M60機関銃

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M60
M60.jpg
M60
M60
種類 軍用機関銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 サコー・ディフェンス
U.S.オードナンス
マーモント社
仕様
種別 汎用機関銃
口径 7.62mm
銃身長 560mm
使用弾薬 7.62x51mm NATO弾
装弾数 ベルト給弾式
作動方式 ガス圧利用(ショートストロークピストン式)、ターンロックボルト、オープンボルト
全長 1077mm
重量 10500g
発射速度 550発/分以下
銃口初速 853m/秒
有効射程 1500m
歴史
配備期間 1957年–
配備先 アメリカ陸軍など
関連戦争・紛争 ベトナム戦争
カンボジア内戦
湾岸戦争
アフガニスタン紛争 (2001年-)
イラク戦争
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M60機関銃 (M60 Machine Gun) はアメリカ合衆国機関銃である。7.62x51mm NATO弾を使用する。ベトナム戦争を始めとして多くの実戦で使用された。

現在のアメリカ軍においては後継機関銃のM240MAG-58)や、さらにその後継のM249(ミニミ分隊支援火器)に置き換えられつつあるが、この機関銃は様々な用途で残っている。オーストラリアなどいくつかの国では現在も使用されており、生産も継続している。

目次

概要 [編集]

M60は攻撃状況にも防御状況にも使うことができる。攻撃においてはM16よりも大口径の銃弾を、高い発射速度で長い有効射程範囲内に発射することができる。防御においては長射程でも近接戦でも、最終防衛手段としても使うことができる。このようにM60は部隊の戦術計画に多様な形で組み込むことができる。

M60はオプションの三脚を使用した場合、1,100mが有効射程となる。また標準装備の二脚を使用した場合では800mが有効射程に、点標的に対しては600m、移動する標的に対しては200mが有効射程となる。アメリカ海兵隊の方針では銃手が熟練している場合、M60やそれと同等クラスの武器は面射撃や制圧射撃で1,500mが有効射程とされている。

M60は部隊員にとって役立つ武器と考えられている。一人の場合よりも二人で運用した方が効果が高い。一人は射手で一人は弾薬手となる。射手はM60本体を運び、弾薬手は予備の銃身弾薬を運ぶ。基本的には600-900発を携帯する。これは発射速度を最高速と考えた時におよそ2分間弱の持続射撃ができる弾数である。機関部左側面に装着する弾薬ボックスが存在し、一人で移動しながらの射撃などではほぼ必須である。映画にみられるベルトリンクを垂らした状態ではリンクのねじれなどを頻発し実用的でない。

ベトナム戦争においては数々の部隊で分隊支援火器として使われ、分隊のほぼ全員が予備の銃身か少なくとも200発のM60用弾薬、あるいはその両方を自分用の小火器と一緒に携帯した。

開発と使用経緯 [編集]

米陸軍は軽機関銃の開発が立ち遅れ、歩兵分隊単体の火力においては各国に劣っていた。

M60の開発は新型 7.62mm 軽機関銃 (lighter 7.62 mm machine gun) として1940年代の後半から始まった。設計にはそれ以前の優れた武器のものを積極的に取り入れ、独自の改良を加えた。具体的には次の事項のようなものである。

またM60はガスオペレーション方式を採用しているが、これはFG-42を参考にしたと言われている。またあるソースではルイスガンの機構を借りたものとも言われている[1]

ソースは何であれガスオペレーションシステムの複雑さに起因する信頼性の低さはこの銃に関する共通の批判であった。しかしながらこの機構は米軍やその他の機関によって1957年から現在まで使われ続けている。この銃に関する評判は良いものから悪いものまで広く存在し、批判は使用者がどのバージョンを使ったかに依存する。

この機関銃のM249 MINIMIへの交換は1980年代の一部の作戦から始まった。また、1991年に制式採用されたM240機関銃(FN MAGのライセンス生産品)への交換が20世紀の終わり頃から始まった。M240はM60よりはるかに重いが、その高い信頼性から重用されている。

