ガルフストリーム IV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ガルフストリーム IV-SP

ガルフストリーム IV(Gulfstream IV)は、ガルフストリーム・エアロスペースが開発・製造していた双発ビジネスジェット機。1985年に初飛行、2002年まで生産された。

概要[編集]

双発のジェットビジネス機であり、概要は前作ガルフストリーム IIIと同等のT字尾翼と後退角の主翼を持つ機体である。主翼端にはウィングレットがあり、エンジンは胴体後部に2基装備している。

開発は1983年より開始された。初飛行は1985年9月11日。ガルフストリーム IIIと全幅は同じであるものの、主翼構造は見直され、複合材の使用により軽量化がなされている。水平尾翼が拡大され、操縦特性が改善された。胴体も1.4m延長され、キャビン容量が拡大している。エンジンは、ロールス・ロイス テイ Mk.611-8 ターボファンエンジンとなり、最大速度がIIIより向上している。アビオニクス面では、コックピットがデジタル化されグラスコックピットとなった。

改良型としてIV-SP、G300、G350、G400、G450が作られている。生産終了となる2002年までに約500機が作られた。

要目(ガルフストリーム IV)[編集]

  • 全長:26.9m
  • 全幅:23.7m
  • 全高:7.44m
  • 自重:16.1t
  • エンジン:R&R テイMk.611-8 ターボファンエンジン(推力5.5t)2基
  • 航続距離:7,820km
  • 実用上昇限度:13,700m (45,000ft)
  • 巡航速度:850km/h
  • 乗員:2名
  • 乗客:14-19名

採用国(軍/政府機関)[編集]

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ブルネイの旗 ブルネイ
ボツワナの旗 ボツワナ
コートジボワールの旗 コートジボワール
チリの旗 チリ
エジプトの旗 エジプト
インドの旗 インド
アイルランド共和国の旗 アイルランド
ヨルダンの旗 ヨルダン
マレーシアの旗 マレーシア
メキシコの旗 メキシコ
オランダの旗 オランダ
パキスタンの旗 パキスタン
サウジアラビアの旗 サウジアラビア
スウェーデンの旗 スウェーデン
トルコの旗 トルコ
ウガンダの旗 ウガンダ
ベネズエラの旗 ベネズエラ
航空自衛隊のU-4多用途支援機
日本の旗 日本
  • 航空自衛隊U-4多用途支援機として、1995年(平成7年)以降5機を導入。
    首相などの要人が短距離を移動する際(主に国内間、災害発生時の被災地視察などの際が多い)に、要人輸送の任務に就くこともある。また、2008年に開催された北京オリンピックの際には、福田康夫首相(当時)が同年8月8日に行われた開会式への往来手段としてU-4を使用した。従来、首相の海外訪問の際には北京のような近距離の地域であっても政府専用機が用いられてきたため、U-4が首相の海外訪問に用いられるケースは初めてのことであり、また、政府専用機以外の自衛隊機が中国の空港に着陸するケースも、このU-4が初めての事例であったためにメディアから注目された[1][2]
  • 国土交通省航空局:飛行検査機として2機を導入[3]


関連項目[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]