ヒーロークロスライン

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ヒーロークロスライン』は、講談社月刊マガジンZ』とYahoo! JAPANYahoo!コミック』によるコラボレーション企画に基づく無料のウェブコミック誌および企画自体の名称である。略称は「HXL」(Xが大きく書かれ、両脇にHとLが配されるデザイン)。

目次

[編集] 概要

配信開始は2007年10月31日。毎週水曜日更新だが周期は作品により異なり、購読には初回時に自動ダウンロード及びインストールされるビューア「DOR」を使用する。2008年3月21日よりマガジンZKCから一部作品の単行本が発売開始、前日の3月20日より同様の有料配信を開始した。以後、いずれの作品も単行本発売及び有料配信開始に伴い第2話以降の単行本収録分の無料公開が順次終了されるが、Yahoo!コミック配信による他のウェブマガジン同様に第1話及び単行本・有料版未収録の比較的新しい数話がYahoo!コミックで無料公開されていた。

仮面ライダーSPIRITS』の村枝賢一、『スプリガン』のたかしげ宙など豪華な作家陣を揃え、それぞれの描きおろしや新作漫画を月刊マガジンZ、The Boots Headquarters(ブーツ本部)が編集し配信するもので、「21世紀のニューヒーローを創出する」ことを提唱、同一世界観に基づくパラレルワールド的な世界におけるヒーローもしくはスーパーヒーローが活躍する物語を集めており、例えばある作品における出来事が別の作品に影響したり、別作品のキャラクターが登場する、いわゆるクロスオーバー作品を主体とする点が大きな特徴である。ヒーローを主題とするウェブマガジンなので、いずれの作品にも何らかの形で必ずヒーローが描かれるが、硬派でシリアスな作品ばかりではなく、コミカルな作品やパロディを含む作品をも収録している。

2007年12月26日、「ヒーロークロスライン2008ニューイヤーカード」と題して各作品関係者による年賀状風イラストが公開された。これは既に連載中の作品ばかりではなく連載予定作品の関係者をも含む計31名によるもので、2008年春などに連載を予定している作者も含まれていた。

『月刊マガジンZ』の2009年1月発売号での休刊予定に伴い、ヒーロークロスライン自体も同時期に一旦休止となることが、2008年9月2日に発表[1]された。

その後、2008年10月25日より講談社コミックプラスにて毎月25日更新で、「Yahoo!コミックにてその月に配信、またはされる予定の作品」の配信が開始された。

2009年4月1日のYahoo!コミックの配信をもって連載作品の配信は一旦終了[2]しているが、ジエンドのみ『マガジンSPECIAL』に移籍する予定。しかし企画全体の今後の動向については不明である。なお後述のドラマCDや公式本については、「ある程度数が捌ければ第2弾の可能性がある」と発表されている。

2009年6月24日小学館WEBサンデーサンデーNEWS[3]にて週刊少年サンデー32号(2009年7月8日発売)にマイスイートサンデー特別編として村枝賢一による特別読切、サンデー×マガジン クロスライン『AUSDYN〜オースダイン〜』が掲載されることが発表された。記事にはジエンドのイラストがメインに使用され、[ミラクル参加] 藤田和日郎×椎名高志×島本和彦×河合克敏×皆川亮二 と称したサンデー出身作家5名による描き下ろしデザインのヒーローキャラが主人公となること、同日発売の週刊少年マガジンでも村枝による『AUSDYN』と連動した物語が掲載されることなどが報じられた。

2009年7月1日発売、講談社発行、週刊少年マガジン31号誌上にても次号、32号にサンデー×マガジン クロスライン『MINEZAAG〜マインザーグ〜』の読切掲載が発表され、マガジン側のヒーローデザイナーとして加瀬あつし藤沢とおる大暮維人小林尽の参加が報じられた。記事内には久米田康治の名前があるもののこの時点ではどのような役割を果たしたのかは記されてはいない。

上記企画およびジエンド第2期開始に併せて「ZEND ENJIN OFFICIAL SITE」も作られた。

同年7月1日発売、ホビージャパン発行、宇宙船 vol.125夏号にてHXL実写化プロジェクト始動!!と題してジエンドがメインの正味2分10秒の実写PV制作のメイキング記事が掲載され、さらに記事連載が開始、村枝賢一のイラストコラム「英雄無限倉庫[4]」新連載第0回としてもジエンドのイラストが掲載された。