M60はまた陸軍ヘリのドアガンとして2000年代にも使用され続けた。また米軍特殊部隊において7.62mm機関銃として1990年代の終わり頃まで、さらにSEALs(米海軍特殊部隊)によって1990年代から最近まで使われ続けた。現在に至るまでアメリカ沿岸警備隊や多数の予備役部隊によって使用されているが、これはM240の各バージョンに段階的に置き換えられている。しかしM60はまだ米軍や特殊部隊、その他の部隊によってまだまだ使われ続けるだろう。

M60の使用自体は続くものの使用中の武器がゆるやかに摩耗していくことと新しい代替機関銃が導入されること、また新しい任務に応じて新しい武器が支給されることと併せて先細りになっていくだろう。しかし、M60を使い続けるグループは予備を保存しておくだろう。M240機関銃自体は、計画中の新しい軽量7.62mm機関銃により置き換えられる予定である。

設計 [編集]

M60はガス圧作動方式、空冷方式、ベルト給弾方式の機関銃であり、オープンボルト位置から薬室に7.62x51mm NATO弾を装填する。弾薬は金属製分割式リンクで連結された100発単位のベルトで給弾される。他の武器と同様、立射、膝射、腰だめ射撃ができるが、最も使用効果が高いのは二脚を使用した伏射か、三脚に載せて3発から5発までのバースト射撃を行った場合である。

この武器は重く支持なしでの射撃は照準が難しいが、重量自体は連射による反動を抑える方向に働く。全長に渡って直線的な設計は操作ロッドとバッファが銃床まで直接後退し、全長を短くすることに成功している。 大きなグリップは腰の位置で持ち運ぶのに非常に便利である。また、実弾を工具代わりに使って分解できる。

設計への批判と問題点 [編集]

M60機関銃の銃身交換。銃身側に取り扱い用のハンドルがなく耐熱手袋が必要。また銃身には二脚が付属しているため、交換作業の際には銃本体を手で支え続けるか、地面に横たえねばならない(写真のM60は三脚上に搭載)。

試験場でテストされた時にはM60は極めて有効と判断された。しかしすぐに使用することとなった東南アジアジャングル内では、初期のバージョンはすぐに数々の厳しい問題点を露呈した。重さ自体が問題だったという人も少なくないようだが、このタイプのベルト給弾式機関銃は押しなべて重いものである。M60は同時代の7.62mm機関銃の中では最も軽く、代替品のM240より軽いほどである。

ベトナムの部隊からの最も一般的な苦情はM60は信頼性が低く、特に伏射して汚れた時にジャム(弾詰まり)を起こしたり、他の動作不良を起こしたりすることであった。M60の機関部は複雑で砂埃で即座に動作が停止してしまう傾向がある。このことはイスラエル国防軍がM60を不採用とした最も重要な理由の一つとなった。この機関銃はM1918ブローニング自動小銃(BAR)よりも清掃とメンテナンスが難しかった。また、ジャングルでない普通の状態でも数千発を発射するとしばしば弾詰まりを起こした。これは実戦においては非常に深刻な問題である。しかし適切にメンテナンスされていれば、非常に有効な武器であった。M60は歩兵用途としてはM240やM249に代替されたものの航空機、艦船、特殊部隊で使用されるために残された。

安全装置(セーフティー)は取り扱いが厄介で特にM16やM1911A1コルト・ガバメントで訓練された兵士にとっては間違った使い方をされた。他の武器では銃の発射準備ができた時にセーフティーを下に移動させるところ、この銃では上に移動させるようになっている。

M60の信頼性についての評価はバージョンに依存するもののあまり高くない。特に汚れが酷い時に薬莢排出サイクルの間に空薬莢の排出ジャムを起こしがちで、たいていは空薬莢のリムを引き剥がさなければならない。この解消には時間がかかった。またバレル・ラッチ機構(小レバーを前後に回す)は射手の装備に引っかかり、ラッチが閉鎖せず、バレルが脱落するという結果を引き起こしがちであった。このレバー機構の回転軸には、押して解除できるロックボタンが追加された。しかしレバー機構そのものは未だに残っており、この銃が制式採用されてから40年間経った今でもこの問題は再発している。グリップとトリガーのアセンブリは他の設計でよくある取り外し可能ピンではなく、壊れやすい板バネクリップで取り付けられている。このクリップは、最初にアバディーン試験場で試験された時に、壊れやすいことを指摘されたことが知られている。戦地でのM60は粘着テープやケーブル結束タイが付いているのが時々見受けられるが、これはクリップが壊れたために現地部隊が取り付けたものである。

