ウィングレット

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ウィングレット (winglet) とは、


ボーイング737におけるウィングレット有無と翼端渦の比較

ウィングレット (winglet) とは、航空機主翼端に取り付けられる小さな翼のことである。 ウィングチップ (wingtip) についても同様である。 語源としてはwing「翼」+let「小さいもの」すなわち「小さい翼」[1]の意である。

概要[編集]

NASAのリチャード・T・ホイットコム(en:Richard T. Whitcomb)が提唱した。大型機の翼端渦を減少あるいは発生方向を上方に移動させることで空気抵抗(誘導抗力)を減らし、結果として燃費を向上させる効果がある。条件にもよるが、旅客機運航で一般におよそ 4~5%程度の燃料を節減できるとされている。燃料削減効果は長距離の路線ほど大きくなる。

機体の製造時に装備される場合が多いが、航空機メーカーやサードパーティー製の改修キットにより後付けされる場合もある。近年の原油価格の高止まりにより、ウイングレットを後付けする改修を施しても、その後の運航における燃料費削減で十分に改修費用の回収が可能として、これを行う航空会社も増加している。例えば日本国内では、全日本空輸(ANA)が国内で初めて、2009年以降ボーイング767-300ER16機にウイングレットを順次装着することを決定している。[2]

同様の抵抗軽減効果を狙い、プロペラ機のプロペラやヘリコプターのメインローター、風力発電用の風車などの端に似た形状のものが装着される例や、安定性を高めるため水平尾翼の端に装着する例(アグスタウエストランド AW139など)もある。

種類[編集]

ボーイング737-800の左翼ウィングレット
エアバス機のウィングチップ
ボーイング777のレイクド・ウィングチップ

ウィングレット[編集]

垂直尾翼に似た形状のもの。翼端からなめらかに連続した形状のものは特にブレンデッド・ウイングレットと呼ばれる。

また、エアバス社はA320シリーズに装着されるものをシャークレットと呼称している。

ボーイング社の737MAXについて新型のシミタール(三日月刀)・ウイングレットを装備する。

垂直尾翼と似た塗装が施される場合が多い。

ウィングチップ・フェンス[編集]

矢じりのような形状。

レイクド・ウィングチップ[編集]

主翼端に後退角をつけたもの。


脚注[編集]

  1. ^ Persosnal Dictionary Eigiro V
  2. ^ ANAホームページプレスリリース 2008年7月11日付より 本邦初ボーイング767-300ERにウイングレット!
  3. ^ 数年前までは機体受け渡し後に航空会社の依頼でボーイング社が装備を行っていたが、今は機体の発注時に装備したものを選択できる。
  4. ^ 日本向けのボーイング747-400Dでは国内の空港の設備上の問題と、短距離のフライトゆえメリットが見込めないとされ装備されていないが、1度だけ装備できるように準備工事がされており、実際にANAが2機に装備して国際線仕様に変更したが、国際線需要の低迷などにより数年後に取り外して国内線に復帰した。

外部リンク[編集]

ボーイング737におけるウィングレットの効果 (PDF) (英語)