2009年7月8日発売、週刊少年サンデーおよび週刊少年マガジン32号にて『サンデー×マガジン クロスライン』掲載。

[編集] 作品一覧

発表順。特記事項の無いものは『Yahoo!コミック-ヒーロークロスライン』連載、講談社より単行本発売。

[編集] サンデー×マガジン クロスライン

  • AUSDYN〜オースダイン〜:2009年7月8日『週刊少年サンデー32号』 ‐(小学館、MY SWEET SUNDAY SPECIAL枠)
  • MINEZAAG〜マインザーグ〜:2009年7月8日『週刊少年マガジン32号』 ‐(講談社

週刊少年サンデー週刊少年マガジンの創刊50周年を記念して掲載された、出版社の垣根を越えての特別企画。村枝賢一が描いた、「Z-END(ジエンド)」が主人公の読み切り作品。同じ日の同じ時間に同じ場所で起こった10人のヒーロー(ノッカーズ)達の戦いを二つの勢力の視点で描いている。登場ヒーロー達はそれぞれの雑誌に現在連載している(及び以前していた)人気漫画家達のデザイン。タイトルロゴデザインはサンデー、マガジンは通常の雑誌のロゴ、×はHXLのX、クロスラインもヒーロークロスラインと同じものを使用し、それぞれを組み合わせている。

[編集] あらすじ

突如、特殊な能力に目覚めたことで家族、友人、隣人から拒絶されたノッカーズ達は東京の市街地に集い、巨大なスラムを形成していた。しかし巨大過ぎて一つに纏まらずに、東のAUSDYN(オースダイン)、西のMINEZAAG(マインザーグ)という二つの勢力に分かれ、ノッカーズ同士の衝突が絶えなかった。そんな状況の中、ノッカーズに批判的な都知事が一石を投じて波紋を起こす。太陽光発電装置が搭載されたトラックを電力不足に悩むノッカーズ・スラムに10台提供するとテレビで発表したが、10台ではスラム全体の半分の電力を賄うのが精一杯だとも報じられた・・・。

