雷句誠

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 雷句 誠
本名 河田 誠[1]
生誕 1974年8月23日(34歳)
日本 岐阜県岐阜市[2]
職業 漫画家
活動期間 1991年 -
ジャンル 少年漫画
代表作 金色のガッシュ!!
受賞 第48回小学館漫画賞
(『金色のガッシュ!!』)
公式サイト 雷句誠の今日このごろ
  
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雷句 誠 (らいく まこと、本名:河田誠[1]1974年[要出典]8月23日[2] - )は、日本漫画家岐阜県岐阜市出身[2]。愛称はリック。血液型B型[2]。代表作『金色のガッシュ!!』。

目次

[編集] 略歴

1991年岐阜三田高等学校3年時に「BIRD MAN」でまんがカレッジ入選。自分の夢を追い求めるのに親の力を借りるのは間違っていると考えた雷句は上京資金を貯蓄し高校卒業後に上京[3]。築20年の風呂なし共同トイレの木造アパートにある家賃3万円の六畳一間に転がり込み、アシスタントになるまでは孤独との戦いで給料が入る直前の口座の残高は数百円程度だったという凄惨な生活を送る[3]

やがて藤田和日郎のもとでアシスタント(『うしおととら』中盤 - 『からくりサーカス』初期)を6年近く務め、合間に読み切りを多数発表。独立後の1999年から2000年にかけて『週刊少年サンデー超』(小学館)で『ニュータウン・ヒーローズ』)、2001年から2007年にかけて『週刊少年サンデー』(同)で『金色のガッシュ!!』を連載。

『金色のガッシュ!!』で2003年に第48回小学館漫画賞少年部門を受賞。同作は『金色のガッシュベル!!』のタイトルでテレビアニメ化された他、トレーディングカード化、テレビゲーム化、映画化など積極的なメディアミックス展開が取られ、また『月刊コロコロコミック』、『ちゃお』で別の新人漫画家による4コマ漫画連載などで児童層の取り込みが図られ、一躍人気作品となった。

[編集] 小学館との決別

2005年半ば、『ガッシュ』の連載終了の時期などについて、メディアミックスを重視する編集部側の意向との意見の違いに対して、不満を持っていた。その後、原稿返却の際に、数点の原稿が返却されなかった事や、その際の編集部側のずさんな管理体制、原稿への価値観などに疑問を持った雷句は、小学館に対して訴訟を起こした。詳細は後述を参照。

[編集] 講談社への移転

2008年12月30日のブログで「次の作品は講談社で描かせていただきます」と発表した[4]。2009年9月10日に新創刊される『マガジン』の増刊誌での連載となる。その際、前日の9月9日に発売される『マガジン』にて新作の「エピソード0」を読み切りとして掲載することが決定した。[5]

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[編集] 人物

[編集] 作風

藤田同様、少年漫画らしい「熱血」的描写が得意であり、テンポの良いギャグ描写にも定評がある。また、理不尽なもの(いじめや複雑人間関係、虐待など)に対する強い思いを込めた描写が多く描かれている。

[編集] 小学館とのトラブル

雷句は2005年半ばに『金色のガッシュ!!』の構想を全て消化。週刊少年サンデー編集部にそれとなく連載終了を申し入れたが、アニメ放映の最中で、また映画2作目の公開も控えていたために、引き延ばしに遭うことになった。それまでにも歴代の担当編集者全員とうまく噛み合わず[注 2]、小学館の経理とトラブル[注 3]になるなど、泥沼化によるストレスを抱え込んでいた雷句だったが、同年11月に度重なる編集のアイディアの押し付け[8]にストレスの限界を超え、仕事場にて怒った勢いでアシスタントに怪我を負わせ、自らも右手を開放骨折(全治2ヶ月)するという事件を起こして執筆不能状態に陥り、同年12月から翌2006年2月までの約3ヶ月間に及ぶ休載を余儀なくされた。この休載で、同誌連載作家である椎名高志のサイン会と(サイン会があった場合にもらえたはずの)休みが潰れてしまう[9]、などの影響も出た。

この休載の間に、雷句は編集部と『金色のガッシュ!!』の終了(当時執筆していた「ファウード編」の終了後、約1年間の連載)の確約を取り付け、2007年12月に『金色のガッシュ!!』の連載を終了。雷句は2007年12月27日に原稿の一括返却を受けるが、数点欠けていたためにその後も数度返却要請を行う。2008年2月29日に最終的に5枚のカラー原稿の紛失が確定、同日にポジフィルムの返還の合意を得る。小学館は紛失原稿に対する賠償金として50万円(雷句の原稿料1万7000円の3倍の4ページ分で23万4000円+1ページはカット扱いで1万円+補償金26万6000円)を提示したが、雷句はこれを拒否した。また、『金色のガッシュ!!』の終了の確約の時に同時に申し入れていた「『金色のガッシュ!!』の終了以降、小学館との縁を切る」に関して、連載終了確約時にそれも認められていたと思っていた雷句を慰留したため(その時の小学館側の対応を含めて)問題がこじれることになった。

雷句は、同年4月19日に自らのブログで描き下ろしのカラーイラスト2点をチャリティーオークションに出品することを発表。同年5月19日に企画終了、5月21日にブログ上でファンの質問に答える形で「小学館との決別」を発表[10]。チャリティーオークションでの落札価格の平均価格25万9000円にプレミア品としての価値や、このオークションがファンに余り知られていない事などを加味し、原稿1枚に30万円の美術的価値がある[11]とし、同年6月6日に小学館に対し330万円の損害賠償(原稿5枚で150万円+慰謝料150万円+弁護士費用30万円)とポジフィルムの返還を求めて東京地裁に提訴した。

