ARMS

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ARMS
ジャンル SF漫画
漫画:ARMS
作者 皆川亮二、原案協力:七月鏡一
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
レーベル 少年サンデーコミックス スペシャル
巻数 全22巻
アニメ:PROJECT ARMS
原作 皆川亮二
監督 高谷浩利(前期)
亀垣一(後期)
シリーズ構成 吉永亜矢
キャラクターデザイン 佐藤正樹
音楽 池田大介
アニメーション制作 東京ムービー
製作 テレビ東京
トムス・エンタテインメント
放送局 テレビ東京
放送期間 2001年4月7日 - 2002年3月
話数 全52話
ゲーム:PROJECT ARMS
対応機種 プレイステーション2
発売元 バンダイ
発売日 2002年3月28日
テンプレート使用方法 ノート
ウィキプロジェクト 漫画アニメゲーム
ポータル 漫画アニメゲーム

ARMS』(アームズ)は、皆川亮二、原案協力:七月鏡一による日本漫画作品。およびそれを原作としたアニメ作品、ゲーム作品。第44回(平成10年度)小学館漫画賞受賞。

目次

[編集] 概要

週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に、1997年16号から2002年20号にかけて連載された。単行本は小学館:少年サンデーコミックススペシャルより全22巻、少年サンデーコミックスワイド版より全12巻。

「事故」や「事件」に巻き込まれて失った身体の一部に、ナノマシンの集合体を移植され、それにより世界規模の陰謀に巻き込まれて行く少年たちの物語である。物語のモチーフとして、『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』などのルイス・キャロル作品が用いられている。

2001年4月から2002年3月にかけて『PROJECT ARMS』(プロジェクト アームズ)のタイトルでテレビアニメ化され、テレビ東京にて4クールに渡り放送された。なお『PROJECT ARMS』のタイトルはアニメ放送後における原作のマーチャンダイジング展開でも活用されている。本作を連載した週刊少年サンデーと講談社週刊少年マガジンがそれぞれ創刊50周年を迎えた事で企画され、様々なメディアで実施されたコラボレーション展開の際、ユニクロが発売したTシャツでも原作の絵柄と共に『PROJECT ARMS』とプリントされていた(実際にはマガジン作品とではなく、本作と同じ皆川作画の『スプリガン』とのコラボレーション絵柄で『SPRRIGAN×PROJECT ARMS』となっていた)。

[編集] あらすじ

第一部「覚醒編」
主人公の高槻涼は、普通の高校生として幼馴染みの赤木カツミと共に平和な日常を送っていた。しかし転校してきた新宮隼人の存在によってその日常は崩れ去る。隼人の左腕には「エグリゴリ」という組織によって「ARMS」という兵器が移植されており、それは涼の右腕にも移植されていたのだった。同じく両足にARMSが移植された巴武士と、エグリゴリを裏切った天才少年のアルも加え、ARMSの手がかりを探るべく、エグリゴリによって滅ぼされた隼人の故郷・鐙沢村へと向かう。そしてそこには彼らの出生にまつわる驚愕の真実が隠されていた。
第二部「邂逅編」
鐙沢村でカツミを失って以来、涼は自暴自棄に陥っていた。そこに4人目のARMSの所持者であり、カツミと瓜二つの少女・久留間恵が現れる。そしてエグリゴリに対抗する組織「ブルーメン」との出会いを通し、カツミが生きている可能性に希望を見出した。しかし、エグリゴリは街全体を巻き込んだ大規模な作戦を画策していた。そして、隼人の父の仇であるキースの秘密が明かされる。
第三部「進化編」
舞台はアメリカへと移る。ギャローズベルで出会った、アルのかつての仲間である「チャペルの子供たち」が率いる「猟犬部隊」との戦いを経て、ARMSの起源である「アザゼル」の存在を知ることとなる。そしてカツミの真実も知ることとなるのだった。
第四部「アリス編」
涼達はエグリゴリを潰すために行動を開始。ニューヨークにて、エグリゴリの頭脳である科学者サミュエルを拉致する。そして、彼の口からARMS誕生の鍵を握る「アリス」という少女の物語が語られる。
そして遂に、涼達とブルーメン対エグリゴリの決戦が始まる。
第五部「帰還編」
エグリゴリは壊滅し、ARMSの力も消滅した。カツミを奪還することに成功した涼達は日常へと戻ることができた。しかし、エグリゴリの残党狩りを行なっていたブルーメンは不吉な言葉を耳にする。それは彼らの日常を再び奪う言葉だった。そしてカツミの体内で新たなARMSが誕生し、「プログラム・バンダースナッチ」が発動しようとしていた。
新たな脅威が生まれたことを知った涼達。ARMSの力を失った彼らにあるのは、涼の父、巌から託された「ジャバウォックの爪」のみ。人類滅亡へのカウントダウンが始まった。

