散弾銃

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ガス圧利用方式のベネリM4

散弾銃(さんだんじゅう)またはショットガン(Shotgun)は、多数の小さい弾丸を散開発射する大口径の大型

クレー射撃狩猟、有害鳥獣捕獲または軍用で使用される。

概要[編集]

暴徒鎮圧訓練。堵列を作って散弾銃を構えるアメリカ海兵隊員たち
散弾銃はゴム弾催涙弾などを装填すれば非致死性兵器として運用することが可能である
ショットガンから発射された散弾を撮影した画像、散弾を保持していたワッズが開いた後に後落している

散弾銃は、近距離で使用される大型携行銃で、弾丸の種類によっても特性が変わるが、散弾は概ね50m以内で最大の威力を発揮する。スラッグ弾を使用した場合でもライフルに比べ、弾は遠距離までは飛ばず、貫通力も低いが、逆に言えば重大な事故が起きにくく初心者向けの銃と言える。また、構造が単純なため安価で扱いやすく、狩猟やスポーツでは多く利用されている。軍用では近接戦において多大な威力を発揮する。また、市街地で活動する警察においては射程などは必要なく、貫通力の低さも副次的な事故が起きにくいという利点になることから、好んで使用される傾向がある。

散弾銃の実包(ショットシェル)はプラスチック製のケースと金属製のリムで構成され、ケースの中にはあらかじめ多数の小さな弾丸(散弾)が封入されており、銃口より種々の角度をもって放射状に発射され、一定範囲に均等に散らばり着弾する。散弾銃と称される所以である。これ以外に一発の大きな弾体を発射するスラッグ弾という弾種も発射でき、厳密に言えば散弾銃という名称は正確ではない。 散弾は動く対象に当てやすく、面に対しては大きな破壊をもたらすが、細かな狙撃は構造上不可能で、用途的にも考慮されない。スラッグ弾では有効射程が延長され、ある程度の狙撃も可能である。

散弾はシェルの中にあるワッズと呼ばれるプラスチック製の部品とともに燃焼ガスによって射出されるが、ワッズは空気抵抗により発射後すぐに分離し落下する。散弾は直径に応じた号数があり用途によって使い分けられる。

競技としては、クレー射撃などに使用される。これはかつてはを放ってそれを撃ち落としていたものだが、動物愛護・コスト・競技としてのコンディションの同一性の確保、などさまざまな理由から変更された。現在では装置によって射出された素焼きの円盤(クレー・ピジョン=粘土製の鳩)を撃ち落とす競技になっている。

猟銃としてよく使用される。動きの速い鳥類の狩猟には小粒の散弾が使用され、対象が大型の動物の場合には大粒の散弾、あるいは単体のスラッグ弾が使用される。日本国内での狩猟用ライフル銃の所持には10年以上の装薬銃所持実績が必要であるため、ライフル銃所持条件に満たない場合には、大型動物の狩猟用にスラッグ弾と散弾銃の組み合わせで代用することになる。

クレー射撃競技や狩猟用途では、散弾の飛散パターンと速射性から中折れ(元折れ)式上下二連や水平二連銃が好んで使用される。また、多数の弾を連射するためガスの圧力や反動を使って薬莢を排出する半自動式(セミオート)や、装弾チューブの外側にあるスライドを前後させて装弾するポンプアクション式(レピータ)の散弾銃もあり、中にはこれらを必要に応じて切り替える機能がついたものある。ポンプアクション式は速射性に劣るものの、機構が簡単で送弾不良も少ないため、警察や軍で近接戦闘用武器として多く採用されている。

日本国内においては、銃身の1/2にライフリングを刻むことが許されており、銃身手前側に刻んであれば単体弾(スラッグ弾)発射時においても比較的良好な弾道が得られる。このような散弾銃のことを、ハーフライフルドショットガンと呼称し、スラッグ弾専用に販売されている。 もしスラッグ弾でなく散弾に使った場合、散弾が飛び散る円錐の角度が大きくなって威力が落ちたり、着弾のパターンがドーナッツ状になり中心部が薄くなるため無意味である上に、散弾によってライフリング自体も損傷する。

拳銃用ショットシェルの一例

「スネークショット」という、拳銃で撃てる口径のショットシェルもある。文字通り毒蛇退治に用いるもので、散弾が威力を保つのはごく近距離にとどまる。また、通常の散弾銃と同じ口径のショットシェルを扱える拳銃も存在する。


歴史[編集]

ショットガン以前[編集]

近世フランスで、鷹狩りに替わってマスケット銃による鳥撃ちが行われるようになると、命中率を上げるために散弾が使われるようになった。やがて、鳥撃ちで散弾を撃つことに特化した、軽くて長銃身の鳥撃ち銃(fowling piece)が開発された。

やがて鳥撃ち銃はさまざまな用途用に発展し、船上での暴徒鎮圧用の喇叭(ラッパ)銃(BLUNDERBUSS、前装式)なども現れた。

これらはスカッターガン(scatter gun、スキャッターとも。scatter―散乱)とも呼ばれていた。

初期のショットガン[編集]

ショットガンを持ったアメリカ連合国の騎兵隊員

歴史上ショットガンという名称が最初に使用されたのは1776年で、ケンタッキー州西部開拓者の用語として紹介されたことが始まりである。

散弾銃は、高い阻止能力や単純な構造から、西部開拓者らによって猟やインディアンとの戦闘、犯罪行為やそれへの対抗に重要な役割を果たした。たとえばOK牧場の決闘では、ドク・ホリデイがショットガンを使用した。騎兵隊などもショットガンを好んで使用した。

1830年代後半、フランス人のカジミール・レファショーがショットシェルを発明した。

1882年、クリストファー・スペンサーとシルベスター・ローパーがポンプアクション式ショットガンを発明し、構えを崩さない連続速射が可能になった(ただしそれ以前にも、リボルバー式ショットガン、レバーアクション式ショットガンは存在した)ジョン・ブローニングが発売したことによりポンプアクション式は普及した。

1904年ジョン・ブローニングが世界初の反動利用式セミオート散弾銃であるブローニング・オート5を発表。1963年にガス圧利用式のレミントンM1100が登場するまで、セミオート散弾銃の代名詞として世界的なヒット商品となった。

戦場[編集]

ショットガンを装備した第二次大戦時のアメリカ海兵隊

アメリカ独立戦争では、ジョージ・ワシントンのアイデアで、マスケット銃に通常の単体弾と散弾を同時に詰めて使用した。

アメリカ南北戦争では、将兵の私物のショットガンが広く使用された。特に南軍騎兵隊がショットガンを愛用した。

第一次世界大戦塹壕戦となり、塹壕内での近接戦闘が発生した。その中で切り詰めた散弾銃を米軍が多用したことで知られる。一例としては、ウィンチェスターM1897散弾銃がすでに開戦前から制式採用となっていたが、銃剣ラグと銃身カバーとを加える改造を受けて、塹壕戦向けに配備された。同銃は構造上、引き金を引いたままポンプ操作を行うと連射ができたため、自動銃並みの速射が可能であった。こうした散弾銃の使用に対してドイツ側は、人道上の理由や鉛弾の使用について、外交ルートを通じて正式に抗議している。この抗議は最終的には却下された。

