SIG SAUER P226

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
SIG SAUER P226
SIG Sauer P226 neu.jpg
P226
概要
種類 軍・警察用自動拳銃
製造国 スイスの旗 スイス
ドイツの旗 ドイツ
設計・製造 シグ・ザウエル&ゾーン
性能
口径 9mm
.40in
.357in
銃身長 112mm
ライフリング 6条
使用弾薬 9mm×19(9mmパラベラム弾
.40S&W弾
.357SIG弾
装弾数 15+1発(9mm)
12+1発(40&357)
作動方式 ティルトバレル式ショートリコイル
全長 196mm
重量 845g
有効射程 50m

SIG SAUER P226とは、シグザウエル&ゾーン社が同社のP220の後継として開発した自動拳銃。

目次

特徴 [編集]

P220との違いは見た目ではわかりにくいが、ダブルカラムマガジン化が最大の改良点である。このため装弾数が9mmパラベラム弾仕様で9+1発から15+1発に増えている。.40S&W弾モデルと.357SIG弾モデルの場合は12+1発になっている。
P220同様にマニュアルセーフティーを持たない代わりに、起こされたハンマーを安全にハーフコック位置まで落とすためのデコッキングレバーを有する。
長時間、水や泥の中に浸けた後でも確実に作動するほど堅牢であり、耐久性は非常に高いが、価格もP220より高い。米軍のトライアルでは、価格の高さやマニュアルセイフティを備えないこと等からM92に負け、採用されなかった。(トライアルの経緯はM92頁を参照)
海上自衛隊特別警備隊」がP226Rを、2007年6月28日の公開訓練で使用するなど、各国の軍隊(イギリス陸軍ブローニング・ハイパワーを更新)、SASアメリカ海軍SEALs等)・警察などで予算的に余裕のある特殊部隊・機関では多く採用されている。

バリエーション [編集]

トリガーアクション、バレル長、フレーム素材、装弾数、アジャスタブルサイトの有無などの違いから「X-FIVE」や「XPRESS」など複数のモデルが存在する。
最初期に製造されたモデルはスライドの左側面に「SIG SAUER」、右側面に「P226」の刻印が施されており、現在流通しているモデルと若干異なっている。近年のモデルでは20mmアンダーマウントレールが標準装備されている。
2012年現在はカタログが整理され、後述のP226 E2の名で売られていたものがP226のスタンダードモデルとなっている。

P226
  • P226 E2 - 一体型の新型グリップとストロークの短いトリガーを装備したモデル。マガジンキャッチとデコッキングレバーも形状が変更されている。E2はEnhanced Ergonomicsの略。
現在はE2の名が外されて、このモデルが現行型P226のスタンダードモデルである。
  • P226 TB - サプレッサーを取り付けられるようにバレルにネジが切られたモデル。TBはThreaded Barrelの略。
  • P226 Two-Tone - スライドがシルバー・フィニッシュになっているモデル。
    • P226 USPSA Two-Tone - 上記モデルとは逆に、フレームのみシルバーとなっているモデル。
  • P226 DAK - ダブルアクション・オンリーのモデル。デコッキングレバーは廃止され、ハンマースパーも削り取られている。
    • P226 SAS - P226 DAKのスライド、フレームに丸みを持たせ、衣服などへの引っかかりを抑えたモデル。スライドはシルバー、グリップは木製に変更されている。SASはSIG Anti-Snagの略。
  • P226 Elite - スライド前部にセレーション、フレーム後部にビーバーテイル、グリップ前面にチェッカリングがそれぞれ追加された上位シリーズ。
    • P226 Elite Stainless - スライドとフレームがシルバーで、木製グリップを装着したモデル。
    • P226 Enhanced Elite - E2型グリップを装備したモデル。
    • P226 Elite Dark - 可変式畜光サイト、アルミ製グリップを備えたモデル。
      • P226 Elite Dark TB - P226 Elite DarkのTB版モデル。
  • MK24 - アメリカ海軍特殊部隊SEALs採用モデル。腐食を抑えるためリン酸塩皮膜処理がされている。
    • P226 Navy - MK24の民間向けモデル。スライドに碇のマークが刻まれている。
      • P226 MK25 - SEALsが採用した最新型モデル(MK24改良型)とその民間向けモデル。特殊コーティングの他に厳密にピカティニーレール規格に改められたアンダーマウントや蓄光サイトを備えている。
  • P226 Combat - 内部パーツにリン酸塩皮膜処理を、バレルにハードクローム処理を施したモデル。フレームとグリップはデザート系カラーになっている。
    • P226 Combat TB - P226 CombatのTB版モデル。
  • P226 SCT - フロントセレーション、トリチウム夜間サイト、バンパー付きマガジンを備えたモデル。装弾数は9mmで20発、40S&Wで14発。
  • P226 Tac Ops - SCTの仕様にビーバーテイル、マグウェル機能付き大型グリップを追加した最高級モデル。
  • P226 Classic 22 - .22LR弾専用モデル。アジャスタブルサイトを標準装備している。装弾数は10発。
    • P226 Classic 22 Bevertail - フレーム後部がビーバーテイル形になったモデル。
P226 X-Five