[編集] 登場人物とARMS

[編集] 組織

エグリゴリ
巨大な軍産複合体を背景とする秘密結社で、世界中にそのネットワークを張り巡らせている。おそらくアメリカの軍部、軍需産業が主体となって組織を維持しており、公開実験にはアメリカ国防長官も招かれていた。作中では、アメリカ大統領にとってもむやみにエグリゴリに触れるのはタブーで、ケネディは、エグリゴリの存在を世間に公開しようとしたために暗殺されたことをほのめかすくだりがある。
第二次世界大戦終結直後、核兵器による絶滅の危機に常に瀕している人類にとっての進化による生存、絶滅に続く第3の選択肢、「の人工進化」を提唱したキース・ホワイトによって、ナチス旧日本軍の技術も取り入れられ、「プロジェクト・ARMS」が開始された。高槻達の前に立ちはだかったサイボーグ超能力者、ミュータントは、ARMS 研究の一環として非人道的な人体実験を繰り返すことによって生み出され、兵器とされた彼らを各国政府、軍部に提供する見返りに、研究への支援を受けていた。
その名の由来は、エノク書にて禁断の知識と技術を人間に与えた堕天使エグリゴリから。
キースシリーズ
エグリゴリが人類の進化とプログラムの実行のため開発したクローンチャイルドで、ARMS適応因子が含まれている。そのオリジナルはエグリゴリで絶大な権力を握る科学者キース・ホワイト。幼少時のエピソードを見ると、本来は善良な心を持つ者が多かったようだが、無機質な研究施設の環境で育ち、ARMS計画のプログラムによって運命を捻じ曲げられたことなどから、冷酷さや傲慢さ、自己中心的な性格の者が目立つ。しかし、皆自分を縛るプログラムから解放され、自由になることを求めている。
現在一部を除いて4人のキースシリーズが、表向きには死亡したホワイトの後継者としてエグリゴリの指導的地位にあり組織を支配している。
最高幹部会
エグリゴリの意志を握り、命令を下す執行部。戦後間もない頃の組織の発足当初は科学者軍人政治家企業家などアメリカ政財界の大物達によって構成されていたが、1970年代末、キース・ブラックのクーデターによって父キース・ホワイトらを始めとする最高幹部は全て抹殺される。それ以後、最高幹部会はキースシリーズが占め、長兄のブラックがエグリゴリを統治している。
X-ARMY(エグザミィ)
遺伝子改造や投薬により超能力や常識を越えた身体能力を付与された者、先天的にそのような能力を持つ人間を集めたエグリゴリの実験部隊。「レッドキャップス」完成後は用済みとばかり全員処分され、ユーゴーとキャロルの2人だけが生き残った。
レッドキャップス
クローニングウイルスによる遺伝子書き換えにより X-ARMY から抽出した「不死身の体」「千里眼」「テレパシー」の能力を付与して作られたクローン少年の体に、年老いた傭兵の脳を移植することで実現された、百戦錬磨(を謳われた)の超人部隊。だが、藍空市におけるオリジナル ARMS の捕獲作戦「スナーク狩り」において数多くの致命的な欠陥を露呈し、最後はクローニングにより身体を作る際の過剰成長が生む急激な老化に対する制限が切れ、急激に老化し自滅。結局は使い捨てだった。
イプシロン・フォース
エグリゴリの戦闘部隊。別名、虐殺部隊(ジェノサイド・フォース)と呼ばれる。「プログラム・バンダースナッチ」発動後は、キース・ホワイト達に生贄として見殺しにされる。
高速機動隊
「高速戦闘サイボーグ」「高機動型サイボーグ」などとも表される。人間の肉眼では全く捉えられない亜音速で移動・行動し、ARMS をも切り裂ける超振動ナイフを装備した戦闘サイボーグ。頭部全体を包むヘッドギアが特徴的である。イプシロン・フォースなどエグリゴリの部隊に所属。そのシンプルな強さのため、中盤以降最高の噛ませ犬としてしばしば登場する。
アサイラム
絶海の孤島にある収容所で、表向きは精神病患者や社会に適応できないとされた者達を集めた医療施設だが、実態はエグリゴリが在野の先天的に特殊能力を持つ者や、特殊な遺伝子を持つミュータントを集めて収容した研究施設である。彼らは、表の世界で何らかの問題を起こしたためか、強制的に拉致されて集められたと思われるが、集められた者達は、エグリゴリの研究の実験サンプルとなったり、エグリゴリの工作を請け負うエージェントとして働かされている。作中に登場した収容者は、コウ・カルナギ、ラヴィニア・ウェイトリー、ジェームズ・ホワンの3人。
