ヤマハ・FZX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

FZX(エフゼットエックス)は、ヤマハ発動機が販売していたオートバイの車種名。通常、FZXと言った場合は排気量750ccの「FZX750」を指す。なお250ccネイキッド「ジール」の機種名も「FZX250」であるが、本項では大型自動二輪車のシリーズ車両について詳述する。

FZX750[編集]

FZX750
1986年モデル
YAMAHA FZX750 1987.JPG
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー ヤマハ発動機
車体型式 2AK
エンジン 1FM型 749cc 4ストローク
内径x行程 / 圧縮比 68.0mm x 51.6mm / 11.2:1
最高出力 77PS/8,500rpm
最大トルク 7.1kgf・m/6,000rpm
乾燥重量 203kg
車両重量 221kg
テンプレートを表示

FZX750(型式、2AK)は、同社の輸出専用車種VMAXイメージの国内モデルとして、1986年5月より販売を開始した。但し、VMAXのV型4気筒とは異なり、スポーツモデル「FZ750」ベースの45度前傾水冷DOHC5バルブ直列4気筒をクラス上限の77psを維持しつつ、中低速重視のセッティングに変更して搭載。低いシート高と楽なライディングポジション、十分にパワフルなエンジンの組み合わせで、市街地から峠道までそつなくこなすオールラウンダーであった。1990年には型式・3XFとしてモデルチェンジ。トランスミッションを6速から5速へ変更し、エンジンの最高出力を74psにデチューン。より中低速重視のセッティングとされた。その後一旦生産中止となるが、1998年に再発売された。

市販車としては、V-Maxの逆輸入車が相当数入ってきたことや、国内販売がなされたこと等から大人気車種とはならなかった(所謂マイナー車)ものの、その扱いやすい特性から、ホンダCBX750ホライゾンとともに限定解除審査の試験車種として、また大型自動二輪免許の解禁時には自動車教習所の教習車として積極的に採用された。市販車に比べ足つき性を改善している教習車でも地面に足が届かない者が大型二輪免許を取得する場合などに用いられた。

因みにクランクケースはFZR1000と共通の為、FZ750と共にボルトオンでエンジンの載せ替えが可能。

Yamaha Fazer[編集]

FZX750 Fazer

輸出専用モデル。仕向け地によって各種あるが、EU(EC)向けはフルパワー96PSであった。また、国内仕様との外観上の最も違う部分は、タンデムグリップである。国内仕様はシートにあるベルトだが、輸出仕様車はダブルシート後方にアルミダイキャスト製のグリップがある。あとはバックミラーが国内が角型なのに対し、輸出は丸型である。勿論、スピードメーターは輸出は240km/hのフルスケールであった。

国内仕様では紺やシルバーといった落ち着いたカラーしかなかったが、輸出ではアップルレッドなどの明るめの塗色もあり、ニーズの違いを感じる。

サイドカバー上の車名エンブレムは『Fazar』と『FZX』の二種類があった。

対米輸出モデルに関しては、当時の関税の絡みで700ccとなったエンジンを積んだモデルとされた。輸出モデルは最後まで6段リターンのままであった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]