AK-47

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AK-47
AK-47 type II Part DM-ST-89-01131.jpg
AK-47 II型
AK-47
種類 軍用小銃
製造国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦(開発国)
設計・製造 設計 ミハイル・カラシニコフ
製造 イジェフスク造兵廠トゥーラ造兵廠など
年代 1949年
仕様
種別 アサルトライフル
口径 7.62mm
銃身長 415mm
ライフリング 6条右回り
使用弾薬 7.62x39mm弾
装弾数 30発
作動方式 長ガス・ピストン式
回転ボルト閉鎖
セミ/フルオート切替射撃
全長 870mm
重量 3,900g(マガジン無し、III型)
4,400g(マガジン付、III型)
発射速度 600発/分
銃口初速 730m/s
有効射程 600m
歴史
設計年 1947年
製造期間 1949年-現在
配備期間 1949年-現在
配備先 ソ連軍および旧東側陣営の影響を受けた多数の諸国
関連戦争・紛争 ベトナム戦争以降の多くの戦争/紛争
バリエーション "バリエーション"を参照
製造数 8,000万-1億丁以上
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AK-47(エー・ケー・よんなな[1]: Автомат Калашникова образца 1947 годаラテン文字転写Avtomat Kalashnikova-47、「1947年式カラシニコフ自動小銃」の意)は、1949年ソビエト連邦軍が制式採用した歩兵アサルトライフルである。自動小銃の中では極めて信頼性と耐久性が高い。水に浸かったり、兵士が足で踏んで歪んだ銃弾をセットした場合でも問題なく使用できる程である。部品の公差が大きく取られており、多少加工精度が悪くても実戦で使用できる品質のものが製造できてしまうため、発展途上国においてはコピー品が多数出回っている。

制式名称は「7.62mm アブトマット・カラシニコバ」であり、「AK-47」の呼称は、後にいくつもの改良型が登場したため、それらと区別するためであった[2]

第二次世界大戦終結後、ドイツから抑留されたStG44の開発者であるヒューゴ・シュマイザーの技術的助言の下、ミハイル・カラシニコフが設計した。

なお、本記事では、直接の改良型であるAKM、その他7.62x39mm弾を用いるシリーズ製品、および各国で生産されたモデルについても記述する。

開発[編集]

第一次世界大戦終結後も、軽量フルオート火器を模索していたドイツ軍は、1939年冬戦争に際してソ連軍から鹵獲した極めて初期のアサルトライフルであるフェドロフM1916に強い関心を抱き、StG44の開発へと繋げた。

開発されたStG44は、当時まだMKb42(H)と呼称されていたが、ドイツが苦戦を続けていた東部戦線に試験投入された。直後にこれを鹵獲したソ連軍は、このドイツ製の新たな特徴を持つ自動小銃に強い関心を抱き、自軍では1940年にいったん退役させてしまった"フルオート射撃が可能な歩兵用自動小銃"、後のアサルトライフルを再開発するプロジェクトを1943年6月に開始した。

開発プロジェクトは、独ソ戦の勃発により高齢をおして現役復帰したフョードロフ中将(フェドロフM1916の開発者)によって統括され、Avtomát用弾薬である7.62x39mm弾、そしてその弾薬を使用するRPD軽機関銃SKSカービンが開発され、実戦試験が続けられた。

ナチス・ドイツの降伏後、ドイツの分割占領に加わったソ連軍は、StG44の開発者であるヒューゴ・シュマイザーの身柄を確保・抑留し、新進設計者だったミハイル・カラシニコフとの協同の下で、ドイツの"Maschinenkarabiner"あるいは"Sturmgewehr"と同様の設計思想を持つ各種の火器を開発させ、1946年、アサルトライフルの設計が完成する。設計製図には当時、航空省に勤務していたカラシニコフの母親も協力している[2]

試作されたアサルトライフルは、ソ連軍によって各種のテストが行われたが、長時間射撃した時にジャミングや部品の破損が発生したため、10次に渡る再設計を重ねて完成度を高めていく。1947年、改良試作型アサルトライフルがソ連軍の部隊テストに提出され、1949年に制式採用となった。これが、AK(後のAK-47)である[2]

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構造[編集]

AKMの銃身付近の断面図

AKは、StG44の基本概念を直接継承した製品で、レイアウトにも共通点があるが、閉鎖・撃発機構には米国M1カービンなどからの影響[3]を受け、その基本構造も独自のものである。

AKは、StG44と同様に長ガスピストン方式を用い、銃身上にガスピストンを位置させた設計を継承し、長いバナナ弾倉と、ピストルグリップを持つ共通した設計で構成されている。

ボルトを開放/後退させるボルトキャリアは、ガスピストンと一体化したデザインであり、ボルトと一緒に前後動する総重量の大きさから命中精度は悪影響を受けているが、泥汚れなどにも耐える確実な作動性を実現している。さらに、銃身と薬室の内部、ガスピストン、ガスシリンダー内部には耐腐食性・耐摩耗性に優れたクロムメッキされ、腐食[4]や摩耗を抑えている。

ボルトは、ボルトキャリア内側のカム溝によって、その前後動とともに回転させられ、ボルト先端の突起が銃身基部の切り欠きと嵌合/解除する事で、薬室の閉鎖/解除を行う。ボルトキャリアを前進させるリコイルスプリングは後方に位置し、分解時に飛び出して紛失する事を防ぐため、ワイヤーを折り曲げたストッパーを内蔵させて一定の長さ以上に伸びないよう工夫されている。

撃発機構は大きく余裕を持ったレシーバー(機関部)内の空間に位置し、泥が侵入しても動作に支障が起き難いよう設計されている。ハンマー(撃鉄)などを動作させるスプリングは、極寒の北極圏から灼熱の砂漠地帯まで、変化に富んだソ連全域で使用できるよう、MG42を参考に2本のピアノ線を捻ったものが使用されている。