ネクスト
「プログラム・ジャバウォック」において、ヒトが絶滅した後に地球を支配する予定のアンドロイド。従来のサイボーグと違い、どうしても血液の必要な「脳」が無く、その代わりにデジタル化した記憶を移植した高性能コンピュータを頭の中に搭載している。そのためバックアップがあれば同じ記憶のネクストをいくらでも作れる。あらゆる物体をARMSの再生能力ですらも追い付かないほどに粉砕可能な超振動発生装置と、高速移動を可能にする亜音速走行用脳内アクセラレーターを搭載している。移植されている記憶は、ドラッケンのヨハン・ホルストの元上官であるクラーク・ノイマンのものと、ネクストの産みの親であり自らもネクストと化しているドクター・グラハムの実の息子であるヒューイのものである。
モデュレイテッドARMS
「プログラム・バンダースナッチ」において、ヒトが絶滅した後に地球を支配する予定のモデュレイテッド ARMS 移植者。リーダーのホワン以外は精神的な面で脆さを持ち、戦場での戦闘経験が豊富であるとされていたが、油断と慢心を助長させる要因となっていた。成長した主人公達に対抗しきれず、散々に打ちのめされた後にホワンに捨て駒にされ、人として生きられない体のまま、戦いに敗れて死亡。
ブルーメン
エグリゴリの被害者やエグリゴリを憎む者達を集め、キース・ブルーによって結成された反エグリゴリ組織。世界各地に支部があり、戦士、工作員、科学者、技術者などあらゆる分野において、エグリゴリに対抗しうる優秀な能力を持った者が集まった(FBIの中にもメンバーがいた)エキスパート集団だが、組織規模はエグリゴリに及ばず、その末端を刺激しては一進一退を繰り返す苦しい状況が続いていた。鐙沢村に極秘の研究施設があり、そこで高槻涼を始めとする4人のオリジナルARMS適合者が産み出された。小隊名は「セルリアン」や「コバルト」など、にまつわる名前になっている。
ドラッケン
ブルーメンの戦闘サイボーグ部隊。隊長はヨハン・ホルスト。エグリゴリからの離反部隊であり、以前から無敵部隊として恐れられていた。戦闘サイボーグとしては旧式であり、交換部品も戦死した仲間の体から補充するしかないという苦しい部隊だが、実力は本物。最新鋭の体を持つはずのイプシロン・フォースのサイボーグ部隊ですら一撃で葬り去るほどであった。
チャペルの子供たち
妊婦を通して胎児に特殊な投薬をする「チャペル計画」により生み出された、天才少年たち。計画そのものはエグリゴリの初期から立案され、テリィングハーストの「胎児の脳細胞の発達」に関する研究論文が元になっている。1960年代にその計画は実行に移され、「アリス」がその最初の子供として誕生した。彼らは生まれて数か月で言葉を喋り、数年で大学を卒業できるほどの頭脳を持つ。当初は一般社会で暮らしていたが、ボーエン兄弟の起こした事件により、エグリゴリは子供達の回収を決定。彼らの親はエグリゴリの裏工作によって金銭的に追いつめられ、己の子供をエグリゴリに売り渡す。集められた子供達はエグリゴリのための研究に勤しむ事になる。
エグリゴリが廃棄を決定した実験部隊”猟犬(ハウンド)”部隊を手に入れ再強化したことと、アザゼル研究のため彼らが集められていたギャローズ・ベルに主人公達が立ち寄ったことにより、オスカー・ブレンテンをリーダーとしてエグリゴリに反旗を翻す事を決定。オリジナル ARMS を捕獲せんと”猟犬(ハウンド)”部隊をけしかけるが、反乱がエグリゴリに察知されていたことを知って主人公達に降伏、和解する。
猟犬(ハウンド)部隊
元はエグリゴリによって試験的に作られた強化人間(ブーステッドマン)部隊。廃棄処分されるところをチャペルの子供達に見込まれて、さらなる再強化を施される。獣のごとき反射神経運動神経と視聴嗅覚を持ち、オオカミライオンなどの群れで狩りをする肉食獣のごとく統制の取れた連係プレイをする。ただしそれらの超感覚にともなうアドレナリンの過剰分泌で、一歩間違えば廃人になるリスクも負っている。
当初は主人の命により主人公達と戦うが、主人の「チャペルの子供達」のリーダーであるオスカーを巴武士が救った事により主人共々降伏、和解する。
主人公達との戦いに次いでキース・グリーン率いるヘリ部隊の待ち伏せにより大打撃を受けるが、後半で復活、ブルーメンと共に「プログラム・バンダースナッチ」を阻止するためキース・ホワイトやエグリゴリの残党と戦う。

