バイオハザードシリーズ
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バイオハザードシリーズ(BIOHAZARD series、国外ではRESIDENT EVIL Series)は、カプコンより発売のテレビゲームシリーズ。ジャンルは「サバイバルホラー」。
目次 |
概要
プレイステーション・セガサターン・ドリームキャスト・ニンテンドーゲームキューブ・Wii・Xbox360などのゲームハードで発売、シリーズ化されている人気ゲームで、タイトル数は50にも及び、全世界でシリーズ3450万本以上を売り上げた[1]。この実績は本作と並ぶ同社の代表作である『ストリートファイターシリーズ』『ロックマンシリーズ』『ブレス オブ ファイアシリーズ』『デビルメイクライシリーズ』を上回る。このゲーム上の設定を使って実写映画化もされている。映画のワンシーンのような俯瞰の視点からキャラクターを操作する(いわゆるラジコン操作)ため、初期はユーザーからの戸惑いの声も多かったが、シリーズ作品や同システムのゲームが定着するにつれて、それは薄くなっていった。
本作以前にも「ホラーゲーム」と呼ばれる作品は発売されていたが、本作のヒットにより家庭用ゲーム機のジャンルとして確立され、一般に広く浸透した。
アクションゲームの中でも、肉体損壊及び流血描写の過激さや登場するモンスターたちのグロテスクぶりでは群を抜いており、ソフトには「残酷な描写が含まれている」との注意書きシールが貼られている(同様のシールが初めて貼られたソフトは、PCEの「リンダキューブ」をPS用に移植した「リンダキューブアゲイン」である)。 なお、カプコンは本作のヒットを機に、同一のシステムを使用した『鬼武者』『ディノクライシス』『デビルメイクライ』『カオス レギオン』などの派生ゲームを発売している。 本シリーズの多くのタイトルにおいてクリア特典(一定条件下にてクリアした場合のみ、特殊な武器の使用や特別なグラフィックの閲覧などが可能となる)が複数用意されているため、それらを収集する目的で何周もプレイするユーザーは珍しくなく、後述するナイフクリアのような、いわゆるやり込みを行うプレイヤーも多い。
バイオハザードの誕生
バイオハザードは当初、カプコン第4開発部(当時)の三上真司によって、新人教育の傍ら片手間に作られていた、“画面のパラメーター表示を極力排除した、映画的な恐怖”がテーマのホラーアドベンチャーゲームに過ぎなかった。最初の半年間は三上だけで作っていたが、後に同社発売の作品でバイオハザードの原形とも言われているホラーRPGゲーム『スウィートホーム』のスタッフも合流するなど、徐々にプロジェクトが巨大化。「スウィートホームを新たに造り直す」という方向で本格的に動き出した。ドアを開くシーンなど、一部スウィートホームにて行われた演出を利用している。
開発初期には“背景は3Dデータをリアルタイムでレンダリングする”予定であったが、プレイステーション自体のスペックに限界があったため、“背景を一枚絵にし、カットをつないでいく”という手法に変更。これが「映画的な画面作り」において大いに貢献することとなった。途中、背景デザイナーの集団大脱走事件など紆余曲折の末、1996年3月にプレイステーションで発売。ミリオンセールスを記録し、一躍社会現象となった。
バイオ系
視点固定式のポリゴン描写システムやキャラクターの操作方法、洋館を舞台にしたホラーアドベンチャーという設定は、1992年に発売されたフランス製のパソコンゲーム『アローン・イン・ザ・ダーク』によく似ており、バイオハザードが始祖というわけではない。しかし、本作の大ヒットにより知名度が高くなった事から、以降に出た同様のゲームは「バイオ系」と呼ばれることが多い。
1987年にポニーキャニオンが発売したファミコンディスクシステム用ゲーム『ドクター・カオス 地獄の扉』は、アクションパートとアドベンチャーパートの2つに分けられており、特にアドベンチャーパートのアイテム捜索や敵の出現、それらの特定場所への配置、いきなり敵が出てくる恐怖は、バイオハザードシリーズのそれと酷似している。そのため、こちらをバイオハザードの元祖と主張する人もいる[要出典]。
日本国外
日本国外における『バイオハザード』シリーズは『RESIDENT EVIL(身近に潜む恐怖,邪悪なる居住者』)というタイトルとなっている。これはすでに「BIOHAZARD」という名称が日本国外において標識として商標登録されていたためである。北米にはゲームをレンタルするシステムがあり、また、難易度の高いゲームが好まれるため、下記のような変更が行われている。
- 自動照準(銃を構えると自動的に敵の方を向く)がない(オーストラリア版にはある)。
- インクリボン(セーブ用アイテム)の数が減っている。
- 敵の体力が高くなっている。
- 敵の攻撃力が一部高くなっている。
なお、北米のみ、携帯ゲーム機game.comで『RESIDENT EVIL2』が発売されている。
他にも、北米ではゲームボーイカラー版『RESIDENT EVIL』を開発していたが中止となった。
オーストラリア版の初期設定では主人公やその他のキャラクター、ゾンビ等の血の色が緑である。
全作品リスト
※PS=プレイステーション、PS2=プレイステーション2、PS3=プレイステーション3、PSP=プレイステーションポータブル、SS=セガサターン、DC=ドリームキャスト、N64=NINTENDO64、GC=ニンテンドーゲームキューブ、Wii=Wii、GBC=ゲームボーイカラー、DS=ニンテンドーDS、Xbox 360=Xbox 360、PC=パソコン、i=iアプリ、EZ=EZアプリ、V=Vアプリ(または現在のS!アプリ)、AC=アーケード
本編
本項では日本版のみの発売日を記載する。
- バイオハザード
- 『バイオハザード』(PS)1996年3月22日発売
- 『バイオハザード』(SS)1997年7月25日発売
- 『バイオハザード』(PC)1997年9月14日発売
- 『バイオハザード ディレクターズカット』(PS)1997年9月25日発売
- 『バイオハザード ディレクターズカット デュアルショックver.』(PS)1998年8月6日発売
- 『バイオハザード』(GC)2002年3月22日発売
- 『バイオハザード Deadly Silence』(DS)2006年1月19日発売
- 『バイオハザード ディレクターズカット』(PSP ゲームアーカイブス)2006年11月22日配信
- 『バイオハザードオペレーション』(EZ)2007年5月24日配信
- 『バイオハザード』(Wii)2008年12月25日発売
- バイオハザード2
- バイオハザード3 LAST ESCAPE
- バイオハザード CODE:Veronica
- バイオハザード0
- バイオハザード4
- バイオハザード5
外伝
- ガンサバイバーシリーズ
- 『バイオハザード ガンサバイバー』(PS)2000年1月27日発売
- ガンサバイバー2 バイオハザード CODE:Veronica
- 『ガンサバイバー4 バイオハザード HEROES NEVER DIE』(PS2)2003年2月13日発売
- 注:『ガンサバイバー3』は『ディノクライシス』を題材にしているので、バイオハザードシリーズには含まれない。
- アウトブレイクシリーズ
- クロニクルズシリーズ
- バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ(Wii)2007年11月15日発売
- バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ(Wii)発売日未定
- その他どのエピソードにも属さないもの
尚、このシリーズでの時間軸については以下の通り。
- 0 → 1 → 2 = 3 = アウトブレイク =アウトブレイク FILE2→ ガンサバイバー → CODE:Veronica → ガンサバイバー4 → 4 → 5
- GAIDENはアナザーストーリー扱い。
- アンブレラ・クロニクルズは0、1、3の裏側の話とガンサバイバー4から4へのアンブレラ社崩壊の過程が明らかになっている。
- 携帯アプリの作品についてはバイオハザード (携帯アプリ)も参照
小説
- 有賀博之 - 『BIO HAZARD THE BEGINNING』(カプコン、1997年7月25日)