[編集] 登場人物

ジエンド(Z-END)
凄まじいパワーを誇る炎のノッカーズで「最強」の存在とされているが、一方で万が一、能力の制御が効かなくなった時のことを考え、「最悪」の存在ともされている。正体は明 超次(あかり ちょうじ)という青少年で「猟犬亭」という店で料理人をしており、付近ではちょっとした顔役的な存在となっている。猟犬亭に行けばジエンドに会えるという噂が広まっているが、自分がジエンドだということは基本的に伏せている。作る料理の味付けはかなりしょっぱい。
以前からの村枝賢一デザインのヒーローで、マインザーグ側として扱われている。基本のキャラ設定はジエンドを参照。
亀甲マン(きっこう‐)
鞭と縄を操り戦うSM趣味のノッカーズ。「正義の変態」と呼ばれている。マインザーグ側。胴体は亀甲縛りでキツく締められており、この世の緩みを締め直すことをポリシーとしている。その正体は猟犬亭の常連客で立派な口ひげを生やしたダンディーな中年男性。オースダイン側のミス・サンデーと戦うが実は彼女とは夫婦関係(今は別居中)。ハネムーンで海外に行く際、空港の手荷物検査で鞭や蝋燭が見つかりSM趣味がバレたのが別居の原因。懐には常に離婚届を入れている(つまり、まだ出していない)。
加瀬あつしがデザインしたノッカーズ。醤油の醸造と販売で有名な某株式会社とは関係無い。
ガイダブル(GUIDABLE)
通称「8つの腕と265のギヤを持つ男」。マインザーグ側。常にタバコを吸っている。「ウインチアーム」や「グラップラーアーム」などの特殊アームを使って戦い、大きな三輪バイクに乗って移動する。実はノッカーズではなく、BOOTSと同じ様に強化スーツに身を包んだ普通人(ノーマル)の教師。ノーマルでありながら戦う理由は、揉め事は無視できない性分だからであり、熱く男らしい性格。しかし、常に体を張って揉め事を収めているのでその体は傷だらけ。それでも自分の主義は変えずに戦い続けている。教師が嫌いなオースダイン側の男義丸と戦う。亀甲マンのことは「ダンナ」と呼び仲良くしている。
藤沢とおるがデザインしたヒーロー。特殊アームで戦う普通の肉体の人間という設定はライダーマンに、タバコをくわえた熱い性格の教師という設定は藤沢氏が描いたGTOの鬼塚英吉に近い。
ナイトライダー(Knight Rider)
薙刀を持ったケンタウロスのような姿をした、幽霊のノッカーズ。マインザーグ側。非常に無口。その正体は山火事で愛馬と共に死亡した少年の霊であり、馬のぬいぐるみを常に持っている。幽霊なのでカメラの画面には映らない。薙刀で斬った対象の時間を進めて老化及び崩壊させる能力を持っており、「刻(とき)の処刑人」と呼ばれている。オースダイン側のフィードバック・ジョーと戦う。
小林尽がデザインしたヒーロー。
スワローテール
自由に空を飛ぶ女性ノッカーズ。正体は嵐山 椿女(あらしやま つばめ)という女子高生で嵐山都知事の孫娘。ノッカーズであることは伏せている。祖父がスラムのノッカーズ達に危害を加えようとするのを知って、ジエンドに助けを求めてきた。ノッカーズを忌み嫌う祖父に失望している。戦闘では後頭部にあるツバメの尾のような二本の帯状の飾りを鞭のように操る。自分でも祖父の悪意を止めようとして祖父のそばにいるOBIと戦うが・・・。
大暮維人がデザインしたヒーロー。
ボルガノン
ジエンドの抑止力として生み出された人工ノッカーズ。その正体はBOOTS隊員の華山 断(かざん だん)巡査であり、BOOTSが保管していたジエンドの肉体の切り取られた一部を使って改造された。改造された後は封印されていたが、嵐山都知事の策略により、スラムに提供されることになっていたトラックの中に入れられていた。エネルギー制御が不安定な状態でジエンドと戦う。
島本和彦がデザインしたヒーロー。
ミス・サンデー(Ms.SUNDAY)
かつてサンデーに連載されていたとある作品とあるキャラクターの熱烈な信奉者。オースダイン側。妖艶な感じを漂わせるスタイルの良い女性ノッカーズで、戦闘では「ダーリンパニッシュメント」という雷で攻撃する「電撃の夜叉」。そのマスクにはよく見ると「萌」と書いてある。マインザーグ側の亀甲マンと交戦するが彼とは夫婦関係にある。しかし今は別居中であり、攻撃には容赦が無い(だが、左手の薬指には結婚指輪を嵌めっ放し)。
椎名高志がデザインしたヒーロー。設定画には「最近の萌キャラは脆弱なり!」「貴様もダーリンにしてやろうかァ!」といった決め台詞が書かれている。
男義丸(おとこぎまる)
数々の勇敢な男達の熱い魂を受け継いできた学ランの名前であり、その学ランを着ることで変身するノッカーズの名前でもある。オースダイン側。大勢の学生服姿の男達を舎弟にしている。その正体は元苛められっ子の小柄な少年であり、自分が苛められていたのを見て見ぬふりをしていた“教師”という存在を憎んでいる。その為、教師をしているマインザーグ側のガイダブルと戦う。学ラン自体に意思があり、装着者が相手の不調を喜んだりするなど、男らしくないことを考えた場合はそれを察知して変身が強制解除される。袖口から空気を取り込み、ジェット噴射でパンチの勢いを増した「怒りと根性の鉄拳制裁」を得意技としている。
皆川亮二がデザインしたヒーロー。設定画には、男の熱い魂でバーニアに点火して拳から高熱を発する能力と、その能力を発動した状態で相手の胸座を掴み、ゼロ距離で拳を爆発させる「灼熱の胸座」という技も書いてある。
フィードバック・ジョー
魔法使いとピエロと大道芸人が混ざったような姿をした、「時空の魔術師」と呼ばれるノッカーズ。オースダイン側。その正体は優しい微笑みが特徴的な教会の神父。変身後は五感が不安定になる為にパントマイムで意思の疎通を図る。両手の甲にある水晶体から時空転戻砲(じくうてんれいほう)「ファイナライズ・リターン」を放つ。撃った対象の時間を巻き戻して復元する。マインザーグ側のナイトライダーと戦う。実は前から悪霊と化していたナイトライダーを救う為に探しており、交戦した際に彼の時間を自分の能力で悪霊となる前まで巻き戻した。戦いが終わった後は、エネルギーの暴走で核爆発を起こしかけていたボルガノンを再び眠りに就かせる為に、彼の時間を最後の能力の「ファイナライズ・ポーズ」で停止させた。
藤田和日郎がデザインしたヒーロー。
OBI(オビ)
アイアンマン風の外見をした嵐山都知事の警護役。ヘリに乗って報道リポーターさながらノッカーズ同士の戦いを実況していた。全身が鋼鉄のように硬いので防御力が高く、ちょっとした爆発程度ならノーダメージ。武道の胴着を着ると、その武道のエキスパートになる能力を持っており(例として、柔道着を着るだけで超一流の柔道家になる)、攻撃ではその能力を利用する。嵐山都知事を止めに来たスワローテールと戦うが・・・。
河合克敏がデザインしたヒーロー。
嵐山(あらしやま)
作中の都知事で、椿女の祖父。ノッカーズの存在には批判的・・・というより、「バケモノ」扱いして忌み嫌っている。最強であり最悪でもあるジエンドをノッカーズ・スラムごと消滅させようと企み、太陽光発電装置搭載のトラックを餌にオースダインとマインザーグの戦いを煽り、ボルガノンをスラム内に投入させた。最終的には孫娘がノッカーズになったことを知り、自分の行為を悔い改めた。