[編集] 用語解説

ARMS
人間の能力をより高みへと昇らせるために(理由は多々あるが)生み出されたとされる、炭素生命体と珪素生命体ハイブリッド生命体。ナノマシン(厳密には金属生命体の細胞)の集合体であり、ナノマシンを統括する力を持ったARMSのコアを人間に移植、もしくは人間の体内でコアが生成されることで誕生する。
ARMSは人間を越えた能力を持ち、怪我の治癒速度の向上や、一度受けた攻撃に対する耐性ができる他、その人間が元から持っている能力も引き上げられる。また、ARMSのコア自体は心臓付近や頭部などに移植されるが、移植後にその人間の欠損部分を自らの細胞で補う性質があり、補われた部分は普段は人間の体と全く変わらないよう擬態しているが、戦闘時には使用者の意図に従い形を変える。戦闘形態時のその身体は炭素をベースとした地球上の生命体とは異なり、珪素をベースとした物質で構成されている。金属の特性を持ち、硬度があり電気を通すが、それ自体が分裂増殖、変形し、人間を超えた高い運動能力を持つ。ただし基本的に精密機械と同様で、電撃を受けると機能が麻痺してしまう。ARMSの細胞で補われた部分が戦闘形態へ変形した状態を第一形態と呼ぶ。その状態では変形した部分以外はほとんど生身の状態であるが、ナノマシンが全身を侵食することで再生能力、身体能力共に向上していき、全身がARMS化して移植されたARMSに応じた独自の姿をとった状態を最終形態や完全体と呼び、より強大な力を使う。
通常の人間がARMSを移植されても、短時間で全身が侵食され乾いた泥のように身体が崩れ去ってしまう。しかし、ARMSに侵食を受けずに生き残れる遺伝子的な素質を持つ適合者は上記のような力を得ることが出来る。しかし、その数は非常に少ない(アル曰く1000万人に1人)。
ARMSは触れた物体の組成を変える力を持ち、時に人類の知る物理法則を超えた力を発揮する。また、人間の“意思”や“願い”に呼応して力を生み、適合者である人間やARMS自身の意思の力により能力向上や新しい力を得るといった進化も行う。
なおオリジナルARMSとアドバンスドARMSが「不思議の国のアリス」の登場キャラクターをモチーフにした形態を持っているのは、これらのARMSの「母」たるアリスがこの物語を心の拠り所にしていた影響である。無機質な施設に閉じ込められてあらゆる自由と人権を奪われていたアリスにとって、不思議の国で自由奔放に活躍する「アリス」は憧れの対象であり自身の理想像であったのである。
また、「ARMS」というネーミングはエグリゴリと同じくエノク書から由来するものである。エノク書においてエグリゴリが人間に与えたとされる数多くの知識と技術の中で、代表的なものに「武具の技術」がある。そこから、エグリゴリによって作り出された人類を新たなステージに導くこの生命体を「ARMS」(武器)と名づけたのである。
オリジナルARMS
アザゼルがアリスを取り込んだ際に生まれた最初の4体のARMS。アリスの意思を濃く受け継いでおり、それぞれが四つに分かれたアリスの意思を象徴する固有の自我を持つ。故にに制御が極めて困難で、必ずしも移植者の意思で最終形態になれる訳ではなく制御するには移植者の強い意思が必要。ジャバウォックは通常形態時も含め突出した再生能力を持つが、ナイトとホワイトラビットは再生に時間を要する場面が多くジャバウォックと比較すると再生能力は低い模様。
なお、エグリゴリでは初期のキースシリーズ十数人に移植を試みたが、全身を侵食されて全員死亡している。
アドバンストARMS
自我を持つため人間の手には負えないARMSを人間の道具として制御するために、アザゼル(アリス)から取り出されて自我の代わりにAIを植えられた、オリジナルARMSのような意思を持たないARMS。エグリゴリが収集した異能力者の遺伝子や兵器を兵装として組み込まれている。
オリジナルとは違いコントロールが容易で、自らの共振反応を抑えこんだり移植者の意思により最終形態になることが可能。