- SS版バイオハザード初回特典『BIO HAZARD -The True Story Behind BIO HAZARD-』に収録、著者の記載が無くゲーム内での使用を前提に書かれたが未使用となった『トレヴァーの手記』も併録。
- 朝倉究 - 『バイオハザード 北海の妖獣』 ISBN 4087030679 (集英社、1998年1月29日)
- 木村睡蓮 - 『BIOHAZARD to the Liberty』 ISBN 484022093X (メディアワークス、2002年3月25日)
- 愛沢匡 - 『BIOHAZARD ローズ・ブランク』 ISBN 4840220808 (メディアワークス、2002年3月25日)
- ポール・W・S・アンダーソン - 『バイオハザード』 牧野修/訳 ISBN 4043522045) (角川書店、2002年3月27日)
- キース・R. A. デカンディード - 『バイオハザードII アポカリプス』 富永和子/訳 ISBN 4042943012 (角川書店、2004年8月25日)
- キース・R. A. デカンディード - 『バイオハザードIII』富永和子/訳 ISBN 978-4-04294302-0 (角川ホラー文庫、2007年)
- 牧野修 - 『バイオハザードアンブレラ・クロニクルズ (SIDE A)』 ISBN 978-4043522118 (角川ホラー文庫、2007年)
- 牧野修 - 『バイオハザードアンブレラ・クロニクルズ (SIDE B)』 ISBN 978-4043522125 (角川ホラー文庫、2008年)
- S・D・ペリー - 『バイオハザード1 アンブレラの陰謀』 風間賢二/訳 ISBN 4125008620 (C・NOVELS、2004年7月25日)
- S・D・ペリー - 『バイオハザード2 悪夢の洞窟』 風間賢二/訳 ISBN 4125008736 (C・NOVELS、2004年9月25日)
- S・D・ペリー - 『バイオハザード3 死者の街』 風間賢二/訳 ISBN 412500885X (C・NOVELS、2005年1月25日)
- S・D・ペリー - 『バイオハザード4 地下世界』 野下祥子/訳 ISBN 4125008981 (C・NOVELS、2005年5月25日)
- S・D・ペリー - 『バイオハザード5 追跡者ネメシス』 野下祥子/訳 ISBN 4125009171 (C・NOVELS、2005年9月25日)
- S・D・ペリー - 『バイオハザード6 CODE:Veronica』 野下祥子/訳 ISBN 4125009279 (C・NOVELS、2006年1月25日)
ドラマCD
- バイオハザード ドラマアルバム ~マコバヴィレッジの惨劇~
- バイオハザード ドラマアルバム ~運命のラクーンシティー~ Vol.1
- バイオハザード ドラマアルバム ~運命のラクーンシティー~ Vol.2
- バイオハザード ドラマアルバム ~運命のラクーンシティー~ Vol.3
- バイオハザード2 ドラマアルバム ~小さな逃亡者シェリー~
- バイオハザード2 ドラマアルバム ~生きていた女スパイ・エイダ~
実写映画
フルCGアニメーション
その他
登場人物
各作品の登場人物の詳細についてはバイオハザードシリーズの登場人物を参照。
登場クリーチャー
ここではシリーズで登場している おなじみ(2作品(過去の作品をなぞっている『GUNSURVIVOR2』『Umbrella Chronicles』は除く)以上登場している)の敵クリーチャーを紹介していく。
(ここに記載されていないクリーチャーに関しては各作品のページを参照してください)
- ゾンビ (Zombie)
- T-ウイルスに感染した人間のなれの果て。正式名称は活性死者という。
詳細は「ゾンビ (バイオハザードシリーズ)」を参照
- ケルベロス (Cerberus)、ゾンビ犬(Zombie dog)
- ケルベロスはアンブレラが開発したB.O.W.であり、ゾンビ犬は警察犬や軍用犬がT-ウイルスに感染してゾンビ(のよう)になったものである為に別物。シリーズ中に登場する犬種は全てドーベルマン。人間と違い俊敏性、耐久力は失われていない。
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- ケルベロス
- 軍用のドーベルマンにT-ウィルスを投与し、誕生した生物兵器。コードナンバーは「MA-39」。非常に凶暴な性質で、犬の習性が残っているため群れをなして行動することが多い。安価かつ性能的に優れていることから、アンブレラ社でも研究を続けていた。
- ゾンビ犬
- ケルベロスとは違い、偶発的に生まれた個体で、主な感染ルートはT-ウィルスに汚染された食料を摂取したことによる。性質自体はケルベロスと殆ど同じである。ゲーム中に登場するゾンビ犬は、その大半がラクーン市警の警察犬であり訓練を施されていたため、T-ウィルス感染後もそれ以前と同等の“目標を捕捉する能力”を有していた。CODE:Veronicaに登場した個体はロックフォート島で飼育された軍用犬が感染したものである。
- ジャイアントスパイダー (Giant Spider)
- T-ウィルスに感染し、巨大化した蜘蛛。世界中あらゆる地域に存在する(つまり、優れた環境適応能力を有している)蜘蛛は、B.O.W.にふさわしい素体であるとして、アンブレラの研究素材となっていた。(3の攻略本によると)既に完成された形態にあるためか、外見にはほとんど変化がなく、ただその大きさだけが常軌を逸したものとなっている。生態は徘徊性であり、壁や天井を這い回り大きな顎で噛み付く等、積極的な捕食を行なう。毒性を備えているものもおり、口から強酸性の毒液を飛ばしての攻撃も行う。メスは腹部に大量の子グモを宿しており、親グモが息絶えると腹部が破裂し子グモが飛び出す。子グモは数が多く素早いが、踏み潰すだけで死ぬためそれほど脅威ではない。
- シリーズ中においての呼び名は様々で、『1』では「ウェブスピナー/糸を紡ぐ者」。『2』、『3』、『CODE:Veronica』では従来のタランチュラタイプではなくコケ蜘蛛タイプを素体とする為に「大グモ」とされ、英名は「ブラックウィドー」。『OUTBREAKシリーズ』では「ジャイアントスパイダー」となっている。『CODE:Veronica』 には、他の作品より遥かに巨大な個体が出現し、その個体を「大クモ」と呼ぶ(他の作品と変わらないサイズの個体も存在するが、ここでは「中クモ」と呼ばれる)。
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- ウェブスピナー(Web Spinner、糸を紡ぐ者/網の紡ぎ手)
- 『1』に登場する大クモはに「ウェブスピナー(糸を紡ぐ者/網の紡ぎ手)」という固有の名称がある(ただし、ウェブスピナーは進化の過程で網を張る能力が退化している)。この個体は実験により意図的に生み出されたB.O.W.である。攻撃力は低く、壁面や天井を自由に移動する機動力を生かした“ウィルスを拡散させる兵器”として注目、研究されていた。ウェブスピナーの胎内から出現する小クモは「ベビースパイダー」と呼ばれており、母胎の大きさに比べて数が少ない。また、廃棄処分されたウェブスピナーの生き残りが施設から逃げ出した後、突然変異を遂げウェブスピナーの数倍にも巨大化、網を張る能力が復活し、生命力、運動性能共に向上、毒の影響で体がどす黒く変色したことで研究員から「ブラックタイガー(Black Tiger)」と呼ばれるようになった個体が存在する。
- 大クモ/ジャイアントスパイダー
- 大クモ(ジャイアントスパイダー)と呼ばれるものには「元々B.O.W.用及び研究用に開発されていたもの」「生物災害でT-ウィルスに2次感染したもの」の2種類が存在する。B.O.W.や研究用として開発された個体は、非常に高い戦闘能力を有している。南極基地で見られた個体は、猛毒を持つ黒クモとなっている。これはアンブレラ支社に搬送される予定だった中クモの1体が、搬送用カプセルから逃げ、南極の厳しい環境に適応した進化形である。また体毛が無い。2次感染で大クモとなった個体は、自然界の蜘蛛がウィルスに感染したもので、凶暴化した他の生物に劣らないよう、本来持つ環境適応能力により急速に進化、大型化、毒性を強めただけである。
- クロウ (Crow)
