マクドナルド
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マクドナルド(英称:McDonald's、NYSE:MCD)はアメリカに本社を置くファーストフードチェーン店。またはその登録商標である。
目次 |
[編集] 概要
ハンバーガーを主力商品とする世界規模で展開するファーストフードチェーンである。店舗は121か国にあり、店舗数は約31,000店舗である。アメリカ合衆国本国では、「マクドナルドコーポレーション」が運営している。
当初、マクドナルド兄弟が開いた店舗はハンバーガーショップではなかった。ハンバーガーもマクドナルド兄弟の発明品ではなく、それ以前からアメリカ全国にあった料理だった。にもかかわらず、その後の世界展開により広く認知されるようになったことから、マクドナルドはしばしばハンバーガーの代名詞ともされる。
主力製品である「ビッグマック」を国際購買力平均価格の指標として用いるビッグマック指数が提唱されるほどマクドナルドはよく知られている。その一方、ケンタッキーフライドチキンと共にグローバリゼーションの代表として、欧米・アジア圏で店舗が襲撃されるという事件も起こっている。
現在は、ハンバーガーチェーンだけではなくアロマカフェ(Aroma Cafe)、ボストン市場(Boston Market)、Chipotle Mexican Grill、ドナトスピザ(Donatos Pizza)、Pret A Manger などのチェーン店も展開している。2001年の間の売り上げは148億7000万米ドル、純利益16億4000万ドルだった。ちなみにマクドナルドの「マク」は、息子という意味。
なお、マクドナルドでは正式には「ハンバーガー」と呼ばず「サンドイッチ」と称している。株主優待券にも「サンドイッチ」と表示している。しかし以前はテレビCMなどでも「ハンバーガー」と呼んでいた。また後述のトレーニング施設は「ハンバーガー大学」である。
[編集] 歴史
[編集] 開業
最初のマクドナルドはアメリカ合衆国・カリフォルニア州サンバーナーディノで、ディックとマックのマクドナルド兄弟(Richard and Maurice McDonald)が1940年に始めたものである。この後有名な「スピード・サービス・システム」のキャッチフレーズと、工場式のハンバーガー製造方法、そしてセルフサービスの仕組みにより、第二次世界大戦後の1948年以降に特に有名になった。
[編集] レイ・クロック
1954年、ミルクシェイク用ミキサーのセールスマンで企業家のレイ・クロック (Ray Kroc) が、ミキサーを売りに兄弟の店にやってきたとき、マクドナルドの仕組みについて興味を持った。特に興味を持ったのは兄弟の回転が大変速く、相当数の人数の客を次々とさばけることだった。すっかり感心したクロックは、ミキサーのメンテナンスでレストランにやってきたとき、システムをフランチャイズ形式にして、システムそのものを売る商売を始めてはどうかと勧めた。
兄弟は「自分達の為にこの店をやっているだけで、フランチャイズをするつもりは無い」と消極的だったが、結局「兄弟はこの店以外干渉しない」「クロックはこの店には干渉しない」「マクドナルドという名とシステムは、クロックが事業に使う」で合意、兄弟が要求した契約金もかなり高かったものの、クロックの野望は第一歩を踏み出す事が出来た。
クロックはマクドナルドを売り込むために熱心に働き、近々できるディズニーランドの中にマクドナルドのレストランを入れるように積極的に、ウォルト・ディズニーにも直接会って売り込んだ。この試みは失敗。結局クロックは、イリノイ州デスプレーンズに最初のフランチャイズ店を出店、即大成功となり、さらに1955年3月2日、新しい会社"McDonald's Systems Inc."(マクドナルドシステム会社)を作る。1960年には、社名を"McDonald's Corporation"(マクドナルドコーポレーション)に変更した。
[編集] 「ロナルド・マクドナルド」
