ヤマハ・YZF-R1

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YZF-R1
2012年欧州仕様[1]
Paris - Salon de la moto 2011 - Yamaha - YZF-R1 - 002.jpg
Paris - Salon de la moto 2011
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー ヤマハ発動機
車体型式 EBL-RN24J
エンジン N521E型 998cc 4ストローク
内径x行程 / 圧縮比 78mm x 52.2mm / 12.7:1
最高出力 133.9kW(182.1PS)/12,500rpm
最大トルク 115.5Nm(11.8kgf・m)/10,000rpm
車両重量 206kg
国内仕様
最大出力 107kW(145PS)/11,000rpm
最大トルク99Nm(10kgf・m)/10,000rpm
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YZF-R1(ワイゼットエフ アールワン)は、ヤマハ発動機1998年に発売開始した4ストローク998ccの大型自動二輪車オートバイ)である。日本国外市場向けであったが、2009年モデルより正式に日本国内仕様の販売が開始された。

概要[編集]

1998年に、ホンダ・CBR900RRの対抗車種となるスーパースポーツモデルとして発売された。

エンジンとフレームは、FZR1000YZF1000R サンダーエースとの差別化を図るため、全くの新設計で開発され、FZR1000以来、ヤマハのリッターモデルに久しぶりに倒立フロントフォークが採用された。中型車並の車重に当時最高クラスのエンジン出力、鋭角的なデザインが話題となり、スーパースポーツブームの火付け役となった。

なお、本車両登場の影響で、今までスーパースポーツマシン(以下SSと省略)としての金字塔であったCBR900RRシリーズも大幅な改良が要求されることになり、カワサキからはZX-9RがスポーツツアラーからSSへと改良され、また初代GSX-Rで衝撃を与えたスズキからは、GSX-R750のボアアップ版である、GSX-R1000が誕生することになり、各社が刺激し合い、この後に続くSS戦国時代へ突入していくこととなる。

モデル[編集]

1998年式 (初代)[編集]

  • 1997年のミラノショーで発表。開発コンセプトは「ツイスティロード最速」。サーキットよりも公道でのコーナリングに主眼が置かれた設計となっている。乾燥重量177kg。最高出力150psを発生するエンジンはヤマハ初のサイドカムチェーン方式。「カミソリステア」と呼ばれるシャープなハンドリングを実現。

2000年式 (2代目)[編集]

2000年式 2001年式
2000年式
2001年式

・外見こそ初代に似るが、ほぼフルモデルチェンジともいうべき250箇所に及ぶ多数のパーツ変更、改良が施される。フレームも一見同じに見えるが材質変更やスイングアームピボット部の肉厚アップなどが行われている。サーキットよりも公道に最適化するという思想は引き継がれるが、完成度はEXUPの特性も相まって非常に高いモデルといえる。

2002年式 (3代目)[編集]

  • 燃料供給装置をキャブレターからサクションバルブ付きフューエルインジェクションに変更。2軸式EXUPの採用。フロントフォークは43Φへ大径化。スイングアームの軽量化。それに伴うフレーム剛性の見直しとポジションの最適化が図られている。
  • ポジションランプ一体の軽量コンビネーションヘッドライト・超薄型LEDテールランプの採用。エッジの効いた斬新なフォルムとこだわり貫かれた細部デザインは秀逸であり、国内外SSデザインにセンセーションを巻き起こした。



2004年式 (4代目)[編集]

2004年式
  • センターアップマフラーを採用
  • ヤマハ車としては初採用のラムエアシステムを装備(なお、FZR1000ではFAIと呼ばれる新鮮な空気を取り入れるシステムは搭載していた)、最高出力を172ps(ラムエア過給時は180ps)と、大幅に向上させる
  • ラジアルマウント式ブレーキキャリパーを採用
  • ラジアルポンプ式ブレーキマスターシリンダーを採用
  • 2005年モデルより、カナダ仕様にもイモビライザーを標準装備

2006年式 (5代目)[編集]

ブラックメタリックX 50周年記念カラー YZF-R1SP
ブラックメタリックX
50周年記念カラー
YZF-R1SP
  • エンジン内部のポート形状、フューエルインジェクションに変更を加え、2004年式と比較して3psの出力向上
  • スイングアームを2004年モデルより16mm延長
  • オーリンズ製の前後サスペンションやマルケジーニ製アルミ鍛造ホイール、専用設計のスリッパークラッチなどを装備し、1,330台限定生産モデル「YZF-R1SP」を追加
  • 車体重量は2004年式と比較して1kg増加の173kg(SPは2kg増加の174kg)となったが、先述の通り出力も向上したため非過給時でも(あくまでもカタログ上の出力かつ、乾燥重量状態においてであるが)パワーウェイトレシオが1を切った


2007年式 (6代目)[編集]

ダークグレイッシュブルーメタリック ダークグレイッシュブルーメタリック
ダークグレイッシュブルーメタリック

2006年にドイツ・ケルンで開催された「インターモト」で発表。YZF-R6同様のYCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)と、量産市販車では初となるYCC-I(可変式エアファンネル)を装備する新設計エンジンは、ラムエアシステムによる過給なしで2005年モデルのGSX-R1000をも凌ぐ180psを発生させる。なお、このエンジンはヤマハ伝統の5バルブを捨て、YZR-M1同様の4バルブを採用している。また、外観は似ているもののフレームも新設計となっている。

2009年式 (7代目)[編集]

2009年式

2008年9月発表。車体デザインとフレーム構造を全面的に変更し、エンジンはクランクシャフトをクロスプレーン型に変更して振動を低減させ、出力は182psを発生。フロントフォークは左右別々の機能構造として性能を向上させている。

またYCC-Tを活用したモードマップ切り替え機能 YAMAHA D-MODE を装備している。

2009年6月15日より日本仕様も発売された。主な装備は日本国外仕様と同一となっており、エンジン出力は日本の加速騒音規制排ガス規制に適合させながら145psの数値を確保した。

2012年のモデルチェンジではエンジン制御にトラクションコントロールシステムを追加し、マフラーおよびフロントカウルの形状を変更している。

レースベース車[編集]

日本向けの公道仕様とは別に、毎年台数限定でレース向けに公道用部品を取り外した「レースベース車」が発売されており、公道での走行はできないが価格を若干抑えている。

脚注[編集]

  1. ^ http://www.yamaha-motor.eu/eu/products/motorcycles/supersport/yzf-r1.aspx?view=techspecs 2012Specification

関連項目[編集]

外部リンク[編集]