モデュレイテッドARMS
量産を前提に調整(モデュレイテッド)されたARMS達。移植者の闘争心を喰らって姿形や機能を形成する。姿形は「アリス」の作品に出てきたキャラクターがモデルとなっている(芋虫など)。量産を前提に作られているため形態は第一形態止まりであるが、完全体になる能力自体はこのARMSにも備わっている。ただし、一度完全体へ変化すると二度と元の人間の姿へは戻れなくなるため、普段はリミッターを設けてこの機能を抑制している。
アザゼル
ARMSの元となる群体シリコン生命体。宇宙から飛来した地球外生命であり、見た目はただの隕石のようだが意志を持ち、人の「心」に関心を示す。そのため、今そこにある最も強く純粋な「想い」に惹かれ、姿と性質を変化させる。ギャローズベルの地下研究所では、怒りによって高鳴った高槻涼(ジャバウォック)の意志に惹かれ、ジャバウォック(完全体)へと変貌を遂げ、後に純粋な友愛の心に触れ、その無限とも言える命をかけて窮地を救う。複数存在し、作中では4つ確認されている。なおモデュレイテッド ARMS を除く全ての ARMS は、アリスを取り込んだカリヨンタワーの巨大アザゼルから生まれた。
名前の由来はエノク書に出てくるエグリゴリの首長「アザゼル」から。
ARMS殺し
ARMSのナノマシンを停止させるウイルスによって、ARMSの超再生能力を無効にする、ARMSの「不死」に「死」をインプットするプログラム。ARMS殺しによって刻まれた傷は二度と癒すことができないため、ARMS同士の戦闘では絶大な効果がある。劇中ではジャバウォックの爪、ナイトのミストルテインの槍、ホワイトラビットが(アリスを伴ったことで手にした)全身から放つ発光能力などに備わっている。
ジャバウォックの爪
ジャバウォックの爪には「ARMS殺し」が宿っている他、時に精神シールドや空間の断裂など、様々な物を切り裂く力を発揮する。爪が本体から切り離された場合でも化石化しながら生きており、回収した巌や、ARMS能力を一時的に失った涼が爪を使用していた。
ギャローズ・ベル
アリゾナ州にある架空の町。その名は、西部開拓時代騎兵隊が捕らえたネイティヴ・アメリカン絞首刑にし、その際に鳴らす鐘で彼らを威嚇したことに由来する。チャペルの子供達とその親が住む。この町を支配しているのは子供達であり、親達は「自分たちを売ったクズ」と蔑まれながら怠惰な日々を送っている。地下にはアザゼルと、主にそれを研究するためと思われる施設が存在。涼達と連絡を取る予定だったブルーメンの連絡員が絞首刑にされているのが兜光一によって発見されている。
カリヨンタワー
ニューヨークに所在する、エグリゴリの総本部である超巨大高層ビル。サイバネティクス技術の権威デューイ・グラハムの人格を元にしたAIが全システムを管理しており、このビル自体が一つの非人間型サイボーグであり、デューイそのものと言ってもいい。中枢部は地下にあり、アリスを取り込んだ巨大アザゼルもそこに存在する。
プログラム・ジャバウォック
アリスの「憎悪」がプログラムされたジャバウォックの移植者を憎しみの海に叩き込む事により、ジャバウォックを暴走させ、さらにカリヨンタワーの巨大アザゼルと融合させる事で巨大な破滅の力(反物質)を生み出させ、それにより地球環境を破壊しヒトを滅亡させる計画。ヒトの滅亡後は、人間が持つ醜い欲を持たないアンドロイドの「ネクスト」が支配する。アザゼルと融合したアリスから「滅ぼせ」とのメッセージを受け取ったキース・ブラックの立てた計画である。
プログラム・バンダースナッチ
黒いアリスが産みだしたバンダースナッチを、カリヨンタワーとは別の巨大アザゼルと融合させる事によりその力を極大化させ、地球環境を激変させヒトを滅亡させる計画。ヒトの滅亡後は、「進化した人類」である ARMS 移植者が地球を支配する。「進化」に執着したキース・ホワイトによる計画である。