クロックのマーケティング戦略のうちの一つは、家族向けの店舗にすること。特に子供を商売の対象とすることだった。1960年代初め、ワシントン特別市でマクドナルドのフランチャイズ権をとって営業していたオスカー・ゴールドスティン(Oscar Goldstein)が、ウィラード・スコット(Willard Scott)というクラウン(道化師)が所属するBozo's Circus(荒くれ男のサーカス)という名の出し物のスポンサーについた。この出し物が中止されると、ゴールドスティンはマクドナルドのマスコットとしてスコットを雇い、マクドナルドにちなんで「ロナルド・マクドナルド(Ronald McDonald)」と命名された。なお日本では販売戦略上の理由、および日本人には発音しづらい事から「ドナルド・マクドナルド」と呼ばれている。
ロナルドは求められていた役に比べて少々太り気味だったが、このキャラクターが広告に出ることにより、マクドナルドのチェーン店はアメリカ全土に広がった。続いてロナルド以外のキャラクターも開発されていった。
[編集] 経営権委譲
クロックと兄弟との契約は、兄弟が生産工程について責任を負い、会社の株式による利益を受け取る。そのかわりにクロックが販売拡張の全責任を負うことになっていた。だが1961年までにクロックは拡張に失敗する。裕福になり余分な仕事をしなくてもよいと計算した兄弟は、兄の引退も理由となって、270万ドルでマクドナルドの全権利をクロックに売り渡すことで合意した。クロックにとっては余りにも高額だが、長い眼で見ればメリットがあると判断、多くの投資者からかき集めてこれを支払う。投資者の中にはプリンストン大学も含まれていた。この契約では兄弟は、自分たちの店を "The Big M"(ザ・ビッグM)という名前に変えて続けてもよいことになっていた。
クロックが兄弟の店のすぐ北に自分の店を開くまでに、あまり時間はかからなかった。もし兄弟が元々の、全チェーンの年間売り上げの0.5%を兄弟に支払う契約を維持していたら、兄弟は年に1億8000万ドルを手にすることになっていたはずだが、兄弟の店は閉店して現存しない。
[編集] 拡張
以後マクドナルドコーポレーションは、世界の至るところに店を開いた。1990年1月31日にはモスクワで、共産圏初のマクドナルドハンバーガーショップが開店した。マクドナルドが低所得者のための低級で不健康な食物とされているアメリカ合衆国と違い、マクドナルドがステータスシンボルとなっている地域も存在しているといわれる。
またマクドナルドは清潔で臭わないために賞賛もされている。マクドナルドのビッグマックの価格は、ビッグマック指数と呼ばれ、通貨間の購買力平均価格の比較手段として使われた。この指標の考案者はイギリスの経済雑誌『エコノミスト』誌(The Economist)である。マクドナルドの標準化は、同時に生活様式や経済活動のグローバリゼーションを意味した。
トーマス・フリードマンは自著の『レクサスとオリーブの木』の中で、”黄金のM型アーチ理論”として「マクドナルドのある国同士は戦争を行わないだろう」と予言したが、1999年にアメリカ合衆国のセルビア爆撃によって破られている 。
[編集] 競争激化
アメリカをはじめとする先進国においては、より高価で高品質なハンバーガーや、より多面的サービスを提供している他のファーストフードレストランチェーンとの競争が激しくなっている。
アメリカのレストラン専門雑誌による2002年調査によると、マクドナルドの順位は「バーガーキング」と「ホワイト・キャッスル」より下で、ハンバーガーの食品品質は第15位だった。市場調査会社によればマクドナルドのシェアはここ5年で3%低下し、現在、15.2%である。健康的なイメージで売るサンドイッチチェーンの「サブウェイ」が全米で第1位のシェアを持っている。
[編集] 呼称
[編集] 英語圏
アメリカではマクダナルズ (McDonald's, IPA:/məkdánəldz/)、または、スラングで金のアーチ(The Golden Arches ザ・ゴールドゥンナーチズ)、Mickey D'sと呼ばれる。ゴールデン・アーチズという呼称は、看板の黄色い m のマークが金色の2つのアーチにも見えることに起因する。オーストラリアのスラングでは Macca's、イギリスのスラングではMackey-D's と呼ばれる。
[編集] 日本
