いじめ

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いじめ(苛め、虐め、イジメ: Bullying)とは、相手の肉体的・心理的苦痛を快楽的に楽しむことを目的として行われるさまざまな行為である。とりわけ学級など簡単には抜けることのできない集団のなかで、群れた「みんな」の勢いや「自分たちなり」の特殊な秩序を背景として、そのような行為がなされることをいう[1]。学校内でのいじめに関してはいじめ防止対策推進法でいじめの定義と学校側の義務が定められている。

概要[編集]

一般的な意味において、いじめとは「肉体的、精神的、立場的に自分より弱いものを、暴力差別いやがらせなどによって一方的に苦しめること」であるとされ、特に1985年(昭和60年)ごろから陰湿化した校内暴力をさすことが多い[2]

いわゆる問題児(モンスターチルドレン不良行為少年)による単純な暴力だけでなく、「物を隠す」「第三者の物を隠し、被害者に罪をなすりつける」「交換日記悪口を書く」「机に花を置き死亡したことにする」「被害者の名前を隠語にして被害者がききかえしても別人のことをしゃべっているふりをする」といったなどといった「心に対するいじめ」もあり、シカト(無視、仲間外れ)などは水面下で行われることから、教師や周囲が気づかないうちに深刻な事態になりうる。1996年(平成8年)に文部大臣(当時)が緊急アピールしているように、「深刻ないじめは、どの学校にも、どのクラスにも、どの子供にも起こりうる」[3]もので、児童生徒1,000人あたりの7.1人がいじめを受けている[4]

いじめに関する追跡調査では、「小学校4年生から中学校3年生までの6年間の間に、いじめ(仲間はずれ、無視、陰口)と無関係でいられる児童生徒は1割しかいない」[3]ことが指摘されている。近年においても、教師モンスターティーチャー)によるいじめも問題となっている[5]。また、いじめを行った児童の親族(モンスターペアレント)もいじめ(嫌がらせ)に加担することもある。

子供に限らず、社会人モンスター社員クラッシャー上司)においても暴力そのものやパワーハラスメントセクシャルハラスメントといった職場いじめが起こっており、インターネットが普及した現代社会ではネット上のユーザによるネットいじめも存在する。また、刑務所においてもいじめが存在する[6]

いじめの定義[編集]

文部科学省による調査[7]において、「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」と定義される。「起こった場所は学校の内外を問わない」。「本調査において個々の行為が『いじめ』に当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする」[8]

この定義は2006年度以降のものであり、それ以前は「自分より弱い者に対して一方的に、身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの」とされていた。つまり、いじめは「自分より弱い者に対して一方的に」行われるとは限らず、「強い」「弱い」といった立場が流動的に変化しながら様々な形でなされることから、「一定の人間関係のある者から」受ける攻撃を一般的に指す文言に改められた。ただし「一定の人間関係」があるということは、偶発的な暴力などは含まないと解釈できる。また、「身体的」から「物理的」攻撃という文言に改定されたので、モノを壊すなどの行為も明確に含まれることになる。さらに、「継続的」攻撃であるという点や、苦痛が「深刻」であるという条件が削除されたため、全体として「いじめ」の定義は大きく拡張されたことになる。いずれにせよ、いじめは被害者の「精神的な苦痛」を基礎として判断される。そのため、被害者の側に立った定義であると同時に、心の中の苦痛を基準とする点で客観的な検証が難しいという問題も抱えている。

同年、具体的ないじめの種類に「パソコン・携帯電話での中傷」「悪口」などが追加された。いじめの件数についても「発生件数」から「認知件数」に変更された。教育再生会議の第一次報告に関連して、いじめを繰り返す児童・生徒に対する出席停止措置などの現在の法律で出来ることは教育委員会に通知するように、2007年1月22日安倍晋三首相が伊吹文明文部科学相に指示した。

いじめ防止対策推進法(2013年6月28日法律第71号)によれば、「いじめ」とは、「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう」(第二条一項)[9]。上記の定義よりややこしくなっているが、ここでいう「学校」に大学などが含まれない点が明示されていること以外は、なんら変わりがないと言ってよい。

以上のように、調査や法律における「いじめ」とは、「一定の人間関係」のうちで心理的・物理的な攻撃が加えられ、加害者が「精神的な苦痛」を感じているものを広く指す概念である。しかし、学校や第三者委員会が「いじめ」を認定する際には、「立場の互換性がない」、あるいは「力関係の差」が存在することを要件とする記述も散見される[10]。つまり、「いじめる」側と「いじめられる」側がしばしば互いに入れ替わったり、「強い」立場の者が「弱い」立場の者をいじめるという構図にあてはまらない場合には、じゃれあいやケンカなどとみなされる場合もある。なお、ここでいう「強い」「弱い」という言葉は、腕力や発言力などを指すものではなく、あくまでも集団内での「立場」を指し、たとえば発言力の強い者がまさにそれゆえにいじめの対象となることもありうる[11]

ただし、ある行為が「いじめ」であるかどうかの判定は極めて困難であり、むしろその区別にこだわり過ぎているという指摘もある。1994年にいじめを苦に自殺した大河内清輝君の父・祥晴さんは次のように語っている。

「いじめかどうかは重要ではありません。その行為はいじめではない、と言われたら子供だって安心する。教職員を含めてみんな面倒なことは避けたくて、いじめではないことを心のどこかで望んでいるのかもしれません。でも本来は、仲間はずれにされたり、傷つけられたり、『ウザい』『キモい』とけなされたりする行為そのものが問題なはずです。定義が曖昧ないじめという言葉は、教委や学校が責任を逃れるための隠れ蓑になっているのではないでしょうか」[12]

いじめの分類[編集]

