F-35 (戦闘機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

F-35 ライトニング II

First F-35 to arrive at Eglin AFB gets the order to taxi.jpg

F-35 ライトニング II: F-35 Lightning II)はアメリカ合衆国の航空機メーカー、ロッキード・マーティンが中心となって開発中の単発単座の多用途性を備えたステルス戦闘機である。開発計画時の名称である統合打撃戦闘機(: Joint Strike Fighter)の略称JSFで呼ばれる事も多い。

目次

概要 [編集]

統合打撃戦闘機計画に基づいて開発された、第5世代ジェット戦闘機に分類されるステルス機であり、Xプレーンから実用機となった唯一の機体である。

概念実証機のX-35は2000年に初飛行を行い、競作機となったX-32との比較の結果、X-35がJSFに選定される。量産機のF-35は2006年に初飛行し、現在でも開発は継続中である。アメリカ空軍への本機の納入は2011年から開始され、初期作戦能力 (IOC) 獲得予定は2017年後半以降となっている[2]。米海兵隊は2018年以降からとされる。

JSFの名の通り、ほぼ同一の機体構造を用いながら、基本型の通常離着陸 (CTOL) 機であるF-35A、短距離離陸・垂直着陸 (STOVL) 機のF-35B艦載機 (CV) 型のF-35Cという3つの派生型を製造する野心的なプロジェクトである。1960年代にも似たような運用構想でF-111が開発されているが[3]、F-35はそれと比較しても機体の小型化とステルス技術の進歩を窺わせるものがあり、また採用予定国も複数に上る。

アメリカ空軍・海軍海兵隊イギリス空軍海軍・日本の自衛隊などが採用を決定しており、あわせて数千機が製造される見込みであるが、開発の遅延や当初予定より大幅なコスト高などの課題も抱える。2011年5月時点で開発総額は3850億ドル(31兆円)に達している[4]

開発の経緯 [編集]

SDD機であるAA-1
約100回の飛行後に退役し、その役目を終えた[5]

アメリカのF-16A-10F/A-18AV-8B、およびイギリスシーハリアーハリアー GR.7カナダCF-18などを含む、多種類な戦術航空機を代替する新型機の開発を目的とした「統合打撃戦闘機計画」に基づき、ボーイング社のX-32ロッキード・マーティン社のX-35の2種の概念実証機が開発された。

開発競争の結果、2001年10月26日にX-35が選定された。X-35にはF-35制式名称が与えられ、現在も開発は継続中である。

特徴 [編集]

外形 [編集]

F-35B内部の様子

F-35はF-22に似た[6]、ステルス性に優れた菱形翼のすぐ後方に、主翼と似た平面形の全遊動式水平尾翼を持ち、2枚の垂直尾翼はステルス性向上のために外側に傾けられている。

主翼付け根前縁から機首先端まで続くチャインは機体の上面と下面を明確に分けており、エアインテーク(インレット)はチャインの下、コックピット後方の左右にある。従来の超音速ジェット機にあったような境界層分離板[7]が無く、胴体側面の出っ張りによって境界層を押しやる仕組みになっており、ダイバーターレス[8]超音速インレットなどと呼ばれている。

コックピットには前方ヒンジ方式の一体型キャノピーを採用した[9]。これによりアクチュエーターの小型化と重量の軽減が可能となった[9]。合わせて、整備の際のアクセスも容易となった[9]。電気システムのユニットや整備アクセス関連のユニットを、それぞれ胴体側面に配置した事で少ないアクセスパネルで対応できる[9]

一つの基本設計を基に、通常離着陸 (CTOL) 型、短距離離陸・垂直着陸 (STOVL) 型、艦載機 (CV) 型と3タイプの開発・製造を目指すものの、設計の共通性は高い[10]。各タイプの設計に占める独自設計部分はA型が19.8%、B型が32.6%、C型が43.1%と、最も共通性の低いC型でも50%以上の完全な共通設計、もしくは同類設計が用いられている[10]

ステルス性については詳細が公表されていないものの、F-22と同様にアンテナやセンサー類の張り出しを極力設けない設計を採用し、F-35では機体フレーム内にそれらを埋め込む事で、その効果を高めている[11]。単発のF-35の機体サイズ自体もF-22と比べて小型化した事で、目視での発見を困難とする(低視認性)[11]

エンジン [編集]

リフトファン使用時には機体上下のドアが開いて空気が下方へ噴射される
機体後部のエンジン排気もノズルによって下方へ曲げられる
エンジンの圧縮機で作られた高圧空気の一部も翼の左右に導かれてロールポストで調整され下方へ噴射される
P&W F135ジェットエンジン(V/STOL用)の3ベアリング回転ノズルの偏向動作モデル
上図:水平飛行時 下図:V/STOL飛行時
回転面がずれた3つの筒部を互い違いに回転させることで、真後ろ方向から垂直下方までジェット排気の推力を偏向させる

F-35はその開発に際し各軍の要求の多くを実現しようとしたため、単発戦闘機としては重量級の機体となった。それに見合う様、エンジンも強力なF135を搭載しており、その推力はドライ出力でも125kNアフターバーナー使用時には191kNにも達する。その為、F-35は単発機でありながらラファールM88、ドライ出力:50.04kN×2=100.08kN、A/B出力:75.62kN×2=151.24kN)、ユーロファイターEJ200、ドライ出力:60kN×2=120kN、A/B出力:89kN×2=178kN)、F/A-18E/FF414、ドライ出力:62.3kN×2=124.6kN、A/B出力:97.9kN×2=195.8kN)等といった双発機の合計推力に匹敵する大推力を有する事となった[12][13]

また、エンジンの複ソース化を考慮し、GEアビエーションロールス・ロイスF136を開発している[14]。代替エンジン自体は、1996年11月より検討作業が行われていた[14]

