コマンドー
| コマンドー | |
|---|---|
| Commando | |
| 監督 | マーク・L・レスター |
| 脚本 | スティーヴン・E・デ・スーザ |
| 製作 | ジョエル・シルバー ローレンス・ゴードン |
| 出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー |
| 音楽 | ジェイムズ・ホーナー |
| 主題歌 | パワー・ステーション 「We Fight For Love」 |
| 撮影 | マシュー・F・レオネッティ |
| 編集 | マーク・ゴールドブラット |
| 製作会社 | シルバー・ピクチャーズ |
| 配給 | 20世紀フォックス |
| 公開 | 1985年10月4日 1986年2月8日 |
| 上映時間 | 90分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $10,000,000[1] |
| 興行収入 | |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『コマンドー』(Commando)は、1985年にアメリカ合衆国で製作されたアクション映画。監督はマーク・L・レスター。本作品は、前年(1984年)の『ターミネーター』の悪役を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーが、転じて屈強で勧善懲悪のヒーローを演じたヒット作である。シュワルツェネッガーは、この作品で正義の味方としてのイメージを確立し、そのアクションスターの地位を不動のものとした。日本での公開は1986年2月。
目次 |
[編集] 概要
主演したシュワルツェネッガーの見事にビルドアップされた肉体と、それを存分に活かしたアクションのみならず、随所にコメディ映画を彷彿とさせるジョークが登場する。
シュワルツェネッガーは「無口な大男」という従来のイメージを覆し[要出典]、後年の『ツインズ』『キンダガートン・コップ』などのコメディ作品でユーモアも表現できる俳優としても活躍することになる。ただし、本作がきっかけであるわけではなく、シュワルツェネッガーのシリアスアクション路線はこの後も『ツインズ』『キンダガートン・コップ』までの間に数作続いている。
[編集] あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
かつて精鋭部隊・コマンドーの隊長として名を馳せたジョン・メイトリックスは、現在は軍を退役し一人娘のジェニーと山荘での静かな生活を送っていた。そんなある日、二人が暮らす山荘をメイトリックスのかつての上司・カービー将軍が訪れる。カービーはメイトリックスに、コマンドーの元隊員たちが次々と殺害されていることを教え、護衛として山荘に部下を残してゆく。しかしカービーが去った後、謎の武装集団が山荘を襲撃、護衛たちは殺害され、ジェニーが連れ去られる。メイトリックスは必死に追跡を試みるが失敗し、彼もまた武装集団に拘束される。
犯人は、過去にコマンドー部隊の工作により失脚したバル・ベルデ共和国の独裁者・アリアスの一味で、その中にはメイトリックスのかつての部下で、一味に殺害されたはずのベネットも加わっていた。メイトリックスに恨みを持つベネットは、アリアス一味に協力して自分の死を偽装し、カービー将軍がメイトリックスに接触するのを待っていたのだった。そしてジェニーの命と引き換えに、メイトリックスは現バル・ベルデ大統領の暗殺を強要される。
やむなくメイトリックスは、監視役のエンリケスと共にバル・ベルデへ向かう飛行機に乗り込む。しかし、彼は一瞬の隙を突いてエンリケスを殺害。離陸直後の飛行機の前輪格納庫から脱出し、すぐさまジェニーが捕らわれているアリアスの拠点を突き止めるべく隠密行動を開始する。バル・ベルデに到着するのは11時間後、その時間内に拠点を突き止められなければジェニーは殺される。
アリアス一味の1人・サリーを追うメイトリックスは、サリーに口説かれていた客室乗務員・シンディと出会い、彼女に協力を願い出る。初めのうちシンディは粗野なメイトリックスの態度に不信を抱くが、愛娘への思いを語る彼の言葉を信じ協力を申し出る。メイトリックスは、シンディの機転や、飛行機の操縦の腕にも助けられ、アリアスの拠点である孤島に辿り着く。
そしてメイトリックスはアサルトライフル、手榴弾などで武装し、単身島へ潜入。愛する娘を救出するべく、たった一人で「第三次大戦」を開始する。
[編集] スタッフ
- 監督:マーク・L・レスター
- 製作:ジョエル・シルバー、ローレンス・ゴードン
- 脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
- 撮影:マシュー・F・レオネッティ
- 編集:マーク・ゴールドブラット
- 音楽:ジェイムズ・ホーナー