- 通称『カラス』。T-ウイルスに感染した死体を食べた事に依り二次感染したカラス。元々雑食であるカラスは、人間の死体以外にも昆虫、動植物なども食していたため、クロウは生物災害発生時の極めて早い段階から出現していた。クロウには、鳴くことにより敵を威嚇する、群れをつくり行動するなどのカラスが本来持つ習性が残っており、外見にも感染前との顕著な違いはない。しかし、それ以外はカラスとは異なっており、銃声などの大きな音にもにも怯まず(カラスは音には敏感である)、人間にも容赦なく襲いかかる程に凶暴性が増している。この事は後のアンブレラの研究に大きな影響を与える事になる。基本的には、縄張りに侵入しない限り襲いかかることはない。森林、市街地、様々な地域に生息している上、飛行能力を有しているため、T-ウィルスの拡散を広範囲にした要因の一つとなっている。
- ハンター (Hunter)
- 人間にT-ウイルスを投与して遺伝子を変化させ、そこに他の生物の遺伝子(主に爬虫類)を組み合わせて生み出されたB.O.W.。最も成功したB.O.W.であり数種類の亜種も存在するが、共通項としては簡単な命令(“出会った人間は全て殺害しろ”等)を理解し仲間内での連携が可能な知能を持つ事、強靱な肉体、非常に攻撃的である事が挙げられる。その行動概念はまさしくハンター(狩人)の名に相応しい。巨大な爪を使った即死効果を持つ「首狩り」を必殺技に持ち(一部を除く)、多くのプレイヤーの脅威となった。
詳細は「ハンター (バイオハザードシリーズ)」を参照
- リッカー (Licker)
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- 登場作品:『2』、『GUNSURVIVOR1』、『GUNSURVIVOR2』、『OUTBREAKシリーズ』、『Umbrella Chronicles』、『5』、映画『バイオハザード』、映画『バイオハザードII』
- ゾンビ化した人間が更にT-ウイルスに汚染されて突然変異を起こした結果、誕生した怪物。通常のゾンビは激しい新陳代謝を賄うだけの食糧を摂取できず、エネルギーが枯渇して完全な死を迎えるが、一部のゾンビはエネルギーを摂取し続け、T-ウイルスによる肉体の再構成を可能とする。視覚能力は失ったものの、それを補うように聴覚が異常に発達している。獲物を見つけると、長い舌を槍のように硬く伸ばして相手の急所を貫き仕留める。変異の過程で脳が肥大し、外部にむき出されている。剥離した皮膚からは、新たに形成された筋肉組織が露出している。ゾンビでは考えられないほどの運動能力を有し、跳躍力も異常に発達している。骨格の変形に伴い4足歩行へと変化したが、これにより天井を逆さまに移動する能力を獲得した。『1』におけるハンターのような存在で、『2』において最高の攻撃力を誇るG第4形態の「かみくだき」に次ぐ威力を持つ「飛びツメ攻撃」を繰り出す。ハンターとは違いゲーム序盤から登場するため、初心者にとっては強敵である。ちなみに、「リッカー」という名前は「なめる者」という意味で、ゲームにおいては“このモンスターと初めて交戦したラクーン市警署員によってつけられたニックネーム”と設定されている[2]。体色が黒緑に変化し、爪が大型化した「リッカー改」という亜種も確認され、こちらはゾンビ改からの変異体となっている。『GUNSURVIVOR2』ではカメレオンのように体色を変化させる個体が登場し、『OUTBREAKシリーズ』ではゾンビからリッカーに進化したばかりで服を身に付けている個体や、更なる進化形としてサスペンデット(吊す者)と呼称されるタイプが登場する。初出の『2』では脳が露出していたが、『OUTBREAK』ではスキンヘッドになっている。
- タイラントシリーズ (Tyrant)
- ゾンビと同じく、アンブレラによる狂気の研究を象徴するクリーチャー。人間の成人男性をベースにウィルスを投与し、様々な肉体強化を施して製造された究極のB.O.W.。圧倒的な戦闘能力と生命力に加え、任務を遂行する兵士としての行動が可能な知能をも有する。シリーズの殆どにタイラント(またはそれに準ずる亜種)が登場するが、本編内での登場回数は作品によってかなりのばらつきがある。どの個体にも共通して言える事は、生命の危機に瀕すると暴走する事、その結果、体そのものをも変化させうるという事である。大抵は特殊な手段を用いぬ限りは止めを刺せない。タイラントシリーズの心臓は右胸にある場合が多い。
詳細は「タイラント (バイオハザードシリーズ)」を参照
- プラーガ( Plaga)
- 邪教団が研究して生み出した寄生虫。後にトライセルが改良を施し、実用性、繁殖性に長けた物になる。「4」では邪教団の民全員がこれに寄生され、「ガナード」と言う知能を持ったゾンビの様な者になった。「5」ではアフリカの市民を「マジニ」とさせた。又、一部のプラーガはGウイルスの様に一度倒すと変化がおこすタイプもいる。あくまで「寄生生物」であり、「ウイルス」では無い。
詳細は「プラーガ」を参照
シリーズ頻出の武器・アイテム
ここでは2作品以上登場しているものについて紹介している。特に記述の無いものは全作品に登場している。
武器
- ナイフ (Knife)
- キャラクターが初期(一部を除く)から持っている武器。サバイバルナイフ、コンバットナイフ、ナイフ、といったように呼称や形状はシリーズを通して様々で、威力もシリーズ毎に違う事が多い。ナイフとは別に包丁といった物が登場する事も。又、同作品中でもキャラクターによって太刀筋が違っている。共通して接近戦を強いられる為、銃器と比較してダメージを受けやすい。その為、後述するナイフクリアなどのやりこみが行われたり、弾薬が尽きた際の攻撃手段としてのイメージが強い。しかし、作品によっては相手と状況を考えて使用すれば非常に強力な攻撃を行う事が可能。特に『CODE:Veronica』に於いては、一振りで複数回の攻撃判定が発生し、ダウン中の相手を切り刻む事で大ダメージが見込める。また、『4』では標準装備化による銃器との併用・弱点を狙うことができるなどの要素から、使い勝手が格段に向上している。
- ハンドガン (Hand Gun)
- ナイフと同様にキャラクターが初期から持っている銃器。主に 9mmx19mmパラベラム弾を使用する。初期装備の為か攻撃力は弱めに設定されるが、弾薬は序盤から終盤に渡って入手が可能で、シリーズ中でも数多くの強化パーツが登場する等、自身の立ち回り次第では終盤のクリーチャー(一部除く)とも十二分に渡り合う事が出来る。なお、シリーズでハンドガンに区分されるのは全て自動式拳銃であり、それ以外のハンドガン(回転式拳銃や後述のマグナムなど)は便宜上別々の武器とされている。
- ショットガン (Shot Gun)
- 実包内に込められた小径の鉛弾丸複数を一度に発射する、大口径銃の総称。ゲーム中での使用弾薬は一部の例外を除いて12番弾。放射線状に攻撃判定がある為、複数のクリーチャーに囲まれた状況でも活路を開く事が出来る。単体相手でも接近状態ではノックバック付の強力なダメージを見込め、ゾンビの頭を狙えば頭部を吹き飛ばして一撃死させられる。欠点は距離による威力の減退が大きいことである。また、『4』を除き、弾薬ケースには8発入りと書いてあるにも関わらず、実際には6、7発しか入っていない(難易度により12発)。ポンプアクションのタイプはシリーズでも1、2を争う登場数を誇る人気の武器であるが、実銃ではオートマチックの銃がゲーム中ではポンプアクションとなっていることも多い(故障しているという設定の可能性もあるが)。
- マグナム (Magnum)
- 火薬の量を数倍に増量し、破壊力を強化した強装大型弾薬を使用する銃器の通称。シリーズではハンドガンタイプのみが登場し、.357、.44、.50など口径にもいくつかのヴァリエーションがある。発射後の隙も大きく、装弾数、入手できる弾薬ともに少ないが、その分の威力は絶大な為、強敵相手に有効な攻撃手段となる。なお、現実的な殺傷能力はショットガンやグレネードランチャー、相手が生物という場合を考慮すればナイフのような刃物の方が上であるが、バイオの世界では「単体武器」という制限からか、このマグナムが飛び抜けて高い威力を誇っている。
- グレネードランチャー (Grenade Launcher)
- 登場作品:『4』以外の全作品