F-35B型は垂直離着陸を行う方法として、リフトファン方式を採用しているのが特徴である。
X-32と同出力のエンジンを使用したと仮定した場合、構造上X-35は、X-32より効率的にエンジン推力を伝達出来るため、離昇速度や燃費に優れる。離昇推力は基本的には、単位時間当りの空気流量×噴出速度から決定されるが、X-35はリフトファンの効果によりX-32と比べて離昇時の空気流量が大きくなるためである。当然、離昇推力が同一の場合は噴出速度が低くて済む。

だが、垂直離着陸時や短距離離着陸時にしか使用しないリフトファンとシャフトは、水平飛行中は不要となり重量と空間が無駄となる。これにより燃料搭載スペースが削られ、STOVL機であるF-35BはF-35A/Cより航続距離が短くなっている。また、構造の複雑化により整備性も悪くなる。また、この高推力エンジンと固定インテイクの取り合わせにより、騒音が大きくなった[15][16]


アビオニクス [編集]

HMD

ヘッドアップディスプレイ (HUD) に代わってヘッドマウントディスプレイ (HMD) が採用された。HUDはコックピット正面に固定されているため、パイロットは視線を前方から外すことが難しかったが、HMDでは従来のオフボアサイトミサイル照準用などで使用していた統合ヘルメット装着式目標指定システム (JHMCS) を更に発展させて、基本的にはHUDの表示機能の全てを含めたものである[17]。これは上下を含む自機の全周360度をカバーした映像がバイザーに投影されるというもの。ディスプレイの重量はバイザーに情報を投影するイルミネーターが2基あるにもかかわらず、全体が炭素繊維でできているため、従来の汎用ヘルメットよりも軽量である。開発メーカーはイスラエルのビジョン・システム・インテグレーション社 (VSI) で、VSIはJHMCSの開発も行なっている[18]

操縦桿は座席右側にジョイステック方式のサイドスティック[19]になっており、左側にはスロットル・レバーがある。F-35Bではスロットル・レバーの横にSTOVL操作用レバーが加わる[13]

また、主表示装置については、従来の機体と異なりひとつの大型液晶ディスプレイとなっている(カラー表示、タッチパネル式)。このディスプレイの表示をいくつかのウィンドゥで区切って分割し、そこに各種の情報を表示する為、従来の機体の表示装置よりも大幅に見やすくなっている。画面分割数やウィンドゥのサイズ等、表示する情報をパイロットが変更出来る。これにより、必要な情報のみを表示し不必要な情報は表示しない、という従来の機体にはない使い方も可能で、パイロットに与える負担は大幅に減っているとロッキード・マーティンのアル・ノーマン主任テストパイロットは語っている[20]

センサー [編集]

AN/APG-81レーダー

機首には、AN/APG-81 AESAレーダーが搭載される[21]。その探知距離は90海里(約167km)とされている。

EOTS
EOTS

機首下面に取り付けられた電子・光学式照準システムEOTS[22]は、FLIRのような赤外線による目標探知機能とレーザー誘導兵器の誘導等に使うレーザー照射機能を兼ね備えた攻撃用センサーである[23]

運用法の一つとして、地上目標に対する戦術偵察任務の付与も検討されている。

DAS

防御用のセンサーには、ノースロップ・グラマン社製の画像配信システムDAS[24][25]が採用されている。DASはパッシブ式の赤外線画像センサーであり、機体各部の6ヶ所にDASのセンサーが備えられることで、パイロットはHMDによって自機全周の赤外線画像が得られることで状況認識能力が高められ、完全オフボアサイトによるミサイルへの目標指示も可能になっている[13]

武装 [編集]

F-35の兵装位置
胴体内兵器倉

本機の高ステルス性能を維持するためには、ミサイルや爆弾類の機外搭載は避けて胴体内兵器倉 (Weapon-bay) の中に隠し持つようにして搭載する必要がある。隠密性より兵器の搭載能力が優先される場合には、機外に7ヶ所あるハードポイントにパイロンを装着し、合計で約8トンの重さの武器を搭載できる[26]

空対空ミッションでは胴体内兵器倉に左右で最大4発のミサイルを、空対地ミッションでは同じく胴体内に2,000lbJDAM2発搭載と中距離空対空ミサイル2発を搭載可能である[27]。空対艦ミッションでは、兵器倉には搭載できないハープーン等の空対艦ミサイルを主翼の下にぶら下げて運用するが、これではステルス性を損ねるため、代わりにF-35に搭載するためにノルウェーのコングスヴェルグ社がロッキード・マーティンと共同開発しているJoint Strike Missile (JSM) という、ステルス性のある形状の対艦ミサイルを兵器倉内部に搭載することとなる[28]

ロッキード・マーティンは兵器倉内部のハードポイントを現状より増やす研究を行っており、Block-3の機体からそれが可能になるとしている[29]。ステーション数は、兵器倉内天井部は1つもしくは2つを交換式で選択できるようにし、兵器倉外側扉の内側に2か所増設することで、最大5か所、左右合わせて10か所となる[29]。また、内側扉内部ステーションにAIM-9を搭載する際には専用の2連装ランチャーを用いるとしており、この場合だとAIM-9を2発搭載しつつ4か所のステーションが使用可能となる[29]

なお、F-35は日本の次期戦闘機に選定されたが、日本が独自に運用する99式空対空誘導弾(中距離対空ミサイル)はAIM-120に比べ太く、兵器システムの大部分を担任しているレイセオンによれば、F-35の胴体内兵器倉への装着は極めて困難で、機体側の改修は可能だろうが、加えて兵器システム用ソフトウエアの書き換えなどの手間と費用を考慮すれば、実績のあるAIM-120をF-35と共に導入することが合理的との見解を示している[30]。それに対して、ロッキード・マーティンのスティーブ・オブライアン副社長は、長さがほぼ同じであればスペース的な問題は生じず、太さ1インチの差というのは大した差ではなく、装着用アタッチメントを変更するだけで済むので、このことが大きな問題になることはないとの見解を示している[31]

翼下パイロンは左右3ヵ所ずつあり(一番外側は空対空ミサイル専用)各種ミサイル・爆弾が搭載可能である[27]。胴体の下にも1ヶ所あり、ステルス性を犠牲にする代わりに機関砲ポッドまたはコンフォーマルタンクを搭載可能である。