初期のM60における最も深刻で致命的な部品はレシーバー・カバーと給弾トレイである。これらはプレス加工された非常に薄い鉄板であり、曲がったり割れたりする傾向があった。より頑丈な部品が供給されるようになったのは1970年代初期である。さらに初期のM60ではドライビング・スプリング・ガイドとオペレーティング・ロッドが細すぎ、またピストン・ヘッドの後ろにあるガス・ピストンは非常に小さいものだった(これは軽量化のためである)。これらは部品の破損しやすさに結びつきやすかった。しかし1970年代には頑丈な部品設計に変更され、緩やかに補給されていった。

現場では頻繁に起こる装弾不良にも悩まされた。ベトナム戦争時のM60の写真には、レーションの丸い空き缶を給弾トレイの脇に括りつけている物が良く見られる。弾帯の流れ込みをスムースにする為の現地での工夫だった。 銃身下のガス・シリンダーの栓が緩みやすく、射撃中に外れて飛んでしまう事も多発した。脱落、紛失防止として針金を巻いて固定する予防策が、先の給弾口レーション缶同様現地で流行った。

他のいくつかのバージョンのM60における問題としてFN MAGPKラインメタルMG3など銃身が交換可能な7.62mm汎用機関銃の二脚がガス・シリンダーまたは銃身覆いに付けられていたのに対してM60では銃身に直接付けられていた。これは命中精度に影響するので必要な程度に頑丈な太さにされた銃身に交換された。

アメリカ海兵隊の大部分の部隊ではM60を特に軽蔑しており、その代わりにしばらくの間は非制式になっていたブローニング自動小銃(BAR)を1967年から1968年まで公式に使い続けていた。1980年代半ばには海兵隊用にも8.61kgに軽量化されて、わずかながら信頼性の改良を含む設計が施されたM60E3が支給された。しかしながらユーザーはすぐに過熱する銃身について苦情を申し立てた。これは他のM60と共通の問題である。これまでは銃身交換のタイミングが200発の持続発射だったところ、M60E3の軽量銃身は100発の持続発射で交換しなければならないことが、さらにこの問題を悪化させた。しかしM60E3では二脚が銃本体側へ、そして銃運搬用のハンドルが銃身後部へ移されたので、ハンドルを使って耐熱手袋無しに安全に銃身を交換することができる。

1991年にM60は米軍として正式にベルギー設計のFN MAG機関銃、制式名M240に交換されることになった。しかしながら多数のM60がアメリカ陸軍予備役部隊と州兵部隊で使われ続けた。1967年の開発以来改良を重ねてきたものの苦情の種となっている。また前述の通り特殊部隊とヘリ用ドアガンとしては最前線に残り続ける。これは、2000年代内に開発される予定のM240の派生バージョンで交換される予定となっている。最終的には残存するM60と現役のM240は双方とも新しい軽量型7.62mm機関銃と交換される計画となっている。

弾薬 [編集]

M60シリーズは多様な弾薬を発射することができる。最も一般的なのがM61徹甲弾(AP弾)、M62曳光弾、M80通常弾、そしてM63模擬弾とM82空包である。弾芯がタングステンでできた新しいM993徹甲弾もM60で使用することができるがM60を現役で使っている部隊にはかなり経ってからでないと支給されなかった。空包を連射で発射する場合には発射速度に応じてM13またはM13A1空包アダプター(Blank Firing Adapter = BFA)を取り付ける必要がある。これらの弾薬はすべてNATO標準の金属製分割リンクで供給される。