- ハンドグレネード(手榴弾)、榴弾等を遠距離へ投擲・発射させる携行銃器。銃口部へ装着し空砲の空気圧で発射させる物、専用の弾薬(主に40mm榴弾)を撃鉄によって施条された銃砲身から撃ち出す物が存在する。後者は一発ごとに装填するタイプと、回転式弾倉で弾薬を携行、連続発射可能とするタイプが存在し、ゲームでもシリーズにより両タイプ共登場する。尚、実際の榴弾の爆発力・威力は凄まじく、ゲーム中の様に四方を囲まれた狭い室内で使用する事は実質不可能である。主に女性キャラが使用する機会が多い。ゲーム中の弾薬の種類には、グレネード弾(シリーズによっては榴弾もしくは炸裂弾)・硫酸弾・火炎弾(シリーズによっては焼夷弾)・冷凍弾・ガス弾(対B.O.W.ガス弾)があり、実在するものはグレネード弾と火炎弾、ガス噴出式の物は煙幕弾が暴動鎮圧用等の用途に使用されるが、その他の対B.O.W.ガス弾等はゲーム独自の設定である。弾薬毎に有効な敵が異なるため、敵に合わせて使用する弾薬を交換することが求められる。「3」ではガンパウダーで量産が出来る為か、炸裂弾以外の弾薬の入手量は少なめに設定されている。
- マインスロアー
- 登場作品:『3』・『4』
- アンブレラ社の兵器開発部門が開発した特殊な武器。弾を発射すると敵や障害物に突き刺さり、その数秒後に爆発する。爆発の際、近くにいると巻き込まれて自分もダメージを受ける。『3』に登場する物は、アンブレラ社がU.B.C.S.に支給したもの。その為に入手できる弾薬は、極めて少ない。『4』に登場する物はアンブレラ崩壊後に作られた模造品だが、性能は殆ど変わらない。着弾と爆発で2回ダメージを与えられるので、攻撃力は意外と高く、爆発による足止めも可能。弾薬を無限にするアイテムと組み合わせる(『4』では限定仕様にする)と誘導弾になる(『3』は貫通能力も付く)。
- ボウガン (Bow Gun)
- 登場作品:『2』・『CODE:Veronica』・『4』(GC版以外)
- 弓を銃器の要領で発射可能な武器であり、弦の張力で矢を放つという原理は弓と同じである。歴史的にもボウガンは古く、古代中国に於いても「弩(いしゆみ)」として使用されていた。尚、弦を引くのには通常の弓以上に力が必要で、時間も掛かる事から、ゲーム中の描写の様な連射は実質不可能。主に女性キャラが使用する機会が多い。『CODE:Veronica』と『4』では、マグナムに勝るとも劣らない威力の「火薬付きボウガン」を使用できる。
- ロングボウ (Longbow)
- 登場作品:『4』・『5』
- 『4』ではミニゲーム、「マーシナリーズ」にてクラウザーのみが使用可能。『5』では隠し武器且つ弾数無限の武器として登場し、シェバのみが装備可能。いずれも弾道が放物線を描きさらに『5』ではレーザーサイトが装備されていないため扱いが難しいが、威力は高く雑魚モンスターなら一撃で倒せる。
- ロケットランチャー (Rocket Launcher)
- バイオの代名詞ともいえる究極兵器。ほとんどのクリーチャーを一撃で葬り去るほどの威力を持つが、構えるまでの時間や着弾までのラグが大きく取り回しには優れない。主にラスボスに止めを刺す手段としての登場が多い。『1』に登場したようなランチャータイプと、『2』に登場したようなバズーカタイプの2種類がある。尚、全作品にクリア後の特典として幾ら撃っても弾が減らない「無限ロケットランチャー」が登場する。基本的に水平方向にしか構えられないため、背の低い敵や空を飛ぶ敵などには直接命中させるのが困難あるいは不可能な場合がある。
- 『4』では性能や入手要件などの仕様が大幅に異なり、特殊弾頭を使用する新しいタイプも登場している。詳細はバイオハザード4の項を参照のこと。
- ガトリング (Gatling)
- 登場作品:『2』・『3』・『4』・『5』
- 一部の作品にて隠し武器且つ弾数無限の武器として登場する(『4』では、敵キャラのみ)。後述のサブマシンガンと多少似ており、威力では上回るが発射までの隙が大きく、取り回しの良さでは劣る。『5』ではクリスのみが装備することができ、命中精度は最も低い。また、所持しているだけで弾薬箱を背負う状態となり、移動は遅くなるが背後からの射撃を弾くようになる。
- サブマシンガン (Sub Machine Gun)
- 登場作品:『2』・『CODE:Veronica』・『OUTBREAKシリーズ』・『0』・『4』・『5』
- 世界各国の軍事組織、特殊部隊や武装集団が使用する、拳銃弾を連続発射可能な携行銃器。ハンドガン用の拳銃弾を共用出来る物、専用拳銃弾を使用する物がある。携行が容易で取り回しに優れ、拳銃の要領で対象へ連続して弾丸を撃ち込む事が可能である為、対象を早くに無力化する事が可能。ただし、ゲーム中での威力は連射という部分を考慮してか、ハンドガンの1/2程度に抑えられている。シリーズで登場した物には、『0』『OUTBREAKシリーズ』でH&K MP5系、『2』と『CODE:Veronica』でMAC-M11、『4』ではステアーTMPがある。隠し武器として、弾数が無限になっているサブマシンガンを入手出来る作品もある。ガトリングガンに比べ、攻撃力では劣るが発射までのタイムラグが少なく、足下や上方向でも狙え、弾幕を張れるなどの取り回しの良さに優れる。
- アサルトライフル (Assult Rifle)
- 登場作品:『3』・『CODE:Veronica』・『OUTBREAKシリーズ』・『5』
- 世界各国の正規軍からテロリスト等の武装集団といった、現代のあらゆる軍事組織、武装組織が使用する、強力な貫通力、連射力を誇る主力歩兵小火器。『3』と『OUTBREAKシリーズ』では5.56mmx45mmのNATOライフル弾を使用するM4A1、『CODE:Veronica』では7.62×39mm弾を使用するAK-47が登場。サブマシンガンと酷似する部分も多いが、その歴史や使用目的は大きく異なる。ゲーム中では3点バーストモードへの切り替え(『3』でのみ)・連射速度・一発辺りの威力などがサブマシンガンとの相違点である。現実とは異なり弾丸が貫通することは無く、一発辺りの威力もハンドガンより低い。
- スナイパーライフル
- 登場作品:『CODE:Veronica』・『OUTBREAK FILE2』・『4』・『5』
- 銃器に光学照準器を搭載することにより、遠距離の対象の射撃を可能とした物の事。一般的にはボルトアクション等の小銃が狙撃銃の定型として有名であり、その精度の良さ、取り扱いの面から軍や警察の各種特殊部隊から、一般の狩猟用としても広汎に用いられている。しかし、突撃銃を狙撃銃とすることもあり、銃器メーカーでは通常ラインで生産されたアサルトライフルの内、精度の特に高い物を選別、狙撃銃用ラインで更に改良して販売している場合もある。ゲーム内では、威力もハンドガンやショットガン等と比較して高い傾向にあり、貫通力も高い。シリーズでは『CODE:Veronica』に初登場、特定のボス戦でのみ使用できた。『OUTBREAK FILE2』では「突破」でNPCがPSG-1を使用していた。『4』ではシステム上狙いを付けることは他の武器でも可能だが、ライフルの場合は弱点を狙撃した際に特にダメージが高くなる敵が存在する他、ガナードの頭部を狙撃すると一部の例外を除いて一撃で倒せる。
投擲武器
- 手榴弾
- 登場作品:『4』『クロニクルズ』『5』
- 敵に向かって投げて使用する手投げ爆弾。そこそこの威力があり複数の敵を巻き込めるが、投げてから爆発するまでにタイムラグが生じる。『5』では狙いを付けるのが難しく、アイテム欄の消費も激しいので扱いずらくなっている。
アイテム
- グリーン(緑)ハーブ (Green Herb)
- シリーズを通して登場するキャラクターの体力を回復する為のアイテム。最もポピュラーなハーブであり、登場数も多い。組み合わせる事により回復量を増やす事もできる。ハーブ全般に関する特徴として、Tウィルスの進行をわずかに抑制する作用がある。尚、使用描写がゲーム中にはない為、その使用方法には諸説ある(粉末にする事から飲んで使用する、傷口に当てて軟膏のように使用する、吸引して使用するなど)。『5』ではシリーズで初めて使用場面が描かれ、救急スプレー同様患部に噴射して使用する。
- レッド(赤)ハーブ (Red Herb)
- 他ハーブの効能を大幅に向上させることができるが、単独での使用は基本的に不可能な補助アイテム。そのため、作品を通して登場する数はあまり多くない。基本的な使用法はグリーンハーブとの組み合わせによる全回復アイテムの精製であろう。また回復量が上限に達した回復系ハーブとの組み合わせは不可。『OUTBREAKシリーズ』でのみ、ウィルスゲージ進行の妨害のため単独使用が可能。また、特定のキャラクターのみ、調合して「止血剤」に出来る。ラクーンシティではこれを使った料理などのレシピも存在し、住民にとってはかなり身近な物のようである。
