西部警察

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西部警察』(せいぶけいさつ)は、石原プロモーションが制作しテレビ朝日系列で放送されていたテレビドラマのシリーズ。

内容は警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事(渡哲也)とその部下たち(大門軍団と呼ばれている)と上司の木暮課長(石原裕次郎)が凶悪犯と戦う姿を描く。

日本のテレビドラマの常識をはるかに超えたド派手な爆破シーンやカースタント、男達の熱い人間ドラマが評判を呼び、シリーズ化された。1980年代20世紀を代表するポリスアクションドラマ(刑事ドラマ)の1つでもある。

本項ではSPECIALを除くシリーズ全体について説明する。各シリーズの詳細についてはそれぞれの項を参照のこと。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 作品

[編集] 放送開始前

  • 日本テレビ系で放映された『大都会 PARTIII』制作終了直後の1979年、この番組の制作の石原プロが、その設定を元にテレビ朝日用に作ることになった。設定の最大の違いは大都会 PARTIII』では医者役の石原裕次郎が本作では警察官(捜査課長)役であること。

[編集] 設定

  • 舞台
東京・城西地区(渋谷区・港区・新宿区・目黒区一帯)を所轄する警視庁西部警察署。捜査課の大門部長刑事とその部下たちは通称「大門軍団」と呼ばれており、犯罪者から恐れられ、時に挑戦すべき対象として名を知られていた。この大門軍団とこれを見守る捜査課長・木暮謙三(石原裕次郎)を中心に、犯罪捜査における活躍を描いたものである。なお、「西部警察署」というネーミングは、西部劇のようなイメージの刑事ドラマ、とのコンセプトから来ており、放映開始時のテレビ朝日の番組広告等には「コンクリート・ウェスタン」と付記されていた。
  • 刑事の風貌
団長役の渡哲也、巽刑事役の舘ひろし、源田刑事役の苅谷俊介などを見ても分かるように、特に放映初期は刑事というよりむしろヤクザ、あるいは機動隊自衛隊上がり的風体であった。ただ、放送年数と共にいでたちも、当時受け入れられやすい方向に変化していく。渡のサングラスに関しては、本人がその理由を後に述懐している(西部警察の登場人物を参照)。
  • 犯罪
殺人強盗誘拐拉致監禁放火公務執行妨害威力業務妨害銃刀法違反覚せい剤取締法違反、麻薬及び向精神薬取締法違反、脅迫恐喝暴力団関連の犯罪、または一連の犯罪の教唆などといった凶悪犯罪がベースとなっている。
放映時間帯などを意識してか、性犯罪は出てこない。
一般市民や警察官が殺傷されることが多い。10名以上の死亡者が出る事件も珍しくない。
  • 犯人像
容赦なく市民を殺害するなど見るからに凶悪な犯人であり、黒幕によって重層的に組織された犯行グループであるケースが多い。暴力団、脱獄囚や前科者も多い。ほぼ全ての犯人がグループで行動し、銃器を使用する。大門軍団によって犯人が射殺されることも少なくない。
犯罪組織(一部暴力団も)の下っ端は兵隊のような服装をしていることが多い。
全シリーズを通して「爆弾テロリスト」が登場する頻度が高い。その為その仕組はベーシックな「リモコン式」&「時計」に始まって「高度計」から「速度計」から「風力計」、果ては「音量計」に至るまで、それこそありとあらゆる「計器類」に連動した〝BOMB(爆弾)のアラベスク〟が見られる。


  • 捜査方法
警察官職務執行法に抵触するような方法がことのほか多い。例を挙げれば盗聴、不法侵入、おとり捜査、果ては爆破工作といった方法である。被疑者制圧時や取調べの際には暴力行為も辞さない。
携行する武器も多岐にわたる。ショットガンライフル、特殊車両(後述)が配備されており、随所で活躍をみせる。
大門軍団の過激な捜査が内外の苦情を生み、マスメディアによって批判的に取り上げられるシーンもある。
  • 国の機関の名称
防衛隊(=自衛隊)や日本国際銀行(=日本銀行)のように、国の機関の名称を若干修正している。法務省海上保安庁内閣調査室など実名で登場する機関もある。