固有武装は、F-35A型のみが GAU-22/A 25mm機関砲を機内に固定装備しており、B型とC型では機外搭載オプションの1つとしてステルス性を備えた機関砲ポッドが用意される[32][33]

新型爆弾
SDB

小直径爆弾と呼ばれる「SDB」[34]は、開発段階から第五世代戦闘機の爆弾槽に合わせて小径に設計された爆弾である。戦闘機としての空戦能力と高いステルス性能を維持したまま、A-10の後継機として爆撃任務にも対応する必要から、狭い爆弾槽をより有効に活用する要請に応えて開発されている。

愛称 [編集]

本機につけられている愛称である「ライトニングII(: Lightning II)」は、かつてロッキード社によって開発され、第二次世界大戦で活躍したP-38ライトニングに因んだものである。また、共同開発の最大のパートナーであるイギリスの、自国で開発した唯一の超音速戦闘機イングリッシュ・エレクトリック ライトニングに因む愛称でもある[35]。なお、YF-22F-15の後継機の座をYF-23と争った際、この愛称を名乗っていた時期もあった [36]

派生型 [編集]

以下に各タイプの概要を挙げる。なおF-35は現在開発中の機体であり、細かいスペックなどは発表されていない。

F-35A [編集]

F-35A

F-35Aは、F-35シリーズの基本型でアメリカ空軍での使用が考慮されたCTOL[37]タイプ(通常離着陸)。2006年12月15日初飛行。2017年初期作戦能力獲得予定。

2011年5月9日にロッキード・マーティン社からアメリカ空軍へ本機の納入がされた事が発表された[38]

F-35B [編集]

試験飛行中のF-35B

F-35Bはアメリカ海兵隊ハリアー IIの後継機として使用するために、Yak-141の技術[39]を使用したSTOVL[40]タイプ(短距離離陸・垂直着陸)。2008年7月11日初飛行。2017年より配備予定。

エンジンのノズルを折り曲げて下方に向けることができ、エンジンから伸びるシャフトはクラッチを介して前方のリフトファンを駆動する。リフトファンの吸気ダクト扉は後方ヒンジによる一枚扉となっている。キャノピーの形状はA/Cと違い、完全な水滴型になっていない。

アメリカ空軍はA-10の後継機にA型ではなくB型を充当することを検討していたが、結局A型に一本化された。

イギリス海軍イギリス空軍クイーン・エリザベス級航空母艦の就役を前提に、シーハリアーハリアー GR.5/7の後継機としてB型の配備を計画していたが、2010年10月25日のストラテジック・ディフェンス・アンド・セキュリティー・レビュー[41]に伴い、これをC型に変更すると発表。しかし2012年にはC型の開発の遅れや、空母に装備するカタパルトアレスティング・ワイヤーの高価格などを理由に、再びB型に変更することを検討している。

2012年1月11日にF-35Bの完成機2機が、パイロット養成用として初めてアメリカ海兵隊に納入された[42]。同年8月8日には、F-35Bの試験機であるBF-3が大西洋のテストレンジで、高度4,200フィート、速度400ノットで飛行しながら1,000ポンドのGBU-32 (JDAM) を胴体内兵器倉から初の投下試験に成功した[43]

F-35C [編集]

カタパルト発進の試験を行うF-35C

F-35Cは、アメリカ海軍での使用を主としたCV[44]タイプ(艦載型)。2010年6月8日初飛行。2017年以降より配備予定。

F/A-18A-Dの後継機であり、艦載機に要求される低速時の安定性の強化のため、主翼と垂直尾翼を大型化している。またニミッツ級ジェラルド・R・フォード級航空母艦での運用のために、機体構造や降着装置の強化、前脚の2重車輪(ダブルタイヤ)化とカタパルト発進バーの装着、アレスティング・フックの強化、特に空母格納庫スペース節減のための主翼の折り畳み機構を追加している。これらにより機体重量は増大している。

2010年10月25日、イギリスはストラテジック・ディフェンス・アンド・セキュリティー・レビューにより、調達機をB型ではなくC型に切り替えると発表されたが、2012年に再度B型に変更することを検討しており、C型を使用が確定しているのは2012年現在アメリカ軍のみとなった。

UAV化計画 [編集]

2006年8月16日、ワシントン・ポストは、ロッキード・マーティンが同機の無人化バージョンを提案したと報じた。 [45]

配備計画と課題 [編集]

計画参加国
0 主開発国:アメリカ合衆国
0 レベル1:イギリス
0 レベル2:オランダ イタリア
0 優先顧客 (SCP):イスラエル シンガポール

現在アメリカ軍はF-35を約2,500機を配備することを予定している。またSDD段階から参加する国での採用もほぼ確実で、現在F-16などを使用しているその他の国でも採用される可能性が高く、最終的に製造数は5,000機以上にのぼることが予測されている。

しかし開発の遅れが著しい。アメリカ空軍への本機の納入は2011年5月から開始されたが、訓練の開始は2011年の後半からであり、さらに初期作戦能力獲得予定は2017年後半となっている[2][リンク切れ]。米海兵隊は2018年以降からとされる。

量産計画 [編集]

量産型の生産計画についてアメリカ軍では、2006会計年度に第1期初期低率生産 (LRIP-1) の長期先付け (LL) 品の購入が認められ、また2007会計年度には完全な予算が承認されたことで、2機のF-35Aの製造が開始された[46]。また合わせて、LRIP-2のLLの購入も開始され、2008会計年度予算で全生産予算が承認されれば、F-35Aが6機とF-35Bが6機の、計12機の製造が開始される[46]。このLRIPは2013会計年度のLRIP-7まで続けられる予定で、その後の2014会計年度より多年度調達 (MYP) 計画に移行するとされる[46]