具体的ないじめに相当する行為の種類によって分類した場合、「暴力系のいじめ」と「コミュニケーション操作系のいじめ」の2種類がある[13]。前者は、被害者に対する殴打・拘束や服を脱がせるなど身体へ直接的なダメージを与えるもので、後者は悪口・誹謗中傷や風説の流布などコミュニケーションを介して被害者に不快感・精神的ダメージを与えるものである。男女別では、女子のほうが暴力系ではなくコミュニケーション操作系のいじめを遂行する傾向にあり、その背景にはジェンダーによる抑圧(「女の子は優しく/おとなしくしているべきである」という固定観念)あるいは評価基準の違い(男子はそれが身体的な強靭さに求められるが女子は他者からの受容に依存する)が考えられる[14][15]。ただし、男子のいじめについてもだんだんと暴力系よりもコミュニケーション操作系のいじめのほうが多くなる傾向にある[15]

いじめの形態に注目すると、「排除」のいじめと「飼育」のいじめの2種類がある[16]。排除型は被害者を仲間外れにして自分たちのグループから排斥するものであり、飼育型は被害者を自分たちのグループの中に留めおいたままいじめの対象にして楽しむものである。実際のいじめは排除型ではなく飼育型であることが多い。

教育社会学者の藤田英典は、(学校での)いじめを次の4つに分類し、多くのいじめに対する言説がその特性の相違点を考慮していない点を批判している[17]

  1. モラルの低下・混乱によるもの。1980年代中ごろに頻発したタイプで、被害者が偶発的に決定されるところに特徴がある。一種のモラル・パニック集団ヒステリーといえる。
  2. 社会的偏見・差別による排除的なもの。1のケースと比較するといじめの対象となった理由(特定の社会的属性を持っていたということ)は明瞭であり、差別意識自体を取り除く指導をすることがこの種のいじめの対策となる。
  3. 閉鎖的な集団内で特定の個人に対して発生するもの。教師など外部から実態が把握しにくいぶん、対策は難しくなる。
  4. 特定の個人への暴行・恐喝を反復するもの。3のケースと違って、加害者と被害者の属するグループは異なる場合が多い。不良が下級生からカツアゲするといったものが典型的なもので、認知されやすい。

教育評論家森口朗は、いじめの考察としては前述の藤田英典の分類を継承して論を進めているが、実際に「いじめ」という言葉で総称されているものは次の4つに分けられるとしている[18]

  1. 子供たちが共同生活をおくる上で当然発生するであろう軋轢。
  2. 従来型コミュニケーション系いじめ。仲間はずれにするなど、犯罪の構成要件は満たさないもの。
  3. 犯罪型コミュニケーション系いじめ。インターネット上での誹謗中傷のように犯罪とみなしうるもの。
  4. 暴力・恐喝型いじめ。暴行や窃盗などの犯罪に問われるもの。

そしてそれぞれ求められるべき対処法は異なり、1のタイプの軋轢の解消は可能な限り生徒の自主性に任せ(教師は2の段階に移行しないかを直接介入することなく見守る)、3・4のタイプでは警察へ通報するなど司法の介入によって解決し、2のタイプのみ教師・学校側が積極的に解決すべき問題であるという。

いじめに関する研究[編集]

内藤朝雄は社会・心理学的手法を用いて、2001年に『いじめの社会理論』を発表した。その中で内藤は「人間関係が濃厚すぎる集団内において生じる欠如を埋めようとする偽りの全能感」としていじめの理論化を行った。そしてその対策として「学級制度の解体」「警察の介入」を挙げた(2007年刊の『〈いじめ学〉の時代』は、その入門編である)。

冒頭に挙げたいじめの定義は、内藤による定義を分かりやすく言い替えたものである。内藤による最広義の定義は、「実効的に遂行された嗜虐的関与」。つまり、相手が苦しむことを楽しむことを目的として(=嗜虐的)、何らかの行為が行われ(=遂行され)、実際にそれが効果を挙げた(=実効的)ことをいう。「嗜虐的」攻撃は「戦略的」攻撃とは区別される。金欲しさに強盗するような場合、暴力は金を手に入れるという目的のための手段であるから、「戦略的」攻撃と言われる。これに対して、「嗜虐的」攻撃は、攻撃を受けて苦しむ様子を見ること自体が目的である。次に、広義において、いじめとは「社会状況に構造的に埋め込まれたしかたで、実効的に遂行された嗜虐的関与」であるとされる。この定義において、たとえば通り魔や、グループを組まない乱暴者による一対一のいじめは除外される。なんらかの人間関係があったり、学級などに制度的に組み込まれているなどの枠組みの中で、いじめは発生する。さらに、狭義では「社会状況に構造的に埋め込まれたしかたで、かつ集合性の力を当事者が体験するような仕方で、実効的に遂行された嗜虐的関与」と定義される。集団の中の「ノリ」がエスカレートして暴力が激化したり、客観的には取るに足らない理由でシカトされる者が決定されたりと、集団心理のダイナミクスが働いていることが狭義におけるいじめの要件となっている。[19]

森口朗は2007年の『いじめの構造』で、内藤の理論をベースに独自の「スクールカースト」の概念を導入した。これはクラス内の序列のことで、人気や「空気を読む能力」の多寡により上下し、下位になるほどいじめられやすくなるという。 今までの論者が素通りしてきたこの概念を取り入れて、森田は修正藤田モデルという四分類を作った。これによりいじめのモデルはかなり整理され、見通しが良くなった。そして分類ごとにいじめの発生するメカニズムを考察し、具体的な対策を提示した。

安藤美華代は2007年の『中学生における問題行動の要因と心理的介入』の中で、いじめの心理社会的要因の検討を行った結果、いじめを行う友達の影響、いじめの誘いを断る自己効力感、衝動性・攻撃性に対する自己コントロール、道徳観等が関連していることを明らかにした。安藤美華代は2012年『児童生徒のいじめ・うつを予防する心理教育“サクセスフル・セルフ”』の中で、これらの結果等から作成されたいじめを予防するための心理教育プログラム『サクセスフル・セルフ』小学校版および中学校版を用いた授業を行うことで、いじめを予防する効果が統計学的に有意に証明されたことを示している。