[編集] 作風

  • ドラマとしてはハード・アクションが前面に出ており、人情物や社会派物と呼ばれるような、視聴者に問題意識を投げかけて「考えさせる」「悩ませる」といった要素は少なく、ただただ理不尽なまでに凶悪な犯罪者たちを、悩まずに徹底的にハードに追い詰め、戦うという側面が強調されていた。脚本家の宮下隼一によると、師である永原秀一は本作脚本執筆の際、犯人が思想を持つと西部警察はそれを取り締まる思想警察になってしまうため、故意にそういう部分を排除し単なる粗暴犯として描いていたとのこと。勧善懲悪とも違う「犯人の苦悩を描かない」という描写は、石原プロ製作による『西部警察』の後番組や、人気シリーズ『踊る大捜査線』にも踏襲された理念であり、警察ドラマの王道の一つでもある。
  • 確かに『西部警察』は、確実に警察不祥事や警察官の市民暴行ととられる描写が多々あり、警察のイメージダウンにつながる可能性もあった。しかし、過激な描写はあくまでも『西部警察』の物語上での演出の一環として、承知の上で製作されたドラマであったといえるだろう。裏を返せば、上述のようなマスコミ等による警察批判の描写は、ある種の「バランスの産物」とも解釈できる余地がある。
  • 作風の特徴とその変化は以下の通りである。
    • 初期…バイオレンスタッチな印象が極めて強い。その一方で、凶悪な犯罪者を通して人間や社会の暗部を鋭く描くといった側面も持ち、アクションシーンのみに頼らない作品が多く見られた。また、見過ごされがちだが、『野獣死すべし』や『蘇える金狼』の村川透(『大都会』シリーズにも監督として参加している)など、新進気鋭の若手監督も大胆に起用し、映像美の追求もそれと同時に行われていたのは、特筆に価する(この特質は、シリーズが進むにつれ次第に薄れていった)。この時期は『大都会』の延長線上、と言うべきものである。ちなみに『西部警察』は開始当時、一年放映の契約であったそうである。
    • 『PART-I』・後半…新たな特殊車両「マシンX」「サファリ」の投入や、桐生一馬(演・加納竜)の後継の平尾一兵(演・峰竜太)の登場とともに、雰囲気がやや軟化。テレビや時代、視聴者を意識しだした頃でもある。以後の『西部警察』を見る限り、この時期は過渡期と言えよう。
    • 『PART-II』以降…リニューアルし、娯楽性が一気に高められた(つまり、ストーリーとしては浅くなった)。初期のようなハードな世界とは一線を画するようになっていった。現在、リアルタイムで西部警察を見てない世代がイメージする西部警察はむしろこちらである。全国縦断ロケに代表されるように、ある意味では映画でもできないような事がテレビでなされていった。スーパーマシンの類も途中でリニューアルし、より子供やその親の層を意識した番組構成となった。
    •  『PART-II』から登場した沖田五郎(演・三浦友和)に、過去の事件での負傷から死期が迫るという設定がなされ、沖田のカウントダウン的エピソードが時折織り込まれることで、一時は一転ストーリー全体に悲愴感が漂う。沖田の退職(殉職ではない)により、物語は一度クライマックスを迎える。
    •  ポスト沖田としては山県刑事(演・柴俊夫)、五代刑事(演・石原良純)という陽性のキャラクターが配され、作風が再度一転、地方ロケを中心にアクション重視の傾向に。それ以降は大きな流れの変化は無いが、最終年となった1984年放映分の最後期のエピソードには、アクション面を抑え、人情物に近い作風の回も見られ、最終回にて大門の殉職によるクライマックスを迎えることとなった。

[編集] 悪役

[編集] 制作費とその捻出方法

銃撃戦やカーチェイス、爆破シーンが毎回のように盛り込まれ、ヘリコプターを飛ばし、日本中をロケするスケールの大きい刑事ドラマである本作には、多額の制作費が必要となる。そのメインはスポンサー収入である。