ロッキード・マーティン社では、2010会計年度のLRIP-5からは対外有償軍事援助 (FMS) 機の製造を組み込む事も可能になるとしており、海外からの発注があれば、もっとも早ければ2014年の引き渡しが可能になるとしている[46]。そして同社は、F-35を輸出可能な最初の第5世代ジェット戦闘機と位置付けている[46]。また、F-16やF/A-18と同等の価格で諸外国に提供でき、維持・整備費などの費用はより安価になるとしている[46]。その販売や運用中の支援についても、F-16で確立された国際協力関係が活かされることになる[46]

このほか、日本航空自衛隊第4次F-Xとして2011年12月に次期主力機に選定されており、防衛省は平成23年度の概算要求で最大10億円を有償軍事援助 (FMS) 契約による「米政府への情報開示請求費用」として計上する[47][リンク切れ]

また、武器輸出三原則の緩和によって、日本企業が他国の企業が行うF-35の部品製造へ参加が可能となる見通しが出ている[48]

課題 [編集]

2011年1月6日、海兵隊型のF-35Bについてロバート・ゲーツ国防長官は、システム開発実証 (SDD) が2016年まで遅れ、初期作戦能力獲得は2017年になる見込みと、2年以内に改修ができないあるいは計画通りに進展がない場合は、開発が中止になるだろうと発表した。アシュトン・カーター国防次官は、現在のアメリカの財政状況を鑑みて「高額になりすぎて負担しきれない」として、計画の見直しが必要だと指摘した[4]

2011年12月16日、産経新聞はアメリカ国防総省内部資料を出所とした「ステルス性能に疑問」という記事を報じ、また具体的問題点として、攻撃能力、被弾や事故時の生存可能性、旋回や上昇など飛行性能、空対空ミサイルの発射、電子戦能力がテストパイロットなどより運用上深刻な、または特別な懸念として挙がっている、としている。それによると、報告者は国防総省のアハーン次官補代理ら計5人で、報告書では「今後の生産を中止するような根本的なリスクは認められなかった」としながらも、上述の問題点より「設計の安定性で信頼に欠ける」と結論し、「調達・生産計画の真剣な再考」が求められている、としている[49]

価格 [編集]

度重なる開発の遅延により、フライアウェイ・ユニットコスト(FUC、純粋な機体1機あたり製造コスト)、ウェポンシステム・ユニットコスト(交換部品や兵装込みの調達コスト)、プログラム・ユニットコスト(開発総額も含めた金額を1機あたりで割ったコスト)等の各種コストは当初の予定から大幅に上昇を続けている。

2002年時点のフライアウェイ・ユニットコストは5,000万ドル、2007年時点では1.5倍の7,500万ドルであったが、2010年3月11日に米国会計検査院 (GAO) が上院軍事委員会 (SASC) に報告したところによれば、F-35のフライアウェイ・ユニットコストは当初予定の約2倍の8,000万 - 9,500万ドルとされている[50][51]。2010年11月には2010年度2度目のF-35の開発の遅れが発表された。50億ドルの開発コスト増加が予想されている。

アメリカ空軍によると、2011年度予算におけるF-35Aのフライアウェイ・ユニットコストが1億2,200万ドル、ウェポンシステム・ユニットコストが1億8,400万ドルである[1]

2012年3月30日、アメリカ国防総省が議会に提出した報告書によると、開発、生産費が当初の見積もりより4.3%増加して総額約3,957億ドル(約32兆円)となり、本格生産に入る時期も2017年から2年遅れの2019年になるとしている。国防総省の報道官は、アメリカ軍が同機を約2,440機調達する計画に変更はないとしているが、配備後の運用・維持コストの総額は1兆1,000億ドル(約91兆円)となり、昨年の見積もりより1,000億ドル上昇するとしている[52]

2013年4月14日、アメリカ国防総省が発表した2014年度に出した国防予算案で、1機当たりの価格を1億9千万ドルとすることを明らかにした[53]。この価格は、187機で生産打ち切りとなったF-22の最終価格、1億5千万ドルを上回る物であり。他国の採用時の価格上昇は避けられない可能性である。

2011年末にA型の導入を決定した日本防衛省は、1機あたりの調達価格を本体のみ約89億円(スペア部品などを含めた場合約99億円)としていた[54]。翌2012年6月29日に正式契約が交わされた際には、2016年度に導入する4機については1機当たりの価格が約96億円(交換部品を含め約102億円)と上昇[55]。毎日新聞2012年9月4日によると、製造に習熟していない作業員が製造に関わっているためコストが上昇し、一機当たりの価格が当初の1.5倍の150億円に達する見通しとなった[56]

配備 [編集]

採用国 レベル 軍隊 型式 購入機数 IOC 変動
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 主開発国 アメリカ空軍 F-35A 1,763 2017年
アメリカ海軍及び海兵隊 F-35C 260及び80
アメリカ海兵隊 F-35B 340 2018年
イギリスの旗 イギリス レベル1 イギリス空軍 F-35B 未定
イギリス海軍 B型からC型に変更するも再度変更[57]
イタリアの旗 イタリア レベル2 イタリア空軍 F-35A 69 合計調達機数を90機へ削減
イタリア海軍 F-35B 62
オランダの旗 オランダ オランダ空軍 F-35A 85 +15追加
ノルウェーの旗 ノルウェー レベル3 ノルウェー空軍 56
デンマークの旗 デンマーク デンマーク空軍 48
オーストラリアの旗 オーストラリア オーストラリア空軍 100 LRIP6での調達機数は2機、以降は未定
トルコの旗 トルコ トルコ空軍 100→50 調達機数を半分削減
カナダの旗 カナダ カナダ空軍 65→0 2012年12月14日導入を白紙撤回
イスラエルの旗 イスラエル 優先顧客 イスラエル航空宇宙軍 25 +50追加
日本の旗 日本 航空自衛隊 42

調達予定国 [編集]

