藤田和日郎
| 藤田 和日郎 | |
|---|---|
| 生誕 | 1964年5月24日(48歳)[1] |
| 国籍 | |
| 職業 | 漫画家 |
| 活動期間 | 1988年(昭和63年) - |
| ジャンル | 少年漫画 青年漫画 ホラー漫画 バトル漫画 アクション漫画 |
| 代表作 | 『うしおととら』 『からくりサーカス』 『邪眼は月輪に飛ぶ』[2] |
| 受賞 | 第22回新人コミック大賞・入賞 (『連絡船奇譚』) 第2回少年サンデーコミックグランプリ 第37回小学館漫画賞少年部門 第28回星雲賞コミック部門 (以上『うしおととら』) |
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藤田 和日郎(ふじた かずひろ、1964年5月24日[1] - )は、日本の漫画家。北海道旭川市出身[1]。北海道旭川東高等学校[注 1]、日本大学法学部新聞学科[3]。現仕事場は東京都豊島区[4]。血液型はA型[1]。
1988年(昭和63年)に「連絡船奇譚」が『週刊少年サンデー』の増刊号に掲載されてデビューし、1990年(平成2年)より『週刊少年サンデー』本誌で開始した「うしおととら」で連載デビュー。代表作に『うしおととら』・『からくりサーカス』・『邪眼は月輪に飛ぶ』など[2]。主に『週刊少年サンデー』で活躍。
『週刊少年サンデー』誌上において、「月光条例」を連載中[注 2]。
目次 |
来歴 [編集]
もともと話を考えるのが好きであったが、高橋留美子の短編「闇をかけるまなざし」[注 3]を読んだことをきっかけとして漫画家を目指す[2][5]。
絵の描き方について試行錯誤を繰り返していた高校時代に、アニメ映画『クラッシャージョウ』の舞台挨拶のため、地元旭川に訪れた安彦良和へ質問した思い出を持つ[6]。そのイベントで安彦が「目線が決まると体の向きが決まる」と発言したのを聞き「人物はまず目から描く」ことに決めたという。この描き方はプロになってからも続けられている[7]。大学では漫画・イラストなどの修行の他、形意拳[8]の修行歴があり短編集の作品にも反映されている。
あさりよしとお[9]のアシスタントを経て、1988年(昭和63年)に第22回新人コミック大賞に入選した「連絡船奇譚」が『週刊少年サンデー (WS) 』の増刊号に掲載されてデビューを果たす。そして1989年(平成元年)に「うしおととら」で第2回少年サンデーコミックグランプリ[注 4]に入賞し、翌1990年(平成2年)より『WS』誌上で連載を開始する。同作は6年以上に渡り連載され、OVA化などもされる人気作品となった。[1]
1997年(平成9年)より『WS』で「からくりサーカス」を連載開始し、およそ9年に渡り連載が続けられる長編となる。
2006年(平成18年)の『からくりサーカス』終了後は『WS』を離れ、『ビッグコミックスピリッツ』・『モーニング』と一時的に青年誌へと活動の場を移すが、2008年(平成20年)には再び『WS』に戻り「月光条例」を連載している[注 2]。
年表 [編集]
※掲載誌の記載がない物は『週刊少年サンデー』及びその増刊号。
- 1988年(昭和63年) - 「連絡船奇譚」で第22回新人コミック大賞に入選し、漫画家としてデビュー。
- 1989年(平成元年) - 「うしおととら」で第2回少年サンデーコミックグランプリに入賞。
- 1990年(平成2年) - 「うしおととら」で連載デビュー( - 1996年)。
- 1992年(平成4年) - 『うしおととら』で第37回小学館漫画賞少年部門受賞。
- 1997年(平成9年) - 「からくりサーカス」の連載開始( - 2006年)。『うしおととら』で第28回星雲賞コミック部門賞受賞。
- 2007年(平成19年) - 『ビッグコミックスピリッツ』で「邪眼は月輪に飛ぶ」、続いて『モーニング』で「黒博物館スプリンガルド」を連載(共に同年終了)。
- 2008年(平成20年) - 「月光条例」を連載開始( - 連載中[注 2])。
人物 [編集]
- 筆名の漢字表記は姓名判断で付けたのではないかと訊かれることが多いが、実際は"和日郎"表記で描いた作品がたまたま「会心の出来」だったため、験かつぎでそのまま名乗るようになっただけという[7]。一部の親しい漫画家仲間からは「和日郎」をもじって「わびろう」と呼ばれている(西森博之など)[要出典]。
- 高橋留美子や高橋葉介、諸星大二郎、スティーヴン・キングの影響を強く受けているとインタビューで時折語っている[要出典]。
- 岩本佳浩とも親交があり、同作者の代表作『ロックマンX』が復刊された時にはイラストとコラムを送っている[要出典]。
- 単行本の余りページにはアシスタントによる楽屋ネタおまけ漫画を良く掲載しており、こうした作品内での藤田の姿は眼鏡をかけ額が禿げ上がった姿で描かれている。また『からくりサーカス』では道化師の赤いつけ鼻がトレードマークとなっている。[10]