『大都会』よりもスケールの大きいドラマを作りたいと考えていた石原プロは、増収のために画期的な手法を用いた。テレビ朝日との直接契約を結んだのである。つまり、テレビ朝日が石原プロから映像を買い、スポンサーはテレビ朝日にお金を払い、テレビ朝日は石原プロに製作費を払うという仕組みである。

従来の民間放送では、ほぼ全ての番組でスポンサーと局の間に広告代理店が介在して番組内容に注文をつけるほか、スポンサー料の10〜20%を手数料として徴収する形をとっていた[1]

直接契約によって本作では広告会社への手数料相当額を制作費に投入することが可能となった。番組の長期ヒットに伴い、石原プロは過去の映画製作で負った数億円の負債を完済し、30億円の資産を形成[2]することができた。

東急エージェンシーが企画段階から関わっていた、という話もあるが、関わり方など、その詳細は不明。


  1. ^ 『週刊金曜日』取材班 『電通の正体―マスコミ最大のタブー』
  2. ^ 柏木純一 『渡哲也 俺』

[編集] ゲスト

  • 主に地方ロケにおいて、協力した会社の社員や地元役場の職員だけでなく幹部やトップクラスの人もゲストでカメオ出演している。

[編集] 主要登場人物

西部警察の登場人物」を参照

[編集] スポンサー企業

日産自動車
劇用車の全面提供、撮影場所の提供、地方ロケ時の各日産販売会社の社長・スタッフの出演など。
東急グループ
ダイエー
ダイエー
買い物客が多数いるダイエーの店内を犯人がバイクで逃走しているシーンもあり。
ローソン
当時のコンビニエンスストアは、深夜も営業している小規模のスーパーマーケットとして認識されていたためか、西部警察PART-Iでは「スーパーの「ローソン」」として劇中に登場していた。
オートバックス
劇用車のオイル交換でオートバックスの店舗に訪れるシーンがあったり、オートバックスの店舗が地方ロケ時の捜査の聞き込み先や事件現場として登場していたほか、最後期(PART-III・第8話以降、最終話まで)のオープニングのキャスト紹介のうち鳩村(舘ひろし)のシーンで、舘がオートバイで乗りつけポーズを決めるバックとしてオートバックスの店舗ガレージが宣伝的に用いられている。
宝酒造
北海道・京都ロケで、石原裕次郎の友人である宝酒造社長(当時):大宮隆も登場していた。撮影打ち上げの際には、同社の日本酒松竹梅」の樽酒が使われた。
共豊産業(現・共豊コーポレーション)&エンケイ・アルミホイール
西部警察PART-Iの中盤の放送回から、ほとんどの車両のホイールで同社の製品が使われていた。
鈴木自動車工業(現・スズキ
バイクにおける劇用車の協力。
朝日航洋(旧・朝日ヘリコプター
同社の塗色のまま企業ロゴの上に旭日章や「警視庁」の文字を貼り付けて警察ヘリコプターに仕立てていた。本物の警察ヘリは銀と青のツートーン+ノーズにオレンジの帯のカラーリングである。
東芝
第1話・第2話「無防備都市」ではヘッドホン式の無線機やその他の劇中、盗聴した電話や留守番電話を録音したテープを、東芝製のラジカセで再生する場面が幾度も登場する。特殊車両に搭載されているモニタも多くが東芝製。
出光興産
車両走行、爆破シーンに使用するガソリンの提供。地方ロケ時、出光興産のガソリンスタンドも登場していた。それ以前は主に共同石油(現・JOMO)のガソリンスタンドが登場していた。
田崎真珠
本編で登場する宝石、強盗が押し入る宝石店として度々登場した。
米澤玩具(現・セガトイズ
特殊車両のトイラジコン、当時同社が製造販売していたミニカーシリーズ「ダイヤペット」、LSIゲームの発売。
青島文化教材社
特殊車両のプラモデルシリーズの製造販売。
チェスコム
転送電話サービスの企業。PART-III末期で登場。