シカゴ大学による脳のfMRIスキャンを使用した最新の研究によると、人が他人の苦痛を目にすると、自身が苦痛を経験したときと同じ脳内領域が光るが、いじめっ子の場合扁桃体や腹側線条体(報酬や喜びに関係すると考えられている部位)によってそうでないものに比べ活発に活動することがわかったという。「つまり、いじめっ子は人の苦痛を見るのが好きだと考えられる。この考えが正しい場合、彼らは弱い者いじめをして他人を攻撃するたびに心理的な報酬を受け取り、反応の強化が進んでいることになる」「自己制御を欠いている点を処置する、あるいは埋め合わせる治療法を開発する必要があるだろう。いじめっ子が自己制御を欠いているのは事実だと考えているし、他人を傷付けるたびに心理的な報酬を受け取り、反応の強化が進む可能性がある」と同研究チームのベンジャミン・レイヒーは話す。[20]

人間は基本的な性質として、集団内の一人をいじめることで結束を強めようとする傾向がある。フランスの精神科医ニコル・カトリーヌは「アイデンティティーが確立していない10代の若者は集団への帰属意識が強い。集団から抜けたり集団のルールに従わない人間はスケープゴートにされる」としている[21]

スイスの心理療法士ヴァルター・ミンダーは、いじめとはグループ内に無意識のうちに成立した「暗黙の了解」に従わない者に大して行われるグループ現象としている。最大の問題は被害者にあるのではなく、グループの方である。いじめでの報道では、被害者の異質性に焦点が当てられることが多いが、実際にいじめられやすいのは、本当に異質な者ではなく、ごく普通の子が多いとしている。いじめは被害者の努力で解決することは稀であり、教師や親の積極的な関与が重要としている[22]

いじめ事件の例[編集]

犯罪としての分類[編集]

  • 暴行罪傷害罪:殴る、蹴る、刺す、縛る、煙草をからだに押し付けるなど。
  • 傷害致死罪:(例)リンチによって被害者が死亡。
  • 殺人罪未必の故意が認められる場合この犯罪が該当する。
  • 脅迫罪:脅す、ナイフで刺すふりをする・ナイフを見せる、暴力団などの犯罪集団と共謀する。
  • 恐喝罪:暴行や脅迫による金銭の要求。
  • 強要罪性行為自慰売春など)の強要。常々いじめられる者同士を喧嘩させる。
  • 自殺教唆罪自殺を促す(「とびおりろ」と発言など)。
  • 強姦罪強制わいせつ罪
  • 名誉毀損罪侮辱罪:盗撮して、インターネットで流す。インターネット上の中傷。中傷ビラの頒布。携帯電話・メールでの嫌がらせ。なお、これらを警察に訴えれば、捜査がなされ、犯人は逮捕される。
  • 器物損壊罪:かばんや文房具など被害者の所有物を壊す、落書きをするなど。
  • 犯罪の教唆(実行犯と同罪):強姦など性犯罪の要求、万引き(窃盗)など財産犯の強要。
  • 偽証罪(法廷などで)・誣告罪:犯罪等を行ってそれをなすりつける、法廷など公的機関での虚偽報告。
  • 陰謀や虚偽報告。なお、犯罪として立件できず、民事上の不法行為と認定されるケースがある[要出典]
労働問題
備考

法律上の保護[編集]

いじめ被害者は、下記の法規定によって保護される。

  • 人権侵害等→憲法:権利の回復・損害賠償請求
  • 刑事事件 →刑法:刑事訴追
  • 民事事件 →民法:損害賠償請求

各法規定は、被害内容を下記の2つに大きく区分する。(一般に「いじめ」は後者をさすことが多いが、前者も該当する)

  • 身体的苦痛(殺人・拷問・傷害などの瞬間的な肉体的打撃である暴力、障害)などの実害
  • 精神的苦痛(非常に陰湿で、長期間いじめられる側(被害者)の精神に大きな打撃を与えるもの)

アフターケア[編集]

悪辣かつ長期化したいじめの場合、被害者の心の傷は深く、性格そのものが変容する場合がある。深刻な心理的・肉体的・性的虐待を受けたあとでは、いじめそのものが解消したあとでも、本人のみではケアが困難となる。その場合には、精神科医カウンセラーに相談することも重要である。

いじめの統計[編集]

文部科学省の統計によると、平成19年度に文部省が認知したものでは、84,648件のいじめがあり、児童生徒1000人あたりのいじめ件数は7.1人で[4]、いじめを認知した学校の件数は40.0%であった[4]。ただし、以上の統計はもちろん文部省が認知した件数であるため、暗数を考慮しなければならない。

学年別で見た場合、中学生、なかでも特に中学1年生のいじめの数が多く、中学1年生だけで17,063件のいじめが認知されており、この数字は小学6年生(4,262件)や高校1年生(3,701件)に比べ4倍以上多い。男女比では、54.8%が男子、45.2%が女子である[4]

平成19年度に自殺した136人の児童のうち、いじめが原因であると特定されたものは3件で18年度よりも3件少ない[4]。文部科学省の調査では、2011年6月から2013年12月末までに発生した小中高生の自殺理由の原因を調査したところ、いじめを理由にした自殺が占める割合は2.0%ほどとなっている[27]

中学1年生の「仲間はずれ、無視、陰口」を例に国立教育政策研究所が2004年度に行った追跡調査[28][3]によれば、一般的イメージとは異なり、いじめる生徒・いじめられている生徒は短期間で入れ替わっており、「いわゆる「いじめられっ子(いじめられやすい子供)」や「いじめっ子(いじめやすい子供)」も存在しない」[3]