同日にブログで訴状[注 4]と陳述書を公開[12]。自身の精神的苦痛を訴えると同時に、歴代担当編集者を実名で批判した他、雷句の元アシスタントの漫画家酒井ようへいの漫画『東遊記』の編集主導の末の打ち切りに対しても編集者を実名で非難。『東遊記』連載時の酒井が雷句のもとで口にした愚痴を「雷句誠のアシスタントが酷い目に遭ってたから自分がこう言う事例を後に作っては行けないと考えての掲載」と公にする[13]」など、「成功した漫画家」の責任[14]として、新人漫画家のために「漫画家の地位向上」を訴えた。

この陳述書に多くの漫画家が反応、ホームページやブログで過去の編集とのトラブルや原稿紛失話を披露[15]し、特に、2007年に「小学館からフリーになった」と公言していた漫画家新條まゆの内幕暴露[16]はネット上で話題になった[15]

雷句と弁護士は「謝罪」「賠償金」「共同提言」などを求める和解戦術を取り、同年11月11日に小学館の謝罪と和解金255万円(内訳非公開)で和解成立、共同提言については実現しなかった。雷句は和解後の記者クラブの会見で、美術的価値が認められたと思うと発言[17]する一方で、帰宅後に書いたブログで不満を述べた[18]。それに対し、雷句の担当弁護士は「勝訴的和解」と勝利宣言を行なった[19]

[編集] 作品リスト

[編集] 連載

[編集] 短編

  • BIRD MAN (週刊少年サンデー増刊号、1993年4月号)※
  • 浪速超人伝 (週刊少年サンデー超、1995年2月号) - 斉藤宗幸原作
  • ユリネ・グレイト (週刊少年サンデー超、1996年6月号)※
  • 玄米ブレード (週刊少年サンデー超、1996年12月号 - 少年サンデー特別増刊R、1998年2月号)※
  • 哀愁戦士ヒーローババーン (週刊少年サンデー超、1997年3月)※
  • 玄米ブレンド(少年サンデー特別増刊R、1998年2月10日)

※は短編集『玄米ブレード』(2003年)に収録。

[編集] アシスタント

アシスタントは最大5人(通常4人、多忙時に+1人)というシフトを取っていた[20]が、出入りが非常に激しく、『金色のガッシュ!!』の33巻(最終巻)のアシスタント一覧のクレジットでは「1ヶ月以上勤務の子」という但し書きとともに17人の名が連ねられている。

[編集] 脚注

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[編集] 注釈

  1. ^ 藤田和日郎アシスタントに英語名の愛称を付けるのを常としている。
  2. ^サイゾー』2008年11月号でルポライターの大泉実成により検証がなされている。
  3. ^ 「雷句スタジオ」を有限会社化した時に、担当編集者に口頭で契約の変更を申し入れたが、変更がなされずに1年以上経過。雷句が税務所に怒られたというもの。なお、追徴課税分は全額小学館に払わせている。
  4. ^ 証拠物件としてウィキペディアの記述が2点使われている

[編集] 出典

  1. ^ a b 時事通信 2008年6月6日
  2. ^ a b c d まんがseek・日外アソシエーツ共著『漫画家人名事典』日外アソシエーツ、2003年2月25日初版発行、ISBN 4-8169-1760-8、422 - 423頁
  3. ^ a b 「漫画家への花道スペシャル版28」『マガジンSPECIAL』2009年6月号(『週刊少年マガジン』6月5日増刊、第51巻第32号)、講談社、484 - 486頁
  4. ^ 雷句誠の今日このごろ。- 今年も終わりですね。
  5. ^ 雷句誠:「金色のガッシュ!!」作者、9月からマガジン増刊の新雑誌で連載
  6. ^ 短編集『玄米ブレード』 p.115
  7. ^ 雷句誠の今日このごろ。- さて、今日は天気も良く…
  8. ^ GIGAZINE - 雷句誠インタビューによると、この編集者によるアイディアは最終的には全て断っていた。
  9. ^ 椎名高志ブログ2005年12月5日椎名高志ブログ2005年12月14日
  10. ^ 雷句誠の今日このごろ。- またまた、皆さんの質問など。
  11. ^ 訴状 第3 被告の債務不履行(原画の紛失)による損害(原画の美術的価値)
  12. ^ 雷句誠の今日このごろ。- (株)小学館を提訴。」。 - 編集者への非難などの部分は和解成立後に削除された。
  13. ^ 雷句誠の今日このごろ。- 反響など…、「」は引用、原文ママ
  14. ^ 訴状 第6 本訴の意義 (2)
  15. ^ a b J-CASTニュース 週刊サンデーに漫画家続々苦言 小学館はどうなっているのか J-CASTニュース 2008年6月9日
  16. ^ まゆたんブログ:2008年6月08日
  17. ^ 朝日新聞2008年11月11日
  18. ^ 雷句誠の今日このごろ。- 和解成立。そして…
  19. ^ blabber 【ガッシュ訴訟】11-11 和解成立しました。
  20. ^ GIGAZINE - 雷句誠インタビュー
  21. ^ a b c 『金色のガッシュ!!』33巻、小学館〈少年サンデーコミックス〉2008年6月18日発売、978-4-09-121399-0、197頁

[編集] 外部リンク