア88
1984年4月21日、キングレコードからアルバムが発売された(スターチャイルドのコミックス・オリジナルアルバム・シリーズ)。音楽は新田一郎が担当。この一枚目のアルバムに「デス・フーガ」という曲が収録されており、2004年版のアニメのOPにもフーガのタイトルがついている。

CD[編集]

CDはキングレコードからイメージアルバムとして2枚、アニメサウンドトラックとして2枚の合計4枚が発売されている。作曲・編曲はいずれも新田一郎。

コミックス・オリジナル・アルバム エリア88(1993年1月9日発売 / K30X 7079)
  1. 炎のユニコーン
  2. 青い蜃気楼
  3. セイレーンの涙
  4. メモリー・オブ・ユー
  5. デス・フーガ
  6. 傷だらけの獅子 THE WOUNDED LION
  7. ムーンライト・ララバイ
  8. 狼達の墓標 FALLEN ANGELS
  9. ソルジャー・スピリッツ
  10. Good-luck!!
歌:山際祥子(1,8)/ 竹中ゆかり(4,10)/ ポール吉田(2,6)
エリア88 イメージ・アルバム 燃える蜃気楼(1993年1月9日発売 / K32X 7030)
  1. Thunder Red
  2. Sky Highway
  3. 地獄のファイター
  4. アスランの夕陽
  5. Back To Sky
  6. 夜明けをめざして
  7. ユダの烙印
  8. Secret Paris
  9. 永遠の約束
  10. War Is Hell
歌:山際祥子(1,10)/ 笹木志伸(3,7)/ 桑江智子(5,9)
長編アニメーション エリア88 音楽集(1993年1月9日発売 / K32X 7003)
  1. MISSION1
  2. HOW FAR TO PARADISE(#1)
  3. MISSION2
  4. LOVER'S HOLIDAY
  5. MISSION3
  6. LONG AGO AND SO FAR AWAY
  7. MISSION4
  8. Good-bye, Lonely Blue
  9. MISSION6
  10. RAZOR'S EDGE
  11. MISSION8
  12. MESSIN' WITH THE NEW KIDS
  13. MISSION9
  14. HOW FAR TO PARADISE(#2)
  15. MISSION10
  16. 悲しみのDestiny
歌:デレク・ジャクソン(2,4,12,14) / MIO(6,8,10,16)
  • LPの音楽集Part1・Part2(FIRE OF THE UNICORN)を1枚にCD化したものであるが、MISSION5・7・11は、容量の関係でカットされている。
アニメーション・ビデオ エリア88 ACT III 燃える蜃気楼 音楽集(1986年8月21日発売 / K32X 7031)
  1. 砂漠のイリュージョン
  2. パンドラの箱
  3. Let's Fight!
  4. 再会は遠く
  5. 昨日よりは明日を…
  6. タイトロープ
  7. 太陽に近き者達
  8. 悲しみのTrigger
  9. Dog Fight Blues
  10. 希望の土地
  11. 反政府軍進撃
  12. アスファルトの荒野
  13. 強行突破!
  14. You're a Lucky Guy
  15. 故郷は”エリア88"
  16. アスランの空
  17. So Long My Love
歌:北原志真(1,17)/ 山際祥子(9)

模型[編集]