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アメリカ空軍
エグリン空軍基地に飛来した量産型F-35A
2011年7月
アメリカ空軍のF-16とA-10を置き換える為に約2,400機以上の配備を計画したものの、後にA型1,763機導入へと削減された[58]。A-10後継としてB型の導入も検討されていたが、現在ではA型に一本化されている[58]
フロリダ州エグリン空軍基地第33戦闘航空団が、F-35Aを最初に装備する部隊となった[58]。2011年夏には訓練用機の引き渡しが行われ、パイロット育成が開始された[58]。他の配備予定の基地はユタ州ヒル空軍基地、サウスカロライナ州ショウ空軍基地とマッキンタイヤ空軍州兵基地、日本の沖縄県嘉手納基地が発表されている[59]


アメリカ海軍
F/A-18A-Dの後継としてF-35Cを約430機導入する計画であった[59]。この計画通りに配備が完了すれば、空母航空団はF-35C 2個飛行隊、F/A-18E/F各1個飛行隊という構成になる[59]予定であった。現在では260機に削減されており、海兵隊のF-35Cを空母航空団に受け入れる計画となっている。
アメリカ海軍で最初にF-35Cが配備されるのは第101戦闘飛行隊 (VF-101) で、アメリカ3軍のF-35訓練基地を1か所に統合する為、エグリン空軍基地を拠点とする[59]


アメリカ海兵隊
アメリカ海兵隊はF/A-18ハリアーIIの後継機として、F-35Bの導入を予定していた[59]。現在ではF-35B340機に加えて、F-35Cを80機導入し海軍の空母航空団に派遣する計画となっている[60]
アメリカ海兵隊でF-35Bを最初に装備を予定しているのは、第501戦闘攻撃訓練飛行隊 (VMFAT-501) である。この部隊もエグリン空軍基地を拠点とする[59]
また、アメリカ国防総省は、最新鋭のF35戦闘機を2017年に海外の基地としては初めて山口県の岩国基地に配備すること決定した[61]


イギリスの旗 イギリス
イギリス空軍のハリアーGR.5/7/9、イギリス海軍のシーハリアーFA2の後継機としてJSFを導入する事を計画し、垂直離着陸機であるB型の採用を計画した[62]。当初の計画では空軍が90機、海軍が60機の計150機を2014年後半より実戦配備の開始を予定していた[62]2006年にシーハリアーFA2の退役、2010年の新しい国防計画に基づくハリアーGR.7/9の早期退役と飛行隊の解散によりハリアー・ファミリーは退役を向えたが、B型の導入計画はそのまま維持された[62]
その後、イギリス海軍の通常空母導入計画を受けて、導入をB型からC型へ切り替えるとし、空軍も共通性の確保からC型の導入を決める[62]。この時の装備計画機数は138機と発表された[62]。しかし、C型の開発が遅れているため、2012年5月に再度B型の導入に変更することを検討している。LRIP機に対する発注を行っており、LRIP3で2機、LRIP4で1機がイギリス向けに製造されており、いずれもB型である[62]
イスラエルの旗 イスラエル
F-35のSDD作業に、保全協力参加国として参加していたイスラエルは、イスラエル航空宇宙軍のF-16A/Bの後継機としてA型の購入を2010年8月に決定する[63]。当初は20機としていたが、現在では19機へ削減されている[63]。現在運用しているF-16A/B(現在88機/16機運用)の置き換えとして、最終的な装備機数は75機になると見られている[63]
更に将来必要となるF-16C/D(現在75機/54機運用)の後継として、可能であればF-35で代替をイスラエルは希望している[63]。これが実現すれば、F-35保有数は200機近くに達すると見られている[63]
価格高騰を受けてレーダー等を国内開発することも検討したが、逆に開発費がかかり過ぎると判明し、発注済みの19機についてはアメリカ空軍向けの機体と基本的に同じものになるという[63]
イタリアの旗 イタリア
イタリア空軍がA型とB型、イタリア海軍がB型の導入を計画している[62]。空軍と海軍の内訳は明らかになっていないが、装備計画機数はA型を69機、B型を62機とされる[62]。空軍はトーネード IDSAMXの後継機として、軽空母を有する海軍はハリアーIIの後継機としての配備を予定している[62]
オーストラリアの旗 オーストラリア
2006年12月12日、JSFへの参加を決定し署名を行うオーストラリア国防相ブレンダン・ネルソン英語版とアメリカ合衆国国防副長官ゴードン・R・イングランド
後ろはコンドリーザ・ライス国務長官(当時)
1995年にオーストラリアはF-111F/A-18A/Bの後継機の検討を開始し、「プロジェクト・エア6000」の名で調査を行った[64]。結果、JSFが最も高い評価を受けるが、F-111の退役には間に合わない事からF-111の後継にはF/A-18E/Fを充てることとなった[64]。よってF-35はF/A-18A/Bの後継としてのみの導入となり、予定数は100機となった[64]
当初は広大な国土をカバーする為に航続距離の長いC型の導入を検討したが、A型でも十分であるとしてA型の導入を決定する[64]2009年にオーストラリア政府は、14機分の第一次調達分の経費約32億オーストラリアドル(約2,590億円)の支出を承認している[64]
計画では2012年に52機分の購入規約を交わし、先の14機を含めた66機で3個飛行隊、及び1個訓練飛行隊を編成する計画である[64]。残りの34機は追加編成もしくは予備機にするとされる[64]