また同調査によれば、同じ学校・同じ年度の生徒であっても学年が進むにつれていじめの数が大きく増減しており、「いじめが起こりやすい学校・年度」のようなものはなかった。したがって、「いじめが起きやすい学校とそうでない学校、いじめが起きやすい学年とそうでない学年というものが存在しているわけではない」[3]

以上のことから、「何か特別な問題や背景があるから、いじめが起きる」わけではなく、「そうした問題の有無とはさほど関係なく、いじめは起きうる」「ちょっとしたきっかけで、いじめは起きてしまう、広がってしまう」のが実態であることが分かる[28]

小学校においても同様の傾向が確かめられている[3]

実際同調査によれば中学1年生の場合、「週に1回以上」いじめを受けている生徒が「毎回50-100名(7-14%)程度存在するにもかかわらず、それが半年後まで続く事例は半分以下」[3]であった。すなわち「毎回「クラスに3-6名」程度の割合の子供が被害に遭っている計算であるにもかかわらず、常習的な被害者と考えられるのは1000名につき3名という数」である[3]

これは加害者についても同様で、「「週に1回以上」という高頻度の加害経験があると答えた生徒は、毎回35-85名(5-12%)程度いたにもかかわらず、半年後も引き続き経験があると答えた者は半分以下」[3]であった。

小学校・中学校で「仲間はずれ、無視、陰口」が3年間の間に全く無かった児童生徒はそれぞれ22.6%、27.6%で[3]、いじめが誰にでも起こりうることを裏付ける。 逆に3年間連続でいじめがあった児童生徒は小学校・中学校でそれぞれ0.4%、0.6%であった[3]

いじめが発見されたきっかけは、学校の教職員が発見したのが50.3%、本人や家族の訴えなど教職員以外がきっかけのものは49.7%であった[4]。 教職員が発見した方法としては「アンケート調査など学校の取組により発見」は(24.4%。きっかけ全体に対する割合。以下同様)、「学級担任が発見」(19.8%)が多く、教職員以外のものでは、「本人からの訴え」(24.6%)、保護者(16.3%)、本人以外の児童生徒(5.1%)の順である[4]

都道府県別で見た場合、1000人あたりの認知件数は多いほうから順に熊本県(32.7件)、大分県(27.3件)、岐阜県(25.2件)が多く、全国平均(7.1件)を3倍以上上回る[4]。ただしこれはあくまで認知件数なので、これらの件で実際にいじめが多いのか、それともこれらの県でいじめを認知しやすい体制が整っているのかは不明である。なお熊本県や大分県と同じ九州でも、福岡県や佐賀県(いずれも1.1件)は少ない方から2番と3番で、単純に九州でいじめの認知件数が多いというわけではない[4]。(全国最小は和歌山県の0.8件)[4]

文部省の統計では平成6年平成18年にいじめの定義を変えているが、統計上は、(認知された)いじめの発生率が激減→いじめの定義を変えると激増を繰り返している。例えば平成6年には31.3%だった発生率が平成17年度には19.4%に減っている[4]。ただし、いじめの定義を変えると発生率が急増していることから、いじめが実際に減ったのか、それともいじめの動向変化により統計上捉えられるいじめ発生率が減り、動向にあわせて定義を修正することでまた見かけ上の発生率が増えているのかは不明である。

2013年、国連児童基金(ユニセフ)と国立社会保障・人口問題研究所が行った「先進国における子どもの幸福度」という調査によると、日本は、いじめの割合などを示す「日常生活上のリスクの低さ」で1位を獲得ている[29]。ただし、その中での「過去数か月に学校で1回以上いじめられたと答えた11歳、13歳、15歳の子どもの割合」では日本は30カ国中12位で、改善の余地は大いにある[30][31]

学年別動向の統計[編集]

学年別に見た場合、次の傾向があることが指摘されている。

  • 幼稚園・保育園:小谷隆真によれば、小学校中学校のようないじめはないという。積極的な子供が消極的な子供を従えているようにみえる「子供同士の力関係」や、「子供のコミュニケーション能力の未発達」による玩具等の横取り、手を出すことをいじめととらえてしまうという(参考:2005年3月7日読売新聞)。
  • 小学校:「冷やかし」の割合が多いが、「仲間はずれ」の割合が、他の区分に比べて多い[32]
  • 中学校:統計上、いじめが最も多くなる年代である[32]。重篤な場合は重傷を負わせられる、傷害の結果死に至ることもある。結果、自殺するという例もある。
  • 高等学校:「冷やかし」が多いが、「暴力をふるう」割合が高い[32]。割合は少ないが、いじめによって退学する場合もある(人間関係を理由とした中途退学は、2005年度で7.4%[33])。また、大阪産業大学付属高校同級生殺害事件も参照。
  • 大学:大学に於いても、特に体育会系のクラブで、先輩からの「しごき」という名のいじめは昔から存在する。これに関連して、継続的な悪質ないじめで、訴訟沙汰になった例もある[34][35][36]。また、追手門学院大学いじめ自殺事件も参照。
いじめの様態別認知件数(文部科学省、平成19年度、複数回答あり)[37]
小学校 中学校 高等学校 特別支援学校 合計
総数 構成比 総数 構成比 総数 構成比 総数 構成比 総数 構成比
冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる。 32,110 65.7 28,061 64.5 4,646 55.6 194 56.9 65,011 64.3
仲間はずれ、集団による無視をされる。 11,896 24.3 9,489 21.8 1,455 17.4 56 16.4 22,896 22.6
軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする。 9,980 20.4 7,120 16.4 1,712 20.5 64 18.8 18,876 18.7
ひどくぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたりする。 2,317 4.7 2,525 5.8 737 8.8 27 7.9 5,606 5.5
金品をたかられる。 764 1.6 1,369 3.1 498 6.0 12 3.5 2,643 2.6
金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。 3,254 6.7 3,448 7.9 671 8.0 32 9.4 7,405 7.3
嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする。 2,854 5.8 2,636 6.1 795 9.5 30 8.8 6,315 6.2
パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる。 534 1.1 3,633 8.4 1,701 20.4 25 7.3 5,893 5.8
その他 1,980 4.0 1,317 3.0 388 4.6 19 5.6 3,704 3.7