日本のマクドナルドの詳細情報については日本マクドナルドの項目を参照のこと。
関東圏では、マック、近畿圏ではマクドと略されることが多い。日本マクドナルドは公式な略称を発表してはいない。しかし、かつてマクドナルドの小型店舗は公式に「ミニマック」と呼ばれ、そう記載した看板を掲げた店舗も実在した。また現在では、「朝マック/100円マック」と呼ばれる商品サービスを展開しているため、事実上マックという略称を公式に使用していることになる。
[編集] 韓国
韓国では「맥도날드」(メクドナルドゥ)と呼ばれる。英語のMcDonald'sではなく、日本語のMakudonarudoが由来の韓国訛の発音である。
[編集] 中華民国(台湾)
中華民国(台湾)では、かつては「麥唐納」(マイタンナァ)と呼ばれていたが、今は「麥當勞」という言い方が主流になっている。中華民国の人々は、ファストフードのような食べ物について、カロリーの高さなどが原因で不健康なイメージを持っていることから、「垃圾食品」(ゴミのような食べ物、ジャンクフードの意)という言い方もある。
[編集] 中華人民共和国
もともと広東語の当て字「麥當勞」(繁体字、発音はマクドンノウ)が中華人民共和国でもそのまま用いられ、「麦当劳」(簡体字)と書いてマイダンラオと読む。
[編集] フィリピン
フィリピンでは、マクドーと略され、店頭にもBurger Macdoといったハンバーガーが売られている。
[編集] ロシア
ロシアにおいては「Макдоналдс」(マックドーナルス)。ドライブスルーは「Макавто(Мак-Авто、Автоはオート、自動車の意を含む)」(マックァフトー)と呼ばれる。
[編集] フランス語圏
フランスではマクド(MacDoもしくはMcDo)と略される。また、カナダ ケベック州ではメクド(MecDo)と発音される。
[編集] システム
マクドナルドコーポレーションのビジネスモデルは他の多くのファーストフードチェーンのものとは若干異なる。 通常のチェーンでも請求される特許料金、供給品、および販売のパーセンテージに加えて、マクドナルドはまた賃貸料を徴収する。
フランチャイズ契約の条件として、ほとんどのマクドナルド店舗は、店舗の不動産をマクドナルドコーポレーションが持つ。フランチャイズ会社は、売り上げの一部を賃貸料としてマクドナルドコーポレーションに支払う。マクドナルド創立者の1人 Harry.J.Sonneborne は「われわれの商売は不動産業である。われわれがハンバーガーを売る唯一の理由は、フランチャイズ会社がハンバーガーを売ったときの利益が、最も多くの賃貸料をわれわれにもたらすからだ」と言った。
徹底的な省力化・効率化を行い、注文後すぐに商品が出てくるようになっているのが特徴である。たとえば、メニューに載せる品数も少なくし、食材の無駄を省いている。この仕組みは、その後の多くのファーストフードチェーンの見本ともなった。
2005年の夏には、ピーク時間帯(12:00~13:00)において、商品の注文を受けてから、注文の多少に関わらず1分以内に用意するキャンペーンが展開された。できなければ、ポテトかコーラの引換券がもらえた。商品の注文点数にかかわらず時間は1分で一律だったため、セットメニューなどを注文すると1分以内に用意できないことが多かったが、このときの引換券がリピーター獲得につながったと見ることもできる。
[編集] 調理
マクドナルドのハンバーグやポテトは、セントラルキッチンとも呼ばれる集中調理施設工場から形ができているものが搬入され、厨房では焼いたり揚げたりするだけで細かい調理の必要がない。
焼くプレートや揚げる油の温度、時間も決められている。若干の訓練を受ければ誰が作っても同じ大きさ、同じ形、同じ味のものができる。調理工程も簡略化され、付け合せなども極力簡略化して、高速で調理できるようになっている。
2004年頃までは、7~10分程度作り置きをしていたため、売れ残った分は捨てられていた。この仕組みが環境問題などで批判される原因になったが、作り置きはその時間帯の売り上げや客足などの予想を元に行うため、よほど特別なことがない限り、捨てる分はほとんど出ないとされる。