レシーバー右側面にはダストカバーを兼ねた大型のセーフティレバー兼セレクターがあり、カバーを閉じた状態は安全位置となり、引き鉄がロックされ発射できなくなる他、ボルトも不完全な位置までしか後退できなくなる。セーフティの解除には右手をグリップから離して、親指を使って押し下げる操作が必要であり、解除の次は全自動位置となり、さらに押し下げると半自動位置となるが、グリップから手を離さずに全ての操作が可能な欧米諸国のアサルトライフルに比べて、セーフティ解除から発射まで時間がかかり、操作の際に大きな金属音が出る弱点がある。AKから派生したイスラエル製のガリルは、レシーバー左側面にレバーを設けてより早い操作を可能にする改良が施されている。

銃身と銃身基部の接合は、AK-47ではネジ込み固定とされていたが、AKMでは銃身を圧入した後に一本のピンで固定する方法に改められ、中国製の56式自動歩槍などでは、ほとんど全てがAKMと同じ固定方法を用いている。

銃身途中にはガスポートが穿たれ、ガスシリンダーを取り外すと肉眼で目視できるため、作戦行動中にガスポートが詰まってしまっても、兵士が自力で対応する事も可能である。

リアサイト(照門)は、ボルトアクション式小銃と同様のタンジェントサイトと呼ばれる種類である。横方向への修正は専用工具でフロントサイト(照星)を調節して行う。M16などの上下左右に微調整できるピープサイトに比べて照準時の精度は低く、使用時の微調整が困難だが、素早く照準を合わせられる利点がある。射程は800mまで対応している。

カラシニコフは設計にあたって、開発当時、専門教育・高等教育を受けていない新兵達にも取り扱いが容易な様に、彼らの気持ちになって様々な工夫をしたと述べている[2]

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バリエーション[編集]

AK系ライフルは基本設計が優れていたため、多くの改良がなされながらも50年以上に亘って世界の紛争地域で使われ続けている。初期型のものも7.62x39mm弾の対人威力が非常に大きいことから、特に接近戦の多い市街戦などで現役で多用されている。

また、東側各国ライセンス生産模造品の生産が行われ、種類は多岐に渡る。

国内の報道ではAK系はすべてAK-47と記されることが多いが、実際にはその派生系である場合が多い。

AK-47[編集]

AK-47は、7.62x39mm口径を持つ銃で、実包バナナ型といわれることもある30発入りの箱型弾倉、または75発入りのドラム型弾倉に収められている。一度弾を込めて発射すると、発射時に発生する高圧ガスを銃口手前から引き込んで、重いピストンを後方に押し下げ、その先にある部品が自動的に次の弾を込めるようになっている。この射撃と送弾を連続的に行うことにより連射が可能となり、AK-47は一分間に600発以上の速度で射撃ができる。

銃床内には、メンテナンス器具を納められるスペースが設けられており、バッドプレート中央にそれらを収納するための蓋が付いている。

AK-47専用銃剣として、6kh2が採用された。SVT-40に使われていたM1940銃剣の改良型である。銃本体には銃剣取り付け用のラグが無いため、マズルプロテクターの段差と、バレルを利用して固定する。

AK-47は当初、機密扱いの武器であったため、兵士は覆いを被せて持ち運んでいた。

AK-47 I型(上)とII型(下)。
装着している弾倉はリブが少ない初期型。
II型は6kh2銃剣を装着している
6kh2銃剣を装着したAK-47 III型。
装着している弾倉はリブが増加した後期型

西側ではAK-47を生産時期と特徴から、I-III型までに分類している。

I型
当初製造されたI型ではドイツStG44と同様にレシーバー(機関部)をプレス加工で製造し、リベット結合していた。だが、当時のソ連にはプレス加工とリベット加工に必要な技術力が不足していたために強度が劣り、ぶつけたりした際に変形する、射撃時の反動でガタが生じることが多くあったために実用性に欠けた。
II型
新たに製造が開始されたII型ではレシーバーの製造法を費用と手間はかかる代わりに堅実な切削加工に変更した。また、レシーバー両側の弾倉口近くに窪みを付け、グリップの形状も変更された。また、弾倉もI型はリブが2本付いた表面が滑らかなものだったが、II型以降ではリブの数が増やされ、強化されている。
III型
さらに改良が続けられ、1953年に事実上AK-47の中でも最も生産数の多いIII型が登場。合板製銃床とレシーバーの間のスチールブロック部分が廃止し、取り付け方法を変更、後部スリングスイベルが銃床下部から、レシーバー左側面に移設するなど、細かな変更が行われている。

銃本体の重量は各型によって異なり、I型が4,085g、II型が4,125g、III型が3,900gとなっている[5]

当初の製造はイジェフスク造兵廠のみであったが、軍の要請に応じるためにトゥーラ造兵廠など、生産工場を拡大する。しかし、生産ライン拡大につれて、II型以降のレシーバーの生産性の悪さが無視できない問題となった。レシーバーの切削加工は、2.7kgの鉄板を120もの工程を経て製造されており、非常に手間がかかっていた[6]。そのため、更なる改良が行われ、AKMに発展する。

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AKS-47[編集]

AKS-47は、AK-47の銃床を金属製の折り畳み式のものに変更し、携帯性を高めた種類である。名称にある「S」とは、「Skladnoy」の略で、「フォールディング(折り畳みの)」の意である。

この銃床は、レシーバー後端の支点を中心に下方へ回転させて折り畳む方式で、ドイツMP38/40のものとよく似ているが、バットプレートの形状が弾倉に当たらないよう考慮されている。銃床を折り畳んだ状態では、銃側面のセレクターレバーを操作することが困難である。AKS-47は、空挺部隊スキー部隊などの特殊部隊に支給されたほか、車両部隊やヘリコプターの装備火器としても利用された。さらに、国境警備に当たるKGB部隊にも支給された。


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AKM[編集]