[編集] 西部警察・日本全国縦断ロケ

木暮課長役を演じる石原裕次郎が、乖離性大動脈瘤による長期にわたる闘病生活から復帰できた事を記念すると共に、闘病中自分を応援してくれた全国のファンに対するお礼と、自分の元気な姿を少しでも多くの人に見てもらいたいという意味を込めてPART-II~PART-IIIと股にかけて行われた、テレビドラマとしては異例の大規模な地方ロケ。

詳細は「日本全国縦断ロケ」を参照

[編集] 各種データ

1979年から1984年までの放送の約5年間での数字

  • 制作数…236話
  • 平均視聴率…約15%前後(関東地区)
  • 出演俳優…12,000人
  • ロケ地…4,500箇所
  • 封鎖した道路…40,500箇所
  • 飛ばしたヘリコプター…600機
  • 壊した車両の台数…約4,680台(1話平均・20台)
  • 壊した家屋や建物…320軒
  • 使用された火薬の量…4.8t
  • 使用されたガソリンの量…12,000リットル
    • (爆破シーンをより効果的に見せるための火炎を発生させる為)
  • 爆破費用トップ5
    • 1位:5,000万円(無防備都市で登場したLADY BIRD)
    • 1位:5,000万円(最終回で登場したテロ組織のアジト)
    • 3位:3,000万円(福島ロケで爆破された犯人アジト)
    • 4位:1,700万円(福岡ロケで爆破された漁船)
    • 5位:1,500万円(高松ロケで爆破された瀬戸内赤潮研究所)
    • 参考までに車両1台の爆破の経費は約300万円
    • なお、趣旨上ランクからは外れるが、2004年放映の『西部警察SPECIAL』で登場したテロ組織のアジトは4,000万円だった。