第二次世界大戦においては塹壕内が主戦場ではなくなったこともあり、ヨーロッパで使用されることは少なくなったが、太平洋戦線では多数が使用され、ジャングル戦で威力を発揮した。戦争末期のドイツ軍日本軍では部隊を編成するための小銃が不足し、一部で徴用した狩猟用散弾銃で代用していた。

その後やはりジャングル戦となったベトナム戦争などでも使用された。これらの散弾銃は兵士の私物であることがほとんどだった。兵士にとって狩猟などで使い慣れ、構造の信頼性がある散弾銃を戦闘に使おうという発想は自然なものであった。

日本における散弾銃の歴史[編集]

日本国産初のガス圧自動式散弾銃であるフジ・スーパーオート・モデル2000

戦国時代天文12年(1543年)の種子島への鉄砲伝来以降、明治維新に至るまで、日本の狩猟は主に弓矢や火縄銃が用いられてきた。

明治時代に入り、外国から元込式ライフル銃や元折水平二連銃が輸入されるようになる中、明治13年(1880年)に村田経芳の手により、日本初の元込式ライフル銃である村田銃が発明される。

この村田銃を猟銃に転用すべく、松屋兼次郎が村田経芳の指導の元、明治14年(1881年)に火縄銃の銃身を流用して開発し村田式散弾銃が日本初の元込式散弾銃となった。後に村田経芳が民間に広く村田銃のパテントを販売したことが契機となり、刀鍛冶や鉄砲鍛冶が村田式散弾銃の銃身や機関部を作り、指物師が銃台を作る状況が生まれ、日本の散弾銃産業の端緒となっていった。

村田銃を背にした秋田県上小阿仁村八木沢集落最後のマタギ佐藤良蔵(1958年)

有坂成章の手により明治30年(1897年)に三十年式歩兵銃、次いで明治38年(1905年)に三八式歩兵銃が開発されると、それまで制式であった軍用村田銃や洋式ライフル銃はライフリングを削り取られ、散弾銃として民間に払い下げられるようになった。

明治・大正期には英国製水平二連銃やブローニング・オート5などが輸入されていたが、この頃、原蔦三郎の手により明治32年(1899年)に日本初の水平二連銃が製造され、次いで大正3年(1914年)には岡本銃砲店の太田政弘によって日本初の上下二連銃が製造された。この時代に川口屋林銃砲店の石川幸次郎、岡本銃砲店の名和仁三郎、浜田銃砲店の浜田文次らが各種二連銃の名工として名を馳せた。

しかしこれらの輸入銃・国産ハンドメイド二連銃は専ら上流階級のハンター達が購入するに留まり、庶民の猟銃の主流は昭和20年(1945年)の敗戦まではほとんどが軍用銃の改造品、若しくは民間銃器メーカーにてライセンス製造された村田式散弾銃であった。

敗戦後の昭和28年(1953年)、GHQにより狩猟銃の生産が解禁されると、それまでの銃砲店に所属する銃職人によるハンドメイド体制に代わり、軍用銃・機関銃・村田式散弾銃などの製造に携わっていたミロク製作所、SKB工業[注釈 1]、晃電社[注釈 2]などが元折単身銃、上下二連銃、水平二連銃の本格的な量産に乗り出し始めた。

昭和38年(1963年)に日本猟銃精機(後のフジ精機[注釈 3])にて国産初の反動利用式セミオートのフジ・ダイナミックオートが開発される。昭和40年(1965年)にはSKBや川口屋林銃砲店(KFCブランド。製造はシンガー日鋼)も反動利用式オートに参入、村田式散弾銃が主流であった日本の狩猟界に大きな反響を巻き起こすが、1963年に米国レミントン社からガスオートのレミントンM1100が発売されると、セミオートの主流は反動利用式からガスオートに移り変わっていき、昭和40年代中期にはフジ精機、SKB、KFCの3社ともガスオートに生産の主力を移していく。

その後、1970年代後半から80年代後期に入ると日本の狩猟界全体が高齢化と新規参入者不足で内需が減少する構造不況に陥っていき、各メーカーとも生産した銃の大半を為替相場の変動で収益が安定しにくい輸出に回さざるを得ない状況となり、安定したOEM供給先が確保できなかった国内メーカーの多くが倒産・撤退していった。 近年まで日本の散弾銃量産メーカーはミロク製作所と新SKB工業の二社体制となっていたが、2009年9月11日に新SKB工業が世界金融危機及び円高の影響を受けて輸出が伸び悩んだ結果、資金繰りに行き詰まり業務停止という事態になった事で、国産散弾銃メーカーは今後は事実上ミロク製作所のみとなる見込みである。

なお戦前のオーダーメイドスタイルでの散弾銃製作を現在でも行っている工房として、三進小銃器製造所が存在する。

鉛の散弾から鉄の散弾へ[編集]

散弾の材質としては、比重が重く球形散弾への加工が容易なが一般的であった。これらは「レッド(リードは発声間違い)ショット(lead shot)」と呼ばれる。

鉛は、水に容易に溶け重度の重金属汚染を引き起こし、また、強い金属毒があり重篤な中毒(鉛中毒)を引き起こす物質でもあった。狩猟時に使用された散弾を鳥が砂や小石にまじってついばみ、砂嚢内で微粒子化して消化器から吸収されることで、水鳥は鉛中毒に陥る[注釈 4]。また、鉛中毒で死んだが獲物とされずに放置された個体・弱った個体が他の鳥獣に食べられることによって生物濃縮され、生態系上位者に向けて連鎖的に鉛中毒が拡大した[注釈 5]。そのため、鉛の散弾から軟鉄製の散弾へ切り替える無鉛化が行われるようになった。鉄の散弾は「スチールショット」と呼ばれる。

デンマークでは、1985年に、ラムサール条約登録湿地での鉛散弾の使用が禁じられた。アメリカ合衆国では、1991年-1992年猟期から、水鳥とオオバンの狩猟について、全面的に鉛散弾の使用が禁止された。カナダでは、鉛被害が重い場所を指定し、1990年から鉛散弾の使用が禁止されている。日本国内でも鉛散弾による狩猟が禁じられている地区がある。

また、クレー射撃場でも、雨水などに溶出した鉛が検出されるなどして、問題化した。環境団体などの指摘により、公営及び私営ともにクレー射撃場が一時閉鎖ないしは今もなお閉鎖され続けている事例がある。北欧では既にクレー射撃公式競技でも軟鉄装弾が使用されているが、米国では薬剤散布による鉛毒の中和や特殊ネットによる鉛散弾の全回収を併用するなど、各国の動きにはそれぞれ差違が見られる。

軟鉄散弾は、鉛散弾と比べて「素材の比重が軽いため威力が落ちる」「硬いため銃身に与える衝撃が大きい(特にチョークの部分)」「高価」といった欠点があった。威力低下については使用散弾をやや大きくし、かつサイズが大きな実包を用いて弾数が減少しないようにすることで、対策とすることができる。銃身については、軟鉄散弾対応銃身を使用することで悪影響を避けることができる。しかしながら、旧来の鉛散弾用散弾銃では軟鉄散弾に切り替えた場合、鉛散弾を用いた場合と同様の威力は維持できない。そのため、狩猟用散弾銃には「鉛散弾時代のもの」と「軟鉄散弾が登場したあとのもの」との間で、多少の世代差が認められる。最近ではこうした鉛散弾時代のものにも鉛散弾と同じ感覚で使用できる非鉛性の散弾(タングステンビスマスが用いられる)も登場してきた。