下記の二人は作者の村枝賢一と同様に、サンデーとマガジンの両方で執筆経験のある久米田康治の作品からの特別ゲスト。

BC(バイオケミカル)
椿女の腰巾着的な存在で、ガスマスクを被りガスを周囲に撒き散らす(その姿は大暮維人のデザイン)。その正体はかってに改蔵の坪内 地丹。自分がピンチになると保身を最優先にする姑息さは健在。戦いが終わった後は猟犬亭の料理のしょっぱい味付けがクセになり、バイトを始めた。サンデーキャラだが、マガジンの『MINEZAAG』に登場。その為、「©久米田康治」と表示されている。
糸色 望(いとしき のぞむ)
さよなら絶望先生の主人公その人。ミス・サンデーのファンという設定で、彼女が独身ではないと知った際は「絶望した!」と、お決まりの台詞を言った。本作ではノッカーズであり、変身すると目が増える。マガジンキャラだが、サンデーの『AUSDYN』に登場。その為、「©久米田康治」と表示されている。

[編集] 両作品共通スタッフ

作:村枝賢一
SPECIAL THANKS デザイン協力
【SUNDAY TEAM[10]島本和彦椎名高志藤田和日郎河合克敏皆川亮二
【MAGAZINE TEAM[11]加瀬あつし藤沢とおる大暮維人小林尽、村枝賢一
©久米田康治 ※既存のキャラクターを使用
助っ人:なかにしえいじ・広石匡司[12]

[編集] 関連作品

[編集] 脚注

  1. ^ 「ヒーロークロスライン応援ブログ」2008年9月2日の記事より。
  2. ^ エンゲージ以外の作品の第1回配信分のみ閲覧可能。
  3. ^ 同日閲覧。
  4. ^ 村枝賢一が様々な特撮ヒーローを描くイラストコラム。
  5. ^ a b c d 単行本描き下ろしで完結。
  6. ^ a b c d e f 第1部完ということになっているが、第2部が開始されるのかは未定。
  7. ^ a b c d 単行本が先行して終了。
  8. ^ 2009年1月26日発売の『月刊マガジンZ』3月号では単行本が「HXL単行本発売予定リスト」には載らず、通常の「マガジンZ単行本発売予定表」の方に掲載されていた。実際に発売された単行本にもHXLシリーズのロゴと通しナンバーが振られておらず、年表も付いていない。それ以後に発売されたHXLの単行本の年表には第1期最終刊行となるプリマス第2巻までエンゲージも記載されているが、公式サイトや公式本での作品紹介はされていない。応援ブログ 2009年4月2日の記事でのコメントで広石匡司が、自分が直接会ったわけではないが、渡辺瑞樹サイドから「うまくクロスオーバー出来なかったのでHXL作品として扱わない方が良いですよね」との申し出があり、画像・リンク等を外すことも渡辺サイドの希望であることが伝えられた。
  9. ^ 第1章完ということになっているが、第2章が開始されるのかは未定。
  10. ^ AUSDYNはSUNDAYのアナグラムとなっている。
  11. ^ MINEZAAGはMAGAZINEのアナグラムとなっている。
  12. ^ 村枝賢一ブログ2009年7月4日記事
  13. ^ 生い立ち等がHXL版とほぼ同じ。自身が作り上げた巨大検索エンジン「MENTER(メンター)」のデザインはHXL公式サイトにある壁紙とは微妙に異なる。