  • 1982年にタカラから1/100スケールのプラモデルが発売された。1/24のキャラクターフィギュアが付属。
    • ラインナップはF-5G(シン)、F-100D(ミッキー)、F-8E(シン)、クフィル(サキ)、F-14A(ミッキー)、AV-8A&GR-3ハリアー(キム)、A-4M(キャンベル)、Yak-36(反政府軍)、MiG-27(キルビック)、A-10(グレッグ)の10種。
    • このシリーズのコンセプトは「実存する戦闘機の模型化ではなく『エリア88』の作中で描かれる戦闘機の模型化」である事が、当時タカラが発行していた模型情報誌「デュアルマガジン」掲載の商品開発担当者のインタビューで明らかにされている。事実新谷作画によるデフォルメーションが反映され、全体のシルエットや各部のボリュームなどが実際の機体とは異なる箇所が存在する。塗装及びデカール(マーキング)指定は作品オリジナルのものと現実に使用されていた機体のものが併記されていたが、当時制式採用の行方が不透明だったF-5Gの後者の指定については兵器類に詳しい商品開発担当者が考察の上、米空軍所属のアグレッサー仕様機という形で行われた。
  • 1995年から1996年にかけて模型メーカーのハセガワから作品に登場する人物の搭乗する戦闘機のキットが1/72スケールで同社の既存のキットに新規デカールを追加したエリア88シリーズをアクトハセガワブランドで発売した。後に同ブランドで、レジン製フィギュアと同社が日本市場向け代理店となっている香港の模型メーカー、ドラゴンの1/144スケールの戦闘機もしくは同社の1/200の旅客機の模型とセットになったキットが販売されていた。
  • 2004年にTVアニメ化のタイアップ商品として、模型メーカーのハセガワの1/48 F-14とF-8にデカールを追加と、特製DVDを組み合わせた抱き合わせキットとアメリカレベルの1/48 F-5を仕様変更したキットが発売された。
  • 2005年に「1/144スケール エリア88コレクション」と呼ばれる食玩が発売された。
  • 2008年に模型メーカーのPLATZから自社の1/144 F-8のプラスチックモデルキットにカルトグラフ製デカールを組み合わせたTVアニメ版『風間のF-8』のキットと航空機の主要なスケールである1/48、1/72、1/100、1/144で風間真の搭乗した機体に書かれていたパーソナルマークを再現するためのデカールをワンフェス販売専用商品として発売した。

  現在、各エンブレムは、原作者の「新谷かおる」氏の公認を受け「rose-ridge」から、販売されている。 1/72で、コレクションをすると、「B-1」=レベル、「C-160 トランザール」=レベル、「C-47 スカイトレイン」=イタレリ、「C-130 ハーキュリーズ」=イタレリ、「CH-54A スカイクレーン」=レベル、など、大型のアイテムを揃えることができる。

但し、「T-38 タロン」については、1/72での模型商品が、現在のところ、流通されていない。フジミの「Fシリーズ(1/72)」の「T-38 タロン」は、実際のところ1/48スケールである。

シンの乗る、F-20 タイガーシャークについては、垂直尾翼のエンブレムや、機首にマーキングしてある「Tigershark」の有無など、いくつかのパターンが見受けられる。

ミッキーの乗る、F-100 スーパーセイバー、及び、シンの乗る、F-8E クルーセイダーには、原作では、垂直尾翼に、エンブレムが、マーキングされていないことに、注意する必要がある。

神埼が乗る「F-18(F/A-18)」については、機体は18Aではあるが、垂直尾翼は、18Cの描写がされており、再現するときのポイントになる。

コンピュータゲーム[編集]