M60でのごく標準的な戦闘時の弾薬配列は4発のM80通常弾に対して1発のM62曳光弾である。4:1の配置は射手が標的に対して正確に「着弾を歩かせる」ことを可能とする。経験を積んだ射手は曳光弾が通常弾と必ずしも同じ飛び方をするとは限らないことを熟知している。銃の照準を使用する時、曳光弾が燃え尽きても目に見えないところで特に800mを超えた範囲で通常弾が着弾していることを知っている。この問題はこの口径およびこれより小さい口径(5.56mmを使用するM249(MINIMI)など)では共通の問題である。曳光弾と通常弾の重さが根本的に異なることが理由である。特に5.56mmの曳光弾は最悪の場合300mで燃え尽きてしまうため、問題として顕著である。

弾薬一覧

  • M61 徹甲弾(AP弾 = Armor Piercing)
  • M62 曳光弾(tracer)
  • M80 通常弾
  • M82 空包(空包発射用アタッチメントの取り付けが必要)
  • M63 模擬弾(ダミー)

これらはM13リンクで連結される。リンクは射撃後に自動的に分解され、空薬莢とともに排出される。

派生型 [編集]

長期に亘って生産されたM60には、多数の派生型が存在する。ほとんどの派生型は、初期の設計に由来する問題を改修した。それとは別に、ヘリ用と戦車用に開発された二つのバージョン(M60CとM60D)がある。

派生型のまとめ:

  • T161 - M60の開発名称で、このタイプが制式化されるまでの1950年代の分類。プロトタイプ版、及び競作に勝った最終テストモデル(T161E3)まで含む。
  • M60 - 基本モデルだが、メーカー間での細かな違いと、時間の経過による細かな改修も含む。1960年代に最も多用された。
  • M60E1 - 最初の改良版で、E3・E4バージョンに引き継がれたものや、それまでのM60生産上の数々の特徴を含んでいるが、量産はされなかった。
  • M60E2 - 同軸機銃用として使うための車両版。
  • M60E3 - 1980年代に採用された軽量化版。
  • M60E4(Mk 43 Mod 0) - E3に似ているように見えるが、多くの改良点を持っている改修版。海軍でも使用されたものと、その副派生型も含む。Mk 43 Mod 0はレールの取り付けを含むスペシャル版。
  • M60B - 1960年代、ヘリコプターの中で使用された。ただし、マウントはされていない。
  • M60C - 航空機内で使用するための固定マウント版。
  • M60D - M60Bを置き換える目的の可動マウント版で、特にヘリコプター内で使うために開発されたが、他の目的にも使用されている。

M60 [編集]

ハンヴィーの屋根の上に搭載されているM60軽機関銃

基本型。1950年代終わりにアメリカ陸軍で制式化された。この時点では、歩兵用途しか考慮されていなかった。1950年代のT161(特にT161E3)とT52の競作の結果、T161が採用された。両方とも同様の給弾機構とガス・オペレーションシステムを採用していたが、T161の方がより量産に適していると判断された。

M60E1 [編集]

M60E1は、M60基本型の最初のバージョンである。主な変更点は、ガス・シリンダーと銃身、二脚の接続方式で、基本型では、これらはすべて接続されていた。いくつかのソースでは、M60E1は制式採用されなかったと主張しているが、異なる主張をしているソースもある。どちらにせよ、M60E1自体は量産に組み入れられなかったものの、その後のバージョンに影響を与えている。また、1966年からは、M60E1のいくつかの改良点に基づいてM60が改修されている。もう一つの大きな変更点は、二脚の取り付け位置が(M60E3のように)バレルでなくガス・チューブに移されたことである。E3/E4のような、前方の垂直グリップは取り付けられていない。

M60E2 [編集]

M60E2。ストックやフォアストック、トリガーグリップなどが省略されている。

M60E2は、同軸機銃など、装甲車両への取り付けを目的として開発され、M48A5戦車M60パットンなどのパットン戦車シリーズ、韓国のK1戦車で使われた。主な変更点としては、外装の大幅な省略、銃床や銃把の取り外し等である。発射指令は電気的に行うが、手動で引き金を引くバックアップも残されている。弾薬の供給にはメタルループ(金属で弾帯を誘導する部品)を使用している。銃身の下のガス・チューブは、バレルの長さに合わせて延長されており、車両の形状に合わせて外形が折り曲げられている。このバージョンは、1970年代の試験で平均故障発生間隔(MTBF)は1,669時間と判定されたが、これはFN MAGよりも悪い数値であるため、1977年から同軸機銃はM240に置き換えられた。

