空中投下

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2010年のハイチ地震の際、C-17輸送機より空中投下された人道支援物資

空中投下(くうちゅとうか Airdrop)とは、航空輸送の一形態であり、輸送にあたり飛行中の航空機から貨物を投下し、所要の地点に物資を届ける方法である。

概要[編集]

航空機を用いて物資を輸送する際、輸送の最終段階において、機体より物資を投下・着地させる方法は、航空機の初期の頃より行われており、衝撃対策として詰め物をした箱に入れて物資を投下していてこともあった[1]

第二次世界大戦の頃には、航空機も発達し、兵員を空中投下するエアボーン戦術や包囲陣地に対する補給物資の投下による空中補給等の戦術が行なわれるようになった。現代でも、軍事用途のほか、着陸不能の場所に対する輸送法として用いられる。

投下法[編集]

イギリス空軍C-130輸送機による人道支援物資の自由投下

航空機の機体側面より投下する方法もあるが、軍用大型輸送機は、機体後部に大型貨物扉を有し、そこから投下するようになっている。爆撃機を利用する場合は、爆弾倉より投下する場合もある。

投下物には、各種物資の他、M551シェリダンBMD-1といった空挺戦車も可能となっており、ほかにも大型のため、爆撃機に積めないBLU-82MOABといった大型爆弾も、輸送機からの投下対象となっている。重量物の投下にあたっては、着地の衝撃を和らげるためパラシュートが用いられており、加えて減速用補助ロケットが用いられる場合もある。逆に心理戦用のビラや一部の人道支援物資の投下の場合は、衝撃を考慮しないため、そのまま投下する自由投下(Freedrop)が用いられる[2]

また、現代の大型輸送機においては、貨物室内貨物はパレットに物資を載せる方式が主流となっており、さらにそれを機体後部投下口まで移動させ投下する方法として、機体を上向きに傾かせ、その傾斜により移送・投下させる大型投下容器投下方式(CDS,Container Delivery System)と、貨物からドラグシュートを展開し、ドラグシュートの牽引により移送・投下させるプラットホーム投下方式(PDS,Platform Delivery System)がある。PDS方式のうち、低高度から行なわれるものについては、低高度パラシュート抽出システム(LAPES,Low-Altitude Parachute Extraction System)とも呼ばれる。

参考文献[編集]

  • Technical Order (TO)13C7-1-11 Airdrop of Supplies and Equipment: Rigging Containers. Department Of The Air Force. (September 2005). 
  • Technical Order (TO)13C7-1-5 Airdrop of Supplies and Equipment: Rigging Airdrop Platforms. Department Of The Air Force. (August 2001). 

脚注[編集]

関連項目[編集]