エリア88 一角獣の軌跡
1995年にファミリーソフトより発売された、3Dポリゴンを使用したフライトシューティングゲームPC-9801シリーズ用。
基本システムはチェックシックス、地上シーンの描画とアドベンチャーのエンジンはスタークルーザーIIの物を使用した。
新谷かおるがデザインしたオリジナル女性キャラクター、「伊集院サクラ」が登場した(ただし端役)。
エリア88 エトランジェ1995
1995年にファミリーソフトより発売された、PC-9801シリーズ用戦術シミュレーションゲーム。前作の「サクラ(ただし設定上は別人)」に加え、さらに新谷かおるが新規デザインした男女3人の新キャラクター「ステラ」「デビッド」「ヒューム」が登場した。
エリア88
カプコンが1989年にアーケード版を、1991年にスーパーファミコン版を発売した2D横スクロールシューティングゲーム。プレイヤーはシン、ミッキー、グレッグのいずれかを自キャラとして選択する。
アーケード版では自機は固定であり、シンはF‐20、ミッキーはF‐14、グレッグはA‐10に搭乗する。スーパーファミコン版では、全員がゲーム開始時F‐8に搭乗している。
アーケード版はオーソドックスな面クリア型で、スーパーファミコン版はステージセレクトを行うミッション選択型。ステージ開始前にマッコイ爺さんからアイテム(弾数制限があるミサイルや爆弾、バリアなど。スーパーファミコン版では機体を購入する事も可能)を購入し、サキの命令(ここでミッションの内容が説明される)を受け出撃する。
レベルアップ式のノーマルショットと、選択可能なアイテムを併用するシステムで、敵を撃破する事と、ミッション達成ごとに報酬が支払われ、それによってアイテムを購入することができる。報酬の残額は最終的なスコアに影響する為、ハイスコアを狙う場合アイテムをできるだけ購入しないプレイが求められる。
ライフゲージ制で、アーケード版では単純にダメージを受けるとライフが減る。スーパーファミコン版ではダメージを受けるとライフゲージが点滅し、その状態で攻撃を受けると撃墜されるが、そのまま暫く攻撃を受けずにいれば点滅が止まってライフが減るという変則的なシステムだった。
スーパーファミコン版では、Easy、Normal、Hardと裏技にてGamerの4段階に難易度選択が可能。
ゲームの進行上各ミッションにボスが必要な為、原作版には登場しない兵器が登場したり(ステルス機、戦艦、空中要塞など)、スーパーファミコン版では機体の乗換えが可能なため、メンバーが搭乗したことが無い戦闘機や架空の戦闘機も設定されている。
そのシステムはU.S.NAVYへと受け継がれた。
エリア88
mobageとGREEにてソーシャルゲーム化。ダーツライブゲームズ開発。2012年11月サービス開始。後にmixiゲームに対応した。こちらは2013年11月サービス開始。
エースコンバット インフィニティ
バンダイナムコゲームスが開発し、基本無料(アイテム課金)のPlayStation 3用ゲームとして配信されているコラボイベントで、同ゲーム内のオンライン協同戦役に出撃することにより、一定の確率で風間真のF-5E タイガーII、ミッキー・サイモンのF-14A トムキャット、グレッグ・ゲイツのA-10A サンダーボルトII、キム・アバのAV-8B ハリアーIIを獲得できるイベントが開催された(2014年10月4日~10月14日17:00まで)[7]
さらにランキングの上位者には風間真のF-20A タイガーシャークと愛機のエンブレム「炎のユニコーン」も獲得できる[8]

画集・同人誌[編集]

エリアファイル88(新谷かおる豪華画集)
1985年4月発売、定価は3,000円。『エリア88』の連載6周年企画として発売された大型本。B3のカラーポスター8点、本編未収録であった「エリア88番外編」の複製原画(製本されないB4紙20枚、内容は「小学6年生1980年3月号に掲載されたものと同一である)、新谷のインタビューが収録されたオリジナル・カセットテープ1本が付属されている。ISBN 4-09-199551-9
エリア88「SPECIAL EDITION」
上述のエリアファイル88に付属された「エリア88番外編」を、作者の新谷自ら同人誌として再編集したものである。2010年現在は新谷の公式サイト「八十八夜」にて通信販売されている。

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b c d 『新谷かおる Art Collection』(CD-ROM、発売:ガイナックス・1999年)のロングインタビュー・作者コメントを参照。
  2. ^ ただし、ダンテス=モンテ・クリスト伯はエルバ島には立ち寄っただけであり(後に投獄の口実となるが)、彼が投獄されたのはマルセイユ沖のイフ城砦(シャトー・ディフ)である。
  3. ^ 作中、大和航空とは別に鶴丸をロゴとした日本航空が存在し、シンがバンバラでの戦いを終えて日本に帰国する際にこの日本航空が登場している。なお両者の関連性については作中描かれていない。
  4. ^ この作品でいうエアバスとは、都市間において安価に旅客輸送を行うことを目的とした航空機のこと。これを社名にしたのが欧州の航空機製造会社であるエアバス社で、今日ではこちらを意味することの方が多い。
  5. ^ ラストのシンの状況から、「エリア88で戦ったシン」は死んだとの解釈をすることもできる。
  6. ^ ACT IIIオープニングのクレジット表記では「砂漠(すな)のイリュージン」となっている。
  7. ^ 『エリア88コラボ特別機体』ドロップイベントを紹介
  8. ^ オンライン協同戦役ランキング『エリア88 コラボイベント』を紹介

関連項目[編集]

外部リンク[編集]