- ブルー(青)ハーブ (Blue Herb)
- 解毒作用のある回復アイテム(ただし一部のものを除く)。ブルーハーブ未調合のハーブであれば調合可能。なお、作品によっては鉢植えのもの(プランター)が登場し、持ち運びは不可能だがいくら使っても無くならない。
- イエロー(黄)ハーブ (Yellow Herb)
- 『4』でブルーハーブが廃止された代わりに登場したライフの限界値を増やすアイテム。グリーンハーブ、グリーンハーブ+レッドハーブと組み合わせる事で使用可能となり単独もしくはレッドハーブのみと組み合わせた状態では使用できない。
- 調合ハーブ (Mixed Herb)
- 上記のハーブのいずれかを二つ以上調合することで製作することができる。シリーズ通して調合できる最大数は基本的に3つまでとなっており、より多く調合を繰り返したほうが高い効果を期待できる。なお、調合前は草のような概観だが、調合後のグラフィックは粉薬のようなイメージに切り替わることから磨り潰す等して加工していると思われる。
- グリーンハーブ+グリーンハーブ(+グリーンハーブ)…高い回復効果を得られる。三つ調合すると最大値まで回復するアイテムになる。
- グリーンハーブ+レッドハーブ…体力を最大値まで回復できる。グリーンハーブ三個の調合よりも無駄が少ない。
- グリーンハーブ+ブルーハーブ…グリーンハーブ1個分の回復力に解毒作用がある。アイテム欄の節約に使われる調合。
- グリーンハーブ+レッドハーブ+ブルーハーブ…体力最大回復と解毒作用があるゲーム中最高能力のハーブ。
- グリーンハーブ+イエローハーブ…グリーンハーブ1個分の回復力と最大体力の上昇をする。現在では4のみ登場。
- グリーンハーブ+レッドハーブ+イエローハーブ…最大の回復能力と体力値の上昇。現在では4のみ登場。
- 救急用(緊急用)スプレー (First-aid spray)
- キャラクターの体力全回復が可能な回復アイテム。グリーンハーブ×3、グリーンハーブ+レッドハーブと同等の効果がある。作品によっては救急スプレーを同時に3つ所持できる「救急ボックス」がある。解毒作用は無い。『アウトブレイク』では装備して武器のように使用することで、クリーチャーを怯ませたり、仲間を回復するなどの新たな使い方がある。
- インクリボン (Ink ribbon)
- タイプライターでゲーム内容のセーブをするために必要なアイテム。作品や難易度によって使用回数は異なる(無限のものや1回きりものもある)。
関連ゲーム用語
以下の事項は、主に『biohazard archives』(株式会社カプコン、ISBN 4906582311)を参考とする。
- アンブレラ
- 薬品開発部門を持つ国際的ガリバー企業。社名『Umbrella』の由来は、「傘で人類を庇護する」所から来ている。社訓は「人々の健康を庇護する」。表向きを薬品製造企業と装う事で、裏での生物兵器開発を容易とした事に依り、これを大きな資金源として表裏の両マーケットを拡大して企業活動を続け、国際企業へと伸上った。社は政界にも太いパイプを持ち、法規等の操作、他社や財政界への二重スパイ活動も行う。又、独自に特殊戦闘部隊を組織(U.B.C.S.を参照のこと)しており、有事の際には即座に対応出来る様配慮されている模様。
-
- 表の顔
- 先述のように、アンブレラは表では製薬会社と偽って生物兵器開発を行っている。一般的に製薬会社という表の顔の方が認知度が高い。業界シェアはNo.1のようで、それをうたい文句としている。求人は、信仰、性別、人種なども一切問わず、業務管理、生産管理、配達員などを広く募集している。人気商品はアンブレラの主力商品でもあるADRAVIL(傷に使用する軟膏)、女性に人気のAQUA CURE(詳細は不明)、Safspin(瓶入りの錠剤で、病気を治すための薬品)。薬品以外にも医療機器なども開発、販売している。
- 兵器開発部門[3]
- 社内には、U.B.C.S.やU.S.S.などの準軍事組織で使用するための、対B.O.W.兵器開発を専門とする部門が存在する。主な仕事は、既在の銃器、兵器のカスタムであるが、オリジナルの対B.O.W.兵器の研究や開発も行っていた。同部門が開発した兵器は、2で登場した化学燃料火炎放射器、3のマインスロアーなどがある。それ以外では、U.B.C.S.の使用する武装では対処することの難しいB.O.W.対策に、S&W M29を改良した専用マグナムリボルバー等がある。同リボルバーの開発の発端は、暴走したタイラントを食い止めるため出動したがU.B.C.S.1個小隊(30名)が全滅した事件である。彼らの使う銃器は、軍用とは言え「対人用」であり、B.O.W.を倒すのは困難だった。そのため、U.B.C.S.や一般研究員がB.O.W.に対処できる兵器の開発を行うこととした。9mmパラベラム弾や5.56mm NATO弾のような貫通性に優れるのではなく、ストッピングパワーに優れる大型獣ハンティング用のマグナム弾を使用する銃を、ベースとすることとし研究を開始した。スラッグ弾を装填したショットガンや対物ライフルでは、マグナムを遥かに凌ぐストッピングパワーを得られるが、銃身長が長く取り回しに不便で、一般研究員などの戦闘の素人では扱いにくいため選ばれなかった。また、オートマチック拳銃よりも操作性や信頼性の優れるリボルバー拳銃がベースに選ばれた。その後、B.O.W.との戦闘経験のあるU.B.C.S.隊員の意見も取り入れ、「アンブレラ マグナムリボルバー」を完成させた。同銃は、0で使用できる。
- 歴史
- 創設者は世界的大富豪のオズウェル・E・スペンサー卿、名門貴族のエドワード・アシュフォード、生物化学者のジェームズ・マーカスの3人。1966年12月に創設者の3人は新型RNAウィルス「始祖ウィルス」を発見。スペンサーはこのウィルスを利用しB.O.W.を開発、軍事市場を独占することを狙い、友人のマーカスに起業の話を持ちかける。その後、1968年に製薬会社と偽り、3人で同社を立ち上げた。会社を創設した同年に、エドワードが死去してしまう。スペンサーは会社の運営に力を入れ、幹部を養成するために、アンブレラ幹部養成所の所長にはマーカスを任命する。マーカスは始祖ウィルスの研究に力を入れていたが、スペンサーの社内での発言力が増しているのに不満を持っていた。マーカスは長年の研究により、1978年にt-ウィルスの開発に成功する。彼はこの成果で、社内で優位な立場に立てることを確信していたが、スペンサーはラクーンフォレストに新設したアークレイ研究所にt-ウィルスの研究を受け継がせた。スペンサーは私欲のために友人であるマーカスを利用しつくし、スペンサーは彼の腹心のはずであったウェスカーに1988年、彼を暗殺させた。これと同時にアンブレラ幹部養成所は閉鎖される。アークレイ研究所では、t-ウィルスの研究が順調に進み、B.O.W.の開発を続けていた。その後、10年間でアンブレラ社は大きく成長していき、1998年には北米、欧州、南極の3地域を、アンブレラの主な拠点とした。スペンサーは10年前に閉鎖した幹部養成所を有効利用できないかと思い、2度調査隊を送り込んだ(バイオハザード0)。
- アンブレラは人体実験などもいとわず研究を続け、アメリカ政府もそれを把握していたが、アンブレラの最大の顧客はアメリカ政府であるため、アメリカも表立って批判することはできず、非合法な研究などを容認せざるを得なかった。また、アンブレラはその膨大な資産を利用し政治家と癒着もしていた。アンブレラはラクーンシティでバイオハザードを発生させ、大規模な実験を行った。アンブレラはアメリカ政府に市民を隔離するように働きかけ、アメリカはアンブレラと政府の関係を隠蔽するため、ラクーンシティを爆撃した。
- 『4』ではこの企業の倒産後の物語が展開され、ゲーム冒頭においてラクーン市における事件により、生物兵器開発が世間に露呈。手に負えなくなったアメリカ政府に依って操業停止命令を受けた様が簡潔に説明され、この事に依って企業的信用を失して株価が暴落、事実上の廃業へと追い込まれた、と解説が入れられた。アンブレラ倒産後のスペンサーの消息は不明。
- 因みに、アルバート・ウェスカーは「プラーガ」を利用してアンブレラを復活させようと目論んでいる模様であるが、揮下のエイダ・ウォンがプラーガを確保した後の動向は不明である。
- B.O.W.