[編集] 単行本

[編集] 少年サンデーコミックス スペシャル

  1. ISBN 4-09-124881-0
  2. ISBN 4-09-124882-9
  3. ISBN 4-09-124883-7
  4. ISBN 4-09-124884-5
  5. ISBN 4-09-124885-3
  6. ISBN 4-09-124886-1
  7. ISBN 4-09-124887-X
  8. ISBN 4-09-124888-8
  9. ISBN 4-09-124889-6
  10. ISBN 4-09-124890-X
  11. ISBN 4-09-124891-8
  12. ISBN 4-09-124892-6
  13. ISBN 4-09-124893-4
  14. ISBN 4-09-124894-2
  15. ISBN 4-09-124895-0
  16. ISBN 4-09-124896-9
  17. ISBN 4-09-124897-7
  18. ISBN 4-09-124898-5
  19. ISBN 4-09-124899-3
  20. ISBN 4-09-126750-5
  21. ISBN 4-09-126821-8
  22. ISBN 4-09-126822-6

[編集] ワイド版

全12巻。最終巻のジャバウォック対バンダースナッチ戦に加筆が行われている。

  1. ISBN 978-4-09-121116-3
  2. ISBN 978-4-09-121117-0
  3. ISBN 978-4-09-121118-7
  4. ISBN 978-4-09-121119-4
  5. ISBN 978-4-09-121120-0
  6. ISBN 978-4-09-121130-9
  7. ISBN 978-4-09-121143-9
  8. ISBN 978-4-09-121144-6
  9. ISBN 978-4-09-121145-3
  10. ISBN 978-4-09-121146-0
  11. ISBN 978-4-09-121147-7
  12. ISBN 978-4-09-121148-4

[編集] My First WIDE

コンビニコミック

  1. 第一部[覚醒編] ISBN 978-4-09-162720-9
  2. 第二部[邂逅編]1 ISBN 978-4-09-162725-4
  3. 第二部[邂逅編]2 ISBN 978-4-09-162732-2