M60E3 [編集]

M60E3。フォアストックの形状が変更され、二脚の設置場所も変更されている。

M60E3は、初期のM60の数々の問題点を解決したものとして、1986年頃から歩兵部隊が使用する火器として実戦配備された。これは軽量で「改修された」バージョンとして、射手の負担を軽くする目的もあった。それまでの同シリーズとは異なり、数々の現代的な改良がなされている。

  • レシーバ部に取り付けられた、より安定した二脚
  • 左右どちらの利き手にも対応
  • 汎用スリング(負い革)アタッチメント
  • 銃身の上にキャリング・ハンドルを取り付け
  • ガス・システムを簡略化

しかしながら、これらは改良された点と同じぐらい、問題を引き起こした。また、銃身が軽くなったが、この銃身では200発を持続発射することは危険となった。しかしながら、何人かの兵員は、持続発射が可能な成功した銃器であると証言している。この銃身のライナーにステライト合金が使われたことが、このことを可能にしたと考えられる。しかし、このような持続発射はすぐにオーバーヒートを引き起こし、銃を使用不能にしてしまう。

これらの軽量化は、この銃器自体の寿命も短くしてしまい、基本型よりも部品がすぐに摩耗・破損する傾向にあった。アメリカ陸軍アメリカ海兵隊の大部分の部隊は、汎用機関銃としてM240に切り替えた。これはM60E3より2.7kg重いが、(特に使用環境が汚い場合に)その頑丈さと信頼性から、より好まれているようである。

M60E3には、銃身が重いタイプと軽いタイプの、二つのタイプがある。

M60E4 (Mk 43 Mod 0) [編集]

M60E4。M60E3よりも銃身が短い。

これはM60E3のコンパクト版である。M60E3の短銃身版に見えるが、より多くの改良点が含まれている。このバージョンは、海軍ではMk 43 Mod 0として制式化されているが、M60E4と同じものである。特徴としては、前方に垂直銃把(ピストルグリップ)が取り付けられ、より信頼性を上げたものである。

M60E4は、1990年代のM240E4と呼ばれた版と、アメリカ陸軍での旧型M60置き換え用歩兵用支援火器の競作で対抗。M240E4が勝ち、これはM240Bと名付けられた。この結果、1,000丁近くのM240が改修オーバーホールと改修(銃床の交換、レールの取り付けなど)のために、FN社に送られている。1990年代の終わりには、M240はすべてM240Bに置き換えられた。このとき、M60E4で改修されたような、油圧による反動抑制装置が組み込まれている。M240BはM60E4より重いが、試験により信頼性が確認された。さらに、これらを置き換えるための新型軽量機関銃の開発が、2000年代初頭より計画として進行している。

Mk 43 Mod 1は、M60E4 (Mk 43 Mod 0)の修正版で、より短い銃身と、垂直銃把の変更、レールの改良が行われている。

  • MK46 Mod 0
M60E4の全長を短くした短小モデル、SEALsに採用されMK46 Mod 0の正式名を得る。MK46 Mod 1 (ミニミの短小モデル)とは別物。

M60B [編集]

M60Bは短命に終わったバージョンで、1960年代に少数が配備されたに過ぎない。ヘリコプターから射撃するために作られたが、どこにもマウント(取り付け)されていないため、射手がずっと保持しておかなければならない。これはすぐにマウント版のM60Dに置き換えられた。M60Bの基本型との違いは、二脚がないことと、銃床の形が異なることである。しかし、ピストルグリップはそのまま残されており、スペードグリップになっていない。

M60C [編集]

M60C機関銃

M60Cは、M60基本型の航空機搭載用バージョンである。最も重要な違いは、M60Cでは電気的制御により遠隔操作で発射することと、そのために油圧による回転装置が組み込まれていることである。機長または副機長が、コクピットから制御することができる。空冷、ガスオペレーション、ベルトリンク給弾式である点は変わらない。これはM2、M6、M16火器システムに組み込まれた他、OH-13 スー、OH-23 レイブン、UH-1BイロコイスOV-10 ブロンコに搭載された。