AKM
AKM automatkarbin, Ryssland - 7,62x39mm - Armémuseum.jpg
AKM(弾倉は、従来のAK-47と同じ金属製を装着している)
AKM
種類 軍用小銃
製造国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦(開発国)
設計・製造 設計 ミハイル・カラシニコフ
製造 イジェフスク造兵廠トゥーラ造兵廠など
年代 1959年
仕様
種別 アサルトライフル
口径 7.62mm
銃身長 436mm
ライフリング 6条右回り
使用弾薬 7.62x39mm弾
装弾数 30発
作動方式 長ガス・ピストン式
回転ボルト閉鎖
セミ/フルオート切替射撃
全長 898mm
重量 3,290g(マガジン無し)
発射速度 600発/分
銃口初速 730m/s
有効射程 600m
歴史
設計年 1957年
製造期間 1959年-現在
配備期間 1959年-現在
配備先 ソ連軍および旧東側陣営の影響を受けた多数の諸国
関連戦争・紛争 ベトナム戦争以降の多くの戦争/紛争
バリエーション "バリエーション"を参照
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AKM(エーケーエム、アブトマット・カラシニコバ・モデルニジロバニ[7]: Автомат Калашникова Модернизированныйラテン文字転写AK Modernizirovannyj、「近代化カラシニコフ自動小銃」の意)は、AK-47の改良型である。1957年に試作型がソ連軍に提出され、トライアルの結果、1959年に制式化された[8]

基本構造はAK-47と同様だが、以下の点が変更されている。

  • レシーバー(機関部)がプレス加工切削加工部品をリベット接合する方式で製造され、生産性を大幅に高めると同時に、銃重量3,290gと軽量化にも成功した。プレス加工の弱点を補い強度を確保するため、レシーバー各所にリブを追加している[8]
  • 連射速度安定化のため、レートリデューサーをシア部分に内蔵。
  • 銃口(マズル)について、試作型ではAK-47と同形状であったが、量産型では銃口(マズル)部分を、発砲時の燃焼ガスが斜め右上に逃げるよう竹槍状に切り落とした形状のマズルブレーキとし、発射時の反動で銃口が上を向かないよう改良された。これは、カラシニコフがAKMの前線視察に行った際、兵士の意見を参考に取り入れたものである[8]。これによって全長が898mm、銃身長436mmとAK-47より若干伸びた。
  • AK-47では、銃剣取り付け用のラグがなかったため、不自然な方法で取り付けられていたが、AKMでは銃剣用ラグを設けられ、取り付けが容易となった。また、AKM用銃剣として採用された6kh3は、多機能銃剣のはしりと言えるモデルで、バックソーや鞘と組み合わせて使用するワイヤーカッターを持つ。更にこのモデルを改良した6kh4が登場し、後にAK-74用の銃剣としても採用された。
  • 初期は、AK-47と同じ合板製グリップと金属製弾倉であったが、後に赤茶色のプラスチック製グリップと、オレンジ色のプラスチック製弾倉を採用した。プラスチック製のグリップにはチェッカリングが付けられ、表面が滑らかだった合板製よりも握り易くなっている。これらの部品は、AK-47のものと共通使用が可能。
  • 生産性や使用環境を考慮し、銃床とハンドガードについては従来と同じく合板製を採用。ただし、改良は加えられており、AK-47では若干傾斜していた銃床を、銃身軸線の延長線上に銃床が位置する直銃床として、フルオート射撃時の制御を容易にした。下部ハンドガードについては、リブを追加してホールドし易くした他、レシーバーとの接点にあったスチールブロック部分を廃止し、直接レシーバーと接合している。
  • リアサイト(照門)に刻まれている射程の目盛りが、AK-47の800mから、1,000mまでの対応と増加した。
  • 後部スリングスイベルをAK-47 III型のレシーバー左側面から、銃床下面に移動。1970年代に入って生産されたものは、銃床左側面の下部に変更され、これは後に生産されたAK-74でも踏襲されている。

上記の変更点はあくまでソ連製のものであり、海外でライセンス生産されたAKMについては、必ずしも踏襲している訳ではない。

現在でもロシア軍において、AK-74など小口径5.45x39mm弾を使用する小銃が一線級部隊の主流であるが、地方配置されている二線級部隊ではRPK軽機関銃と共に使用されている。一部の部隊では大口径の威力を求め、あえてAKMを使用する例もある[8]


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AKMN[編集]

AKMNは、暗視装置を装着するためのマウントプレートがレシーバー左側面に付属した、AKMの夜間戦闘型。

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AKML[編集]

AKMLは、AKMNに、消音効果を高めるため、専用のサプレッサーを装着した型。


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AKMS[編集]

AKMSは、AKMの銃床を折りたたみ式にしたものである。1960年より生産が開始された[9]。銃床の折り畳み方はAKS-47と同じであるが、AKMと同様にフルオート射撃時の制御を容易にするため、展開時の角度がより水平に近くなっている。AKS-47同様、空挺部隊戦車兵などが用いる。

東ドイツでは、折畳時にもセレクターの操作を邪魔しないように形状を工夫した右側面折畳式銃床を設計し、AKMSに相当するモデルであるMPi-KMS-72で初めて実装させた。後にルーマニアポーランドが同一形状の銃床を装備した派生型を生産したほか、エジプトハンガリーでも多少形状の違う右側面折り畳み式銃床を装備した派生形を生産している。


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AKMSN[編集]

AKMSNは、暗視装置を装着するためのマウントプレートがレシーバー左側面に付属した、AKMSの夜間戦闘型。

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AKMSL[編集]

AKMSLは、AKMSNに、消音効果を高めるため、専用のサプレッサーを装着した型。

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AKMSU[編集]

銃床を折り畳んだ状態のAKMSU

AKMSUАКМСУ)は、車両・ヘリ搭乗員および特殊部隊用に設計された、AKMSのカービン仕様である。

銃身を270mmにまで短縮化し、それに合わせてフォアエンドぎりぎりまでガスピストンとシリンダーを短縮化させたことに伴い、以下の改良が施された。

  • 照準線の長さを確保するため、ヒンジ式にして固定を強化したレシーバーカバー上面に、固定式照門を装着。
  • ガス圧作動機構の動作を安定させると共に、発射炎で射手の眼が眩まないように、銃口部分に大型のフラッシュハイダーを装備。
  • コントロールを容易にするため、フォアエンドに下部折畳式銃床に干渉しないように形状を工夫した垂直グリップを装備。