- Bio Organic Weaponの略。アンブレラがT-ウイルスを使って作り出した生物兵器。ハンターやタイラントがこれにあたる。また、ゾンビやカラスなどは、アンブレラが意図的に開発したものではないのでB.O.W.には含まれない。
- ラクーンシティ
- 物語の中心となるアメリカ中西部の小さな街。詳しくはリンク先を参照。
- R.P.D.
- Raccoon Police Departmentの略。ラクーン市警。ラクーンシティの警察機関で、街の規模に合わせ、十分な数の警官を確保、常備勤務させている。バイオハザードでは、宿直の警官から非番の警官まで総動員し、対応に追われていたが、署内に残っていた警官の殆どは、署長ブライアン・アイアンズの策略で脱出が出来ず、無意味な死を遂げることとなる。ラクーン市警もまたラクーンシティの消滅で完全に消えてしまった。
- S.T.A.R.S.
- Special Tactics And Rescue Service(特殊戦術および救助部隊)の略。ラクーン市警特殊班(SWATチームは別に存在)。S.T.A.R.S.は都市型テロ、組織犯罪、その他の緊急事態に対処するため、「明るいラクーン21計画」の一環で1996年に創設された特殊部隊。また、S.T.A.R.S.は官民混成の部署となっており、隊員へは警察官のみならずパイロット、軍人、医療や銃器などの特定分野への専門家といった民間人からもスカウトされている。S.T.A.R.S.内には、5人で1チームとする5マンセルで2チームが編制されており、アルファチームとブラヴォーチームが存在していた。活動資金はアンブレラやその他の民間企業の懐から出ており、他の部署と比べると、資金が豊富で優れた設備を多数保有していた。ラクーン市警察の管轄下であるが、独立して活動が可能。「洋館事件」で多数の隊員が殉職すると共に、事件後のアイアンズ署長に依る妨害工作等で、組織としてはかなりの弱体化を図られていった。その後のラクーン市消滅の為に組織としては存在こそしないが、元アルファチーム隊員クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタイン、バリー・バートン、元隊長のアルバート・ウェスカー、元ブラヴォーチーム隊員レベッカ・チェンバース、それぞれ5人が生存しており、それぞれの活動を行っている。
- U.B.C.S.
- Umbrella Bio Hazard Countermeasure Service(アンブレラ バイオハザード対策部隊)の略。アンブレラ社が自社の開発するウイルスやクリーチャー等に依る災害・事件・事故や、アンブレラに対する企業テロに対応させる名目で組織され、問題が発生した場合、汚染地域に真っ先に派遣される。部隊編制の大半を傭兵で占めた非正規部隊。設立に至った経緯は、開発途中のB.O.W.が、フィールドテストの最中に暴走、研究員に多数の死傷者がでたり、施設や実験機材が破壊される事件が多々発生したため、制御不能へと陥ったB.O.W.を鎮圧するために同部隊の設立が計画された。尚、証拠類の隠蔽、生存関係者や目撃者等の確保等なども任務としており、B.O.W.の暴走による被害もU.B.C.S.の活躍で減少していたが、ラクーンシティに派遣された部隊は、B.O.W.等との戦闘データを得るためのモルモット部隊としての意味合いが強い。任務の内容から、危険性が非常に高く、そのため隊員の大半は、服役中の戦争犯罪人や重大な犯罪を犯して無期懲役か死刑判決を受けた元軍人、亡命軍人、元ゲリラ兵といった人物で構成されており、ならず者も多く、贖罪不問を条件に傭兵として組織している。冷戦時代に東側の軍隊で軍務を経験した隊員も多い。彼等の経歴上、元来個人的戦闘能力に優れており、兵員輸送ヘリからのリペリングといった高度な技術を容易く行うのはその為と思われるが、ラクーン市へと投入された部隊は壊滅の憂き目を見る事となった。ハンクの属するU.S.S.部隊(正規部隊)とはライバル関係。
- ラクーンシティでの作戦は、1個小隊を30名で組織、計4個小隊120名が参加した。主な武装はM4A1、SIGPro SP2009、H&K PSG-1等であるが、Biohazard 4D-Executerでは、M4A1にM203に装着しており、1人の隊員はベネリM3を使用していた。移動手段としては、ヘリのAS332 シュペルピューマを使用し、4D-Executerでは軍用車両ハンヴィー(ブローニングM2重機関銃搭載)も使用していた。
- U.S.S.
- Umbrella Security Serviceの略。アンブレラ社の保安警察(アメリカでは手続きを取る事で企業も警察機関を持てる)。主に社幹部の警護等を行なう外、公には出来ないような特殊任務へも従事する。所謂「ラクーン市壊滅事件」に際しては、概して二種の作戦に対し最大四十~五十名規模の大部隊が投入されているが、この際に生存した事が確認されるのは二名のみであり、その外の隊員の生存は確認されていない。即ち、ラクーン地下研究施設に於いてのGウイルス奪取作戦時、Gウイルスを自らに投与しG生物へと変身したアンブレラ研究員・バーキンに依ってアルファチーム隊員・ハンク以外の隊員全員が殺害され全投入部隊が壊滅、一方のラクーン市内研究施設よりのB.O.W.輸送任務に際しては、第2分隊隊長・ロドリゲスを除いて部隊は離散乃至壊滅している。また、0で黄道特急破壊作戦に派遣されたのはデルタチームである。特殊任務に当たっての一般的装備類は、英軍特殊部隊SASの室内突入装備に準じた物が採用されている。
- H.C.F.