- 主題歌:パワー・ステーション(The Power Station)「We Fight For Love」(CD化に際して「Someday, Somehow, Someone's Gotta Pay」に改題)
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替1 | 日本語吹替2 |
|---|---|---|---|
| ジョン・メイトリックス退役大佐 | アーノルド・シュワルツェネッガー | 屋良有作 | 玄田哲章 |
| ジェニー | アリッサ・ミラノ | 冨永みーな | 岡本麻弥 |
| シンディ | レイ・ドーン・チョン | 小山茉美 | 土井美加 |
| アリアス元大統領 | ダン・ヘダヤ | 千葉耕市 | 小林勝彦 |
| ベネット元大尉 | ヴァーノン・ウェールズ | 青野武 | 石田太郎 |
| フランクリン・カービー将軍 | ジェームス・オルソン | 大木民夫 | 阪脩 |
| サリー | デビット・パトリック・ケリー | 鈴置洋孝 | 田中亮一 |
| クック | ビル・デューク | 渡部猛 | 坂口芳貞 |
| エンリケス | チャールズ・メシャック | 池田勝 | 田原アルノ |
| ディアズ | ゲイリー・セルヴァンテス | 小島敏彦 | 西村知道 |
| ローソン | ドリュー・シュナイダー | 池田勝 | 千田光男 |
| ホレッサ | マイケル・デラノ | 朝戸鉄也 | 秋元羊介 |
| ビッグス | グレッグ・ウェイン・イーラム | 鈴置洋孝 | 石塚運昇 |
| 警備員 | ジョージ・フィッシャー | 喜多川拓郎 | 千田光男 |
- 日本語吹替1:初回放送1987年10月6日、TBS『ザ・ロードショー』 20:00-21:54
- 演出:田島荘三、翻訳:宇津木道子、制作:コスモプロモーション
- 日本語吹替2:初回放送1989年1月1日、テレビ朝日『日曜洋画劇場』
- 演出:蕨南勝之、翻訳:平田勝茂、調整:遠西勝三、効果:猪飼和彦、製作:東北新社
[編集] テレビ放送履歴(ゴールデンタイムのみ)
※関東地区のデータのみ
| 回数 | 放送日時 | 放送局 | 番組名 | 視聴率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1987年10月06日(火) | TBS | ザ・ロードショー | 20.9% |
| 2 | 1989年01月01日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 12.6% |
| 3 | 1990年12月19日(金) | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 20.4% |
| 4 | 1992年12月09日(水) | TBS | 水曜ロードショー | 19.1% |
| 5 | 1993年12月12日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 22.3% |
| 6 | 1995年08月27日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 30.4% |
| 7 | 1997年04月26日(土) | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 19.6% |
| 8 | 1998年10月25日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 15.3% |
| 9 | 2001年06月22日(金) | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 14.9% |
| 10 | 2004年06月18日(金) | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 17.9% |
| 11 | 2006年03月05日(日) | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 14.0% |
| 12 | 2007年07月20日(金) | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 12.8% |
| 13 | 2008年09月18日(木) | テレビ東京 | 木曜洋画劇場 | 10.2% |
[編集] 備考
- シュワルツェネッガー演じる主人公メイトリックスの名前は「マトリックス(matrix)」の英語読みである。本作品の製作会社であるシルバー・ピクチャーズは、後に『マトリックス』を手掛けている。
