サンパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
香港西貢のサンパン
昔の上海のサンパン

サンパン広東語:舢舨、英語:Sampan)は、中国南部東南アジアで使用される、平底の木造船の一種。

概要[編集]

サンパンは、港や川岸から比較的低速、安全に人や少量の荷物を輸送するのに適した形状に作られた、全長5m程度の小型船である。現在は香港広東省漁村でよく目にし、湾内でいわゆる水上タクシーとして客を対岸、水上レストラン、釣り場などに輸送したり、湾内観光などに用いられている。

ほかに、台湾台南マレーシアインドネシアベトナムなど東南アジアの華僑華人が多い漁港などでも使用されている。

従来は、船尾に取り付けた2-3mの長さのを手で操って進ませていたが、現在はエンジンを備えて、ある程度のスピードを出せるようになっている。また、木造にかぎらず、FRPガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂)製のものも作られている。

また、従来はかまぼこ型の低い屋根を備えていたものが多かったが、現在は周りの見通しが利く、比較的高いテント屋根を備えているものに変わっている。

長崎のサンパン[編集]

中国との交流が盛んであった明治時代長崎県長崎市でも、小型の通船をサンパンと呼んでいた。黒船に似た屋形を供え、舳先はとがって中国船のように彩色されていた。当地では深堀領主の発明と伝えられていた[1]

脚注[編集]

  1. ^ 第二回関西九州府県聯合水産共進会長崎県協賛会編、『長崎縣紀要』、p257、1907年、長崎市・第二回関西九州府県聯合水産共進会長崎県協賛会。[1]

関連項目[編集]