AKMSU自体は大量生産されておらず、存在もあまり広く知られてはいないが、その設計は後のAKS-74Uに受け継がれた部分が多い。

また、ユーゴスラビアセルビア製のツァスタバ M92ブルガリア製のアーセナル AR-SFおよびアーセナル AR-M4SFのように、7.62x39mm弾を使用しつつもフォアエンドの形状以外はAKMSUに類似した派生型も生産されている[10]

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その他の派生型[編集]

RPK
75連装ドラム型弾倉を装着したRPK軽機関銃
RPKは、RPDの後継分隊支援火器として1961年に制式採用された分隊支援火器である。AKMから派生した。
PK
PKは、AKの発展型としてミハイル・カラシニコフが開発した汎用機関銃で、7.62x54mmR弾を使用する。1961年にソ連軍に制式採用された。
AK-74
AK-74は、AKMの後継となった小口径高速弾を用いるアサルトライフルである。
OTs-12 Tiss
OTs-12 Tiss
KBP社がAKS-74U9x39mm弾仕様として小改良したもの。リアサイトは後方に移動し、フラッシュハイダーの形状を変え、マガジンを独特のデザインにした。
VEPR
VEPRは、RPKを製造しているモロト社がRPKのレシーバーを使用し、製造したライフルである。このVEPRには大きく分けて二種類存在する、軍などの法執行機関向けのVEPR-12セミオートショットガン、そして民間市場向けのVEPR猟銃である。
OTs-14 Groza
AKのレシーバーをストックとする、ブルパップ方式特殊部隊向けアサルトライフル。"Groza"は、ロシア語で「雷雨」の意。7.62x39mm弾と9x39mm弾を使用する。
BERKUT
KBP社製のAKをベースに開発されたライフル。
VSS
隠密潜入作戦やゲリラ作戦用に従事する特殊部隊向けに開発された、特殊消音狙撃銃
AS Val
VSS狙撃銃と同一設計のアサルトライフル
AK-100シリーズ
ソ連崩壊後、ロシアのAK生産拠点は民営化され、イズマッシュ社として再出発した。現在もAKシリーズの生産、改良を続けており、様々な種類が発表されている。
AK-9
イズマッシュ社が開発した9x39mm弾を使用するコマンドアサルトライフル。ベースはクリンコフ(AKS-74U)で、9x39mm弾を使用することから、スペツナズ(特殊部隊)用に設計されたと思われる。
AK-200
2010年5月にロシアで公開されたAK-74Mを原型に、レールシステムのハンドガードの追加などの改良が行われており、2011年から試験が開始された。2011年中旬にロシア軍が今後、AK-200ではなくレール付きのAK-74Mを調達すると発表したためAK-200の見通しは無い。
AK-12
2012年1月にロシアで発表された次世代AK小銃。AK-200の様に現代化を意識しつつシルエットは本来のAKに近づけられている。レシーバーは今までのAKとはかなり異なり、リアサイトはレシーバー後方に設置され、セレクターレバーは小型のものがレシーバー両面に設けられた。ストックは伸縮折り畳み式になっている。使用弾は5.45x395.56x45、7.62x39、7.62x51が計画されている。
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各国で生産されたAK[編集]

AK-47だけでなく、AKMやRPKAK-74を基に開発されたものも含む。ただし、SVDPKMのコピーは含めない。RPKについて詳しくは各国で生産されたRPKを参照されたい。

国名 名称 相当品、備考
中華人民共和国の旗 中国 56式自動歩槍
56-1式自動歩槍
56-2式自動歩槍
56-3式自動歩槍
56-C式自動歩槍
56-S式自動歩槍
56-SS式自動歩槍
56S-1式自動歩槍
56S-7式班用機槍
74式軽機槍
84式自動歩槍
84-2式自動歩槍
84-S式自動歩槍
84SS-1式自動歩槍
86S式自動歩槍
88-S式自動歩槍
AK-47 III型コピー、スパイクバヨネット装着
AKS-47
AKS-47、オリジナル側面折畳銃床
AKMコピー オリジナルの小改良
56-2式ベースカービン
民間向け輸出用、セミオートのみ
AKMSの銃床を取り外し、さらに短銃身化した
56-1式民間向け輸出用、セミオートのみ
56式がベースのRPK軽機関銃
56S-7式をベースに独自に開発した軽機関銃
56式。5.56mm NATO弾を使用
側面折畳銃床。5.56mm NATO弾を使用
民間向け、56-S式の派生形。5.56mm NATO弾を使用
民間向け、AKMSカービン。5.56mm NATO弾を使用。
56式ブルパップ方式
AK-74コピー、セミオートのみ
朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮 58式小銃
68式小銃
88式歩銃
98式歩銃
AK-47 III型
AKM
AK-74、金属製弾倉を使用
88式のプラ部品を金属製に換装
ミャンマーの旗 ミャンマー Emerk-3
MA-1
ガリル AR 固定ストック
ガリル AR
東ドイツの旗 東ドイツ MPi-K
MPi-KMS
MPi-KM
MPi-KMS-72
MPi-AK-74N
MPi-AKS-74N
MPi-AKS-74NK
Wieger STG940
Wieger STG942
Wieger STG943
Wieger K500
KK-MPi-69
AK-47 III型
AKS-47、側面折畳銃床
AKM
AKMS、側面折畳銃床
AK-74
AKS-74、側面折畳銃床
AKS-74U、側面折畳銃床
5.56mm NATO弾仕様
STG940、側面折畳銃床
STG942カービン
RPK-74
訓練用.22LR弾仕様
ポーランドの旗 ポーランド Kbk AK(PMK)
Kbk AKS(PMKS)
Kbk AKM(PMKM)
Kbk AKMS(PMKMS)
Kbkg wz. 1960(PMK-PGN-60)
WG-GS-4 ライアット・コントロール
Kbk wz. 1988 タンタル
Skbk wz.1989 オニキス
Kbs wz. 1996 ベリル
Kbk wz.1996 ミニベリル
Kbk wz.1997 ボゾ
Kbk wz.2002 ビン
Kbs wz. 2004 ベリル
Kbk wz.2005 ジャンター
AK-47
AKS-47
AKM
AKMS
AK-47、ライフルグレネード発射可能モデル
AKの機関部を利用したネット発射器
AKS-74
AKS-74U
AKS-74、近代化モデル、5.56mm NATO弾仕様
wz.1996短縮(クリンコフ)型、5.56mm NATO弾仕様
wz.1996ブルパップ仕様、5.56mm NATO弾仕様
wz.1997 ボゾ改良型、5.56mm NATO弾仕様
wz.1996近代化モデル、5.56mm NATO弾仕様
wz.2002近代化モデル、5.56mm NATO弾仕様
ユーゴスラビアの旗 ユーゴスラビア
セルビアの旗 セルビア
M70
M70A
M72
M76
ツァスタバ M77/M77
ツァスタバ M80/M90
ツァスタバ M90A
ツァスタバ M85/M85SMG
ツァスタバ M92/M92SMG
ツァスタバ M21
マスターFLG
マスターFLG-K
AK-47、AKM
AKS-47、AKMS
RPK
M70狙撃銃、7.92x57mm弾仕様
M70、7.62mm NATO弾仕様
M70、5.56mm NATO弾仕様
M70A、5.56mm NATO弾仕様
AKS-74U、5.56mm NATO弾仕様
AKS-74U、7.62x39mm弾仕様
M90、近代化カービン、側面折畳銃床、5.56mm NATO弾仕様
AKベースのサブマシンガン
マスターFLGを小型化したもの
ルーマニアの旗 ルーマニア PM md.63(AIM
PM md.65(AIMS)
PA md.86(AI-74)
PA md.86(AIMS-74
PM md.90(AIMS)
PM md. 90カービン(AIMR)
PM md.97
WASR
FPK(PSL
AKM、フォアグリップ付属
AKMS、フォアグリップ付属、下面折畳銃床
AK-74、フォアグリップ付属
AKS-74、フォアグリップ付属、側面折畳銃床
AKMS、フォアグリップ付属、側面折畳銃床
PM md.90のカービンモデル、側面折畳銃床
AKs-74、5.56mm弾仕様。側面折畳銃床
AK-100、木製部品を使用している
狙撃銃7.62x54mmR弾仕様
ハンガリーの旗 ハンガリー AK-55
AKM-63
AMD-65
AMP-69
FEG-NGM
AK-47
AKM、フォアグリップ付属
AKMSカービン、フォアグリップ付属、側面折畳銃床
AMD-65簡易型、側面折畳銃床
AKM、5.56mm NATO弾仕様
ブルガリアの旗 ブルガリア アーセナル AR
アーセナル AR-F
アーセナル AR-1
アーセナル AR-1F
アーセナル AR-M1
アーセナル AR-M1F
アーセナル AR-M2F
アーセナル AR-M4SF
アーセナル AR-SF
アーセナル AR-M7F
アーセナル M9
アーセナル M9F