オランダの旗 オランダ
オランダ空軍が運用している、F-16AM/BMの後継としてA型を85機導入する計画である[62]。早期導入を必要としていることから、イギリスと同様にLRIP機での発注を行っている[62]
LRIP3とLRIP4(オプション)でそれぞれ1機が製造されることになっているが、SDD作業の遅れで大幅に遅れることになった[62]
予定では第一陣の2011年受領、第二陣の2012年の受領だった[62]。また、2012年に量産機の調達についての方針が決められる予定だった[62]
トルコの旗 トルコ
トルコ空軍のF-4E 約40機、及び改修機である54機のF-4E 2020の後継機としてA型の導入を計画している[63]。100機の導入を予定しているが、2014年から2023年にかけての引き渡し予定は遅れている[63]
日本の旗 日本
2011年12月航空自衛隊F-4EJ改後継としてA型を選定する[65]。導入予定機数は42機とされる。
当初は2016年度期限内に1号機の納入を、アメリカが確約した旨が伝えられた[65]。だが、その直後に機体強度に関する不具合が確認された為、アメリカ政府高官や軍関係者からは2年程度の配備の遅れを容認する声が上がり始めた[65]。これを受けて、2016年度中の取得は難しくなる見方が強まっている[65]
防衛省はF-35Aの調達価格は、2012年度予算ベースで1機あたり本体のみ約89億円、スペア部品などを含めた場合約99億円としていた[66]。2012年度予算案においては、対外有償軍事援助を利用し調達される4機分が395億円(1機あたり98.75億円)、訓練シミュレーター整備費として205億円が計上された[67]。ただし、将来的には日本国内でライセンス生産をする予定であるため、ライセンス料が加算されて1機あたりの価格上昇は確実である。2012年5月3日にはアメリカ国防総省が、日本が導入を予定している42機の売却額が計100億ドル(約8千億円)との見通しを発表したが、これには予備部品及び15年のサポートが含まれており機体のみの価格は不明である[68]
同年6月29日に日本政府は、米国防総省と2016年度に導入する4機について、正式契約を交わした。1機当たりの価格は約96億円(交換部品を含め約102億円)である。交換部品の購入を減らすなどしたものの、2012年度予算に計上した89億円(同99億円)と比較して、約7億円(同約3億円)の上昇となった[55]
ノルウェーの旗 ノルウェー
F-16AM/BMの後継機として将来戦闘航空機計画を立案、2008年1月に拘束情報要求を各メーカーに発出した[63]。これについてサーブ社、ユーロファイター社、ロッキード・マーティン社が提案を行い、ロッキード・マーティン社の提案したF-35についてより確実な情報を取得するため、2002年6月にSDD作業レベル3で参加することとなった[63]
選定の結果、2008年11月にF-35Aを後継機として決定する[63]。ノルウェー政府は「運用要求を完全に満たす事が出来たのはF-35だけだった」とし、機体価格についても候補の一つだったサーブ 39 グリペンの約2倍であるものの、30年間使用し続けた全運用期間中のライフサイクルコストはF-35のほうが30億ドルほど安くなるとしている[63]。2011年6月にはノルウェー議会が訓練使用機4機の購入経費の支出を承認している[63]
当初は48機の導入を予定していたが、現在は56機に増加している[63]。導入決定時の配備予定は2016年から2020年にかけてとされていたが、開発の遅延等を受けて現時点では明確な時期は示されていない[63]

採用検討国 [編集]

デンマークの旗 デンマーク
デンマーク空軍のF-16AM/BMの後継機としてJSFの検討を行っており、SDD作業にレベル3で参加している[64]。だが、計画参画国中で唯一、現時点までF-35の導入を決定していない[64]。これはF-35の開発の遅延と機体価格の上昇によるもので、F-35以外にサーブ 39 グリペンF/A-18E/Fを加えた3機種による評価作業を行うとしている[64]
導入機種の決定は、当初は2009年6月を予定していたが2010年3月に延長され、F-16AM/BMの延命が可能である事が判明したことで、決定は更に2014年に延長となった[64]
F-16AM/BM後継機の導入機数は48機とされたが、2010年に24機∼36機と発表され、現在ではF-16AM/BM保有数と同じ30機とされている[64]
韓国の旗 韓国
F-4E後継機の第3次FXの60機において、F-15SE、ユーロファイターと並んでF-35AがRFPに応じた[69]

導入中止 [編集]

カナダの旗 カナダ
カナダ空軍のCF-188A/Bの後継機として、2008年5月にA型の購入を制式決定した[64]。予定では受領開始を2016年からとし、初度作戦能力達成を2018年としていた[64]。購入数は65機で、CF-188を直接置き換える計画であった[64]。配備はバゴビットビル基地の第3航空団とコールドレイク基地第4航空団の計3個飛行隊を予定していた[64]
2012年4月、カナダ会計検査院 (OAG) はF-35調達計画に予算上の不備があったことを指摘しており、同国のメディアでは「スキャンダル」あるいは「失敗」として報じられるようになっている[70][71][72]。5月9日には、中華人民共和国国務院系のニュースサイトである中国網により調達中止が報じられた[73]が、5月24日、ロッキード・マーティン社の副社長は、カナダが依然としてF-35の導入方針を堅持していることを発表した[74]。しかし12月14日、調達の白紙撤回を正式決定した[75]

仕様 [編集]

F-35A 通常離着陸型
F-35B 短距離離陸・垂直着陸型
F-35C 艦載型
A型とB型とC型の比較表
F-35A F-35B F-35C
乗員 1名
全長 15.70 m 15.60 m 15.70 m
全幅 10.67 m 13.11 m
※折りたたみ時:9.10 m
全高 4.60 m
翼面積 42.73 m² 62.1 m²
空虚重量 12,426 kg 13,888 kg 13,924 kg
機内燃料重量 8,165 kg+ 5,897 kg+ 8,618 kg+
最大離陸重量 31,800 kg 27,000 kg 31,800 kg
エンジン F135-100 F135-600 F135-400
ターボファン
推力 18,144 kgf
最大速度 M1.7 M1.6 M1.7
航続距離 2,220 km 1,670 km 2,520 km
戦闘行動半径 1,092 km 833 km 1,111 km
実用上昇限度 19,240 m
運用状況 実用試験中


兵装 [編集]