[編集] 大門軍団特殊車両

  • 本作における、もうひとつの主役。特撮作品や、『007シリーズ』に登場するような「スーパーマシン」として設定されている。
ガゼール・オープン
日産自動車ガゼール(S110)
木暮課長専用車。自家用車のはずなのだが覆面パトカーとして作られており、初回初登場シーンでは木暮の身分が明かされない段階のため、警察官である事を視聴者に判らせる為か8ナンバー。一度赤色灯をダッシュボードで点灯させて臨場したことがある(後期エンディングでも点灯させている。実際には運転者が眩しくて危険なためこのような使い方はほとんどされない)。グローブコンパートメントに警察無線のモニターレシーバー、センターコンソールに自動車電話のハンドセットを装備。幌は(フェアレディZロードスターのような)畳み収納式では無く、支柱を車体に挿して装着するタイプ。
劇中の設定では、一般車に比べて車高が20cm低いことになっており、これに目を付けた犯人が逃走用車両として指定し、車高を利用して工事中のトンネルで追跡してきたパトカーをまいた事もある(『PART-I』第75話)。
『PART-I』第1話当時のナンバーは「品川88い・・77」と8ナンバーだったが、回が進むにつれ5ナンバーになっている(これは他の覆面パトカーも同様に8ナンバーから5ナンバーになっている)。
また、2006年春の『愛のエプロン特番』のオープニングで、渡哲也がテレビ朝日に乗り付ける際に使用された。
マシンX
日産自動車スカイラインジャパン(HGC211後期2000ターボGT-E)
詳細はリンク先で
特別機動車両 サファリ4WD
日産自動車サファリ
フロントバンパーに散水銃2門、ルーフ内部に高圧放水銃2門を装備する、特別機動車両隊・通称特機隊の旗艦となる指令車。定員3名。配備当初(『PART-I』)は、源田刑事が、『PART-II』以降は北条刑事がメインドライバーとなった。放水の必要がある時は、後部にポンプ付きの放水用タンク車を連結する(「警視庁 特別機動 0110」のネーム入り。『PART-III』鹿児島ロケではタンク車が故障したため、単体で放水した(別なポンプからの中継送水と思われるが方法は不明。尚この回では、なぜかスーパーZのサイレン音がマシンXのサイレン音だった)。また潜望鏡式ビデオカメラ・レーダーを装備し、無線だけでなく電話回線の傍受・盗聴も可能である。放水銃・ビデオカメラ使用の際は、ルーフを前方に開ける必要がある。なお、この車両は大門が発注した唯一の車両である(他の車両は木暮の発注)。 上記の鹿児島ロケ(『PART-III』の17話)ではなく同じ『PART-III』第52話が最後の出番となり、以降本編に登場する事は無かった。現在でも石原プロの車両倉庫に保管されている。
スーパーZ
日産自動車フェアレディZ280(S130)
マシンXに代わる大門団長の専用車。AT車であり、ドア窓からルーフ部分を油圧ダンパー式フルオート・ガルウイングドア化。ボンネット上には2連装の催涙弾発射銃が2基搭載されており、運転しながらの発射が可能である。また、リアバンパー下部にはマフラーが5本出ているように見えるが、左右の4本は煙幕発生装置(通称「スカンク」)であり、中央部の1本が実際のマフラーである。 乗車定員4名。基本的に大門団長専用車であるが、沖田刑事、鳩村刑事、平尾刑事、山県刑事が運転することもある(『PART-III』のオープニングでは、スーパーZを運転している姿を以って山県のキャスティング紹介がされているが、山県は劇中ではむしろRS-1を運転する事の方が多かった)。保管はマシンX同様に西部署にあるスーパーZ専用の保管庫があり、シルバーのドアが両側にスライドして開くと暗闇の中からエンジン始動音とライト(赤色含)点灯、そして専用サイレンが鳴り響き発進、現場に急行する。
日産・スカイライン DR30・RS(全車前期型)
共通装備品…FET極東製エアロパーツ・エンケイ製メッシュホイール・サイレン(SPECIALのTVRタスカンも同じ音)・赤と黒のツートンカラー
カラーリングに関しては、当時活躍していた「シルエットフォーミュラ」を意識したものと言われている(SPECIALのMR-Sも、全日本GT選手権参戦マシンを再現したもの[1])。
  1. ^ 正しくは「モノクラフトGT300」。発売元はオートバックス。この車両は撮影終了後、実際にそのままの状態で、(中古)販売された。
マシンRS(情報分析車)
助手席をコンソール化して潰し、ここに全方向回転式サーチライトおよびサーモグラフィ対応ビデオカメラ、コンピュータ、無線機、および信号操作装置(シグナルコントロール:進行方向の信号を直前の色に関係なく青に変えられる)等の操作盤を搭載している。また車内後部にもコンピュータ、無線機、プリンター等が搭載されており、進行方向に対して横向きに取り付けられた座席で操作する。この後部座席は、2ドア車であることに加え助手席にも大型コンピュータを置いているため、乗降に難あり(ドライバーがいると後部コンソール担当者は極めて乗降しにくい。RS-3改造後のPART-3 30話では平尾が助手席ドアを開けて降車している)。スーパーZと共に配備され、主に沖田が運転し北条、平尾、五代刑事も運転をしている。乗車定員2名。NAのFJ20Eエンジン搭載。最高時速255km。基本的には運転席および後部座席の2名で乗車し、コンピュータ他の装備は後部座席側で操作するが、ドライバー1名のみが乗車した場合でも、助手席側のコンピュータで各装備の操作が可能である。赤色灯は前面バンパー下の点滅式警光灯とリヤトレイの回転灯しかないため、緊急走行時の視認性にも難がある。