いじめ原因の統計[編集]

いじめ加害の原因となるストレッサー(ストレス原因)で直接的・間接的に大きな要因をアンケートから探ってみた統計によると、直接的にも間接的にも最も影響力が大きいのは友人から学業・容姿・行動などを馬鹿にされた「友人ストレッサー」(36組中31組で第1位)であった[3]。次に影響力が大きかったストレッサーは学業・容姿・長所や短所などに関する「競争的価値観」(36組中2組で第1位、19組で第2位)で[3]、間接的な効果しかないにも関わらず、その効果の大きさが伺える。

そして、さまざまなストレッサーが「不機嫌怒りストレス」(36組中3組で第1位、11組で第2位)に影響を与え、いじめを発生させているという構図がある[3]。一方教師・家族・友人らによる支援がこれらのストレスを軽減することも分かっており[3]、周囲の支援がいじめを抑止する効果があることがわかる。

また古いデータであるが、1986年の東京都教育委員会調査報告[38]によれば、いじめの原因は以下の結果となった。

  • 力の弱いもの、動作の鈍いものを面白半分に 33.6%
  • 欲求不満の鬱憤晴らしとして 19.7%
  • 生意気なもの、いい子ぶるものに対する反発・反感から 15.7%
  • 自分たちと違う、なじめないなどの違和感から 14.8%
  • 怒りや悲しみ、嫉妬から 10.7%
  • 仲間に引き入れるため 6.7%
  • 以前にいじめられたことの仕返しとして 6.3%

その他少数意見として「面白いから」、「ふざけて、冗談で」があった。

世界のいじめ[編集]

韓国[編集]

韓国では、当初、いじめは日本語の単語を輸入した「이지메(イジメ)」が主流であったが、現在では「激しい」と「爪弾き」を合成した単語「ワンタ」と呼ぶ[39]

2005年には、便所の水を流していない訓練兵らに立腹し、部隊の中隊長が人糞を指につけて食べるよう強制した韓国陸軍訓練所食糞事件が発生した。同年には陸軍においていじめを受けていた一等兵が銃を乱射し、8人を殺害する漣川軍部隊銃乱射事件が発生した[40]

また、韓国軍では2011年7月4日、上等兵が銃を乱射して兵を4人射殺する江華島海兵隊銃乱射事件が発生したが、この動機は部隊内のいじめが原因だとされる[41]。この銃乱射事件が起こったのと同じ師団で、2011年7月3日、兵士が首を吊って自殺している。これもいじめの可能性がなかったか、当局が捜査している[42]

2011年12月、韓国では3人の中高生が相次いで自殺した。いじめが原因と見られている[43]。2012年の新年国政演説において、李明博大統領は多発するいじめの問題にも触れ、総合対策を準備すると宣言した[44]

韓国の教育現場では、脱北者に対するいじめも頻発している。脱北者の生徒は、罪人のように韓国学生たちの顔色をうかがい、戦々恐々とする日々を送っており、それに耐えかねて不登校に陥る例もある[45]

なお、いじめを正当化している行事として、結婚式の後で新郎をいじめる風習がある(韓国の新郎いじめ)。

韓国の教育科学技術省が調査した結果では、通学年齢の生徒たちを対象に実施した調査では、7万7000人以上がいじめられた経験があり、このうち10%は自殺を考えたことがあるとされる[46]

アメリカ[編集]

アメリカ合衆国では、45州でいじめ防止法を導入している。いじめが原因で毎日16万人近くが学校を欠席している。中学生男子へのある追跡調査では、加害者の60%が、24歳までに何らかの犯罪で有罪宣告を受けている[47]

スポーツ界でも深刻な問題となっており、日本などと同様、厳しい上下関係がある。その中では、暴力や恐喝も頻繁に発生している、しかし、理不尽な暴力に耐えることが男らしい振る舞いであるという考え方があるため、発覚するのは稀となっている[48]

歌手のレディー・ガガは、同性愛を理由にいじめを受けた末に自殺した14歳のファンについて触れ、「いじめは撲滅すべき」と訴えた[49]。彼女自身、14歳ごろにゴミ箱に放り込まれたり、廊下で吊るし上げられるなどの激しいいじめを受けていたことを告白している。

2012年5月ワシントンポストは、2012年アメリカ合衆国大統領選挙候補者のミット・ロムニーが、高校時代に同性愛者と目されていた長髪の男子生徒を仲間たち共々押さえつけ、髪を切るいじめを行ったと報じた。ロムニーは問題の行為については「覚えていない」等と発言したが、「高校時代には、ばか騒ぎや悪ふざけをたくさんした。中には行き過ぎたものもあったかもしれない」とコメントした。

13名の人間が殺害されたコロンバイン高校銃乱射事件では、犯人たちの高校は日常的にいじめが行われており、それが原因で事件を引き起こしたと考えられている。

アジア系に対するいじめは酷く、10代のアジア系のうち、半数以上が学校でいじめられた経験があると回答。これに対して黒人ヒスパニック、では1/3程度である。フィラデルフィアの学校では2009年にアジア系の生徒に対する集団暴行事件が発生、被害者は1日で26人に上り、うち13人が重傷を負って集中治療室で手当てを受けた。この学校では、アジア系生徒が身の安全が確保されるまで登校を拒否するストライキに発展した。アジア系は、他人種に比較して、うつや自殺の割合が突出してる[50]