固定武装
A型のみ
各種ミサイル
空対空ミサイル
空対地ミサイル
空対艦ミサイル
対戦車ミサイル
巡航ミサイル
爆弾
F-35A,Cの搭載兵器総覧


出典・脚注 [編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b "FY 2012 Budget Estimates", p. 01–1. U.S. Air Force, February 2011.
  2. ^ a b “F35初号機を米空軍に納入=コスト増大に懸念も-ロッキード社”. 時事通信. (2011年5月12日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201105/2011051200517 
  3. ^ F-111は機体の大型化のため、すべての運用計画に対応できるものではなかった。
  4. ^ a b “米F35、開発コスト10年で倍増 「負担できない」と米国防総省”. AFPBB News. (2011年5月20日). http://www.afpbb.com/article/politics/2801376/7239589?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics 2011年5月20日閲覧。 
  5. ^ 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p67
  6. ^ 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p30
  7. ^ : boundary layer diverter
  8. ^ : diverterless
  9. ^ a b c d 月刊『JWings』2007年5月号 p12
  10. ^ a b 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p23
  11. ^ a b 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p31
  12. ^ この特殊なエンジンノズルの採用によってF-35BはV/STOL性能を得たが、推力の点では燃焼排気ジェットを後方へ直接出す場合には最大125kN(ドライ推力)だったものが、90度偏向することで最大80kNまで低下する。V/STOL時にはリフトファンの最大84kNと左右それぞれのロールポストから最大16.5kN×2ヶ所の、合計180.5kNの最大垂直推力を発揮する。ロール制御はロールポストからの吹き出し量で調整し、ヨー制御はエンジン排気ノズルの角度調節で行われる。
  13. ^ a b c 青木謙知著、『空母型護衛艦のステルス戦闘攻撃機F-35B』、「海上自衛隊の空母型護衛艦」、軍事研究2010年1月号別冊、(株)ジャパン・ミリタリー・レビュー
  14. ^ a b 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p58
  15. ^ 砂漠の中に存在するネリス空軍基地においてでさえ、周辺住民から環境破壊を危惧する声がある。
  16. ^ 航空ファン』2009年 2月号
  17. ^ F-35のHMDでは火器の照準だけでなく、飛行情報の基本ディスプレイや、コクピットのMFDにしか表示出来なかったFLIRの画像などの戦術データも、米ビジョン・システム・インテグレーション社製のこのHMDのバイザーに投影することができるようになっている。
  18. ^ 月刊『航空ファン』2008年3月号、12月号、2009年2月号
  19. ^ FBWのサイドスティックには、圧力だけを感知するが動かないフォースコントロール方式とステックが自由に動くジョイステック方式がある。F-35は自由に動くジョイステック方式である。
  20. ^ “【特集】日の丸ステルス F35、5ページ”. 時事通信. (2011年11月13日). http://www.jiji.com/jc/v4?id=20111113jasdf_fx_f-35_lightning0001 
  21. ^ ノースロップ・グラマン社製のAN/APG-81レーダーは、F-22Aに搭載されているAN/APG-77型のAESAレーダーをF-35の機体サイズに合わせて改修したものである。F-16E/F用のAN/APG-77の空対地機能と、F-22用のAN/APG-81の空対空機能に加え、電子戦能力も付与されたレーダーとなっている。送受信モジュールの数は小型化によって、AN/APG-77型の約1500個から約800個ほどまで減っているとされ、これによって最大探知距離もAN/APG-77型の約3分の2になったとされる。AN/APG-81は空対空モードでは自立捜索、セクター捜索、パッシブ捜索、キュー捜索、空戦モード、複数目標追跡、空中目標識別、AMRAAM支援といった各サブモードがあり、空対地モードでは、地上マップ、地上移動目標識別/追跡、地上電子波探知、空対地測距の各サブモード、電子戦モードでは電子攻撃、電子防御の各サブモード、航空支援モードの気象モードと航法アップデート、その他として自動目標指示、システム診断・測定といった多彩な動作モードを備える。
  22. ^ : electro-optical targeting system
  23. ^ EOTSは赤外線による空対空と空対地での目標指示前方監視と戦闘損害評価確定、広域捜索追跡の他に、レーザーによる目標指示、協調交戦時のレーザースポット追跡といった機能に加えて、デジタルズーム、JDAM、JSOW、JASSM用の座標生成も行える。
  24. ^ : distributed aperture system
  25. ^ DASは他にも、分配開口赤外線センサー「DAIRS」(: distributed aperture infrared sensor)や、電子式光学画像配信システム「EODAS」(: electro-optical distrubuted aperture system)と呼ばれることがある。
  26. ^ 青木謙知「F-35がF-Xに選ばれた理由」 『軍事研究2012年​​3月号』 ジャパン・ミリタリー・レビュー、平成24年3月1日。
  27. ^ a b F-35 Program Brief, USAF, 26 September 2006.
  28. ^ "Important cooperative agreement with Lockheed Martin." Kongsberg Defence & Aerospace, 9 June 2009. Quote: "The missile has a range in excess of 150 nautical miles."
  29. ^ a b c 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p51
  30. ^ 月刊「航空ファン」 2011年 5月号
  31. ^ 月刊「航空ファン」 2011年 10月号
  32. ^ F-35 Joint Strike Fighter Media Kit Statistics(ZIP圧縮ファイル、98.2kB)
  33. ^ F-35 specificationsGlobalSecurity.org
  34. ^ : small diameter bomb
  35. ^ LOCKHEED MARTIN JOINT STRIKE FIGHTER OFFICIALLY NAMED "LIGHTNING II"
  36. ^ David C. Aronstein; Michael J. Hirschberg; Albert C. Piccirillo (1998). Advanced Tactical Fighter to F-22 Raptor: Origins of the 21st Century Air Dominance Fighter. AIAA. p. 136. ISBN 9781563472824. 
  37. ^ : conventional take-off and landing
  38. ^ “米空軍にF35戦闘機を初納入 ロ社、総額30兆円に”. 共同通信. (2011年5月10日). http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051001000085.html 2011年12月25日閲覧。 
  39. ^ ユーリー・イズムィコ(訳:鹿内誠). “ロシア航空機列伝 (12)”. 航空情報 2011年 6月号 (酣燈社): 112. (エンジン・ノズルの折り曲げに関する特許は、旧ソ連崩壊後にヤコブレフからロッキード・マーティンが購入したものである。)
  40. ^ : short take-off and vertical landing
  41. ^ Strategic Defence and Security Review、「戦略的防衛及び(国家)安全の検討」の意味
  42. ^ “海兵隊向けF35を初納入 米ロッキード”. 産経新聞 (MSN産経ニュース). (2012年1月12日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/120112/amr12011214460005-n1.htm 2012年1月12日閲覧。 
  43. ^ "F-35 completes first airborne weapons separation." Marine Corps, 9 August 2012.