アーセナル SLR-100シリーズ
AK-47
AKS-47
AK-47、フラッシュサプレッサー装備
AKS-47、フラッシュサプレッサー装備
AK-74
AKS-74、下面折畳銃床
AK-102、AK-104、下面折畳銃床
AKS-74U、5.56mm NATO弾7.62x39mm弾仕様がある、側面折畳銃床
AKS-74U、5.56mm NATO弾と7.62x39mm弾仕様がある、下面折畳銃床
AK-101、AK-103
AK-74、5.56mm NATO弾仕様
AKS-74、5.56mm NATO弾仕様、側面折畳銃床
上記のAKのレシーバーは、全てAK-47タイプの切削加工
AK-100シリーズに相当
ウクライナの旗 ウクライナ Vepr AK-74ブルパップ方式5.45x39mm弾仕様
イスラエルの旗 イスラエル カラシニコフ試作小銃
ガリル ARM
ガリル AR
ガリル SAR
ガリル MAR
ガリル ARM 308
ガリル AR 308
ガリル SAR 308
ガリル・スナイパー(ガラッツ)

Sardius M26
ガリル・エース21・22・23
ガリル・エース31・32
ガリル・エース52・53
ガリルの試作品の一つ。5.56mm NATO弾仕様、外観はAK
5.56mm NATO弾仕様、側面折畳銃床
ARM簡易型、側面折畳銃床
ARカービン、側面折畳銃床
AR短縮型、側面折畳銃床
ARM 7.62mm NATO弾仕様、側面折畳銃床
AR 7.62mm NATO弾仕様、側面折畳銃床
SAR 7.62mm NATO弾仕様、側面折畳銃床
狙撃銃、7.62mm NATO弾仕様、側面折畳銃床
ガリルはフィンランドのバルメをベースにしたオリジナル
ガリルベースの狙撃銃
5.56mm NATO弾仕様の改良型MAR・SAR・AR
口径7.62x39mm弾仕様の改良型MAR・AR
口径7.62mm NATO弾仕様の改良型SAR・AR
イランの旗 イラン KL-7.62mm AKM、AKMS
イラクの旗 イラク タブク

タブク狙撃銃
ユーゴスラビア製M70B1(AKM)、M70AB1(AKMS)
型式番号による区別無し
M70狙撃銃、7.62x39mm弾仕様。
エジプトの旗 エジプト MPi-KMS-72
MISR
東ドイツ製エジプト向け輸出仕様、側面折畳銃床
AKMベース、近代化モデル
インドの旗 インド INSAS AK-47ベース、5.56mm NATO弾仕様
フィンランドの旗 フィンランド Rk62
Rk76
バルメM82
M90
Rk 95 TP
固定銃床
側面折畳銃床
ブルパップ式5.56mm NATO弾仕様
近代化モデル
M90改良型
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 R4
R5
R6
ベクター CR21
ツルベロ ラプター
IMI ガリルAR、ベクター社のライセンス生産
IMI ガリルSAR、ベクター社のライセンス生産
IMI ガリルMAR、ベクター社のライセンス生産
強化樹脂外装、ブルパップ式5.56mm NATO弾仕様
R4ベースのライフル、ツルベロ社設計
イタリアの旗 イタリア イエーガーAP80
イエーガーAP84
ベルナルデリVB-STD
ベルナルデリVB-SR
AK-47 III型、.22LR弾仕様
ガリルAR、外観の異なる.22LR弾仕様
M16マガジンを使用できるようにしたガリルAR
M16のマガジンを使用できるようにしたガリルSAR
スウェーデンの旗 スウェーデン FFV-890C ガリル5.56AR、ハンドガード変更
オランダの旗 オランダ NM-1
D.NM-1・M2
ガリル5.56ARM
NM-1をベースに開発したオリジナル
ドイツの旗 ドイツ GSG-AK47[11] AKMの外見を模倣したプリンキングガン、.22LR弾仕様
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 インターオーディナンス AK47
BHI SOPMOD AK
センチュリオン AK39
KCI KTR-08
K-VAR AKU94
ポーランド製PMKの民間向けコピー。セミオート限定
軍事インストラクター会社による自社ブランド銃
民間向け。セミオート限定
民間向け。セミオート限定
ブルパップ式。セミオート限定
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画像[編集]