軟鉄散弾が広まることで、鉛散弾とは異なる新たな問題が起きることを指摘する意見もある。軟鉄散弾は通常、保存時の腐食を防ぐためにメッキが施されている物が多いが、猟場に放出され長期間放置されることで錆が発生し、流れのない溜め池などでは大量の軟鉄散弾による錆が浮くなどの問題が起きる可能性が指摘されている。

軍・警察用の散弾銃[編集]

ドアの蝶番をショットガンで破壊するアメリカ海兵隊員
ショットガンを所持するアメリカ海兵隊員

散弾銃は、古くから軍や警察が近接戦闘用武器として採用している。散弾銃は機構が簡単であることから安価で機械的な信頼性が高いため、塹壕戦やジャングル戦、あるいは室内戦と行った極至近距離の戦闘に用いられる。特に出合い頭の戦闘に強く、隊の先頭を務めるポイントマンが使用することが多い。室内戦闘においては扉の蝶番を破壊する際にも使用されるためマスターキーとも呼ばれる。

アメリカでは軍において塹壕戦用に使われたことからトレンチガン(trench-gun)、警察では暴徒鎮圧用に使われることが多いためにライアットガン(riot-gun)とも呼ばれる。装備していれば独りで道路封鎖が可能なため、パトロールカーには必ず搭載されている。これらの銃は戦場や群衆の中での取り回しを考慮し狩猟用散弾銃より銃身が短く、装填できる弾数も多くなっている。また、銃床が折り畳み式になっているものもある。

市販実包の種類も多いために号数やスラッグを状況に応じて選択でき汎用性があるのも、散弾銃の利点である。実包サイズが大きいために用途に応じた軍・警察用の特殊弾も開発され、主なものに防弾ベストなどに対する貫通力を高めた多針弾頭弾(フレシェット弾)、暴徒鎮圧用弾丸として催涙弾(CN弾)やゴム弾(スタン弾)、ビーンバッグ弾などがある。さらに近年では、実包状の電撃弾なども実用化されている。また、ランチャー(発射筒)を銃口に付けて、手投げでは届かないような高層階の部屋へ催涙ガス弾・煙幕弾を撃ち込む榴弾砲の代用としても使われる。

銃種としてはU.S. AS12のように機関銃のような全自動にも設定できる(セレクティブ・ファイア)のもの、SPAS-15のように箱型弾倉(ボックスマガジン)で多弾数と短時間での弾薬交換を可能にしたもの、ベネリM3のように状況や故障時に半自動式(セミオート)とポンプ式の切替可能なもの、さらにはAA-12のようなフルオート式のものもある。また、M26 MASSの様に、M4A1M16シリーズを中心としたアサルトライフルハンドガード下に装着し使用する物もある。いわばアドオン型擲弾発射器のショットガン版であり、これが「どんな扉も破る鍵」“マスターキー”と呼ばれる。

軍用・警察用は狩猟用に較べ装弾数が多いなどの理由により(殺傷力が高いためというのは誤解)、治安上の観点からほとんどの国では一般人の所持が制限されている。日本でも12番を超える口径は、トド猟などの許可がある場合以外は制限されている。銃所持に寛容なアメリカでも銃身や銃床を切って全長18インチ(45センチ)以下としたもの―俗に言うソードオフ・ショットガン(sawed-off ShotGun)を一般人が許可証なしで持つことはアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(BATFE)が厳しく制限している(全長の短縮により隠匿しての携行が容易で、狭い空間でも扱いやすく、銃口付近のチョーク(絞り)が除去されることで、発射された散弾がすぐに拡散、至近距離の殺傷能力が増大するために、銀行強盗など屋内での犯罪に利用されやすいことから。持っているだけで強盗予備罪に問われる)また、軍用銃と指定され所持が制限されている散弾銃も少なくない。

日本では一般の警察官は散弾銃を所持していないが、特殊急襲部隊(SAT)がモスバーグ社(アメリカ)、もしくはレミントン社やベネリ社(イタリア)の散弾銃を装備しているとの説がある。また、海上保安庁では、レミントンM870モスバーグM500が配備され、逃走船追跡の際に使用されている。自衛隊では陸上自衛隊が機種不明の散弾銃を採用しており、海上自衛隊護衛艦の搭載火器としてベネリM3T[1]を採用している。

チョークの種類[編集]

ドイツの散弾銃でのチョークの一例。
A:平筒
B:改良平筒
D:スキート(Cの形状が該当するメーカーもある)
E:全絞り
F、G、Hは日本では余り見られない型式の為割愛。

口径寸法は12ゲージの.730インチを基準とする。メーカーによって同じチョークでも口径に若干の差違が見られることもある[2]

フル(全絞り)
口径寸法は.700インチ(17.78mm)市販の銃では最も口径の狭いチョークで、狩猟に於いてはの沖撃ちなどの遠矢を掛けるゲームに対して用いられる他、上下二連トラップ競技銃の二の矢にも使用される。
インプ・モデ(3/4絞り)
口径寸法は.705インチ(17.90mm)フルに次いで口径の狭いチョークで、狩猟に於いては陸上での鴨撃ちやヤマドリ猟などに用いられる他、上下二連トラップ競技銃の初矢にも使用される。
モデ(半絞り・1/2絞り)
口径寸法は.710インチ(18.03mm)比較的汎用性の高いチョークで、散弾の他にも一般的なライフルドスラッグの発射にも支障のない絞りとされている。狩猟に於いてはコジュケイなどの小鳥撃ちの他、バックショットでの鹿猟にも用いられる。水平二連銃は鳥撃ちでの追い矢と向かい矢の両方のゲームに対応するため、フルとモデの組み合わせの銃が多い。
インプ・シリンダー(改良平筒・1/4絞り)
口径寸法は.720インチ(18.29mm)ライフルドスラッグ登場後に開発された物。シリンダーに比べて若干口径を絞っており、セミオート銃のスラッグ専用替え銃身などに採用事例が多い。
シリンダー(完全平筒)
口径寸法は.730インチ(18.54mm)全く絞りのない銃身。現在でも特に強力な装弾を発射することを前提としたスラッグ専用銃に用いられることが多い。
スキート
スキート競技専用銃に用いられるチョーク。寸法はメーカーの解釈によって様々で、シリンダーよりも広いラッパ型になっている物や、シリンダーと改良平筒の中間程度の絞りを用いた物などが存在する。
エキストラ・フル
口径寸法は.690インチ以下(17.52mm以下)交換型のチョークにて設定されている物で、海外ではターキー(七面鳥)チョークとも呼ばれている。七面鳥撃ちが行われない日本では、一部の鴨撃ち向け銃身を除いて採用例は少ない。
内装式交換チョーク
銃身先端に内ネジを切り、チョークを交換できるようにしてある物。そのままでは交換チョークの分銃身が薄くなるため、交換チョークが標準装備されている銃身の場合はチョーク部分の銃身を少し膨らませて銃身厚を確保している。シリンダーからエキストラ・フルまでの口径が任意に選択可能であるが、ブリネッキスラッグなどの腔圧が特に強い装弾は使用しないように但し書きが書かれていることがほとんどである。近年ではメーカー純正品以外に社外の互換チョークも登場しており、銃身延長式のチョークによってマズルブレーキ機能やライフリング機能、軟鉄散弾への対応が可能になった物も登場している。また、海外では既存の固定チョーク銃身に内ネジを切り、専用の薄型チョークを内蔵することで交換チョーク式に改造するサービスなども行われている[注釈 6]
外装式交換チョーク
銃身先端に外ネジを切り、チョークを交換できるようにしてある物。内装式交換チョークと異なり、チョークを外す事でシリンダー口径としての取り扱いが出来る事が特徴である。しかし、銃身とチョークの連結面には段差や歪み、隙間が生じない為の高度な加工精度が必要となり、内装式交換チョーク程の精密なショットパターンを実現する事は難しくなる傾向がある。日本においてこのような交換チョークを採用した最初のメーカーは川口屋林銃砲店が自社ブランドで販売していたシンガー日鋼製半自動散弾銃であり、交換チョークその物の採用事例としても世界的にも極めて早いものであった。
今日ではこのような構造をもつ交換チョーク銃身は殆ど存在せず、銃口先端の外側に加工を施して可変式チョークを実現する機構として、本体を回転させる事で口径の可変が行えるポリチョークやマズルブレーキの一種であるカッツ・コンペンセイターの一部に交換式チョークを備えたものなどの形式でその名残が見られる程度である。