2009年、アメリカの司法省と教育省が10代の学生を調査した統計によると、31%の白人、34%のヒスパニック、38%のアフリカ系が「学校でいじめを受けたことがある」と答えたのに対して、アジア系学生の場合は54%に達するという結果が出た[51]

2011年10月には、アフガニスタンに派遣された19歳の中国系の米兵が、同僚の白人兵士に執拗ないじめを受けて銃で自殺、アジア系へのいじめの問題が浮き彫りになっている。この事件では、職務怠慢、虚偽報告、虐待や過失致死などの罪名で兵士8名が訴追された[52]

2011年、CNNがいじめ対策の特別番組で、中途脱落者が1人もおらず99%が大学に進学するロングアイランドの名門校ウィートリスクールの生徒700人を対象に調査したところ、42%が学校のクラスメートをいじめたことがあり、31%はいじめを経験したと答えた。また、77%は友だちがいじめられていることを知っていながらも防ごうとせず、周りにも知らせず見て見ぬ振りをしたと答えた。2011年時点で、アメリカは47州でいじめ禁止法が成立しており、近年はそれがさらに強化されつつある[53]

2012年9月、ミシガン州のオゲマウハイツ高校において、高校入学以降クラスメイトに執拗ないじめを受けていたホイットニー・クロップのための救済運動が行われた[1]。ホイットニーは9月に行われるホームカミング(フットボールの他校試合にあわせて行われるフェスティバル)のクラス女子代表(ホームカミング・プリンセス)に選ばれたが、実際には地味で目立たない印象の彼女を表舞台に出し、笑いものにしようとするいじめであった。フェイスブックのホームページが中傷で埋め尽くされるなどし、傷ついた彼女は部屋に引きこもってしまったが、「サポート・ホイットニー・クロップ」なるページがフェイスブックに立ち上げられ、全米から応援のメッセージが書き込まれ、自宅にも花や励ましの手紙が届くなどした。これに励まされたホイットニーは勇気を出して登校。いじめっ子たちの謝罪を受け入れた。9月28日のホームカミング当日には、父親のエスコートでオレンジのドレスで登場。1000人以上の支持者から暖かい拍手を受け、その様子は当日取材に来ていたマスコミにより報道された。その後、10月は「いじめ防止月間」に指定されたのに合わせて、ホイットニー本人がトーク番組『ケイティ』に出演したことを機に、リンジー・ローハンツイッター上で高校時代にいじめられた過去を告白した[54]

2012年2月27日、オハイオ州で発生した3人の死者を出した高校の銃乱射事件では、検察当局は否定しているものの[55]、容疑者の少年はいじめに遭っているとの情報がある[56]オイコス大学銃乱射事件でも、加害者はいじめを受けており、それが動機の一つになったという供述がある[57]

2013年9月、米南部ルイジアナ州に住む高校生の少年が、スマートフォンのアプリで同級生を射­殺するまねごとをしていたとして逮捕されている[2]。現地報道によると、少年はいじめを受けており、そのストレスのはけ口としてスマートフォンのアプリを使い、同級生を銃撃の対象にして発散し、アプリの映像を動画サイトに投稿したため、同級生たちの保護者が発見。それが問題となり、少年は学校運営の妨害容疑などで逮捕され、少年拘置所送りとなった。

カナダ[編集]

2007年に高校生2人から始まったいじめ反対運動「ピンクシャツデー」がカナダ全土に定着、2010年時点で75ヵ国が参加している[58] [59] [60] [61] [62]

2007年、カナダ・ノーバ・スコシア州の学校で、9年生(中学3年生)の男子学生がピンクのポロシャツを着て登校し、いじめられる。それを知った12年生(高校3年生)男子2人がその日の内に50枚のピンクのシャツ等を購入、メールや掲示板で友人知人等に呼びかける。翌朝、2人は50着を呼びかけた人に配って着てもらうが、この日に呼びかけ以上の学生がピンクの服で登校、学校がピンクに染まりいじめがなくなる。以降、毎年2月最終水曜が学校や職場にピンクを身につけて行くピンクシャツデーとしてカナダ全土に定着、アメリカイギリスなど世界各国へ広まっている。

日本では、自身の過酷な被害体験・克服体験の作品化で中高生の支持を集めて小説家となった中園直樹が普及[63]、田中の公式HPに情報が集められている。

近年のカナダでは、ネットいじめが深刻化している。カナダは、インターネットの利用時間が1ヶ月40時間と、日本の2倍以上の水準であり、世界で最もインターネットを利用する国と言われており、それがネットいじめに拍車をかけていると言われる。若者の60%以上が「ネットいじめを受けたことがある」と答えたカナダの民間団体の回答もある。2013年には、4人の男子生徒らに集団強姦され、その時の写真をメールでばらまかれ、それが原因でいじめを受けていた少女が自殺した[64]。この少女は警察にも訴えたが「携帯電話やネット上で写真をばらまく行為については取り締まれない」として捜査はされず、幼馴染親友にも裏切られ、絶望して自殺したとされる。少女の友人は誰一人、少女の味方にはならなかったとされる[65]

また、2012年10月10日にはアマンダ・トッドの自殺英語版があった。アマンダは、裸の写真をインターネットにばらまかれ、転校を繰り返しても、決して消えないインターネット上の画像が原因となって転校先でもいじめを受け続けたため、YouTubeでいじめの事実を告白したあと自殺した。これらの事件は、カナダで衝撃を与え、いじめに関する国民的議論を呼び起こす事となった[66][67]

イギリス[編集]

イギリスBBCの調査によると、生徒の7割の人間が何らかのいじめ被害に遭っている[68]