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備品[編集]

銃剣[編集]

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擲弾発射器[編集]

AKには、[銃砲身|銃身]]の下に擲弾発射器(グレネードランチャー)を取り付ける事ができる。これは、アメリカベトナム戦争中に開発したM16用のM203のコンセプトを参考に開発された。

GP-25(BG-15)/GP-30
GP-25(BG-15、まれにGB-15)と、GP-30(イジェはGP-34)は、アメリカ製M203の対抗製品として開発したAK用のアンダーバレル式グレネードランチャー。
BS-1
BS-1(チシナー:静寂)は、AKS-74Uのために作られた口径30mmの発射器。専用の空砲を撃ち、その力で擲弾が飛び出す構造になっているため、発射音が小さい。
アルクス モデル40A3
アルクス モデル40A3は、ブルガリアのアルクス社が製造するグレネードランチャーである。40x46mm グレネード弾を使用する[12]
UBGL-M6
UBGL-M6は、ブルガリアアーセナル社が製造するM203タイプのグレネードランチャーである。40x46mm グレネード弾を使用する[13]
RGB-1
RGB-1は、クロアチアのHSプロダクト社が作った40x46mm グレネード弾を使用するグレネードランチャーである。
ZMT wz. 1974
wz. 1974 パラドは、ポーランドのZMT社が製造する。40x47mm グレネード弾を使用するグレネードランチャーである。
GPBO-40
GPBO-40は、ポーランドのデザメット(Dezamet)社が新たに設計した、40x46mm グレネード弾を使用するグレネードランチャーである。派生型として、単独使用を前提としたGSBO-40も存在する[14]
AG-40 Md80
AG-40 Md80は、ルーマニア製の40x47mm グレネード弾を使用するM203タイプのグレネードランチャーである。40x46mm グレネード弾を使用するタイプもある。
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暗視装置[編集]

NSP-2
NSP-3
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運用国[編集]

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一例のみ紹介。紛争地帯などにおいては56式自動歩槍と混合されているものや密造されたものも含まれている。

特徴と逸話[編集]

イラクファルージャアメリカ海兵隊によって鹵獲された武器。左から一番目がAKM、三番目がAKMS

AK-47は信頼性が高いことが最大の特徴であり、扱いが多少乱暴でも確実に動作する。これは、ミハイル・カラシニコフが設計の段階で変化に富んだソ連の気候を想定し、部品同士のクリアランスを大きめに取り、多少の、高温または寒冷地における金属の変形、生産時の技術不足による部品精度の低下が起きても、問題なく動作するよう考慮したためである。故に極寒地や砂漠地帯の兵士からも信頼が寄せられている。特に機関部は、内側に泥や砂などが入っても、軽く水洗いすれば射撃できるほどである。以下に特徴を挙げる。