- 漫画に対して、非常に熱い情熱や強いこだわりを持つことで知られる[5]。こうした藤田の人物像は主に少年サンデー出身の作家たち(島本和彦、椎名高志、久米田康治、畑健二郎ら)によって特異な容姿と共にキャラクター化されており、漫画作品への強いこだわりと美学を持った人物、あるいは熱き情熱を持つ快男児、または「マンガの鬼」として描かれることが多い。
藤田をモデルにしたキャラクター [編集]
- 唐巣和宏
- 『GS美神 極楽大作戦!!』(椎名高志)に登場する主人公美神令子の師匠でゴーストスイーパーの神父。
- 富士鷹ジュビロ
- 『吼えろペン』(島本和彦)に登場する架空のマンガ家。自分の美学を持っている。
- 漫画家
- 『かってに改蔵』(久米田康治)に登場する漫画家。編集部からの接待を受けている。なお、同作には『からくりサーカス』のパンタローネも度々登場している。
- 鬼
- 『ハヤテのごとく!』(畑健二郎)に登場する『神変を得た人の図』。人は神変を得ると鬼になるという。正確には、藤田をモデルにした富士鷹ジュビロをモデルにしたキャラ。
- 東京で地震に被災する男
- 『日本沈没』(小松左京原作、一色登希彦作画)に登場する男性。地震で崩れた家具に押し潰された。なお、この話が掲載された『週刊ビッグコミックスピリッツ』には、「邪眼は月輪に飛ぶ」の第1話も掲載されている。
作品リスト [編集]
漫画作品 [編集]
各作品の詳細などについてはリンク先の各記事を参照。
- 2011年12月現在。
- デフォルトでの表記は発表順。他列でのソート後に再度発表順でソートするには、最左列を利用する。
- 「種」欄は連載か読切かで2種に大別。前後編作品については読切として扱った。
- 「掲載誌」欄ではマガジンボックス社に対して略称を用い、「MB」と記載。ソートは刊行頻度(週刊 etc.)を除いた名称で行う。
- 「収」欄は収録単行本を示す。記号対応は#漫画単行本を参照。「-x」は各単行本内での収録順を示す。
| 連載作品 | 読切作品 |
| 作品名 | 種 | 発行 | 掲載誌 | 収 | 注記 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 帯刀石仏 | 読切 | — | 雑誌未掲載(1985年頃執筆[11]) | 短2-5 [注 5] |
|
| 2 | 連絡船奇譚 | 読切 | 小学館 | 週刊少年サンデー増刊 1988年08月号 | 短1-3 | 第22回新人コミック大賞・入賞作。デビュー作。 |
| 3 | メリーゴーランドへ! | 読切 | 小学館 | 週刊少年サンデー 1988年45号 | 短1-4 | 『WS』本誌初掲載作品。 |
| 4 | アキちゃんと森で | 読切 | MB | パンドラ 1989年07月号 | 短1-5 [注 5] |
|
| 5 | うしおととら | 連載 | 小学館 | 週刊少年サンデー 1990年06号 - 1996年45号 | う | 連載デビュー作。OVA化されている。 第2回少年サンデーコミックグランプリ入賞作。 第37回小学館漫画賞少年部門受賞作。 第28回星雲賞コミック部門賞受賞作。 |
| 6 | 夜に散歩しないかね | 読切 | 小学館 | 週刊少年サンデー 1993年18号 - 19号 | 短1-6 | 前後編。 |
| 7 | 掌の歌 | 読切 | 小学館 | 週刊少年サンデー増刊 1994年06月号 | 短1-2 | 第22回新人コミック大賞・入賞作。 |
| 8 | からくりの君 | 読切 | 小学館 | 週刊少年サンデー 1994年47号 | 短1-1 | OVA化されている。 |
| 9 | 瞬撃の虚空 | 読切 | 小学館 | 週刊ヤングサンデー 1996年51号 - 52号 | 短2-1 | 前後編。青年誌初掲載。 |
| 10 | 空に羽が… | 読切 | 小学館 | 週刊少年サンデー 1997年21・22合併号 | 短2-2 | |
| 11 | からくりサーカス | 連載 | 小学館 | 週刊少年サンデー 1997年32号 - 2006年26号 | か | |
| 12 | ゲメル宇宙武器店 | 読切 | 小学館 | 週刊少年サンデー 2000年02・03合併号 - 04・05合併号 | 短2-3 | 前後編。 |
| 13 | 美食王の到着 | 読切 | 小学館 | 週刊少年サンデー増刊 2003年02月号 | 短2-4 | |
| 14 | 邪眼は月輪に飛ぶ | 連載 | 小学館 | 週刊ビッグコミックスピリッツ 2007年02号 - 09号 | し | 青年誌初連載。 |
| 15 | 黒博物館スプリンガルド | 連載 | 講談社 | モーニング 2007年23号 - 28号 | く-1 | |
| 16 | 黒博物館スプリンガルド異聞マザア・グウス | 連載 | 講談社 | モーニング 2007年33号 - 35・36合併号 | く-2 | 「黒博物館スプリンガルド」の続編。 |
