ドライブスルー

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ファーストフード・レストランのドライブスルー
フレンド喜多町店(開店前に撮影)

ドライブスルー英語: drive-through、drive-thru)は、自動車に乗ったまま商品やサービスが提供される機能およびその設備である。

概要[編集]

入口から自動車で入り、利用者は自動車から降りることなく、窓越しに商品や代金を受け渡ししたりサービスを利用したりし、用が済むとそのまま自動車を前進させて出口から退出できるようになっている。

一般的にはハンバーガー店をはじめとするファーストフード店での利用実態が広く知られているが、他にも銀行窓口[1][2][3]、クリーニング受付・引渡し、調剤薬局での受取[2]など応用範囲は広い。このほか、年賀状の受付期間における混雑緩和のため郵便局の駐車場で差出ができる「年賀状引受ドライブスルー」[4]や、酒店において顧客が車両に乗ったまま購入品の引き渡しや空ケースの引き取りを行うサービスを実施しているところもある。なお、少なくとも日本では業界初とされる旅行代理店における導入事例では、事前に電話申込を行ってから出向くことを推奨するほか、比較的単純なチケットの受け渡し以外の複雑な旅行相談などはドライブスルーではない併設の既存窓口で行うとするなど、ドライブスルーの役割を特化している[5]

でも利用できる店舗がある一方、二輪車での利用を断ることもある[要出典]

日本での歴史[編集]

ドライブスルーの形式は、1930年代にアメリカ合衆国で生まれ[6]、その後は他の国々にも広まっていった。

日本においては1960年代半ばが導入の端緒といわれるが、正確な記録が残っていないため、起源ははっきりしていない。

当時の役員がアメリカを旅行した際、現地の車社会を目の当たりにし「海苔も車に乗ったまま買えるようにしよう」と思いついたのが導入のきっかけであった。ドライブスルーの発祥について、同社は「日本初と思われる」としている[7]
同社の研修旅行でアメリカへ行った際、現地のファーストフード店のドライブスルーを見た創業者が車社会への対応を見越して導入を決めた。ファーストフード業界では国内初だが、同社はドライブスルーの発祥そのものに関しては「正確に日本一(国内初)なのかどうかまでは不明」としている[8]
ファーストフード業界では上記の前年のフレンドに次ぐものだが、同社では当時の同店の設備について「日本で初めての本格的なドライブスルー方式を採用」としている[9]

また、かつて長野県更埴市(現在の千曲市)のNTT東日本更埴電話交換所の敷地内には「ドライブスルーテレフォン」が設置されていた。キャビネット収納型の公衆電話を普通乗用車に乗ったままで手の届く高さに設置したもので、1987年3月、当時の更埴電報電話局の敷地内に試験的に設置され、最盛期には4レーンまで増設された。このドライブスルー式公衆電話は以後、全国各地で幹線道路沿いの電話施設敷地内などに多く設置された。だが近年は設備の老朽化に加え、携帯電話の普及による利用率低下で徐々に撤去されており、既にNTT東日本管内では全廃され、NTT西日本管内でも計3台を残すのみとなっている[要出典]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ こんなATMがあります!! - 大垣共立銀行(2013年1月21日現在、同年7月13日閲覧)
  2. ^ a b ドライブスルー型の銀行窓口 全国初、愛知で4月オープン - MSN産経ニュース(記事提供元はカーセンサー.net、2013年2月14日付、同年7月13日閲覧)
  3. ^ 現金自動預け払い機 (ATM) に限った事例では、日本においてはきらやか銀行の旧殖産銀行店舗、長野信用金庫長野県信用組合店舗などもある[要出典]
  4. ^ 年賀状差し出し、車から楽々 金沢でドライブスルー開始 - 北國新聞(2013年7月13日閲覧)
  5. ^ 石垣で旅行業界初の「ドライブスルー」 -航空券3分で手元に - 石垣経済新聞(2013年5月10日付、同年7月13日閲覧)
  6. ^ Robert J. Sickels (ed), The 1940s, Greenwood Press, 2004, p. 107.
  7. ^ 日本橋こぼれ話 NORIYA'S BLOG「日本初のドライブスルー?」 - 山本海苔店(2011年6月15日付エントリー、2013年3月12日閲覧)
  8. ^ フレンド調査隊「マ○クよりも早い!? ドライブスルーの謎」 - フレンド(2013年3月12日閲覧)
  9. ^ 会社情報 | 沿革 - 日本マクドナルド(2013年3月12日閲覧)