ユニット化と故障の少なさ
内部の部品は極力ユニット化されており、野外で分解する際に部品を紛失したり、簡単に故障したりしないように工夫してある。このような銃の頑丈さや簡素化は同時に兵士の負担も減らす。銃を扱うのが初めての人間でも数時間から数日間の講習を受ければ、100m先の標的に命中させられるようになるという。ただし、部品同士のクリアランスが大きいという事は悪く言えば組み合わせがタイトでないということの裏返しでもあり、同じく世界三大突撃銃にあげられるG3M16系列と比較すると弾丸の拡散率(MOA値)は高いと言わざるを得ない。
初期の曲銃床とマズルジャンプ
マズルジャンプとは、弾丸が銃口から飛び出した瞬間に銃口が跳ね上がる現象で、射撃時の反動から生じる。この現象は通常の銃であれば程度の差はあれ必ず生じるが、初期のAK-47は曲銃床であったため、反動を直に受け止めにくく、マズルジャンプが起こりやすかった。
フルオート射撃時には連続的に反動が生じるため、銃口が連射とともに徐々に跳ね上がり、狙いを定めるのは困難になる。同様の例はアメリカ軍に採用されたM14でも起き[15]、M14は後のM14A1で、AK-47ではAKMでいずれも直銃床に変更され、より反動を受け止めやすく、制御しやすい構造[16]に改良されている。
民族自決と革命の象徴
第二次世界大戦後、弾丸がAK-47と共通する以外は独自設計のVz 58を採用したチェコスロバキアを除くワルシャワ条約機構加盟国や中国北朝鮮などで採用されて東側を代表する火器となった[17]
武力によって独立を勝ち取った国や政権を奪取した政府にとって、AKは戦乱を戦い抜いた頼もしい戦友であり、自主独立の象徴でもある。このため、モザンビークジンバブエ東ティモールの国章にAK-47の図柄が組み込まれているほどである。特にモザンビークでは、国旗にもAK-47のデザインが取り入れられており、国家以外でもレバノンのヒズボラやコロンビアのFARCなどが組織の旗にAK-47の図柄を取り入れている。
ベトナム戦争での活躍
ベトナム戦争では、ソビエト連邦や中華人民共和国から、北ベトナム軍(NVA)や南ベトナム解放民族戦線(NLF, ベトコン)に向けて大量のAKが送り込まれた。戦場は熱帯雨林を中心とする過酷な環境であったが、AKはその中でも確実に動作した。
アメリカ海軍特殊部隊SEALs」でも鹵獲品を使用する例があった。
中東やアフリカでの流通
中東では、アメリカが1980年代ムジャーヒディーンに対し武器援助をした際、不正規品の購入に資金を与え、AK-47がこの地域に大量に出回る結果となった[18]
現在でも、イラク戦争における北部クルド人勢力にはもっぱらロシア製装備が供与されているほか、治安部隊へ供給されている装備の大部分は安価な中国製小火器であり、イランなどがイラク各地のシーア派武装勢力に供給している兵器の多くも中国製である。
アフリカ諸国においては、1960年代の独立闘争の際や、冷戦終結後、東欧諸国などから流入したAKがあふれて、それが内戦の終結を難しくしている一因となっている。
現在、アフガニスタンやイラクで活動している特殊部隊や民間軍事会社(PMSCs)の社員には、M16系ではなく7.62mm口径のAKを使う者も多い。これは、信頼性のみならず、7.62mm口径の高威力や、弾薬と部品の補給が容易だからでもある。特にPMSCsは軍に比べて部品の供給が遅いため、故障・破損しても即座に修理・代替することができるAKの人気は高い。
大量破壊兵器のレッテル
ソビエト連邦は冷戦期、東側友好国に対して大量のAKを供与した。また、一部の国々に対してはライセンス生産も認めた。このため、7.62mm口径のAKは莫大な数が生産されており、世界で最も大量に生産された小銃といわれている。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの調査によると、非正規品を含め約1億丁ほど出回っている[19]。AKは、アフリカなど一部の地域では30ドル以下でも購入でき、多数の武装勢力による紛争、テロリストなどに使用され、発展途上国で多大な被害をもたらしていると報告した[20]。調査報告書は「AK-47:世界最強の殺人マシーン(The AK-47: the world's favourite killing machine)」と題され、「人類史上最も人を殺した兵器」とも「小さな大量破壊兵器」とも称される事がある。
2004年、85歳の誕生日を前にカラシニコフは「中国などがライセンス切れにもかかわらず、AKの製造を続けている。それが紛争地に出回り、AKの評価を落としているのは悲しいことだ」と朝日新聞の取材に回答している。
模造品の氾濫
テロリストや傭兵(非戦闘員)が使用しているのは、ほとんどがAK-47の非正規・コピー品である。中国の中国北方工業公司ライセンス切れのため、改造箇所を根拠に自社製品としてAK系を製造し続けており、中には民間向けのスポーツ射撃用のものまである。2008年11月、インドムンバイ市で発生した同時多発テロでも、犯人グループ「デカン・ムジャヒディン[21]の使用していたAK-47は中国製であると報じられた[22]
2006年の時点で、AKの製造ライセンスを持つのは、カラシニコフが籍を置く後述のイズマッシュ社のみだが、過去にAKのライセンス生産を行っていた国々の大半は製造を継続しており、輸出も行なわれている。さらに、AKは構造が単純で、部品の誤差を許容する設計から密造品も多く、これら不正規品を含めたAKの総数は1億丁を超えるのではないかと推測されているが、正確な規模は把握されていない。日本においてもオウム真理教が発展型であるAK-74を基に密造を企てていた(自動小銃密造事件)ことが発覚したが、外観とは別に、銃身内径を正確に切削できず、発射に危険が伴う水準のもので、警察の追及もあって量産には至らなかった。イズマッシュ社のウラジミル・グロデツキーは、2006年の製品発表会で「ロシア製のAKは世界全体に流通しているうちの12%程度」と発言している。パキスタン連邦直轄部族地域に在るダッラ村では、旋盤などの簡単な工作機械しか持たない「村の鍛冶屋」のような工房で製造されているが、正規品と異なる材質の鋼材を用い熱処理・表面処理も不充分なため耐久性に難があり、連射で銃身が加熱すると溶けはじめてしまう水準の製品である。元傭兵の高部正樹は、ルーマニア製のAKM(AIM)は弾倉の着脱に難があり、また、何弾倉分かを連射すると銃身が曲がってくるなど酷評されていたと語っている。
アメリカ合衆国における流通
信頼性の高さが伝説級ということもあり、21世紀のアメリカでも根強い需要があり、広く流通している。1995年には、アサルト・ウエポン規制法(殺傷能力の高い銃規制の時限立法)の対象となり、アメリカ国内において販売が禁止されたものの、2004年時限法が失効したため再び販売が再開された(詳細は、アメリカ合衆国の銃規制を参照のこと)。2010年フロリダ州の自動車販売店では、トラック1台につきAK-47の引換券を付けて販売したところ、大きく売り上げを伸ばして話題となった[23]2014年ウクライナ騒乱ロシアのクリミア侵攻に端を欲する対ロシア経済制裁では、カラシニコフ関連製品の輸入規制も含まれることとなったため、各地の銃砲店で駆け込み需要が生じて在庫が払底する騒ぎとなった[24]
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規制のための運動[編集]

「AK-47は、無秩序な武器貿易を象徴しており、人々の生命や生活を破壊している。武器を製造する人とそれを誰に売るかを規制する国際的な規制によってのみ、不正な武器の流通を防ぐことができるだろう」と、アムネスティ・インターナショナル事務総長のアイリーン・カーンは語った[25]

「(他の銃や軽兵器のように)AK-47が無秩序に拡散することは、特に一部の最貧国で、何百万もの死と大規模な被害をもたらす。次に小型武器に関する国連会議が開かれるのは5年後である。もしも各国政府が、銃の不正な移転を防止するためのこの機会を逃せば、次の機会までにさらに180万人の人々が銃によって殺害されるだろう」と、IANSA事務総長のレベッカ・ピーターズは語った。

AK-47の発明者であるミハイル・カラフシニコフも(ですら)、より厳しい規制を求めている[25]。ミハイル・カラフシニコフは「コントロール・アームズ」キャンペーンに寄せて次のように述べた[25]

「武器売買に関する国際的な規制が欠如しているため、小型武器は容易に世界に拡散し、国防のためだけでなく、侵略者やテロリストなどあらゆる犯罪者によって使用されている。私は、テレビで犯罪者がカラシニコフを手にしているのを見る時、一体彼らはどうやってこの武器を手にしたのだろうか?」と、自問している[25]