実包の種類[編集]

左は8号散弾の実包 右はスラッグ実包 いずれも12ゲージ
散弾銃の弾。真ん中にあるのが雷管であり、これを叩くことによって小さな爆発が起き、その爆発が火薬を発火させる。急速な燃焼ガスの膨張が鉛玉を外へと押し出す
ゴム弾
金属製薬莢の一例、M6航空兵護身銃英語版用410ゲージ弾。

薬莢材質による種類[編集]

真鍮薬莢(黄銅薬莢、真鍮ケース)
無煙火薬登場以前によく使用された形式。小銃拳銃と同じく、薬莢全体が真鍮でできており、黒色火薬、羊毛やフェルト・厚紙製のワッズ(「送り」とも呼ばれた)、散弾をハンドロードして使用する。材質の仕様上、口巻き(クリンプ)は行わず、散弾は紙ふたと止めにて押さえることが多い。
日本においては村田式散弾銃の専用薬莢として、11mm村田小銃弾をベースにした30番薬莢が製造され、その後12番や20番などの散弾銃用規格も順次製造されていった。旧JIS規格においては、後述の紙薬莢とは各部の寸法が異なり、同じ番径でも両者に互換性はない[注釈 7]
発射圧の高いライフル薬莢や材質の弱い紙薬莢と異なり、丁寧に扱えば半永久的に使用し続けることも可能であったが、近年では黒色火薬銃の老朽化と需要の減少により、日本・欧米共に使用の機会は激減している。現在では国内メーカーでこの薬莢を製造しているメーカーは皆無であるが、海外では12番や20番などのごく一般的なものについてはプレス製薬莢をMagtech社が市場に供給している為、経済産業省の個人輸入申請を行う事で現在でも入手する事が可能である。
紙薬莢(紙ケース)
無煙火薬登場後に使用が始まった形式。ロンデルと呼ばれる雷管とリム周辺の部分のみが金属(真鍮、若しくは軟鉄の真鍮めっき)で、散弾が収められる部分は厚紙でできている。黒色火薬または無煙火薬、羊毛やフェルト製のワッズ、散弾をハンドロードして使用する。柔らかい材質のため、口巻きはロールクリンプと紙ふたを併用することがほとんどで、発射圧により変形しやすいため、多くとも数回程度の再使用が限界であった。
日本においては輸入銃専用薬莢の「エレー規格紙薬莢」として紹介され、1960年代に国内装弾メーカーが工場生産装弾の量産を開始したことが契機となり一挙に普及した。旧JIS規格においては、真鍮薬莢と共に「紙薬莢」として規格化が成されている[注釈 8]
現在ではプラスチックケースの普及によって、工場装弾でも紙薬莢を用いる装弾メーカーはごく少数となっている。
プラスチックケース
工場生産装弾登場後に使用が始まった形式。基本構造は紙薬莢とほぼ同一であるが、散弾が収められる部分がプラスチック製なのが特徴。無煙火薬、プラスチック一体成型のカップワッズ、散弾をロードして使用する。口巻きは従来のロールクリンプの他にスタークリンプが使用できるようになったのが特徴で、工場における生産性が一挙に向上したことから、現在の装弾の主流となっている。
規格上は紙薬莢と同じサイズのため両者には互換性があるが、戦前の紙薬莢規格の古い銃(ダマスカス銃身の銃など)で使用する場合には黒色火薬への詰め直しを行う必要がある。

口径による種類[編集]

