ゴム弾
ゴム弾(ごむだん)は、弾丸の一種。警察や軍隊で、大型獣の撃退や暴動鎮圧に使われる。
概要 [編集]
いくつかのタイプがあり、銃弾そのものがゴムで作られているもの、金属にゴムを上塗りしたものや、カラーボールを仕込んだものがある。これらは目的によって使い分けられ、また国によっても使い分けがある。暴徒鎮圧のために催涙ガスや放水銃と併用して使われることが多い。
弾頭が硬質ゴムで作成されている弾丸では、多くの場合、弾丸は切れ目の有る円筒状で先端にくぼみがあり、発射されると先端のくぼみが受ける風圧で切れ目に沿って十字形に開いて飛翔する。弾丸の重量や空気抵抗を受けやすい構造上、有効射程は極めて短く、ある程度の距離を取れば目標を殺傷するおそれがないため、非致死性兵器として扱われる。
しかし、至近距離から発射すれば、目標となった人にプロボクサーのパンチ並みの打撃を与えるため、当たり所によっては死傷することもあり得る(海外では、実際に頭部や腹部への至近距離射撃を受けて死亡したり、後遺障害を受けたケースもある)。近年では、殺傷能力のないスポンジやスポーツ用ボールで使われるような軟質ゴムを素材とするゴム弾の普及が進んでいるが、それでも、至近距離からの発射を控える配慮が必要とされ、必ずしも安全な武器ではない[1]。このため、キャメロン首相が2011年のイギリス暴動の対策として、放水車と共にゴム弾の使用を許可したことに対し波紋が広がった[2]。
また、最近では、銃弾が分かれるのではなく通常の弾丸のように飛翔し、命中すると同時に対象物に電流を流して一時的に神経を麻痺させる、スタンガンとゴム弾を組み合わせた兵器(テイザー)なども存在する[1]。これは暴徒鎮圧などではなく、銃やナイフを持った立て篭もり犯に対し、狙撃するといった用途に使われる。