- 詳細は不明だがアンブレラと敵対関係にある組織に属する戦闘部隊であると考えられる。規模は不明だがアンブレラと同程度の技術を有し、非公式に特殊部隊を組織していると思われる他、B.O.W.の運用も行っている。この部隊にはエイダや、ウェスカーなどが所属する。また、『4』ではアンブレラが倒産しているため、企業的躍進を遂げたのではないかと考えられる。
T-ウィルスについて
T-ウィルスとはシリーズに出てくる架空のウイルスのことである。「T」はTyrant(暴君)の頭文字。
オズウェル・E・スペンサー卿らが発見した「始祖ウイルス」に他のウイルス遺伝子を組み込み様々な改良を加えたもの。色は緑(映画版では青)。このT-ウイルスを使用して多数の生体生物兵器(B.O.W.)が開発された。感染力が強く不安定なため、少量のウイルスが漏れただけで大規模なバイオハザードが引き起こされる危険がある。しかしT-ウイルスは空気中で活動できる時間は短く、空気中のウイルスが死滅した後は、感染者との接触により二次的に感染する。 人間が感染すると体中の痒みを訴えだし、数日後には知能の低下と食欲の増大、そして体の各所に腐敗がみられ、最終的にはゾンビになる(正確には大脳新皮質の壊死・代謝の促進などでゾンビのようになる)。しかし、感染してからゾンビ化するまでの時間は個人差があり、感染して数時間でゾンビ化するものもいれば、数週間たってゾンビ化するものもいる。
感染した時の対処法としてはすぐにワクチンやデイライトを打つしかない。しかも感染初期に打たないと効き目はなく、ゾンビ化してしまうと打つ手は無い。10人に1人の割合でT-ウイルスに完璧な抗体(主にクリス・ジルなどの主人公達がゾンビ化しないのは、この抗体がある為)をもった人間がいる。完全にゾンビ化してしまった者への対処は、頭部を破壊するか首を切り落とす、銃器などで肉体にある程度のダメージを負わせる、脊髄組織を破壊するなどされると行動不能(死ぬ)になる。
G-ウイルスについて
G-ウイルスもT-ウイルスと同じく、『2』から登場する架空のウイルスである。「G」の由来はキリスト教の七つの大罪を七番目のアルファベット(G)に置き換えたもの、もしくは「God」(神)の頭文字をとったものとされる。
G-ウイルスとは、ウィリアム・バーキン博士がT-ウイルス被験者(リサ・トレヴァー)の体内から発見したT-ウイルス抗体である。色は紫。このウイルスを投与された生物は、G-生物と総称される生物になる。G-生物化すると、T-ウイルス感染者同様に知能も自我も無くなり、“胚”の植え付けによる繁殖という本能にしたがって行動する。G-生物は生命が続く限り常にその肉体が進化し続け、生命危機に即応した超回復によっても肉体の進化は引き起こされる。死者をも蘇らせる効力を持つとされるが、『2』の劇中にてバーキン博士は瀕死であったので死んでいたわけではなかった。
胚を植えつける相手は、自分と遺伝情報が似通った者でなければ、不完全体であるG幼生ができるだけで、まともな繁殖はできない。胚を植え付けられた相手の遺伝子情報が植え付けた側と似通っていた場合、植えつけられた胚は宿主の体と融合し、完全なG-生物化することになる。G-生物となった人間は、最初は人間の姿を保っているが、右肩に巨大な目玉が生成される。進行すると頭部が別のものに置き換わり、脇腹の部分から新しい腕が生えるなど、人間の姿はほとんど失われる。例えば、ウィリアム・バーキンは、最終的に触手を持つ巨大な肉塊の生物になってしまった。胚を植えつけられた者の対処法は、対G用ワクチン「DEVIL」を打ち込むしかないが、それも胚が初期段階にある時のみに限られる。打ち込まない場合、胚がその人の体に合わなければ、拒絶反応を起こして宿主の体を内部から破壊してしまう(宿主は当然ながら死亡する)。この場合は不安定なG生物が複製される。
T-Veronicaウイルスについて
T、Gと同じく『CODE:Veronica』のみに登場する架空のウイルス。T-ウィルスのように派生型があるかは謎。
T、Gをウィリアム・バーキンが開発したのに対しこちらは南極研究所のアレクシア・アシュフォードが開発した。Tという文字はつくが、始祖ウイルスの段階からすでに別の方法を使って作られているため、全く別のウイルスである。開発された時期は、T-ウィルスが出来た頃だったが、このウイルスには重大な欠陥があった為、一時研究をストップし、忘れ去られていた。T-ウィルスとの違いは、虫や植物などのDNAが含まれている点である。
このウィルスを投与されると、女王蟻のごとく蟻を操作したり血が発火するようになるなどの変異を起こすが、そのためには長期間コールドスリープをして徐々にウィルスを体に慣れさせなければいけない。普通に投与すると、ウィルスによる急激な細胞の変化に耐え切れず脳細胞を破壊されて、ゾンビ以上に危険なクリーチャーと化してしまう。
なお、名前のVeronicaはアシュフォード家の始祖ベロニカに因んでアレクシアが名付けたもの。その一方、アルバート・ウェスカーはアレクシアが開発したウィルスということで「T-アレクシア」とも呼んだ。
ウロボロスウィルス
『バイオハザード5』に登場する架空のウィルス。名前は「完全な世界」「死と再生」「不老不死」「無限」の意味を持つギリシャ語、尻尾を咥えた龍「ウロボロス」に由来する。
ウロボロスウィルスはT、G、T-Veronicaウィルス、そしてプラーガを手中に収めたアルバート・ウェスカーが、それらの持つ共通項である感染者の自我崩壊、知能欠如、身体的異変という欠点を克服し強制的な進化を起こさせるべく、始祖ウィルスの源泉である植物「始祖花」から生成させた完全な新種のウィルスである。このウィルスは人間の遺伝子に作用し、適合すれば投与された者の精神や外観を損ねる事無く知性的、肉体的な超強化を及ぼすが非常に毒性が強く、初期の頃は被験者をたちどころに死亡させてしまい効果の程を確認することすら困難を極めていた。しかし偶然にもウェスカーが捕獲したジル・バレンタインの体内にウィルスの毒性を弱める抗体を発見、そこからさらに研究が重ねられて遂に実用可能となる。
前述の通り適合者に対しては劇的な進化をもたらすものの、反対に不適合であった場合は直ちに暴走を起こして感染者の肉体を支配、体中から無数の触手を生やした不定形のクリーチャーへと変質させてしまう(一部のファンからはもののけ姫の祟り神という名称で言われている)。これは本来ウェスカーの求める結果とは異なるものであるが、進化に適しない人類の抹殺を考えていた彼の目的と一致するため、この欠点は無視される形となった。
ファイル
ゲーム中で入手できる書物。基本的には日記形式または何かの書類の形式で謎解きのヒント、敵について、ストーリーの背景などが書かれている。
ちなみに最も有名なファイルは、『1』で入手出来る「飼育係の日誌」。T-ウイルスに感染した人間の経過が巧みに表現されたこのファイルはシリーズで入手できるファイルの中で最も恐ろしさを感じるファイルの一つである。このファイルの最後の「かゆい、うま」(機種によっては「かゆ、うま」)という文章を知らないバイオファンはいないと言ってもいいだろう。『ブレス オブ ファイア』シリーズなど、同じカプコン開発のゲームにおいても小ネタとして用いられている。ちなみに、『3』では特定の順番でファイルを入手したとき、最後のファイルが「ジルの日記」に変わる。
コンディション
プレイヤーの現在の体力や状態を表す。心電図のような形式で表示され(『4』除く)、以下のパターンがある。
- Fine
- 体力が100~75%の状態。心電図の色は緑。行動する上で特に問題の無いレベル。
- Caution(黄)
- 体力が74~50%の状態。心電図の色は黄色。行動に支障は出ないが、状況によっては回復を必要とするレベル。
- Caution(オレンジ)
- 体力が49~25%の状態。心電図の色はオレンジ。回復が必要なレベル。プレイヤーがこの状態だと、敵によっては即死攻撃を行う。
- Danger
- 体力が24~1%の状態。心電図の色は赤。歩行速度が極端に遅くなり、早急の回復を必要とするレベル。
- Poison
- 毒を受けている状態。心電図の色は紫。この状態になると体力が徐々に減っていく。ブルーハーブか解毒剤による解毒を必要とする。作品によっては解毒に血清を必要とする特殊な毒も存在する。
- Bleed
- 出血している状態。心電図の色は体力に準ずる。Danger状態と同様移動が極端に遅くなり、歩くたびに体力が減っていく。一定時間経過するか、止血剤を使えば治る。
ナイフクリア
シリーズ共通のやりこみ要素の一つとして、ナイフ以外の武器を使わずにクリアするナイフクリアが挙げられる。このナイフクリアは元々開発陣の意図していないやりこみ要素の為、クリア特典などは特に設けられていないものの、シリーズに慣れているプレイヤーの間では特に人気があり、このナイフクリアが有名になった昨今では半ば当たり前のようにこれをこなす者もいる。
本来、小火器やボウガンといった、目標と一定の距離を保ちつつ脅威を排除することが可能な中距離射程の武器を使用することが一般的なプレイスタイルとなる本シリーズにおいて、近接戦闘に特化して更に攻撃力の低いナイフのみを使用するという制約を加えると、戦闘は必要最小限度の物に終始しなくてはならず、シナリオ進行や移動ルート、攻撃法といった些細な部分に至るまでの一切の無駄を省く徹底したプレイを心掛ける必要があり、当然ながら難易度は跳ね上がる。だが、それこそがこのナイフクリアの醍醐味の一つであると言っても過言ではない。 また、ナイフクリアに練達した者ともなると、最高難度、且つノーダメージで早解き(作品によっては平均1~2時間程度)を行うこともある。