[編集] アニメ

タイトルは『PROJECT ARMS』。第27話より舞台をアメリカに移し、『PROJECT ARMS The 2nd Chapter』(プロジェクト アームズ ジ・セカンド・チャプター)としてセカンドシーズンが放送された。2007年10月まで続いたテレビ東京の小学館作品原作深夜アニメ枠作品の第1号である(BSジャパンでもネットされた)。

なお、DVDはオンエア時と異なるSPECIAL EDIT版がVOL.1からVol.7、ノートリミング・ワイドスクリーン版がVol.8からVol.14の全14巻が発売されている。

[編集] 特徴

  • ニューヨーク編は大幅に話を省略(原作の全ストーリーを1年で放送するのは無理であるため)しており、アニメ版はここで完結している。DVD版の特典としてバンダースナッチ編の前半「『影響』インフルエンス」が製作され収録されている。
  • 作者特有の劇画的な表情や影のつき方が印象的に仕上がっている。だが、作画監督により絵のタッチの変わり方が大きい。
  • 原作の特徴である流血や人体切断シーンは極力控えられている。
  • 武士のARMSが21話では第一形態になってしまっている。(22話では第二形態に戻っている)
  • レッドキャップス戦やキースシリーズの描かれ方が変わっている。
  • カリヨン要塞は都市の中心から海上に変更され、ジャバウォックが街中で暴れる様は見られない。
  • 最終話はほとんど総集編となっている。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

[編集] オープニングテーマ

Free Bird
作詞 - 舩木基有 / 作曲 - 岩井勇一郎 / 編曲・歌 - New Cinema 蜥蜴
(1 - 13話)
Breathe on me
作詞 - 舩木基有 / 作曲 - 岩井勇一郎 / 編曲・歌 - New Cinema 蜥蜴
(14 - 26話)
TIME WAITS FOR NO ONE
作詞 - WAG、徳永暁人 / 作曲 - 徳永暁人 / 編曲・歌 - WAG
(27 - 52話)

[編集] エンディングテーマ

Just wanna be
作詞・歌 - WAG / 作曲・編曲 - 徳永暁人
(1 - 13話)
call my name
作詞 - AZUKI七 / 作曲 - 中村由利 / 編曲 - 古井弘人 / 歌 - GARNET CROW
(14 - 26話)
Timeless Sleep
作詞 - AZUKI七 / 作曲 - 中村由利 / 編曲 - 古井弘人 / 歌 - GARNET CROW
(27 - 40話)
終わらない夢の中で
作詞・作曲・歌 - PROJECT ARMS / 編曲 - project-B
(41 - 52話)