M60D [編集]

M60D機関銃。引き金とグリップが外され、銃床部分に押し金が装着されている。

M60Dは、M60基本型のマウント版である。これはヘリコプターのドアガンだけでなく、ボートや車両にも取り付けることができる。航空機で使用する場合には、M60Cのように操縦席から遠隔操作するのではなくドアに取り付けられ、乗員が直接射撃を行う。M60シリーズとほぼ共通であり、空冷、ガスオペレーション、ベルトリンク給弾式である。他のバージョンと異なる点としては、スペードグリップ(銃床を外したあとに取り付け、両手で保持しながら撃てるグリップ)になっていること、照準が円形に変更されていることと、メタルループなどにより給弾方式が改善されていることが挙げられる。排出された空薬莢や分解したリンクが、ローター(回転翼)やエンジンの吸気口に支障しないように、キャンバス・バッグ式のカートキャッチャーが付いている。

M60Dは、次の機種で使われた。ACH-47Aを除き、基本的に両側のドアに取り付けられた。

* UH-1 イロコイ(M23、XM29、M59、サガミ・マウントを使用)
* CH-47 チヌーク(M24、M41マウントを使用)
* ACH-47A(XM32、XM33マウントを使用)
* UH-60 ブラックホーク(M144マウントを使用)

なお、サガミ・マウント (Sagami mount)は、 相模原補給廠で製作されたためにこの名がある。

民生用バージョン [編集]

セミオートマチック(連射不可能)にしたバージョンが、アメリカ国内で市販された。連射を不可能にするために、広範囲の箇所に修正が施された。アメリカ国内においては、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(BATFE)により、これらはベルト給弾式自動小銃として取り扱われる。しかしながら、州法や条例は適用対象となる。

U.S.オードナンス社は、サコー社から軍用M60と、その部品の生産について許諾を受けた主要なメーカーである。しかしながら、U.S.オードナンス社は、その生産設備が軍用のために必要となるので、民生版半自動M60の販売を2006年まで延期した。民間人が新しい半自動M60を購入するためには、8,000ドルを要する。

たくさんの旧式オートマチック版が市場に流れているが、これを購入するためには多くの法的必要要件を満たさなければならない上に、費用が20,000~30,000ドル以上かかる。これは、1986年以来の、アメリカにおける自動火器の生産に対する制限に起因する。

使用国 [編集]

M60機関銃が登場する作品 [編集]

映画・テレビドラマ [編集]

第21話の潜入調査に登場
第一作目では軍から貸し出された実銃を使用している(項目参照)。
シコルスキー S-58のドア・ガンナーがM60Dを使用。上記のイラストとは違い、銃はキャビン内にある可動式の台座に乗せられている。また後半に登場した一人で運用する兵士は銃を右手に持ち、リンクが捻れないよう、給弾ベルトを水平にした左腕にかける工夫をしている。
M249と共に分隊支援火器として登場
米軍が使用。UH-1の乗員が使用したり、歩兵が敵を掃討したりなど、あらゆる局面で活用されている
大通りにてS.T.A.R.S.隊員が使用
最後の攻撃命令」に登場。防衛軍によって、全長数十メートルに巨大化されたM60が固定砲台として使用されている。

ゲーム [編集]

20XX年代の兵科「補給兵」で使用可能な武器として登場、装弾数60発。
独立拡張パック"Operation Arrowhead"に登場。
2011年1月19日のアップデートで、M60E4がゲームに登場した。
M60E4が登場。命中スキル1、力スキル3以上のプレイヤーのみショップで購入可能。最大威力150。
機関銃手のチックが使用しているマシンガンがM60という設定。

漫画・ライトノベル [編集]

アニメ [編集]

第十一席に登場。

小説 [編集]

黒豹列島で黒木豹介が使用。
現金強奪時に使用。

出典 [編集]

  1. ^ [1](英語)

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]