スチル写真

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Apache still life. c.1907 by Edward S. Curtis.
A still life photo

スチル写真(スチルしゃしん、英語: still picture, still photo(graphy))、もしくは、単にスチルstill)とは、動きのない写真のことである。通常、ある一瞬を1枚の画像に撮影したものであるが、長時間露出連続写真もスチルである。

スチルに対して、動きのある映画はシネ (cine)、シネマ (cinema)、ムービー (movie) とよばれる。

特に機材の話題であれば、スチルとシネと呼ぶことが一般的。例えば、三脚雲台は、スチル用雲台とシネ用雲台がある。パン棒(パンハンドル)の長さや形状も異なるが、もっとも異なる部分は、スチル用雲台なら縦画面・横画面を切り換えられる点(いわゆる3way)。シネ用雲台は縦画面に切り換えられる必要がない(2way)。

スチルとスチール[編集]

英語での発音は [stɪl](スティル)であり、自然な音訳はスティルまたはスチルとなる。

しかしスチールと音訳することもあり、以下の国語辞典はスチールを項目としている。

スチルなし
新明解国語辞典 第6版』(三省堂)、『日本国語大辞典 第2版』(小学館)、『日本語大辞典 第2版』(講談社)、『大辞泉』(小学館)
スチルは空項目でスチールへ参照
広辞苑 第5版』(岩波書店)、『デジタル大辞泉(大辞泉オンライン版)』(小学館)[1]、『大辞林 第2版』(三省堂[2]

また以下の英和辞典still の訳語にスチールを使っている。

訳語にスチールのみ
リーダーズ英和辞典 初版』(研究社)、『プログレッシブ英和中辞典 第4版』(小学館)[3]、『新英和中辞典 第6版』(研究社)[4]

日本映画のスチル写真[編集]

スチル写真スチール写真(スティルしゃしん)は、映画の1シーン、撮影風景などを撮影した写真である。映画の1シーンの撮影は、映画原版からの抜き出しではなく、専属のカメラマンによりおこなわれる。この場合、映画のスタッフクレジットは「スチル」「スチール」と表記され、スタッフの呼称はスチルカメラマンである。

映画製作において、写真が作品の製作に直接関与することはない。宣伝用の静止画写真として、ポスター、雑誌、新聞等のメディアで使用する。また、初期のスチル写真は撮影所で組織化された専属スタッフやカメラマン、もしくは撮影所近辺の写真館の撮影技師らが撮影していた。これらの写真は配給会社を通して映画館出版社に配られ、宣伝材料として用いられた。

防音ケースに入れたカメラを用いるか、望遠レンズを用いることで同時録音の妨げにならないように撮影する技術が求められる。騒音にシビアな場合、リハーサル中に撮影したり、シネフィルムのネガをプリントすることで、本番中の撮影を避けることがある。またスチル写真用に撮影風景を再現して撮影することもある。

映画館にこれらのスチル写真を配るということは減ってきているが、雑誌などでのタイアップなど宣伝材料としての活躍の場は多い。また映画の公開に合わせて写真集などの関連書籍を作ることが多くなってきており、写真家に依頼することも増えてきている。

脚注[編集]

  1. ^ スチル、デジタル大辞泉コトバンク
  2. ^ スチル Excite辞書
  3. ^ still コトバンク
  4. ^ still Excite辞書

関連項目[編集]