以下のRS-1~RS-3の3台のマシンを総称して「RS軍団」と呼称されることがある。
RS-1(攻撃・戦闘指揮車)
発砲して抵抗する犯人に対応するための単装20ミリ機関砲2門が装備されている他、マフラーに擬装した急加速装置「アフターバーナー」を装備し、追跡時に威力を発揮している。ルーフには空力抵抗を考慮した為の変形バーライト(大型警光灯)。助手席に大型コンピュータを置いているため1人乗り。そのコンピュータには敵味方識別装置(IFF)、目標物の平面・側面投影が可能な逆合成アパーチャレーダー(ISAR)、レーダーホーミング装置が装備されていたが劇中ではほとんど使用していない。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速265km。アフターバーナー使用時の最高速度到達時間は16.3秒。 機関砲が使用されたのはPART-IIIの16話と17話のみ、アフターバーナー使用の描写も16話と33話のみである。初登場の時は大門が運転していたが、主に山県刑事、時々五代、鳩村、平尾、南刑事が運転する。
RS-2(情報収集車)
特殊無線機(警察無線、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線等の送受信が可能。実物はアマチュア無線機)、無線傍受用アンテナ、電動式サンルーフ、4連装特殊弾発射筒(通常とは逆ヒンジで開くトランク内に装備され、無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾を発射可能。ただし、劇中では未使用)、センサー信号処理装置、パルスドップラーシステム、シグナルコントロール(旧RSより移設:『PART-III』では進行方向の信号を青だけでなく赤にも変えられる)などを装備している。助手席側の床は鉄板張りのフラットフロアとなっており、シートを後部へスライドさせることでサンルーフからの安定した射撃が可能となっている。また、サンルーフを装備する為にRS-1、3に装備されている大型パトライトは設置されておらず、車体後部側面に反転式パトライトを装備しているのが特徴。そのため覆面車両として使用しやすいはずであるが、劇中でそのような出番はPART-III 第54話を除いて無かった。 乗車定員2名。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速260km。主に五代刑事が運転をし南刑事が助手席に座っていた。
また五代刑事が怪我等で不在の時には平尾刑事が運転し、正月スペシャルでは北条刑事が南刑事を助手席に乗せてマクドナルドドライブスルーを利用していた。
RS-3(情報分析車)
旧マシンRS。RS-1、RS-2登場を期にRS-3に変更された。マシンRSにルーフ上の大型パトライト・エアロスプリットなどのエアロパーツの追加と、タイヤサイズの変更といった再改造を実施。初代マシンRSなのにナンバーが1ではなく3になった理由は不明。主に北条刑事が運転し、平尾刑事が後部座席に座っているが、平尾刑事が運転する事もある。(地方ロケでは南刑事が運転する姿も見られ、最終話のみ山県刑事も運転)
スズキ・カタナ
スズキGSX1100S KATANA
PART-IIから使用された鳩村専用のバイク。『PART-III』終盤で大破炎上してしまう(実はダミー)。
スズキ・カタナR
スズキ・カタナを元にしたカスタム車両
上記のカタナの後に乗り換えたバイク。後年に発売された市販車ではなく、ロケ用オリジナル改造車。レース出場用として製作していたものを警察車両に転用したもの。エンジンは、元々レース用としてチューンアップされた為、公道用にデチューンされた可能性がある。エンジンの他、パワーアップに対処する為、大型オイルクーラーへ換装すると共にサスペンションとフレーム周りを強化。エンジン出力170ps。最高時速270km。ゼロヨンタイム10秒。前照灯脇に赤色点滅灯を備え、鳩村用バイクとしては唯一緊急走行が可能(前身の巽刑事が乗っていたハーレーダビッドソンは、『PART-I』第30話でパトライトを装着しサイレンを鳴らしていた)。
※大門軍団が対峙する犯人は武装している率が高い(特にサブマシンガンなど高速連射の銃が登場している)以上、特装車両は防弾仕様である事を要するはずだがその事に触れられたエピソードは無く、更にはその割に被弾した様子も無いのがいささか不思議ではある。