| 17 | 月光条例 | 連載 | 小学館 | 週刊少年サンデー 2008年17号 - 連載中 | け |
書籍 [編集]
漫画単行本 [編集]
書誌情報の詳細などについてはリンク先の各記事を参照。
- 2011年12月現在。
- 書名が同じ物は【 】内の注記で区分をつけている。
- 「書名」欄でのソート時、短編集については「藤田和日郎短編集(x)」を無視する。
- デフォルトでの表記は作品毎にまとめて初巻の発行順とし、短編集については最後にまとめた。他列でのソート後にデフォルトの順へと戻すには、最左列を利用する。
- 「略」欄は上記#漫画作品の収録欄で用いている略号を示す。
| 連載作品 | 再出版 | 短編集 | 再出版短編集 |
| 書名 | 発行 | レーベル | 判 | 発行年 | 巻 | 注記 | 略 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | うしおととら【SSC版】 | 小学館 | 少年サンデーコミックス | 新書 | 1990年 - 1997年 | 33 | う | |
| 2 | うしおととら外伝 | 小学館 | 少年サンデーコミックス | 新書 | 1997年 | 1 | う | |
| 3 | うしおととら【ワイド版】 | 小学館 | 少年サンデーコミックスワイド版 | 四六 | 2000年 - 2003年 | 18 | ワイド版での新装版(外伝を含む)。 | う |
| 4 | うしおととら【文庫版】 | 小学館 | 小学館文庫 | 文庫 | 2004年 - 2006年 | 7 | 文庫での新装版(外伝を含む)。 | う |
| 5 | からくりサーカス【SSC版】 | 小学館 | 少年サンデーコミックス | 新書 | 1998年 - 2006年 | 43 | か | |
| 6 | からくりサーカス【ワイド版】 | 小学館 | 少年サンデーコミックスワイド版 | B6 | 2011年 - 刊行中 | 7 | ワイド版での新装版。 | か |
| 7 | 邪眼は月輪に飛ぶ | 小学館 | ビッグコミックス | B6 | 2007年 | 1 | し | |
| 8 | 黒博物館スプリンガルド | 講談社 | モーニングKC | B6 | 2007年 | 1 | く | |
| 9 | 月光条例 | 小学館 | 少年サンデーコミックス | 新書 | 2008年 - 刊行中 | 15 | け | |
| 10 | 藤田和日郎短編集 夜の歌【SSC版】 | 小学館 | 少年サンデーコミックス | 新書 | 1995年 | 1 | 短編集。ISBN 4-09-123561-1。 | 短1 |
| 11 | 藤田和日郎短編集(1) 夜の歌【文庫版】 | 小学館 | 小学館文庫 | 文庫 | 2006年 | 1 | 文庫での新装版。「アキちゃんと森で」を追加収録。 ISBN 4-09-193651-2。 |
短1 |
| 12 | 藤田和日郎短編集 暁の歌【SSC版】 | 小学館 | 少年サンデーコミックス | 新書 | 2004年 | 1 | 短編集。ISBN 4-09-123562-X。 | 短2 |
| 13 | 藤田和日郎短編集(2) 暁の歌【文庫版】 | 小学館 | 小学館文庫 | 文庫 | 2006年 | 1 | 文庫での新装版。「帯刀石仏」を追加収録。 ISBN 4-09-193652-0。 |
短2 |
その他 [編集]
- 『うしおととら全集』小学館(原画集)
- 上巻:1997年4月発売、ISBN 4-09-179291-X
- 下巻:1997年7月発売、ISBN 4-09-179292-8
- 『からくりサーカス公式ガイドブック からくりサーカスのすべて』小学館〈少年サンデーコミックス〉2004年8月15日初版発行、ISBN 4-09-127771-3
- 『イラストテクニック ミニ専科 1』誠文堂新光社 1988年11月発行、ISBN 4-416-78856-8
- 『画業20周年記念全集 藤田和日郎魂』小学館 2009年7月17日発売、ISBN 978-4091990198
原案など [編集]
- 妖逆門(原案・キャラクターデザイン)
- キャラクターデザイン・原案を担当した妖逆門はTVアニメ・カードゲームとも連動したクロスメディア企画である。同作には『うしおととら』に登場した一角なども登場している。2006年。
- あやかし堂のホウライ(原案協力)
- 作者は、フジタ組のチーフアシスタントのニックこと金田達也。増刊雑誌にて不定期連載だった。藤田和日郎は原案協力として参加。当初はTVアニメ化用の企画だった様子である。2004年 - 2006年。
イラスト [編集]
- 纐纈城綺譚
- 田中芳樹による小説。1995年、ISBN 4-257-79023-7。
- 天竺熱風録
- 同じく田中芳樹による小説。2007年、ISBN 4-396-20825-1。
- 星の果てまでブッ飛ばす!