注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


[編集] 作品共通の世界観

20世紀末、オルタレイション・バーストと呼ばれる謎の時空変動が発生、一部の人間は突如として不可思議な力を手に入れたが、その多くが己の欲望のままに異常な犯罪を繰り返す“ノッカーズ”と呼ばれる“現代のモンスター”と化した。一般の警察では手に負えない彼らに対し、当局は対異能者特殊部隊「BOOTS」(ブーツ)を結成、対応に追われている。また一方、ノッカーズ同様に異能の力を手に入れながら、それを他者を救い守る、あるいは別の理由によりノッカーズを狩るためだけに行使する者も居る。このウェブマガジンは、この様な世界観のもと、人々に害を為すノッカーズや困難に立ち向かう多様な形のヒーロー物語を集めた作品集である。

[編集] 作品共通の用語

ノッカーズ
本誌全作品共通の存在で、「オルタレイション・バースト」以降、異能の力を持った者たちを指す。呼称の由来は英語で「Knockers」、即ち「異界の扉を叩いた者」の意味であり、(非道の限りを尽くす彼らに対し、最早や人間ではないとして)決別の意味を込めて民衆により名づけられたもの。彼らは普段、人間の姿で生活しているが、その多くが任意に固有の異形姿へと変貌して能力を行使し、その状態では警察の銃器などが通用しないものも少なくない。彼らは東京都心部から出現し始め、徐々に活動域を拡大しつつあり、殊にBOOTSの影響力が及びにくい首都圏郊外の治安が悪化しつつある。ちなみに彼らの呼称に対して、能力を持たない一般の人々を「ノーマル」(表記は「人間」)と呼ぶ。
彼らの能力は「本人が意図して手に入れたものではない」という点は全作品に共通するが、その経緯については、異世界からやってきた“何者か”に与えられた、もしくは突然“覚醒”(バースト)した、と大きく分けて2つの理由付けが見られる。異世界からやってきた“何者か”についても、その姿が描かれる作品とそうでない作品とに分かれる。また、能力の内容についても「本人の願望に応じた能力」という設定は共通だが、特定の能力に秀でる超能力的に描かれる作品と、およそあらゆることを実現してしまう魔法的に描写される作品とに分かれる。なお、一部作品に共通して描かれる設定として、生物としての身体を持たないノッカーズ[1]は、生きた人間の身体を媒介にして能力を発揮する。
BOOTS(ブーツ)
「Blitz Order Of the NPA Toward Shadow」(警視庁対能力者電撃機構[2])の略で、例外[3]は見られるものの、概ね日本警視庁に属する「犯罪能力者対策部隊」。型に履物ブーツをあしらった紋章を着け、作品により描き方に差異が見られるが、隊員の多くが全身黒ずくめで顔を隠すヘルメットを被っており、BOOSTERと呼ばれる特殊装備などを駆使して強圧的にノッカーズを攻撃、検挙する組織として描かれている。各作品単行本における年表や一部作品[4]での描写によれば、2000年に設立計画が立案、2001年に発足した。
ブースター(BOOSTER)[5]
BOOTSが装備する特殊装備で、「対犯罪能力者用武装システム」。作品により形状や細かい描写は異なるが、概ね装着者の身体を覆い、攻撃・防御能力を向上させる、一種の強化服として描かれている。BOOTSは当初、能力犯罪を武器使用による凶悪犯罪と同等と看做して大型銃器による強攻策を用いていたが、軽犯罪者すら射殺するなど人権団体の非難を浴び、一方でそれら火器が通用しないノッカーズ犯罪者が逃走する事態も多発した。こうした背景から、新たな特殊物質「デミアジウム」を用いてブースターが開発され、2002年に初めて実戦配備された。これによりBOOTSは、不要な犠牲を避け、より確実にノッカーズ犯罪者を制圧する力を得たが、装備者に負担を要求する上に絶対数が不足しているなど課題も多い[6]
オルタレイション・バースト
「能力者集団発生現象」とも表現され、一斉に「ノッカーズ」が発生した現象。多くのノッカーズはこの時に能力を持ったが、以降も散発的に新たな能力者が出現している。作品中に共通する学説[7]では、ノッカーズとは幾つもの平行世界(多世界)を同時に認識しそれらの“可能性”の中から自らが望む要素を量子レベルで(即ち一般物理法則を無視できる形で)抽出して具現化できる存在であり、オルタレイション・バーストは何らかの理由で多くの人々が一斉に多世界を認識した現象と考えられている[8]。この現象が起きたのは1999年9月26日[9]で、一部作品には平行世界に存在する2つの地球が衝突する様子[10]や、頭上から逆さまに落下する都市を登場人物が目撃する様子[11]が描かれている。また、各作品単行本の巻頭か巻末には、この現象を含めた作品世界の年表が掲載され、各作品の時系列的関連性を見ることができる。