[編集] スタッフ

[編集] シリーズ

  • 制作:石原裕次郎
  • 企画:小林正彦(石原プロモーション・全シリーズ)、高橋正樹(テレビ朝日・『PART-I』のみクレジット)
  • プロデューサー:石野憲助(石原プロモーション)、星裕夫(テレビ朝日)
  • 俳優担当プロデューサー:小島克己
  • 音響効果:小島良雄(東洋音響効果グループ
  • プロデューサー補:岩崎純、高山正彦、仲川幸夫
  • 音楽ディレクター:鈴木清司
  • 衣装:第一衣装
  • 美粧:山田かつら
  • 小道具:高津映画装飾
  • 現像:東洋現像所
  • 協力:日産自動車
  • 企画協力:ブローバック・プロ(『PART-I』のみクレジット)
  • 撮影協力:朝日航洋(放送期間中に「朝日ヘリコプター」より社名変更)、共豊産業(現・共豊コーポレーション)(『PART-I』第56話より)、エンケイ・アルミホイール(『PART-I』第56話より)、鈴木自動車工業(現・スズキ)、出光興産(クレジットなし)
  • 制作:石原プロモーション テレビ朝日

[編集] PART-I

[編集] 『PART-II』以降

  • 脚本:新井光、峯尾基三、大野武雄、宮下潤一、那須真知子、柏原寛司、永原秀一、日暮裕一、宮田雪、平野靖士
  • 監督:小澤啓一、渡辺拓也、澤田幸弘、宮越澄、村川透、萩原達、辻理、原隆仁
  • 助監督:原隆仁、萩原達、森清和夫
  • 音楽:羽田健太郎(演奏:高橋達也と東京ユニオン)

[編集] 主題歌

オープニングとエンディングにはインストゥルメンタルのテーマ曲が使用され、主題歌は一貫して石原裕次郎の曲が使用されており本編のラストシーンに挿入されるのが通例だった。

[編集] エンディングテーマ

  • 「みんな誰かを愛してる」(『PART-I』前半、『PART-III』最終話)
  • 「夜明けの街」(『PART-I』後半)
  • 「時間(とき)よお前は…」(『PART-II』初回から『PART-II』終盤まで)
  • 「勇者たち」(『PART-II』終盤から『PART-III』中盤まで)
  • 「思い出さがし」(『PART-III』第31話のみ)
  • 「嘆きのメロディー」(『PART-III』中盤から)

[編集] 挿入歌

挿入歌は「コーナーラウンジ」(通称・カド屋)や「セブン」のシーンで、歌手の弾き語りという形で使用されていた。

  • 「愛のゆくえ」(『PART-I』前半、歌:幸田薫)
  • 「想い出はたそがれ色」(『PART-I』後半、歌:幸田薫)
  • 「通り雨」(『PART-I』終盤から『PART-II』中盤まで、歌:豊島ひとみ)
  • 「男と女のWALTZ」『PART-II』後半から『PART-III』中盤まで、歌:八木美代子)
  • 「つ・ま・ん・な・い」(『PART-III』第23~48話、歌:八木美代子)
  • 「風の招待状」(『PART-III』終盤、歌:井上恵美子)※『PART-II』以降のテーマ曲「ワンダフル・ガイズ」に歌詞を付けたもの

また、各シリーズで一度ずつ、木暮が石原裕次郎の歌を歌うシーンがある(『PART-I』第48話で「ブランデーグラス」、『PART-II』第28話で「涙は俺がふく」、『PART-III』第31話で「思い出さがし」を歌った)。いずれも本筋とは関係ない楽屋ネタだが、これにより『PART-I』の放送開始前に発売されていたものの売れ行きが伸び悩んでいた「ブランデーグラス」はヒットすることになった。

更に木暮だけでなく大門も同様に、『PART-I』第53話冒頭で「ちいさな春」、『PART-II』第13話冒頭で「無理をするなよ」と渡哲也の歌を歌うシーンがある。

[編集] PART-I,II,IIIが放映されたネット局

※印は、全国縦断ロケで登場し製作協力に参加した局。○印は『PART-III』最終回でも製作協力した局。

この他、NHK-BSにおいて、石原裕次郎の特集が組まれた際、『PART-I』の第37話と第48話、『II』の第28話、『III』の第31話が放送された。また、この特集では、石原プロモーション所属俳優が西部警察にまつわる思い出を語るコーナーも設けられ、所々でハイライトシーンが放映された。