ちなみにイギリス労働組合会議(TUC)の調査によると、350万人の労働者が職場でいじめを受けていると答え、その割合は労働者全体の14%に達する。また、専門性の高さに比例する傾向が見られた[69]

イギリスでは、いじめやその他の問題を把握するため、校内に監視カメラを設置する学校もある。監視カメラを設置している学校は9割に上り、保護者の中には、トイレや更衣室への設置も容認する団体もある[70]

イギリスのいじめの状況は、ヨーロッパ最悪の水準と言われる。2008年、イギリスの新聞ガーディアンは、イギリスの中等学校の生徒の約半数(46%)の生徒が何らかのいじめに遭っているという調査を報じた。特にイングランドが酷く、48%が被害にあっている。スコットランドは43%、ウェールズは32%となっている[71]

他国の例に漏れず、イギリスでもインターネット環境の発達とともにネットいじめが増加している。インターネットでのいじめを防ぐため、2014年現在、イギリスの1000を超える学校では、いじめに繋がるスラングや暴力的発言を監視するソフトウェアを導入している[72]

イギリス軍内では、近年、部隊内でのいじめが増加・深刻化しているとされる。死の危険を感じるほどの深刻ないじめによって、5回の自殺未遂の末、精神障害吃音症に追い込まれた元兵士が、イギリス国防省を提訴する事例もある。強姦でのセクハラは日常茶飯事であり、女性兵士が強姦され、自殺した疑いのあるケースも多数報告されている[73][74][75]

ドイツ[編集]

ドイツでは、年間50万人、実に25人に1人の児童・生徒が少なくとも1週間に1回は同級生からのいじめの被害にあっている。1990年代初頭から、いじめが注目されるようになった。当初、身体に対する暴力的な行為に注目していたが、次第に精神的な嫌がらせもいじめの範疇に含めることが多くなった。ドイツでは、主に心理的ないじめを“Mobbing”、物や身体への暴力には“Bullying”という言葉を使って区別する。これは英語からの借用語である[76]。ドイツの英独辞書では、BullyingMobbingドイツ語訳としてbrutaler Kerl, Schläger, Tyrann, Maulheldなどが記載されているが、これらの単語は一般的にはあまり使用されていない[77]

アジア系に対するいじめもあり、特に、中国語がドイツ人にはそのように聞こえるために「チン・チャン・チョン」と呼んで、アジア系児童を囃し立てるのは、ドイツの学校では定番であり、ドイツに住むアジア系の児童は、必ず経験するほど広まっているとされる。これは、ドイツ以外のヨーロッパ諸国でも同じである[78]

スウェーデン[編集]

スウェーデンでは、教育法で、学校にいじめ対策の立案が義務化されている。

オーストラリア[編集]

国際教育到達度評価学会で参加40か国から集めたデータをまとめたところ、オーストラリアでは生徒の25%以上がイジメを体験しており、クエートカタール台湾ニュージーランドに次いで、いじめの発生率が高く、世界最悪の水準と評価された[79]

オーストラリアでは、2012年のロンドンオリンピックに参加した選手の間でもいじめがあったとされる[80]

南オーストラリア大学の研究によると、オーストラリアの児童の15から30パーセントは学校でのいじめを受けているとされ、ディーキン大学の調査では児童の4分の3は何らかのいじめに従事していたとされる。また、SNS、特にFacebookを利用してのネットいじめも増加している。児童の中には、性的ないじめや、ナチズムに傾倒した言動も見られる[81][82]。オーストラリアの教育現場では、教師間でのいじめも深刻であり、ニューイングランド大学の研究者によると、教師の99.6パーセントは、職場で何らかのいじめや嫌がらせ、差別を受けた経験を持つという[83]。オーストラリアの保護者の多くは、学校や教師がいじめに対処する能力を不安視している[84]

オランダ[編集]

オランダでは、いじめはペストを語源とする「Pesten(ペステン)」と呼ばれる。オランダでは7歳からいじめが始まるが、特徴としてクラス全員がまとまって、いじめの対象をいじめることが多く、標的になった子供の99%は転校を余儀なくされる。なお、いじめの種類は「無視」が多い[85]。オランダの学校では、10人に1人がいじめの被害にあっているとされている。2005年には、オランダの9歳から11歳の子供の、6人に1人がいじめにあってるという調査もある[86]。オランダ教育省は、いじめ撲滅に取り組んでいるが、逆効果になる事例も報告されている。いじめを苦にした青少年の自殺や、いじめの被害者が耐えかねて加害者を殺害する事件も起こっている[87][88]

ベルギー[編集]

ベルギーは、フランスなどと同様に、ヨーロッパで最も自殺率の高い国の1つであり[89]、特にオランダ語圏のフランドル地方はヨーロッパで最も自殺が多く、10人に1人が自殺しようと思ったことがあるという調査もある。自殺の理由は、いじめも含まれている[90]。また、ベルギーの社会人は、8人に1人が職場でいじめの被害にあっており、特に上司からのいじめが多いとされる[91]。また、2013年、国連児童基金(ユニセフ)と、日本の国立社会保障・人口問題研究所が行った「先進国における子どもの幸福度」という調査によると、「過去数か月に学校で1回以上いじめられたと答えた11歳、13歳、15歳の子どもの割合」でベルギーは37.7%であり、30カ国中24位であった[31][92]

ニュージーランド[編集]

ウェリントンで開かれた教育省サミットで提出された学校安全の為の調査レポートによると、ニュージーランドのいじめ発生率は国際的平均率より50%も高く、世界的にみても非常にいじめの発生率が多いことがわかった。特に、ネットいじめの割合が高まっている[93]

ニュージーランドでは、アジア系移民を標的にした人種差別によるいじめも多発している[94]