ゲージ番号は1ポンドの鉛球の(1/ゲージ)直径に対する一定の割合の実包を使用できる口径を持つ物をさす。

4番(4ゲージ・4GA)、8番(8ゲージ・8GA)
口径が1/4、1/8 ポンドの鉛球に相当する直径の実包を使用するもの。無煙火薬ではなく黒色火薬の時代に使用された。ケースは真鍮ケースを用いる。現在この口径を持つ銃の製造はされていない。
10番(10ゲージ・10GA)
口径が1/10ポンドの鉛球に相当する直径19.5ミリの実包を使用するもの。充填可能な火薬量及び散弾質量が大きくなるため強力な破壊力を持つ。日本国内では10番以上の口径を持つ散弾銃は過度の多獲狩猟につながるとしてトド、熊などの大型獣の捕獲を目的とした場合以外は所持と使用を制限されている(もっとも上記のとおり10番を上回る大口径の銃は現存しない)通称ロードブロック。
12番(12ゲージ・12GA)
口径が1/12ポンドの鉛球に相当する直径18.1ミリの実包を使用するもの。世界的に最も多く用いられている口径。日本国内では一般に許可される実質的に最大口径である(銃刀法上の最大口径は8番)また、クレー射撃公式競技は基本的に12番が使用される。
16番(16ゲージ・16GA)
口径が1/16ポンドの鉛球に相当する直径16.8ミリの実包を使用するもの。海外ではレミントンM1100などのモデルで使用できるが、日本では12番や20番ほどメジャーな番径ではない。
20番(20ゲージ・20GA)
口径が1/20ポンドの鉛球に相当する直径15.6ミリの実包を使用するもの。口径が小さく12番に比べ破壊力が弱いため主に鳥や小動物猟に使用されるが、反動も軽いため日本・海外共に女性や射撃入門用の散弾銃としての需要も多く、12番に次いで世界的に広く用いられている口径である。また、12番に比較して良好な弾道特性を生かしてライフルドスラッグ・サボスラッグに特化した銃にも用いられることが多い。
24番(24ゲージ・24GA)
口径が1/24ポンドの鉛球に相当する直径14.7ミリの実包を使用するもの。かつては20番・28番と並び小動物猟や入門者向け口径として利用されていたが、現在では海外でも既製実包は稀少で、真鍮薬莢を用いる旧式銃を除いてはほとんど使われていない口径となっている。
28番(28ゲージ・28GA)
口径が1/28ポンドの鉛球に相当する直径14ミリの実包を使用するもの。威力も反動も24番より更に弱い。海外では現在もユース・モデルと呼ばれる若年入門者向け狩猟銃の口径としてそこそこの需要があるが、日本では16番と同じくあまりメジャーでない番径のため、日本で販売されている銃の中でこれに該当するものはあまり多くはない。かつては軍用銃を改造した旧式の村田銃でも後述の30番と並びよく用いられた番径でもある。
30番(30ゲージ・30GA)
口径が1/30ポンドの鉛球に相当する直径12.3ミリの実包を使用するもの。明治中期に村田銃の民間払い下げに際し11mm村田ライフル薬莢をベースに砲兵工廠で製造された日本独自の番径で、真鍮ケース専用の規格。軍用銃を改造した旧式の村田銃専用と呼んでもよい口径で、現在ではほとんど使用されていない。
32番(32ゲージ・32GA)
口径が1/32ポンドの鉛球に相当する直径の実包を使用するもの。黒色火薬の時代に使用された海外の真鍮ケースの規格で、現在ではほとんど使用されていない。
36番(36ゲージ・36GA)
口径が1/36ポンドの鉛球に相当する直径11.3ミリの実包を使用するもの。黒色火薬の時代に使用された日本の真鍮ケース専用の規格で、旧式の村田銃を除いてほとんど使用されていない。
410番/40番(.410・410ゲージ・410GA/40ゲージ・40GA)
口径が0.410インチ(10.4ミリ)の実包を使用するもの。20番より更に破壊力も弱いため主に近距離の鳥や小動物猟、罠猟での止め矢[注釈 9]に使用される。20番同様海外では女性や若年者、射撃入門用の散弾銃として専用モデルも少なくない。口径がライフル弾に近く、強装薬のマグナム実包なども用意されているため、旧式ライフル銃やフリントロック銃に改変を加えたバリエーションとして商品化されている銃もある(ウィンチェスターM9410など)日本ではライフル所持に較べ散弾銃が比較的容易に所持できることから、三八式歩兵銃等の旧式のライフル銃を410番用に改造しスラッグ射撃用散弾銃として所持できるようにした商品もある。
40番は黒色火薬の時代に使用された日本の真鍮ケース専用の規格で、旧式の村田銃を除いてほとんど使用されていない。
9.1mm(9.1GA)
直径9.1mmの実包を使用するもの。黒色火薬の時代に使用された海外の真鍮ケースの規格で、現在ではほとんど使用されていない。
7.6mm(76番)
直径7.3mmの実包を使用するもの。黒色火薬の時代に使用された日本の真鍮ケース専用の規格で、旧式の村田銃を除いてほとんど使用されていない。

用途による種類[編集]

[注釈 10]

バードショットの一例、12ゲージ8号弾。
バードショット(1-10号〈7号からは間に7・1/2号、8・1/2号、9・1/2号が入る〉)
鳥や小動物猟用の弾。小粒の弾を多数(数十-数百個)発射する。7・1/2号はトラップ射撃、9号はスキート射撃に使用される。
バードショットの寸法表
号数 直径 鉛弾10g当たりの個数 軟鉄弾10g当たりの個数
TT 5.84mm 8 12
T 5.59mm 10 14
FF 5.33mm 11 16
F 5.08mm 13 19
BBB 4.83mm 15 22
BB 4.57mm 18 25
B 4.32mm 21 30
1 4.06mm 25 36
2 3.81mm 30 44
3 3.56mm 37 54
4 3.30mm 47 68
5 3.05mm 59 86
6 2.79mm 78 112
7 2.54mm 120 174
7 1/2 2.41mm -- --
8 2.25mm 140 202
8 1/2 2.16mm -- --
9 2.03mm 201 290
10 1.75mm -- --
ラットショットen:Rat-shot
バードショットよりもさらに小さいラットショットまたはスネークショットとも呼ばれるネズミや蛇などの小動物を撃つことを目的としたごく小さい散弾がある。
直径1.3mm(0.05)程度の大きさの散弾で主に拳銃弾として売られている。
バックショットの一例、12ゲージ9粒弾。
バックショット(000B、00B、0B-4B、MB、6粒 9粒弾)
鹿などの中型動物猟用の弾(buck―牡鹿)12番で6-9発の弾丸を発射する。また、軍用でも使われる。
000Bはトリプルオーバック、00Bはダブルオーバックと読む
バックショットの寸法表
号数 直径 鉛弾10g当たりの個数
000B 9.1mm 2.2
00B 8.4mm 2.9
0B/SG 8.1mm 3.1
SSG 7.9mm 3.4
1B 7.6mm 3.8
2B 6.9mm 5.2
3B 6.4mm 6.6
4B 6.1mm 7.4
スラッグショット(一粒弾)
熊、猪など大型動物猟用の弾。散弾ではなく単発弾(slug:スラッグ、スラグ)であるため、発射直後の弾丸の運動エネルギーは大口径ライフル並みであるが、装薬の性質と重い弾頭重量により初速が遅く、大きい弾体形状により空気抵抗が大きく速度低下が大きいため遠距離では威力が落ちる。近接戦闘では屋内突入時にドア破壊(錠前や蝶番。ドア自体を破ることは能力的に不可能で、クロウバーや破城鎚を使う)にも使われるため「ドアブリーチャー」や「マスターキー」とも呼ばれる。
スラッグショットは大きく5つの種類に分類される。
  • 丸弾:文字通り球状のものだが現在では火縄銃・村田銃などの旧式銃でハンドロードを行う場合以外ではあまり使われていない。現在、既製装弾では日本装弾製の「ジャガーG」装弾のみがこの形状の弾頭を採用している。
  • 鼓弾:エアライフルの弾に似た鼓形状の弾頭。戦前にドイツにて「アイデアル」弾として発表された物が著名である。アイデアル弾は弾頭中央にテーパー状の風切り穴が空いていて、内側に3枚のプロペラ状の風切り羽が付けられており、これにより空気抵抗でジャイロ効果を発揮した。しかし、製造工程に手間が掛かる割に、後発の初期型フォスタースラッグと比べて直進安定性に余り差違がなかったことから、戦後は新型ライフルドスラッグの普及と共に、アイデアル弾の形式は完全に廃れてしまった。現在ではテーパー穴の空いていない形状の弾頭が、サボスラッグの弾体として使用されることが多い。
フォスタースラッグの一例、ロシア製。
ブリネッキスラッグ弾
  • フォスタースラッグ:1931年にアメリカで発表された。「坊主頭」の意で、釣鐘状の形状で内部は中空とすることで全体の重心を前方に移し、バドミントンシャトルコックの原理で直進性を確保することを目指した弾。後にチョーク保護用に側面に溝がついたライフルドスラッグに発展した。現在でもライフルドスラッグで弾頭部分が半球型になっているものをフォスタータイプと呼ぶことがある。
  • ライフルドスラッグ:弾体側面にらせん状の溝があるスラッグ弾。基本構造はフォスタースラッグと同一である。溝については当初風を切り弾体に回転を与える目的でつけられたが、後に効果がないことが分かった。ただし銃身との摩擦を減らすとともにチョークをスムーズに抜ける役割があるため、現在も溝は残されている。
    • ブリネッキスラッグ:ライフルドスラッグの中でも、ドイツのブレネケ社製の弾頭は特にこの名称で呼ばれる。原型は1898年に登場し、現在まで様々な改良が加えられている。通常のライフルドスラッグを更に発展させ、弾頭後部に差し込まれた長いプラスチックワッズ(又はネジ止めされた羊毛ワッズ)がの尾の役割を果たしシャトルコック効果をより強力に発揮することで、高い直進安定性を実現した。
  • サボスラッグ:弾体をプラスチック製のサボ(サボット、ジャケット)で包み、ライフリングを施した銃身(ライフルドバレル)によって旋回させ撃ち出すもの。100m付近までの精度はライフルに迫りライフルドスラッグに比べ遠射性に優れているが、日本では銃刀法により銃身のライフリングは全長の1/2に制限されている。