- 登場する「ロケットランチャー」は、実在するM202A1フラッシュである。発射された弾丸が対象に当たると炸裂し対象を炎上させるので、ロケットランチャーというよりは火炎放射器の様な役割を果たしている。
- 敵兵宿舎を爆破するシーンがあるが、仕掛けたのは大量の小さい鉄球をまき散らす対人地雷のM18クレイモア対人地雷で、実際は建物を吹き飛ばすほどの威力は無く、しかも建物外に仕掛けたにもかかわらず建物は内部から吹き飛んでいる。
- 2004年に起きた佐世保小6女児同級生殺害事件以降、一部のショットや台詞が放送の際カットされている(2007年に放送された際には一瞬だけ復活していた)。
- 本作においても、シュワルツェネッガーが自身の有名な台詞「I'll be back」を発するシーンがある。
- アリアス邸として登場したのは、ハロルド・ロイドの邸宅「グリーン・エーカーズ」である。ここはビバリーヒルズ・コップのロケでも使われた。
- 2009年5月22日に一部シーンを追加再編集した『コマンドー<ディレクターズ・カット>』と銘打ったDVDが発売された。従来のDVD版ではドルビーサラウンドであったオリジナル音声が5.1chになっており、一層だったディスクも二層に変更、さらに同作品としては初となる日本語吹き替え(キャストは上記の2を参照)を同時収録、パッケージも一新された。
[編集] リメイク
- 2008年にはロシアのミハイル・ポレチェンコフ監督・主演によるリメイク作品『コマンドーR』が製作され、日本国内では2009年9月18日にDVDソフトが発売された。作品中では、飛行機に乗り込む際の「シュワルツェネッガーなら脱出できるだろうがな」など、オリジナル版に基づいた台詞がいくつかある。
- キャストは未定だが、デビッド・エアーが監督と脚本を務め、『コマンドー』のリメイクを製作する。
[編集] 登場武器
- HK91 - メイトリックスが自宅の武器庫から持ち出す。
- バルメM78 - 敵地突入時のメインウエポン。
- AR-15 - 敵兵が使用。
- ミニ14 - 敵兵が使用。
- M60E3 - 敵兵が使用していたものを奪って使用。映像が左右反転した射撃シーンがあるが、これは前後のシーンとのバランスを取るため故意に「鏡写し」にしたもの。
- コルトガバメント - カービー将軍が所持、実際に使う場面は無し。敵兵の指揮官クラスも携帯しているが、発砲直後にもかかわらず、本来起きているはずの撃鉄が倒れたままのシーンがある。
- ステアーAUG - アリアス元大統領が使用。
- UZI - 敵地での戦闘中に使用。
- デザートイーグル - 敵地での戦闘中に使用。
- M202ロケットランチャー - 警察の車両に向けて二発使用(一発はシンディが間違って後ろに発射)ほか二発は敵地で車両破壊、門爆破に使用。
- M18クレイモア対人地雷 - 敵地で建物を破壊に使用(実際は対人用のため建物破壊は不可能)。コマンドーRでも同様に建物の破壊に使われたが、その際は、燃料タンクや爆発物に仕掛けて爆発させている。
- マイクロUZI - ベネットが携行。
- M67破片手榴弾 - 敵味方の双方が使用。
- スペツナズ・ナイフ - 敵地への潜入シーンで使用。
[編集] 脚注
- ^ “Movie Commando”. The Numbers. 2010年1月28日閲覧。
- ^ a b “Commando (1985)”. Box Office Mojo. 2010年1月4日閲覧。
- ^ “日本映画産業統計 過去配給収入上位作品 (配給収入10億円以上番組) 1986年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年4月6日閲覧。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- オリジナル・サウンドトラック盤CD(品番: VCL 1103 1026) メーカーのVARESE SARABANDE公式サイト内のカタログ。3,000枚の限定盤で2003年12月2日に発売されたが、現在は売切。
- オリジナル・サウンドトラック盤CD(品番: LLLCD 1185) メーカーのLalaland Records 公式サイト内のカタログ。VARESE SARABANDE盤と同じく、3,000枚の限定盤で2011年8月31日午前5時(日本時間)より予約開始されたが、翌9月1日にメーカー完売。予約者には9月6日(現地時間)より順次発送。 全曲リマスターを施し、VARESE SARABANDE盤よりトラックを細かく分割、ボーナストラックを3曲追加、さらにザ・パワーステーションによるエンドテーマ
「We Fight For Love」を収録。なお、この曲は、既に「Someday, Somehow, Someone’s Gotta Pay 」としてパワーステーションのオリジナル・アルバムに収録されている。RETAIL PRICE: $19.98。