[編集] 世界観脚注

  1. ^ 『亡装遺体ネクロマン』のダイモン、『クランド』の蔵人、『DARK QUEEN』のアレキサンダーなど。
  2. ^ 『クランド』第6話における訳。
  3. ^ 『童子装甲BEE』では、少なくとも作品の主人公らと近い時代における警察組織ではない。
  4. ^ 『クランド』第6話など。
  5. ^ BOOTS及びブースターの表記については、各作品ともに前者を英字、後者をカタカナ表記としている。
  6. ^ 『亡装遺体ネクロマン』単行本巻末「BOOTSの発足」、『クランド』第6話など。
  7. ^ 『クランド』第3話、『ジエンド』番外編「HXL SCIENCE LECTURE STORY」など。
  8. ^ これら作品が採用する「多世界論」については、シュレーディンガーの猫デイヴィド・ルイスによる様相実在論の項も参照。
  9. ^ 『ジエンド』第1話、『クランド』第3話、『アルクベイン』第0話などや、各作品単行本収録の年表にも記載。
  10. ^ 『ジエンド』プロローグ及び『アルクベイン』第0話など。
  11. ^ 『ジエンド』第1話、『アルクベイン』第0話、『レイズマン・ゼロ』第1話など。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] メディア展開

[編集] ラジオドラマ

銀河ロイドコスモX IN ヒーロークロスライン ヒーロークロスラインにクロスせよ! ※2008年9月7日智一・美樹のラジオビッグバン内にて放送

[編集] ドラマCD

銀河ロイド コスモX IN ヒーロークロスライン ドラマCD

MACZ-0004 発売/販売:ムービック 販売協力:ジェネオン エンタテインメント株式会社 2009年3月25日発売。

[編集] DVD

  • 女ドラゴン☆さやか!スーパーヒーロー大集合!! 2008年11月19日発売。
    • 関智一が座長を務める「劇団ヘロヘロQカムパニー」の舞台のDVD。コスモX、クロスダイバーの他ジエンド、アルクベインが客演。劇団ヘロヘロQカムパニーの通信販売ページで販売されている。[1]

[編集] 公式本

  • 公式ガイドブック ヒーロークロスライン アーカイブ HXL ARCHIVE
    • ドラマCDの発売に合わせて全国のアニメイトゲーマーズアニブロゲーマーズにて独占販売。アニメイトグループの傘下、ムービックより発売。2009年3月25日発売。
    • B5判、オフセット本、全56ページ。初回特典:ヒーローカード。BHQ(HXL応援サークル)発行。
    • この時点でHXLには作品を提供しておらず、イベントの運営などに参加していた漫画原作者あらいりゅうじによるイベントレポートが掲載されており、文中で同氏による『千練勇気』が主人公の作品『ニードルアイ(仮題)』を準備中だとも発表されている。
    • 後述の非公式同人誌と同じく、HXL参加作家の馬場民雄が編集をしている。
    • 通常の流通ではなく同人誌と同じ扱いになっているのでISBNコードが記載されておらず、通常の本より入手が難しい。

[編集] 同人誌

HXL参加作家である馬場民雄が中心となり、他のHXL参加作家が寄稿する形で製作。同人即売会(主にCOMITIA)にサークル『ヒーロークロスライン』として参加し販売している(COMITIAへのサークル『ヒーロークロスライン』としての参加はCOMITIA87をもって一旦終了となるが、その後はHXL参加作者の個人サークルで参加している)。ほとんどの本は馬場民雄の個人サークルである『TAMIC』から発行。またHXL応援ブログ(後述)での通販も行なっている。