[編集] 各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 『共振』 バイブレーション 吉永亜矢 高谷浩利 西本由紀夫 岩井優器
2 『発動』 トランス 元永慶太郎 清水貴子
3 『悪夢』 ナイトメア いとがしんたろー 本橋秀之
4 『迎撃』 インターセプト 山内重保 花井信也 日向正樹
5 『反撃』 カウンターアタック まつぞのひろし 岡崎ゆきお 江角涼子
6 『瞬撃』 フラッシュ 後藤圭二 喜多幡徹 をがわいちろを
7 『共闘』 トラスト 宮下隼一 亀垣一 いとがしんたろー 清水貴子
8 『異郷』 ストレンジャー みくりや恭輔 大阪竹志
9 『魔境』 イリュージョン 桜美勝志 松園公 佐藤道雄
10 『魔獣』 ジャバウォック 吉永亜矢 西本由紀夫 青木真理子
11 『覚醒』 エヴォリューション 高谷浩利 玉川達文 中谷誠一
12 『鼓動』 ビート 宮下隼一 原博 花井信也 日向正樹
13 『組織』 ブルーメン 岡崎ゆきお 中島ちゅうじ
14 『慈雨』 ウエルカムレイン 吉永亜矢 増井壮一 いとがしんたろー をがわいちろを
15 『魔宴』 ショータイム 宮下隼一 今掛勇 下司泰弘 石川晋吾
16 『魔王』 セイタン みくりや恭輔 大阪竹志
17 『降臨』 ヘブン 吉永亜矢 亀垣一 清水貴子
18 『業火』 ゲヘナ 原博 花井信也 日向正樹
19 『狩場』 スナ―クハント 宮下隼一 岡崎ゆきお 江角涼子
20 『危機』 クライシス 亀垣一 いとがしんたろー 岩井優器
21 『希望』 ウィッシュ 吉永亜矢 みくりや恭輔 大阪竹志
22 『騎士』 ナイト 高谷浩利 久保山えい一 をがわいちろを
23 『白兎』 ホワイトラビット 原博 花井信也 日向正樹
24 『猛毒』 ヴェノム 宮下隼一 西本由紀夫 岩井優器
25 『審判』 ジャッジメント 吉永亜矢 玉川達文
26 『邂逅』 フライ 高谷浩利 松園公 清水貴子
27 『遠来』 アライヴ 亀垣一 谷口守泰
28 『猟犬』 ハウンド 宮下隼一 山内重保 いとがしんたろー をがわいちろを
29 『闘士』 ハンター 吉永亜矢 細田雅弘 池田重隆 日向正樹
30 『信頼』 リンク みくりや恭輔 大阪竹志
31 『来襲』 ハーキュリー 宮下隼一 松園ひろし
西村純二
久保山えい一 清水貴子
谷口守泰
32 『孵化』 インキュベーション 山内重保 いとがしんたろー 岩井優器
33 『火神』 マーズ 大河内一楼 西村純二 岡尾貴洋 宮繁之
34 『鳥篭』 カナリア 原博 池田重隆 日向正樹
35 『静寂』 サイレント 吉永亜矢 亀垣一 いとがしんたろー をがわいちろを
谷口守泰
36 『奔流』 ストリーム 宮下隼一 松園公 岩井優器
37 『前進』 フォワード 吉永亜矢 細田雅弘 みくりや恭輔 桜井木ノ実
38 『昏睡』 コーマ 西村純二 フモトアイ 中屋了
39 『火水』 エレメント 宮下隼一 原博 池田重隆 日向正樹
40 『復活』 リバース 吉永亜矢 亀垣一 本橋秀之
41 『離反』 ドラッケン 宮下隼一 松園公 久保山えい一 をがわいちろを
谷口守泰
42 『誕生』 アリス 吉永亜矢 みくりや恭輔 桜井木ノ実
43 『転回』 ターン 山内重保 いとがしんたろー をがわいちろを
44 『幻境』 アルカディア 原博 池田重隆 日向正樹
45 『戦場』 キリングフィールド 松園公 久保山えい一 本橋秀之
46 『要塞』 フォートレス 宮下隼一 山内重保 いとがしんたろー をがわいちろを
谷口守泰
47 『交錯』 ジャンクション 玉井☆豪 松園公 みくりや恭輔 桜井木ノ実
48 『人間』 ヒューマン 久保山えい一 石川晋吾
49 『黙示』 リベレイション 吉永亜矢 原博 池田重隆 日向正樹
50 『世界』 アニムス 宮下隼一 亀垣一 いとがしんたろー をがわいちろを
谷口守泰
51 『青空』 ブルーウィッシュ 吉永亜矢 久保山えい一 清水貴子
高谷浩利
52 『帰還』 ライフ 亀垣一 をがわいちろを

[編集] 放送局

放送局 放送期間 放送曜日 時間
テレビ東京 2001年4月7日 - 2002年3月 土曜日 24:50 - 25:20
TOKYO MX 2007年1月9日 - 2008年1月1日 火曜日 18:30 - 19:00
テレビ東京系列 土曜24:50枠
前番組 番組名 次番組
PROJECT ARMS
(当番組より深夜アニメ枠に)
TOKYO MX 火曜18:30枠
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ARMS

[編集] ゲーム

『PROJECT ARMS』
2002年3月28日にバンダイより発売された、プレイステーション2用ソフト。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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