2009年、日系ニュージーランド人の14歳の少年が「クジラ喰い」と因縁をつけられ、集団で抱え上げて地面に落とすなどの暴行を加えられ、脳障害を伴う重傷を負った事件が発生した[95]

フィンランド[編集]

フィンランドでは、2007年11月、トゥースラのヨケラ中等高等学校で、いじめを受けていた男子生徒(18)が生徒7人と校長を射殺した事件が発生した。

ロシア[編集]

ロシアでは、ロシア連邦軍でのいじめが大きな社会問題となっている。

隊内で新兵に対するいじめ(ДеДoвщина)が激しく、脱走の大きな原因となっている。公式には2002年前半期だけで2,265名の脱走者が出たとされるが、ロシア兵士の母の会ではその10倍としている。2005年の公式な数字ではいじめによる死者は16人とされ、自殺者が276人、事故死者が同じく276人とされた。ロシアではこの数字に疑問の声が出た[96]。2004年前半期のロシア兵の死者数は500人以上に達していた。

フランス[編集]

フランスでは、児童の10%が何らかのいじめの被害にあっている。フランスでいじめの標的にされるのは、周りより成績の良い「優等生」であり、「新入生いじめ」が恒例化している。これに対して、フランス政府は厳罰化で対処しており、罰金刑や禁錮となる[21]。いじめの内容としては、盗難や嘲笑などから暴言や暴力、金品の要求、性的暴力まで幅広い。ネットいじめも拡大しており、フランスの児童の40%がネット上で被害にあっている[97]。フランスは、他のヨーロッパ諸国より、いじめ対策が遅れているとされる[98]

労働者のいじめもある。フランス最大の通信会社フランステレコムでは、2008年2月からの1年半で、24人が自殺、13人が自殺未遂をするという事件が発生。この原因として、過度のモラルハラスメントがあったと認定されている。近年のフランスでは、成果主義が浸透しつつあり、成果を出せなかった従業員に対するいじめが深刻となっている[99][100]

スペイン[編集]

スペインでは、33.8%が言葉によるいじめを、4.1%が暴力被害を被っている。自殺者も出ている[101]

脚注[編集]

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  1. ^ 内藤朝雄『いじめの構造』講談社現代新書1984、2009年、49-52頁
  2. ^ 松村明(監修)小学館国語辞典編集部(編)『大辞泉』小学館。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 国立教育政策研究所生徒指導研究センター いじめ追跡調査2007-2009
  4. ^ a b c d e f g h i j k 平成20年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について公表資料
  5. ^ 内藤みか『たたかえ! てんぱりママ モンスターティーチャーとのあれれな日々』亜紀書房2012年ISBN 4750512117
  6. ^ リアルライブ』(2013年05月28日)「押尾学も悲鳴!蔓延する刑務所内イジメをゴマキ弟・後藤祐樹が語る
  7. ^ 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査
  8. ^ いじめの定義:文部科学省 http://www.mext.go.jp/ijime/detail/1336269.htm
  9. ^ いじめ防止対策推進法(2013年6月28日法律第71号)、施行は2013年9月28日(附則第1条による)
  10. ^ たとえば、共同通信大阪社会部『大津中2いじめ自殺』PHP新書、2013年、83-85頁
  11. ^ このほかのいじめの定義については、武田さち子「もしかして、いじめ?」http://www.jca.apc.org/praca/takeda/step1.htm
  12. ^ 共同通信大阪社会部 『大津中2いじめ自殺』〈PHP新書857〉、2013年、147頁。ISBN 9784569812229
  13. ^ 内藤&荻上 2010、40-43頁
  14. ^ 小笠原通子「女の子って裏攻撃が大得意!?――いじめと「男らしさ/女らしさ」」『いじめの直し方』64-65頁。
  15. ^ a b 土井隆義 「フラット化するコミュニケーション」『コミュニケーションの社会学』 有斐閣、2009年、280-281頁。ISBN 978-4641123922
  16. ^ 内藤&荻上 2010、17-19頁
  17. ^ 藤田英典『教育改革―共生時代の学校づくり』岩波書店、1997年、211-214頁。ISBN 978-4004305118
  18. ^ 森口朗『いじめの構造』新潮社、2007年、100頁。ISBN 978-4106102196
  19. ^ 内藤朝雄『いじめの構造』講談社現代新書1984、2009年、49-52頁
  20. ^ ナショナルジオグラフィック ニュース:人の災難を喜ぶいじめっ子の脳
  21. ^ a b レジス・アルノー (2010年10月2日). “「お国柄」では済まされないいじめ問題の根の深さ”. ニューズウィーク. http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2012/10/post-558.php 2014年2月15日閲覧。 
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参考文献[編集]

  • 内藤朝雄荻上チキ 『いじめの直し方』 朝日新聞出版2010年ISBN 978-4-02-250708-2
  • 西部邁 「56 いじめ 戦後民主主義と平等主義がいじめを生み出す元凶」『学問』 講談社、2004年、188-190頁。ISBN 4-06-212369-X
  • 西部邁 「第一部 1 民主「主義」が「いじめ」の根因」『教育――不可能なれども』 ダイヤモンド社、2007年、14-31頁。ISBN 9784478002001
  • 西部邁 「「引き籠り」と「苛め」に帰着する自由民主主義」『文明の敵・民主主義』 時事通信出版局、2011年、108-113頁。ISBN 9784788711662
  • 日本猟奇犯罪研究会 「いじめ・殺人・性犯罪」『本当はこわいこども』 笠倉出版社〈SAKURA・MOOK.14〉、2012年ISBN 9784773018950
  • 森田洋司 『いじめとは何か:教室の問題、社会の問題』 中央公論社〈中公新書2066〉、2010年ISBN 9784121020666

関連項目[編集]

対策

外部リンク[編集]

統計・白書[編集]

相談窓口[編集]

NPO、被害者の会など[編集]

法令[編集]