- 碧星タケルによる小説。1995年、メディアワークス電撃文庫刊、ISBN 4-07-302600-3。
- ヤロフのアトラク屋
- 紙谷通人(紙谷龍生)による小説。1992年、桜桃書房刊、ISBN 4-87183-624-x。『地獄森のアトラク屋』1993年、ISBN 4-87183-643-6。
- さよなら絶望先生(エンドカード)
- 久米田康治原作のテレビアニメ。2007年。
- サンデー×マガジン クロスライン(ゲストキャラクターデザイン)
- 村枝賢一による漫画。クラブサンデーに期間限定でデザイン画が掲載。2007年7月-9月。
- 戦国大戦(カードイラスト)
- セガのアーケードカードゲーム。2010年。
元アシスタント [編集]
藤田はアシスタントに「ここに来たら、全員マンガ家になって出てってよ」と述べており[5]、実際に藤田の元から独立・デビューした漫画家を多数輩出している。
参考文献 [編集]
- 「第3幕 舞台の裏側」『からくりサーカス公式ガイドブック からくりサーカスのすべて』247 - 278頁
- “ジャンプスクエア直撃インタビュー完全版”. ジャンプスクエア公式サイト. 集英社. 2009年4月25日閲覧。
- “第1回『月光条例』について” (2008年8月14日). 2009年4月25日閲覧。
- “第2回マンガ家を目指した経緯” (2008年8月18日). 2009年4月25日閲覧。
- 「MY SWEET SUNDAY」『週刊少年サンデー』50巻57号(通巻2900号、2008年49号)小学館、31 - 36頁
- まんがseek・日外アソシエーツ共著『漫画家人名事典』日外アソシエーツ、2003年2月25日初版発行、ISBN 4-8169-1760-8、325頁
脚注 [編集]
注釈 [編集]
出典 [編集]
- ^ a b c d e f 『漫画家人名事典』。
- ^ a b c 『週刊少年サンデー』2008年49号、36頁。
- ^ 中野晴行(取材・文)「マンガ家スペシャルインタビュー藤田和日郎」『ダ・ヴィンチ 77号』 メディアファクトリー、2000年9月、p.108-109。
- ^ 『朝日新聞』2008年3月8日朝刊。
- ^ a b c 『ジャンプスクエア直撃インタビュー完全版』第2回。
- ^ 「ペンの魔術師たち1 想像力は時を駆ける」『北海道新聞』1997年10月27日夕刊。
- ^ a b 藤田和日郎インタビュー」『ぱふ 1997年2月号』 雑草社、1997年2月、p.40-43。
- ^ 藤田和日郎,荒川弘,「少年マンガの教理と実践 藤田和日郎が 『鋼の錬金術師』 を読む」, ユリイカ, 2010.参照。
- ^ 『からくりサーカスのすべて』252頁。
- ^ 「メイキングオブからくりサーカス 衝撃ショック100連発!!」『からくりサーカス 2巻』小学館〈少年サンデーコミックス〉1998年3月15日初版発行、ISBN 4-09-125332-6、185 - 190頁、他多数。
- ^ 文庫版『暁の歌』215頁ののエッセイにて21歳時の執筆であることが記されている。
- ^ a b c d e 『からくりサーカスのすべて』264 - 275頁。
外部リンク [編集]
- 藤田和日郎 (Ufujitakazuhiro) - Twitter
- サンデーまんが家バックステージ - 『WEBサンデー』の一コーナーで、藤田和日郎のコメントも掲載されている。
- 「ジャンプスクエア直撃インタビュー完全版」『ジャンプスクエア公式サイト』