教育を受けていない者でも数時間-数日の教習で扱える[26]よう設計されている点はほかの小銃にない特徴であり、世界中で殺人に使われ、また、人々を不具にするために使われてしまい、紛争の長期化をもたらし、貧しい人々をさらに貧しくする、といった様々な悪影響を世界中にもたらしている[25]。毎年、何千人もの人々がこのAK-47によって殺害されている。AK-47の製造・売買・使用に関する国際的な規制がほとんどないため、このような事態を招いている、と報告書AK-47:The World's Favourite Killing Machine(「AK-47:世界最強の殺人機器」)は指摘している。同報告書によると、現在、世界には推計1億丁ほどのAK-47とそのバリエーションが存在する。AK-47は、少なくとも82ヶ国の兵器庫で発見されており、少なめに見積もっても14ヶ国で製造される状態になってしまっており、さらに(今まで北米・南米では製造されていなかったのに)最近、南米のベネズエラまでがAK-47の現地製造工場に関する契約を結んだので、さらに状況が悪化すると見られている[25]

AK-47のような悪影響の大きい銃をいかに効果的に規制するか、ということが問題になっており、それが銃が世界中にもたらしている不幸を減らすためのひとつの鍵となると考えられているのである。

脚注[編集]

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  1. ^ オウムAK47で軍事訓練 岐部哲也 KGB格闘教本、オカムラ鉄工跡廃墟(YouTube)
  2. ^ a b c d ホビージャパン『カラシニコフ・ライフルとロシア軍の銃器たち』70頁、カラシニコフ本人による証言
  3. ^ 開発者のカラシニコフは『アームズマガジン』の紙面で、アメリカからの援助兵器であるM1カービンから着想を得たと語っている
  4. ^ ソ連を初めとする東側諸国では、過酷な環境下においても確実に銃弾を発射できるよう銃用雷管の点火薬に雷酸水銀を用いているが、雷酸水銀は燃焼時に強腐食性のガスを発生させる
  5. ^ ホビージャパン『カラシニコフ・ライフルとロシア軍の銃器たち』94-95頁
  6. ^ 撃つためのデザイン「AK-47」(2005年ヒストリーチャンネル製作・放映、原題:Tales of the Gun)
  7. ^ ホビージャパン『カラシニコフ・ライフルとロシア軍の銃器たち』96頁
  8. ^ a b c d ホビージャパン『カラシニコフ・ライフルとロシア軍の銃器たち』10-11頁
  9. ^ ホビージャパン『カラシニコフ・ライフルとロシア軍の銃器たち』97頁
  10. ^ これらの3種類の銃には、5.56mm NATO弾仕様のモデルも存在する
  11. ^ 開発販売元(GSG社)公式サイト 開発元のGSG社は軍用兵器メーカーでなく、エアソフトガンと.22LR口径の銃器を製造する会社である
  12. ^ アルクス社公式サイト
  13. ^ アーセナル社公式サイト
  14. ^ デザメット社公式サイト
  15. ^ 津野瀬光男 『幻の自動小銃―六四式小銃のすべて』 光人社〈光人社NF文庫〉、2006年
  16. ^ AKMは銃口先端を斜めに切ったマズルブレーキで銃口の跳ね上がりを軽減している
  17. ^ 旧東側に近いとされた非同盟諸国においても、リビアインドではFN FALが、ミャンマー(ビルマ)ではH&K G3が採用されるなど、AK-47系統を主力小銃としなかった国も少数ではあるが存在する。また、反政府ゲリラにおいても、ミャンマーのカレン民族解放軍、レバノンのレバノン軍団、フィリピンの新人民軍のようにM16を使用しているケースもある。これらはAK47よりもM16の方が入手が容易である事が主な理由となっている
  18. ^ 鹵獲された西側製の武器(例:CIA FAL)や通信機器などが「不正関与の証拠」として国連安保理などにソビエトや旧東側陣営から提出される事例が多かったことや、西側製の武器類が精巧ゆえに高価かつ使用・整備が難しかったことから、ソ連から膨大な援助を受けながら西側へ鞍替えしたエジプトや、日本製の工作機械や材料を入手し易かった1970年代の北朝鮮や、日本の援助を受けて工業水準が上がった中国などが、武器輸出市場へ本格参入してから、AKに代表される東側装備の入手が容易となり流通量も激増した。もちろん、これらは結果論であり、ここに名の挙がった西側諸国が不正規品、AK-47の購入を目的に資金提供をしたわけではない
  19. ^ これはAK-47のみの数字で、AKMやAK-74などは含まない
  20. ^ 国際事務局 : AK-47:世界で最も野放しになっている武器
  21. ^ その正体はパキスタンのイスラムテロ組織「ラシュカレトイバ」であると報じられている(NHKJNN産経新聞他)
  22. ^ NHK報道による
  23. ^ “車のおまけは自動小銃?米自動車店が仰天キャンペーン”. AFPBBNews (フランス通信社). (2010年11月16日). http://www.afpbb.com/articles/-/2775466?pid=6469878 2014年7月20日閲覧。 
  24. ^ “米国でAK-47の売り上げ増加、ロシア制裁で駆け込みか”. CNN (CNN). (2014年7月19日). http://www.cnn.co.jp/usa/35051118.html?tag=top;topStories 2014年7月20日閲覧。 
  25. ^ a b c d e f [1]
  26. ^ 「的に弾をあてる」だけでなく射撃後の分解掃除や故障時の対処は銃を扱う者に必須の技量であるが、本銃はその点が極限まで簡便化されている
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参考文献[編集]

上記単行本を文庫化『カラシニコフ I』 朝日新聞出版朝日文庫〉 2008年7月4日 ISBN 978-4-02-261574-9
上記単行本を文庫化『カラシニコフ II』 朝日新聞出版〈朝日文庫〉 2008年7月4日 ISBN 978-4-02-261575-6
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登場作品[編集]

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関連項目[編集]

AK-47の基本構造をもとにしたソ連・ロシア製の銃
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外部リンク[編集]