[編集] パチンコ

パチンコ機として、ニューギンから2002年に「CR西部警察」が登場。演出が好評で、人気機種となる。さらに2005年夏、続編となる「CR西部警察2」が登場。液晶が大型になり、CPUの性能向上により、前作より当時の映像がふんだんに使われるようになった。

[編集] 作品ソフト化 

1999年石原プロワールド開館にあわせ同番組のVHSビデオ・DVD『西部警察 男たちの伝説』『西部警察・男たちの伝説2 殉職-わかれ-』『男たちの伝説3 大門死す!男たちよ永遠に…』の3作品が発売された。ただし『大門死す!』以外は実質総集編となっており、それ以外では2004年に発売された『西部警察 SPECIAL』と同DVDに特典映像として収録された『燃える勇者たち』以外ソフト化には至っていない。

[編集] パロディ・オマージュ等

バラエティ番組などでパロディ化されている。

[編集] バラエティ番組

[編集] その他映像作品

[編集] ラジオ番組

[編集] 補足

  • 作中、犯人の前科者カードなど記載されている住所がところどころ他府県と混ざっていたりすることがしばしばある。
    • 『PART-III』第50話「京都・幻の女殺人事件 -京都篇-」での与田探偵社の住所が京都市北区中之島(中之島は大阪市北区である)
    • 同第51話「爆発5秒前! 琵琶湖の対決 -大阪・大津篇」での犯人小泉の住所が大阪府西宮市(西宮市は兵庫県である)
  • パート2以降、車のナンバー(や住所の一部)で台詞音声が途切れるようになる。しかし、ナンバーについてはそのまま映ることもあるのでなぜカットしたのかは不明。
    • 例・"品川55あ00-00"の場合、「…00-00」という風に地名・分類番号が無音になることが多く、まれに「品川55……」地名・分類番号のみ読み上げるというパターンも存在する。

[編集] 再放送・再評価

  • 本放送終了後も、地上波放送や衛星放送で再放送が度々行われた。特に、1999年石原裕次郎の13回忌記念として、全国のテレビ朝日系列で再放送が行われた(なお、一部放送回は欠番扱いされて未放送となった局もあり)。
  • この当時、峰竜太は、日本テレビ系にて、峰竜太のホンの昼メシ前を放送し、両枠に出演していた。(この事もコサキンでネタにされた。)
  • 2001年10月から2006年10月までの5年間CS361chファミリー劇場で『西部警察』全236話が放送された。
    • 2007年6月より『西部警察』が再び放送された。これはリクエストの多数応募によるものである。毎週金曜日午後8時から(2007年10月20日以降は毎週土曜日午後7時から)2話連続で放送した。2008年4月より『西部警察PART-II』が連日放送された(月~木午後11時より一話ずつ)。『PART-II』放送終了後,同じく『西部警察PART-III』が6月より連日放送が開始された。その際、60話から68話までが集中放送の形をとり、終了翌日に『大門死す!男たちよ永遠に・・・・・』を放送する形態をとった。
  • 2004年のリメイク版放送直前にも『PART-I』「無防備都市 前後編」が一部系列局でも再放送された。
  • 2009年5月25日から、石原裕次郎の23回忌記念として、テレビ朝日系列各局で過去の西部警察のベストセレクションを放送(放送時間や内容は局によって異なる)。
    • ここでも、伊集院光 深夜の馬鹿力(TBSラジオ)において伊集院光が言及。『PART-Ⅰ』第48話の『別離のブランデーグラス』における木暮課長の「ブランデーグラス」のカラオケを「いくら裕次郎本人とはいえ、一介の警察人なのに歌がうますぎる」と言及した。
  • 2009年7月18日から、ニューマスター版として、CS361chファミリー劇場で放送開始。毎週土曜日午後7時から2話連続で放送。
  • 2002年2005年にはニューギンからパチンコ機としても登場し、放送が終了した現在でも、根強い人気を得ている。

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