全長による種類[編集]

実包は規格により全長が定められている。この場合の全長とは散弾やスラッグをクリンプする前のケース長であり、適合した長さの薬室で発射する必要がある。12番の場合は標準が2・3/4インチであるが、ケース長を伸ばした3インチのものもある。3インチの実包は、より大きな破壊力と遠射性を得るために薬量や弾重量を増やしたもので、3インチマグナムとも呼ばれる。鉛散弾においては純粋に射程と散弾量のさらなる増大のために3インチケースが用いられるが、軟鉄散弾では2・3/4インチクラスの鉛散弾と同様の威力を確保できるように薬量を増強する意味で用いられる。3インチ薬室の散弾銃では2・3/4インチ弾の使用が可能であるが、2・3/4インチ薬室で3インチ弾を用いるとケース先端が銃身内に入り込んで異常腔圧による銃の損傷を招く恐れがあるため、購入の際には自分の銃の薬室長を事前に把握しておく必要がある。

散弾重量による種類[編集]

散弾の実包はケースに収める散弾の重量による種類があり、12番の2・3/4インチ(75mm)では24~32グラムまでの商品が通常弾として販売されている。クレー射撃公式競技では現在では24グラムのみが用いられるが、自動散弾銃でのクレー射撃向けに28グラムや32グラムの射撃装弾も販売されている。狩猟用では28グラム以上の物が主流であるが、クロスボルトのない一般的な水平二連銃では30グラムまでの装弾を用いることが推奨されている。 強装弾では2・3/4インチ(33グラム、36グラム、43グラム)、3インチマグナム(56グラム)がある。

構造による分類[編集]

トラップ競技銃の一例。ダブルトラップ競技用で、照星の位置を高くする為に極端なハイリブ仕様となっている。
トラップ競技銃
クレー射撃トラップ競技及びダブルトラップ競技で使用することを前提として設計された銃。ほとんどが上下二連銃[注釈 11]である。
トラップ競技は射手から離れていく「追い矢」のクレーを撃つため、通常の狩猟銃では照星の狙点をクレーのやや上側に被せる(銃口でクレーが隠れる)ように撃つ必要があるが、トラップ銃は銃床のベントを調整し、照星をクレーに直接照準して射撃が行えるようになっている。射手から20mから50m程度の距離のクレーを狙うため、チョークはフルとインプモデの組み合わせがほとんどである。
トラップ銃は水平射撃を行う場合、照星の狙点に対して弾道がやや上に逸れるため、狩猟に使うことはあまり推奨されない。
スキート競技銃の一例
スキート競技銃
クレー射撃スキート競技で使用することを前提として設計された銃。ほとんどが上下二連銃だが、かつてはスキート競技用の自動散弾銃が製造されていたこともある。
スキート競技は射手の目の前(約10mから15m前後)を水平に横切るクレーや、射手に向かってくる「向かい矢」のクレーを撃つため、チョークは通常の狩猟銃よりも早く散弾が散開するスキートチョークを用いる。銃床のベントは狩猟用銃にやや近い角度のため、スキート銃は遠矢を掛ける鳥猟を除く狩猟用途でも共用することが可能である。そのためスキート競技では自動散弾銃など純粋な狩猟用銃が用いられることも多い。
フィールド競技銃(スポーティング競技銃)
クレー射撃フィールドトラップ・フィールドスキートを始めとするフィールド競技で使用することを前提として設計された銃。スポーティング銃と呼ぶメーカーもある。ほとんどが上下二連銃である。
フィールド射撃競技は本来は自然界の狩猟に近い環境[注釈 12]で、鳥に見立てた軌道のクレーを撃つため、一般的なトラップ競技やスキート競技の中間程度の角度のベントの銃床が組み合わされる。状況により様々な距離や角度のクレーを撃つ必要があることから、可変ベント銃床や交換チョークなどの調整機構を備えた銃も多い。
狩猟用銃(狩猟銃)
狩猟で用いることを前提として設計された銃[注釈 13]。銃種及びチョーク、銃床のベントはその銃が目的とするゲームの種類により、様々な組み合わせの物が用いられる。高級品では狩猟家のオーダーにより普及品にない角度の銃床やチョークなどが一点品として製作されることもある。また、射手の転倒や銃の落下などの際の暴発を防ぐため、競技銃に比べて複雑で堅牢な構造の安全装置や、引き代が重い引き金が採用されることも多い。
普及品においては険しい山岳地帯で持ち歩くことを想定して短い銃身や軽合金製の機関部で軽量化された物や、特に強力なスラッグ装弾やサボット装弾を撃つために分厚い銃身や鋼鉄製の機関部で頑丈に作られた物。荒天下でも銃本体の錆や吸水による銃床の変形が起こらないように、ステンレスやチタンで作られた銃身・機関部や、特殊樹脂製の銃床が組み合わされた物などが存在する。

元折散弾銃[編集]

