S&W M10

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S&W M10
S&W M10 ヘビーバレル(4インチモデル)
S&W M10 ヘビーバレル(2インチモデル)
概要
種類 軍用・警察用回転式拳銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 スミス&ウェッソン社
性能
口径 .38口径(約9mm)
銃身長 102mm
ライフリング  
使用弾薬 .38スペシャル弾
装弾数 6発
作動方式 ダブルアクション
全長 237mm
重量 870g
発射速度  
銃口初速 305m/s
有効射程  

S&W M10は、アメリカ銃器メーカースミス&ウェッソン社が開発した回転式拳銃である。

通称「ミリタリー&ポリス」。他にステンレスモデルの「M64」も存在している。

歴史[編集]

M1899ハンドエジェクターの後継機として1920年代に登場して以来、「ミリタリー&ポリス」の名のとおり世界各国の軍隊警察において広く使われ、現代リボルバーの原点となった実績ある拳銃である。言い換えればそれだけ安定した性能と信頼性を誇っていた証拠でもあり、現在まで生産が続けられていることからも一流の拳銃メーカーであるS&W社を代表する名銃と言える。

銃身の長さや太さのバリエーションも多数用意されており、現在は4インチのヘビーバレルタイプが主流となっている。

第二次世界大戦以降のM10[編集]

第二次世界大戦中までは「ビクトリーモデル」と呼ばれる軍用モデルの生産が行われていたが、終戦以降はM10を含む回転式拳銃が軍用拳銃として使われることは少なくなってしまった。警察用拳銃としてはその後も使われ続けたが、近年はやはり旧式化しつつあることは否めず、アメリカの警察などでは制式拳銃の座を新型の自動拳銃に譲り渡している。

それでも作動の確実性や扱いやすさから愛好家は未だに多く、アメリカでのスポーツ射撃には現在まで使われ続けている。また、日本警察の制式拳銃として採用されたこともあり、現在も一部の制服警官に配備されている。 日本以外でも、韓国、台湾、香港等の東アジア各地の警察で、制服警官の標準的な装備として使用されている。

主なバリエーション[編集]

登場以来、広く使われてきた拳銃であるがゆえに、使用者の意図に応じたバリエーションモデルも多数製造されている。この中でも競技用に設計された高精度の製品は特に「マスターピース」や「コンバットマスターピース」などの愛称で呼ばれる。

M13/M65 .357マグナム[編集]

「M13」はM10の回転弾倉を延長し、フレームを熱処理強化して.357マグナム弾に対応させた拳銃である。1990年代までM10の3インチモデルと共にFBIに制式採用されていたことから「FBIスペシャル」の愛称があり、ステンレスモデルは特に「M65」と呼ばれる。基本的に3インチモデルは公的機関のみの販売であるが、4インチモデルはアメリカでは民間向けのスポーツ射撃用拳銃としても販売されている、他にも圧縮空気を使うS&Wm13コンプレスエアなどもある。

M14/M15/M67/M68 .38スペシャル[編集]

「M14」はM10をベースに開発された競技用拳銃で、交換可能な角形照星(パトリッジ・サイト)を取り付けた6インチのブルバレルと可動照門(S&W・アジャスタブル・マイクロ・クリック・サイト)を装備している。このM14を短銃身化したものが「M15」(ステンレスモデルは「M67」)であり、いずれも.38スペシャル弾を使用する。

その他にフルレングスのエジェクターロッドカバーが付いた6インチ銃身を持つ「M68」があるが、これはC.H.P.(カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール)用として生産された拳銃である。

M17/M18 .22LR[編集]

「M17」は競技用として開発されたM14を.22口径にした拳銃である。このM17を短銃身化したものが「M18」であり、どちらも使用弾薬は.22LR弾である。

なお、近年ではM17をベースにした10連発の.22口径カスタムリボルバーがアメリカでの射撃競技に使われている。

登場作品[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]