競技向けの5.0インチモデル。IPSCの規定に適合する。一部モデルを除きシングルアクション・オンリーでアンビセフティを備え、コック&ロックが可能。他にもアジャスタブルサイト、改良型リコイルスプリング、ビーバーテイル、ハイグリップ加工などを備える。そのためP226とのパーツ互換性はほとんど無くなっている。
SIG社のカスタム部門"マスターショップ"が製作するモデルも存在する。

  • P226 X-Five - 木製グリップ、フルアジャスタブルトリガー、マグウェルを備えるモデル。カラーはシルバー。装弾数は9mmで19発、40S&Wで14発。
  • P226 X-Five Competition - ポリマー製グリップ、マグウェルを備えるモデル。カラーはシルバー。装弾数は9mmで19発、40S&Wで14発。
  • P226 X-Five Allround - P226のようにシングル/ダブルアクションでデコッキングレバーを持つモデル。カラーはシルバーでポリマー製グリップを備える。装弾数は9mmで17発、40S&Wで12発。
  • P226 X-Five Tactical - アンダーマウントレール、固定式サイト、ブラック・カラーなど実戦を意識したモデル。9mmモデルのみで装弾数は15発。
P226 X-Six

SIG社のカスタム部門"マスターショップ"が製作するモデル。
競技向けの6.0インチモデル。シングルアクション・オンリー、サムセフティ、アジャスタブルサイトなど、その他の仕様はX-Fiveとほぼ同じ。

P227 [編集]

2013年にSIG SAUER社が一般に発表したP226の派生モデル。使用弾を.45ACP弾に変更している。P220のマガジン弾数が8発であるのに対しP227のマガジン弾数は10発装填である。

P228 [編集]

SIG SAUER P228
P228
P228
概要
種類 軍・警察用自動拳銃
製造国 スイスの旗 スイス
ドイツの旗 ドイツ
設計・製造 シグ・ザウエル&ゾーン
性能
口径 9mm
銃身長 98mm
使用弾薬 9mm×19(9mmパラベラム弾
装弾数 13発+1発
作動方式 ティルトバレル式ショートリコイル
全長 179mm
重量 742g
有効射程 50m

P226を小型軽量化したモデルとして1989年にリリースされたのがP228である。
このP228は小型軽量化に伴いP226よりも安価になった。それに加え装弾数が13発+1発と多めな事から、アメリカ軍で「M11」の名称で制式採用されている他、国土安全保障省 (DHS) 、FBIDEA、アメリカ空軍特別捜査室(OSI)と言った捜査機関でも使用されている。また、その他フランス国家憲兵隊の特殊部隊であるGIGN、ドイツの特殊部隊であるドイツ地方警察特別出動コマンド、イスラエル陸軍、日本警察特殊部隊(SAT)海上保安庁特殊警備隊 (SST)で採用されているのが確認されている。一般的にP228は、P226のスライドを短くしただけのものと誤解されがちだが、装弾数を減少させることによってフレームがスリム化され、手の小さい人でも使用できるようになっている。また、P226のグリップとも若干異なり、親指が当たる部分がややへこんでいて、P226に比べても握りやすくなっている。P226とP228では、実際に握った感覚に大きな違いがある。 後継のP229が開発されたことで、民間への販売は中止されたが、2012年よりM11の民間用がM11-A1として販売されている。

P229 [編集]

SIG Sauer P229R

P228を強装弾に対応できるように改良したモデル。
P229はスライドが削り出しでつくられており、P228とは形状も異なる。.40S&Wを使用するモデルと.357SIGを使用するモデルが追加されている。
装弾数は、13+1発(9mmパラベラム弾)、.40S&W弾モデル・.357SIG弾モデルはともに12+1発。
アメリカ合衆国シークレットサービス(.357SIG弾)・アメリカ沿岸警備隊(.40S&W弾モデル)が採用している。

登場作品 [編集]

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]