  44. ^ : carrier (based) variant
  45. ^ Renae Merlen (2006年8月16日). “Lockheed Says F-35 Could Fly Pilotless”. The Washington Post (www.washingtonpost.com). http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/08/15/AR2006081501288.html 2012年10月23日閲覧。 
  46. ^ a b c d e f g 月刊『JWings』2007年5月号 p13
  47. ^ “F35選定に向け調査費 次期主力戦闘機、概算要求に最大10億円”. 産経新聞. (2010年8月8日). http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110126/plc11012622590168-n1.htm 2011年2月16日閲覧。 
  48. ^ “F35ステルス戦闘機、日本が共同製造参入へ”. 読売新聞. (2012年11月8日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121108-OYT1T00845.htm 2012年11月16日閲覧。 
  49. ^ “F35 空対空ミサイルとステルス性能に疑問 米国防総省内部資料”. 産経新聞. (2011年12月15日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/111215/amr11121520070013-n1.htm 2011年12月25日閲覧。 
  50. ^ “F35調達価格、約2倍に=開発は遅延、日本FXに影響-米国防総省”. 時事通信. (2011年3月12日). http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010031200241 
  51. ^ “F35の価格倍増と米政府 日本の機種選定見直しも”. 共同通信. (2011年3月12日). http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031201000333.html 2011年12月25日閲覧。 
  52. ^ “米F―35の生産は2年遅れに 米国防総省発表”. 朝雲新聞社. (2012年4月5日). http://www.asagumo-news.com/f_column.html 2012年4月12日閲覧。 
  53. ^ “F35、1機189億円 米国防予算案で判明 日本は財源難題”. 産経ニュース. (2013年4月14日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/130414/amr13041401000000-n1.htm 2013年4月14日閲覧。 
  54. ^ “中ロへの抑止力意識=1機約99億円−次期戦闘機”. 時事通信. (2011年12月20日). http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011122000051 2011年12月25日閲覧。 
  55. ^ a b “F35、本体96億円=7億円上昇―政府が正式契約”. 時事通信. (2012年6月29日). http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012062900078 2012年6月29日閲覧。 
  56. ^ “F35:1機当たりの価格150億円に 防衛省概算要求”. 毎日jp. (2012年9月4日). http://mainichi.jp/select/news/20120904k0000e010209000c.html 2012年9月4日閲覧。 
  57. ^ 英国:F-35戦闘機の機種変更 開発3年遅れで 毎日新聞 2012年05月12日
  58. ^ a b c d 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p65
  59. ^ a b c d e f 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p66
  60. ^ [1]
  61. ^ “米F35 2017年に岩国基地に配備”. NHK News WEB. (2012年12月19日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121219/t10014283561000.html 2012年12月19日閲覧。 
  62. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p67
  63. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p69
  64. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p68
  65. ^ a b c d 「MC☆あくしず」2012 SPRING p10
  66. ^ “中ロへの抑止力意識=1機約99億円−次期戦闘機”. 時事通信. (2011年12月20日). http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011122000051 2011年12月25日閲覧。 
  67. ^ “南西諸島防衛を重視=FXは4機395億円-12年度予算〔防衛〕”. 時事通信. (2011年12月24日). http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011122400154 2011年12月26日閲覧。 
  68. ^ “価格上昇のF35、日本への売却総額8000億円 米国防総省見直し”. 産経新聞. (2012年5月3日). http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120503/plc12050321280027-n1.htm 2012年5月3日閲覧。 
  69. ^ 「J-WING」 2012年09月号 イカロス出版
  70. ^ The Canadian Press (2012年4月4日). “Video: MPs hold Mackay to account in F-35 scandal”. Globe and Mail. http://www.theglobeandmail.com/news/video/video-mps-hold-mackay-to-account-in-f-35-scandal/article2392358/ 2012年4月5日閲覧。 
  71. ^ Coyne, Andrew (2012年4月4日). “Andrew Coyne: Peeling back the layers of misconduct in the F-35 fiasco”. National Post. http://fullcomment.nationalpost.com/2012/04/04/andrew-coyne-the-f-35-affair-is-a-fiasco-from-top-to-bottom/ 2012年4月5日閲覧。 
  72. ^ CBC News (2012年4月5日). “The F-35 Fiasco”. Canadian Broadcasting Corporation. http://www.cbc.ca/thenational/indepthanalysis/atissue/story/2012/04/05/thenational-atissue-040512.html 2012年4月6日閲覧。 
  73. ^ “F35の開発参加国が相次ぎ導入削減、カナダが導入中止”. 中国網. (2012年5月8日). http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2012-05/08/content_25330368.htm 2012年9月23日閲覧。 
  74. ^ LEE BERTHIAUME (2012年5月24日). “F-35 debate: Canadian firms will lose out if government ditches jets: Lockheed Martin” (英語). 2012年6月17日閲覧。
  75. ^ “F35戦闘機、カナダは白紙撤回 日本は導入強行”. 産経新聞. (2012年12月14日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/121215/amr12121521050009-n1.htm 2012年12月14日閲覧。 

参考文献 [編集]

  • 月刊『JWings』2007年5月号 イカロス出版
  • 『世界の名機シリーズ F-35ライトニングII』2011年9月30日発行 イカロス出版
  • MC☆あくしず』2012 SPRING (Vol.24) イカロス出版
  • 月刊『航空ファン』2008年3月号 文林堂
  • 月刊『航空ファン』2008年12月号 文林堂
  • 月刊『航空ファン』2009年2月号 文林堂

登場作品 [編集]

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]