  • HXL APPEMDIX ヒーロークロスラインおまけ本
    • COMITIA84で販売。コピー本・A5判。
  • HXL APPEMDIX ヒーロークロスラインおまけ本(増補版)
    • COMITIA85で販売。オフセット本・B5判。
  • オンちゃんの大冒険
    • COMITIA85で販売。オフセット本・B5判。リレー漫画。
  • ノックママ危機一髪
    • COMITIA85で販売。オフセット本・B5判。リレー漫画。
    • 上記3作品はCOMITIA85の約1週間前に開催されたコミックマーケット74で、各HXL参加作家の個人サークルにて先行委託販売されていた。
  • HXL APPENDIX 2 ヒーロークロスラインおまけ本 2
    • COMITIA86で販売。オフセット本・B5判。
  • HXLX ヒーロークロスラインクロス
    • コミックマーケット75で販売。コピー本・A5判。『TAMIC』サイトにて原稿を募集して発行されたHXL(読者による)同人誌
  • AXEL REX DRAWING
    • COMITIA87で販売。オフセット本・B5判。こちらはHXL参加作家であるおおのじゅんじの個人サークル『STUDIO23』からの発行。
  • HXL APPENDIX 3 ヒーロークロスラインおまけ本 3
    • COMITIA87で販売。コピー本・A5判。
  • HXL APPEMDIX 3 ヒーロークロスラインおまけ本 3(増補版)
    • COMITIA88で販売。オフセット本・B5判。

これらの同人誌には「ヒーロークロスライン(HXL)を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!」という願いが込められている。

[編集] 立体物

[編集] フィギュア

(株)グローバル製作でHXL全作品のキャラクターのフィギュア化が予定されている。イベントでの販売や、HXL応援ブログまたはグローバル公式サイトでの通信販売で入手可能。

  • 発売中
    • ギャラさん ※10cmサイズ。未組立未塗装キットもあり。
    • ウサ探 ※10cmサイズ。未組立未塗装キットもあり。
    • ジエンド未組立未塗装キット 村枝賢一デザインベース付き ※1/6サイズ。
  • 製作中
    • ギャラクティカメテオスパイラル ※ギャラさんキットのオプションパーツ。
    • アルクベイン ※10cmサイズ。
    • MEAN ※10cm&20cmサイズ。
    • クランド ※10cmサイズ。
    • アレキサンダー(槍ver.) ※1/1サイズ。
  • 販促用
    • ウサ探キャストキット石verおよびレンガver. ※グローバルより作者である御童カズヒコに贈られた上記ウサ探キャストキットの非売品レアバージョン、完成品。HXL応援ブログおよび御童カズヒコ公式サイトに画像有り。
    • 等身大ギャラさん ※イベントなどで展示している。

[編集] スーツ(着ぐるみ)

販促用であり、ヒーローショー・単行本帯・雑誌スチルなどで使用されている。造形は品田冬樹(Vi・SHOP)。

  • ジエンド
  • アルクベイン
  • ネクロマン

[編集] バイク

ギャングパーツ製作の実物大改造バイク。販促用であり、雑誌スチルに使用されたりレースに出場したりしている。また漫画内に登場するこれらのバイクは、この実物大の物が元になっている。

  • BOOTS専用白バイ
  • ジエンド専用バイク

[編集] その他

  • 発売中
    • BOOTS専用ワッペン
    • HXLタオル
    • HXLシステム手帳
  • 販促用
    • ウサ探1/1ぬいぐるみ 製作:ウサ探担当みーちゃん。ウサ探扉画用、販促などにも使用。

[編集] 音楽

[編集] 映像

[編集] PR

  • 月刊マガジンZ
スチル付き記事。
  • アニメイトTV Web - ニュース -
ドラマCD発売PR 関智一、メッセージ&動画。
2009年5月31日配信第9回放送にて「特別メインゲスト!村枝賢一先生 ヒーロークロスラインを語る!!」と題したHXLに関する裏話などのトークが成された。
  • 宇宙船
実写PVメイキング記事。vol.125に掲載。
ヒーロークロスラインEXPRESS - 連載記事 vol.125、第1回 ジエンドPV監督山谷亨インタビュー掲載。
英雄無限倉庫 OUR ETERNAL TAIL - 村枝賢一イラストコラム連載 vol.125掲載、第0回「ジエンド」。

[編集] メディア展開脚注

  1. ^ 漫画版『コスモX』にも登場する「クロスダイバー」が主役の『闘え!クロスダイバー!!〜改造され果てて…〜』のDVDも販売されている。
  2. ^ 一時的にリンク切れになっていたが2009年6月現在回復している

