神父

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神父(しんぷ、ギリシア語: Πατερ, 英語: Father, ラテン語: Pater, ロシア語: Отец)とは、正教会東方諸教会カトリック教会で、司祭に対して呼びかける際に用いられる呼称・敬称。呼びかけられる者の職名は司祭であり、神父とは呼称であって職名ではない。

聖公会には司祭は居るが、あまり神父とは呼ばれず、「牧師」もしくは「先生」と呼ばれる。

「神父は結婚できない」といった記述が様々な媒体で散見されるが、不十分な説明である。カトリック教会の神父(司祭)は妻帯出来ないが(一部に例外あり)、正教会の神父(司祭)は神品 (正教会の聖職)になる前(司祭の前段階である輔祭になる前)であれば結婚でき、その上で結婚生活・家庭生活を営む事は出来る(下記対照表参照)。従って正教会の司祭は、輔祭になる前に結婚するかしないかを決心しなければならない[1]

目次

[編集] 教派ごとの呼称対照

以下の対照表は教派ごとに異なる教役者の呼称についてのものであるが、そもそも司祭と牧師は位置づけ・理解が異なるものであり、日本語以外の言語でも異なる名称が用いられている。他言語では同じ言葉を使っていても、日本語では教派ごとに別の訳語を用いているようなもの(例:英語の"deacon"につき、正教会は「輔祭」、カトリック教会は「助祭」、聖公会は「執事」の訳語をあてている)とは違い、例えば英語では牧師は"Pastor"であり、司祭は"Priest"であることにも、両者について等しい役割を持つ者とは捉えられていない事が表れている。

呼称と職名の教派別対照表
教派・
組織
正教会
カトリック教会
聖公会 プロテスタント 学校
呼称 神父 先生 先生 先生
職名 司祭 司祭 牧師 教諭

司祭への呼びかけは、英語がFatherであるように諸言語においてしばしば「父」という意味の言葉がそのまま用いられている。神父は本来、漢文において、一般的な敬称として使用される言葉であったが、この場合における神(しん)は「精神」「霊」という意味である。

正教会では「聖神父」(せいしんぷ)が、特定の聖人の称号としても用いられる。

[編集] 結婚(妻帯)可否対照表

結婚(妻帯)可否の正教会カトリック教会対照表
教派・組織 正教会 カトリック教会
在俗司祭
(街の教会でサクラメント執行、信徒の指導にあたる)
妻帯可
(但し結婚は司祭の一つ手前、輔祭叙聖される前にしなければならず、従って司祭になってからの結婚は不可)
妻帯不可
東方典礼カトリック教会の司祭、および聖公会などから改宗した司祭には妻帯が認められる例外がある)
修道司祭
修道院サクラメント執行、修道士・信徒の指導にあたる)
妻帯不可
(但し妻帯司祭が子の成長後に、配偶者との同意を経て夫婦で修道士・修道女になり、それぞれ修道院に入る場合や、配偶者と死別した者が修道司祭になった場合等、結婚歴はある場合がある)
妻帯不可

プロテスタントにおける牧師は、就任する前も就任した後も結婚・妻帯が可。

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[編集] 脚注

  1. ^ 長司祭ジョン・メイエンドルフ著 訳者複数『正教会の結婚観』78頁 - 82頁(「一五 結婚した聖職者」)、1993年、東京正教神学院同窓会発行

[編集] 関連項目

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