無鶏頭単引き・ボックスロック・サイドプレート仕様の上下二連銃
有鶏頭両引き・イングリッシュ先台・ストレートグリップ仕様の水平二連銃
無鶏頭両引き・ビーバーテイル先台・ピストルグリップ仕様の水平二連銃
サイドロック
撃鉄や撃鉄ばねなどの機関部品がレシーバー横の着脱可能な金属板に取り付けられた形式。 撃鉄ばねに松葉ばねが使用されていた時代に、折損した松葉ばねを素早く交換できるように考案された。構造上、元台側にも機関部品の穴を穿る必要があり、製造に非常に手間が掛かることや、金属板がレシーバーの骨組みを兼ねることからボックスロックに比べて強度が弱いため、撃鉄ばねにコイルばねが使用されるようになってからは余り使われなくなった。現在では一部の高級な元折散弾銃で採用されている。
ボックスロック
撃鉄や撃鉄ばねなどの機関部品がレシーバー内に全て収納されている形式。撃鉄ばねに折損の危険性が低いコイルばねが使用されるようになってから一挙に普及した。レシーバーの側壁も全て一体構造にできるため、サイドロックに比べて強度が高いが、機関部の分解がし難いことが短所でもある。最近ではボックスロックでも機関部の分解を容易にするため、ベレッタ DT10や新SKB製上下二連銃など、引金部と機関部を一体化し簡単にレシーバーから取り外せるようになった構造の物も登場してきた。
サイドプレート
ボックスロック散弾銃のレシーバーに、サイドロックを模した金属板を取り付けた物。サイドロックの金属板と異なり、サイドプレートの金属板は単に装飾の役割しか果たしていない。ボックスロック散弾銃の上位グレードにて採用されていることが多い。
両引き
元折二連銃において、上下若しくは左右の銃身に別々の引金が付いている形式。単引き機構が登場する以前の形式で、熟練していないと二連射が掛けづらい欠点があるが、チョークが異なる上下若しくは左右の銃身を瞬時に撃ち分けられるため、特に鳥猟を行う者の間に愛好者が多く、現在でもこの形式に対する需要は一定数存在し続けている。
単引き
元折二連銃において、上下若しくは左右の銃身を一本の引金で発射する形式。狩猟向けの銃に於いては、上下若しくは左右の銃身を撃ち分けるためのセレクターが付いていることが多いが、競技銃の場合はセレクターが省略されていることもある。二連射を掛ける際に、発射の反動を利用して撃鉄を切り替える形式と、引金を二度引くだけで連続して撃鉄が落ちる形式があり、狩猟銃では前者、競技銃では後者の形式が採用されていることが多い。
ピストルグリップ
元台の握把(グリップ)が拳銃のような形に湾曲している形式。現在の単引き引金の上下二連銃はほぼ全てこの形式である。
ストレートグリップ
元台の握把が湾曲しておらず、真っ直ぐになっている形式。黒色火薬時代の初期のライフルでもよくみられた形式で、特に両引き引金の水平二連銃に採用例が多い。グリップ上で握りをずらして二連射を掛ける必要がある両引き引き金と特に相性がよいとされ、現在でもこの形式に対する需要は一定数存在し続けている。
ビーバーテイル先台
先台が二本の銃身を包み込むように造形されている形式。現在の上下二連銃はほぼ全てこの形式であるが、水平二連銃では各射手の好みや構え方の違いにより、銃を注文する際に先台は後述のイングリッシュとビーバーテイルを、グリップはストレートとピストルタイプを選択できるようになっているメーカーが多かった。これにより、水平二連銃の在庫管理が現在よりも遙かに複雑になる要因にもなっていた。現在においては水平二連銃のビーバーテイル先台は普段上下二連銃を愛好する者でも特に構えを変更する必要などがないため、中古市場でもイングリッシュ先台より人気がある傾向がある。
水平二連銃のイジェクター
クロスボルト仕様の水平二連銃
複合銃の銃身配置の例
イングリッシュ先台(英国型、クラシックタイプ)
水平二連銃において、先台が二本の銃身の下にくっつくように小さく造形されている形式。元々英国の高級水平二連銃にて採用されていたため、このような呼び名が付いている。ビーバーテイル先台に比べ小型軽量であるが、先台の面積が非常に小さいので、クレー射撃などの連続発射で銃身が加熱した際に先台を握って銃を保持することが困難となるため、現在の上下二連銃のように先台を握り込むように構えるのには不向きとされている。なお、古い狩猟入門誌ではこの形式の銃を構える際は現在のクレー射撃の構えと全く異なり、左手は先台を握るのではなく、用心金の前に手をかぶせるように添えて銃を保持するイラスト[3]が用いられていることが多い。
有鶏頭(オープンハンマー)
撃鉄が機関部の外に露出している形式。戦前の、サイドロックが主流であった時代の水平二連銃にて採用されていることが多かった。この形式の場合、撃鉄はリボルバーなどと同じく機関部を閉鎖した後に指でコッキングすることとなる。現在ではほぼ廃れてしまった形式であるが、ごく一部のメーカーにこの形式を再現した銃が存在する。
無鶏頭(インナーハンマー)
撃鉄が機関部に内蔵されている形式。撃鉄は機関部の解放と同時に自動的にコッキングされる。現在の元折散弾銃はほぼ全てこの形式を採用している。
ダマスカス銃身(鍛接銃身)
巻き銃身とも呼ばれる。刀剣のダマスカス鋼の様に異種の鋼材を積層鍛造して、独特の縞模様を浮き上がらせた銃身。前装銃時代の技術の遺産であり、ごく初期の高級元折散弾銃で用いられていたが、削り出しの銃身に比べ強度が劣ることや、製法が途絶えたこともあって現在ではほぼ廃れてしまい、既製装弾の箱に「ダマスカス銃身では使用禁止」という文言にかつての名残が見られるのみである。
イジェクター
機関部を解放した際に、空薬莢を銃身から排出する機構。現在ではほぼ全ての元折散弾銃に標準装備されているが、かつてはイジェクターの有無によって銃のグレードに差違を設けていた時代があった。イジェクターがない銃の場合は、機関部を解放した際に薬莢後端が抽筒子(エキストラクター)によって少し持ち上げられるため、手で直接薬莢を排除する必要がある。現在でも、ハンターの間では猟場に空薬莢が飛び散ることを嫌い、敢えてイジェクターなしの銃を愛用する者も存在する。
クロスボルト
通常の元折れ銃で採用されている機関部下部の閉鎖機構(ダボ)とは別に、機関部の上端にくさび状の閉鎖機構を設けた物。元々は水平二連銃やダブルライフル(水平二連式のライフル銃)にて強力な装弾を使用し続けた際の機関部下部の閉鎖機構のガタツキを防ぎ、発射圧力を上下で分散して受け止めて機関部の強度を増すために考案された物で、堅牢・高級な水平二連銃を象徴する装備でもあった。現在ではレシーバー本体がより強固な構造となったボックスロック式上下二連銃が主流となり、クロスボルトに代わる強力な閉鎖機構の開発が各メーカーで進んだこともあり、メルケルや新SKBなどを除き採用しているメーカーは少なくなっている。
複合銃英語版
元折式散弾銃のうち、複数ある銃身の一つ又は複数がライフル銃身であるもの。水平又は上下二連銃身の片方がライフルであるものや、水平又は上下二連散弾銃に1本から2本のライフル銃身を配置して三連以上の銃身とするものなどが存在する。ライフル銃身は一般的にスラッグ弾頭で撃ち倒した獲物の止め刺しに用いる為、組み合わされる口径は比較的小口径で装薬量も少ない物が選ばれる事が多い。この型式は極めて高価である事が多い為、日本ではほとんど普及していない。

手動連発式散弾銃[編集]

2014年現在、日本の銃刀法上は下記の手動連発式及び半自動散弾銃は弾倉2発、薬室1発の計3発まで装填できるため、狩猟用として広く用いられている。

半自動散弾銃[編集]

反動利用式の代表格、ブローニング・オート5
反動利用式(ロングリコイル、銃身後退式)
発射の反動を直接利用して銃身を後退させ、その作用で遊底も同時に後退させる事で排莢と次弾装填を行う形式。初期の自動散弾銃で採用されていた形式であるが、装弾を変更してもガスピストンの調整により容易に回転の調整が可能なガス圧利用式の普及によって現在では少数派となっている。
ガスオートの代表格、レミントンM1100
ガス圧利用式(ガス・オペレーテッド、ガスオート)
発射の際のガス圧を銃身からガスピストンに誘導して遊底を後退させ、排莢と次弾装填を行う形式。現在の自動散弾銃で主流となっている形式であるが、散弾重量によって火薬量が異なる散弾銃装弾独特の事情により、初期の物は装弾の不適合によって回転不良を起こす場合が多かった。現在では各メーカーが独自のガスピストンを開発し、軽装弾から重装弾まで特に機関部の調整なしに回転することを謳っている銃も多いが、銃の整備状態による作動の可否や、装弾メーカーによる銃との相性は依然存在するため、使用の際には十分な銃の整備と弾の選定が必要である。
イナーシャ・オペレーション
ベネリ社の自動散弾銃で採用されている形式。発射の反動を利用して銃身を少量後退させ遊底に内蔵した反発スプリングを圧縮、この反発スプリングの反発により遊底を後退させ排莢と次弾装填を行う。ロングリコイルの一種とも言える形式であるが、反発スプリングを内蔵した独自の遊底構造によって、高速な回転速度と多種多様な装弾への対応を両立している。