[編集] 単行本 マガジンZKC HXL ヒーロークロスラインシリーズ

B6判・ソフトカバー、連載時カラーはモノクロ収録。刊行順ではなく3桁の通しナンバー順で記載、発売日は第1刷発行日と同日。

コード タイトル 発行日 ISBN
001 ジエンド 炎人 The last hero comes alive 1 2008年3月21日 ISBN 978-4-06-349340-5
002 火星のココロ Beautiful Little Garden 1 2008年3月21日 ISBN 978-4-06-349342-9
003 ギャラクティックマンション 1 2008年3月21日 ISBN 978-4-06-349343-6
004 亡装遺体ネクロマン 1 2008年3月21日 ISBN 978-4-06-349341-2
005 クランド 1 2008年4月23日 ISBN 978-4-06-349353-5
006 MEAN 遥かなる歌 1 2008年4月23日 ISBN 978-4-06-349351-1
007 家族戦隊ノック5 1 2008年4月23日 ISBN 978-4-06-349352-8
008 ジエンド 炎人 The last hero comes alive 2 2008年4月23日 ISBN 978-4-06-349350-4
009 プリマス A PLOT OF NIGHTMARE 1 2008年6月23日 ISBN 978-4-06-349362-7
010 DARK QUEEN 1 2008年5月23日 ISBN 978-4-06-349361-0
011 火星のココロ Beautiful Little Garden 2 2008年5月23日 ISBN 978-4-06-349359-7
012 家族戦隊ノック5 2 2008年5月23日 ISBN 978-4-06-349360-3
013 亡装遺体ネクロマン 2 2008年8月22日 ISBN 978-4-06-349385-6
014 ウサ探 1 2008年6月23日 ISBN 978-4-06-349367-2
015 レイズマン・ゼロ 1 2008年6月23日 ISBN 978-4-06-349368-9
016 ALCBANE 1 2008年7月23日 ISBN 978-4-06-349372-6
017 童子装甲BEE 1 2008年7月23日 ISBN 978-4-06-349371-9
018 火星のココロ Beautiful Little Garden 3 2008年7月23日 ISBN 978-4-06-349373-3
019 ギャラクティックマンション 2 2008年8月22日 ISBN 978-4-06-349379-5
020 青の橘花 1 2008年9月22日 ISBN 978-4-06-349386-3
021 ジエンド 炎人 The last hero comes alive 3 2008年9月22日 ISBN 978-4-06-349378-8
022 MEAN 遥かなる歌 2 2008年10月10日 ISBN 978-4-06-349389-4
023 ALCBANE 2 2008年10月23日 ISBN 978-4-06-349392-4
024 スタジオ秘密基地劇場 1 2008年11月21日 ISBN 978-4-06-349396-2
025 セイル 1 2008年11月21日 ISBN 978-4-06-349401-3
026 ウサ探 2 2008年11月21日 ISBN 978-4-06-349399-3
027 DARK QUEEN 2 2008年12月22日 ISBN 978-4-06-349395-5
028 ジエンド 炎人 The last hero comes alive 4 2009年2月27日 ISBN 978-4-06-349416-7
029 ギャラクティックマンション 3 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349418-1
030 レイズマン・ゼロ 2 2009年2月27日 ISBN 978-4-06-349421-1
031 ALCBANE 3 2009年2月27日 ISBN 978-4-06-349417-4
032 童子装甲BEE 2 2009年2月27日 ISBN 978-4-06-349406-8
033 青の橘花 2 2009年2月27日 ISBN 978-4-06-349420-4
034 クランド 2 2009年5月29日 ISBN 978-4-06-349434-1
035 MEAN 遥かなる歌 3 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349430-3
036 プリマス A PLOT OF NIGHTMARE 2 2009年6月5日 ISBN 978-4-06-349441-9
037 スタジオ秘密基地劇場 2 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349433-4
038 セイル 2 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349440-2
039 ひろよん 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349439-6
040 アクセル・レックス 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349437-2
041 銀河ロイド コスモX 2009年5月29日 ISBN 978-4-06-349436-5
042 BOOTSの山田さん 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349425-9
043 VOID 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349424-2
044 シンソウガクシャ 2009年3月30日 ISBN 978-4-06-349438-9

参考

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