『4』においては、ボス戦で強制的に使用武器が変更されたり、特定の武器を使用しないと倒せないボスの存在など、シリーズ伝統のやりこみ要素の一つに数えられるナイフクリアは実質不可能となっている。しかし、この作品はアクション性が非常に高く、シリーズを通して比較してもナイフの威力は高めに設定され、『4』劇中における「接近戦ではナイフの方が速い」といった主人公レオンの言葉通り、主観攻撃の際の銃器類の操作時のタイムラグ等を考慮すれば、近接戦闘においてはナイフを用いた方がより効率よく戦闘を進める事が出来るともいえる。
供給媒体に関する経緯
プレイステーション(PS)での初代『バイオハザード』発売以降、様々な機種に移植や関連シリーズの発売がなされてきたバイオハザードだが、その度に製作者の口から出た発言が波乱を生み続けている。
まず一作目がPSで発売された時、「セガサターン(SS)はポリゴン能力が低く移植が不可能」と発言したが、結果的にPS版と比べクオリティは著しく劣るもののSSにも移植されている。続いて二作目はPS・SSの両機種で同時発売と謡っていたものの、当時のSSは既にドリームキャスト(DC)への移行が始まっていた。そのためSS版は発売中止とし、後にセガとのプロジェクト(開発協力)として『バイオハザード CODE:Veronica』を製作することになった。また『CODE:Veronica』の発売と同時期に『2』と『3』もPS版に新しい要素を加えてDCで発売された。
『CODE:Veronica』に関しては当時ゲーム開発部門を統括していた岡本吉起が発売当時の雑誌のインタビューで他機種に「移植はしない」と発言していた。しかし、セガの家庭用ゲーム機事業の撤退が決まった2001年春に追加要素を加えた「完全版」がDCとプレイステーション2(PS2)の2機種で同時発売され、実質的にPS2への移植がなされた。ちなみにDC版はPS2版に比べて定価が1000円安かった上に、隠し要素の出現条件などの仕様が有利に設定されているなどの配慮があった。
これより少し前の話だが、『バイオハザード0』は発表当初はN64でのリリースが予定されていた。これはN64末期に『2』の移植が発売された後に最新作(番外編)としてリリースされるはずだったが、N64からGCへの市場の移行が進められた事もありN64版の開発を中止、日本国内におけるGC用ソフトとして発表された最初のタイトルとなった。また、この時はGCへのシリーズ独占供給計画は発表されていない。
PS2が発売されてしばらくして、『バイオハザード4』は公式にPS2で開発されていることが公表され、そのうち開発中止となったバージョンの一つがPS2ソフト『デビルメイクライ』として形を変え発売された。しかし2001年9月13日、任天堂の新型ゲーム機のゲームキューブ(GC)発売前日にバイオハザード生みの親である三上真司によって、GCだけに今後のバイオハザードシリーズの新作を独占供給していく事業計画が発表され、PS2向けの『4』は開発中止となった。三上は「ゲーム製作にストイックな任天堂に感銘を受け、決断した」と語っており、この席には任天堂の宮本茂まで招きその決意の強さを示した。カプコンの経営者側としては、PS2への一極集中を嫌った牽制と任天堂へ恩を売ること、任天堂としても「子供向け」と発売前から揶揄されていた同ハードへの幅広い年齢層獲得という思惑が一致した結果であると考えられる。以降、GCへのバイオハザードのプラットフォーム化の一環として、任天堂の技術協力のもと第一作はGCでリメイクされ、『2』『3』『CODE:Veronica(完全版)』は移植された。そして完全新作として、『0』『4』を発表した。
また、任天堂への供給を決定した背景として、当時開発チームを集めてアンケートを行った結果、個人的にPS2を所持している者の大多数がゲーム機としてよりDVD再生機として使っていた(ゲームソフトよりDVDを多く所有している)という事実により、PS2への見切りを付けたという裏話もある。
GCでの独占供給以降、売り上げ低下が懸案事項となった同シリーズだが、三上は「他の機種でバイオハザードの新作が発売されたら腹切りますよ」と、当初の公約の継続を力強く宣言していた。「公約破棄」は移籍発表の時点から囁かれており、実際に『ガンサバイバー4』や『アウトブレイク』がPS2で出される度に公式発表で「正統シリーズはGC独占」と念を押していた(但し、アウトブレイクは「ネットワーク版」としてGC移籍前から発表済み)。しかし、2003年頃からバブル期に行った不動産投資の失敗、大作ソフトが軒並み散々な結果に終わったことからカプコンの業績が悪化し、「GCでは独占するが、次世代機では分からない」といったような弱気な発言が見受けられるようになった。そして2004年の秋、表向きは「より多くの人にプレイする機会を供給したい」という理由ではあったが、GC版『4』が発売されるよりも前にPS2への移植が発表された。この事はGCというハード自体が末期であったことを考慮する必要がある。その後PCへの移植も発表された。2007年4月6日発売の週刊ファミ通4/20号においてWii版『4』が発売されることが告知されたが、その誌面上で5年ぶりに三上が公式の場に現れ、GC版『4』とPS2版『4』を買ったユーザー双方に対し謝罪のコメントを述べた。
2005年7月にはプレイステーション3(PS3)・Xbox 360の2機種のマルチタイトルとして『バイオハザード5』が正式に発表された。また、2006年5月10日、E3開催中にWii専用ソフト『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』が発表(ただし、名称が発表されたのはE3の後)。そして2008年には『0』とGC版第一作がWiiに移植された。
沿革
- 1996年
- 春 バイオハザード(PS)発売
- 秋 バイオハザード(SS)発表
- 1997年
- 夏 バイオハザード(PC)発売
- 夏 バイオハザード2(PS・SS)2機種同時発売と発表
- 1998年
- 春 バイオハザード2(PS)発表
- 夏 バイオハザード2(SS)開発中止、DCへ移行
- 秋 バイオハザード コードベロニカ(DC)DCのみへの供給と発表
- 1999年
- 春 バイオハザード0(N64)発表
- 春 バイオハザード3(PS)発表・発売
- 冬 バイオハザード2(DC)発売
- 2000年
- 春 バイオハザード2(N64)発売
- 春 バイオハザード コードベロニカ(DC)発売
- 秋 バイオハザード3(DC)発売
- 秋 バイオハザード4(PS2)発表
- 2001年
- 春 バイオハザード0(N64)開発中止、GCへ移行
- 春 バイオハザード コードベロニカ完全版(PS・DC)発表・発売
- 秋 バイオハザード(GC)発表、以後同シリーズはGCのみへ供給と発表
- 秋 バイオハザード4(PS2)開発中止、GCへ移行
- 2002年
- 春 バイオハザード(GC)発売
- 秋 バイオハザード0(GC)発売
- 2003年
- バイオハザード2(GC)1月23日発売
- バイオハザード3 LAST ESCAPE(GC)1月23日発売
- バイオハザード CODE:Veronica 完全版(GC)8月7日発売
- 2004年
- 秋 バイオハザード4(PS2)発表
- 2005年
- 春 バイオハザード4(GC)発売
- 夏 バイオハザード5(PS3・Xbox360)発表
- 冬 バイオハザード4(PS2)発売
- 2006年
- 春 バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ(Wii)発表、但しこの時点ではタイトルは未発表
- 2007年
- 春 バイオハザード4 Wiiエディション(Wii)発表・発売
- 夏 バイオハザード4 (PC) 発表・発売
- 秋 バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ(Wii)発売
- 2008年
- 春 バイオハザード0(Wii)発表
- 夏 バイオハザード0(Wii)発売
- 秋 バイオハザード(Wii)発表
- 冬 バイオハザード(Wii)発売
- 2009年
- 春 バイオハザード5(PS3・Xbox360)発売
- 春 バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ(Wii)発表
関連項目
- MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES - 1のジルが出演。必殺技、ハイパーコンボの演出でクリーチャーが登場
- NAMCO x CAPCOM - ガンサバイバー4のブルースと鳳鈴が出演
- SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズシリーズ - シリーズを通して多数のバイオハザードのキャラクターが出演
- 仮面ライダー 正義の系譜 - 本シリーズ(主に第1作のSS版やコードベロニカシリーズなど)の下請けを務めたXAXENTERTAINMENT(ザックス・エンターテインメント)が、このゲームの下請けにも関わっていたため、ゲーム内容が似通っている。
- WE LOVE GOLF! - バイオハザード3のジルのコスチュームが登場している。
- デッドライジング - カプコンが発売したバイオハザードとは異なるゾンビ主体のゲーム。
脚注
- ^ http://ir.capcom.co.jp/data/salesdata.html
- ^ 実際はファンの公募により命名された
- ^ 月刊『アームズ・マガジン』2004年6月号のバイオハザード特集より
外部リンク
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