その他[編集]

ハーフライフル銃身
狩猟用銃を中心に、主にサボット弾を発射する目的で銃身にライフリングが刻まれたものがラインナップされているが、日本の銃刀法上は散弾銃に認められるライフリングは銃身長の1/2までとされている為[注釈 14]、輸入銃において本国ではライフル銃身(フルライフル銃身)として販売されているものであっても、このような形態に加工をしなければならない。ライフリングを短縮する後加工を施す場合、銃口側にライフリングを残す「先残し」と、薬室側にライフリングを残す「後残し」と呼ばれる手法のいずれかが用いられるが、銃刀法上は特別な規定は明記されていない。一般的には後残しの方がスラッグ弾の弾道特性が良好になるとされている。
なお、日本の銃刀法上は、ボルトアクションや元折散弾銃などで銃身交換が容易に行えず、事実上サボット弾しか発射できない構造のハーフライフル銃はライフル銃及び散弾銃以外の猟銃として、一般の散弾銃とはやや異なる取扱い[注釈 15]を受ける事になる。銃身交換が容易な構造で、替え銃身の登録により散弾実包の発射も可能な状態となっている自動散弾銃などはこの規定には該当せず、散弾銃として区分が行われる。

主な散弾銃[編集]

日本での散弾銃規制への動き[編集]

散弾銃は銃刀法により基本的に所持が禁止されているが、一般人でも地元の公安委員会に申請し試験を受ければ所持することができる。

近年、散弾銃による犯罪や事故が相次ぎ問題になっていた中、2007年12月14日長崎県佐世保市スポーツクラブ散弾銃乱射事件が発生し大きな社会問題となり、各マスメディアを含め散弾銃所持の厳格化の声が高まった。そして各地の警察は散弾銃所持者の訪問を開始した。民主党が全銃器の共同管理と狩猟時間を朝6時からの短時間に限定する、事実上世界初の所持完全禁止に近い法案を3月に提出したが、否決された。

実際には狩猟人口の減少による有害鳥獣の害に悩まされている自治体も多く、現状では警察組織に個人の私物を管理するための権限・用地もない[注釈 16]といった実情のため、大胆な厳格化はできなかった。

また、かつては銃砲店での対面販売や地元猟友会・射撃協会への相談を経ての所持(その際に自然に入会となり、地元組織が所持者の情報を把握できた)が多かったものが、近年ではインターネットの普及やネット通販の解禁によりこうした既存組織に全く所属しておらず、警察以外に所在の実態が把握できない所持者が増えている[注釈 17]ことも課題の一つとなっている。

脚注・注釈[編集]

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脚注

  1. ^ [1]
  2. ^ チョークについて 吉田銃器
  3. ^ W. W. Greener『The Gun and its Development』第9版 460頁 1910年

注釈

  1. ^ 1980年に一度倒産、翌年旧SKBの装弾部門が旭化成に買収され旭SKBとして、銃器製造部門が笠間市の地元企業の合同出資の元で新SKBとして分割再編された
  2. ^ "ニッコー"ブランドを展開。後に販売部門がニッコーアームズ、製造部門が米国ウインチェスター社と合弁でオリン晃電社となり、ウインチェスター散弾銃のOEMなどを行っていたが、1980年に破綻し、関連企業も全て整理解散された
  3. ^ 昭和40年代中期に豊和工業の傘下に入り、1990年代中期に豊和の散弾銃事業撤退によりブランド消滅
  4. ^ アメリカ合衆国では、潜水採食性カモ類の17%以上が鉛中毒被害に陥っているとする統計がある。また、日本では、1985年2月にコハクチョウの死体が発見されたのが最初の発見例とされている。1990年には、美唄市宮島沼で、ハクチョウ類18羽・マガン69羽などの大量死が発生している
  5. ^ アメリカ合衆国に生息するハクトウワシは、中毒死した水鳥や弱った水鳥を経由して鉛を摂取し、1960年以降だけでも少なくとも144羽が鉛中毒で死亡したとされている
  6. ^ 日本では今村銃砲店がこの改造を請け負っている
  7. ^ 銃用雷管も日本独自の「村田1号規格雷管」を使用する。現在では昭和金属工業はやぶさ雷管としてこの規格の雷管の市場供給を続けている
  8. ^ なお雷管は真鍮薬莢とは異なり「エレー規格中型雷管」を使用した。これは現在の209規格雷管とほぼ同じ物である
  9. ^ 日本固有の事情として、平成12年以降わな猟での「止め矢」が公式に解禁されてからは、射殺の際の肉の破損を最小限に留めるために止め矢専用銃としてこの口径が用いられることが多い
  10. ^ バードショット・バックショット散弾は世界各国で寸法や号数表記がまちまちであるが、ここでは日本での流通量が多いアメリカ規格を中心に記述する
  11. ^ 但しルール上1つのクレーに1発しか撃てないアメリカントラップでは元折単身型の競技銃、3つのクレーを同時に射撃するトリプルトラップでは狩猟用の自動散弾銃やポンプアクション散弾銃が用いられる
  12. ^ 海外では自然環境の中にクレー放出機を置き、文字通り「フィールドを歩きながらクレーを撃つ」スタイルが楽しめる射撃場が存在するが、日本では単に通常のトラップ・スキート射撃場で公式競技とは異なる距離の射台からクレーを撃つスタイルが大半である
  13. ^ ただし、日本の銃関連法規上は競技銃も狩猟用銃も全て一律に「狩猟銃」として規定されている
  14. ^ この規定は、明治時代に軍用の村田銃を民間へ放出した際に施した銃身への加工が根拠となっている
  15. ^ 銃刀法の技能講習において、クレー射撃ではなくライフル銃と同じく静的射撃を行う
  16. ^ 現状、夜明け前に他県の猟場などに向かうといった事例の場合、「共同管理場所」を事実上24時間営業にしなければ対応が不可能である。共同管理化により日常の分解整備や挙銃練習などが困難となり、現時点でも自分の所持する銃の分解整備法や操作法の理解が薄く、銃検査の際の事故が後を絶たない実情がさらに悪化する懸念もある。また、各県毎に個々人の平均所持挺数がまちまちの個人零細の銃砲店に地域全ての狩猟銃を管理させるのは用地的な無理が非常に大きい。先台のみの共同管理案も、特に上下・水平二連銃などで全く同じ銃種でも互換性がない作りの先台が多い現状では、管理の際の紛失や引き渡しの際の取り違えによるトラブルの多発などかなりの困難が予想される
  17. ^ 個人情報保護法施行以降は、銃砲店や猟友会が警察に名簿照会を依頼することも事実上不可能となり、年に一度所轄署で行われる「銃検査」の会場に帯同して来訪した所持者に入会を勧める程度の対応しかできないのが現状である

関連項目[編集]

外部リンク[編集]