しかし、2005年頃までに、注文を受けてから高速調理を行い、製品を完成させる「Made For You(MFYまたはM4U、メイド-フォー-ユー)」という新システムの導入がほぼ全店舗で完了した。Made For Youシステムでは、売れ残りや食材のストックをなくし、バーガーを作るコストを下げた。本来はハンバーガーを1個65円で提供するためのシステムだったが、すべての客に出来立てを提供できるという効果もある。当然ながらMade For Youのシステムでも、注文の分よりも多く作ってしまうことによる廃棄はあるが、総じて廃棄量は激減した。
[編集] 原料
ハンバーガーは100%牛肉であるが、宗教上の観点から牛肉を食せない顧客向けに肉を使わない「フィレオフィッシュ」が用意されている他、「てりやきマックバーガー」や日本国内で2007年6月~7月に発売されている「メガてりやき」、2007年7月から発売された「マックポーク」に使われている肉は豚肉100%であり、マクドナルドのイメージから混合されることがある(これについてはマクドナルド側でも豚肉を利用していること明確に表示している)。
[編集] ドライブスルー
ドライブスルーは、車をまずメニューが掲示されたマイクの前に動かし、ここで注文を行う。このとき店員から金額の提示がある。通常はマイク越しに店内にいるインカムを持った店員に話し掛けることになるが、一部店舗では休日のピーク時を中心に移動型のレジを伴った店員に直接話し掛ける場面も存在する。この場合もレジは有線で店内のシステムに直結しているため店内のMade For Youシステムへもオーダーが直接伝わる。
また、WOT(ワイヤレスオーダーテイカー)と呼ばれる小型のタッチパネル端末でオーダーを受けることもある。WOTはコーポレートカラーである赤色の肩掛けケースに入れられていることがほとんどである。WOTは無線で注文をキッチンに通すことができるため、混雑時に店内で使われることがある。この場合、決済やレシート発行はカウンターのレジスターで行う。
その後順路に沿って車を進めると、商品受け渡し口がある。ここでまず代金を支払い、その後紙袋またはガゼット袋に入った商品を受け取る。一部の古い店舗で見られる、受け渡し口の手前に使用されていない窓口もしくはその跡は、かつて代金の支払いと商品の受け渡しを別々の窓口で行っていたための名残である。なお現在でもこの形態をとる店舗は存在する。雨が多い地域では商品を濡らさないために配慮されており、日本の店舗では受け渡し口には通常屋根がある。商品を受け取った後車を動かすと、公道へ出る。このようにして車からの出入りなく購入が可能である。
ただ購入商品が多い等、受け渡しまでに時間が掛かるような顧客の場合には、いったんドライブスルーの進行レーンから外れて待機する場所が設けられており、そこで待たされる場合もある。この場合は店舗スタッフが調理後の商品を自動車の窓まで運搬してくれるため、やはり車から降りる必要がない。比較的新しい店舗ではこのための専用のスタッフ出入り口が商品受け渡し口付近に設置されており、古い店舗では通常の入り口から出入りする。
これらのドライブスルーは、主に普通乗用車やワゴン車を対象としているが、オートバイや自転車でも利用出来なくはない。しかし商品を抱えて走行する事になり、さらに店舗によっては、自動車による追突などの安全上の理由で断られる場合もある。また、トレーラーやトラックの場合は、高さ制限により利用できない店舗もある。
店舗によっては、これらトレーラーやトラックの利用に配慮したドライブスルーを設けている店舗も幹線道路沿線に見られる。また、トラック対応のドライブスルーに送迎バスや路線バスなどが入ることもある。
商品受け取りまでの時間が早いとされるが、同じ商品、同じ混雑状況等を比較した場合であっても、店舗によってはかなりの待ち時間を強いられ、急いでいる客とはこれが原因でトラブルとなることも現状である。
マクドナルドのドライブスルーは海外では「マックドライブ」という名前がある。ノルウェーには、運河沿いにボートに乗ったままマクドナルド商品を購入できる“ボートスルー”こと「マックボート」という施設もある。
[編集] 店内の接客
店内で食べる「イートイン」でも、レジで代金を支払った客がその場で商品を載せたトレイを受け取り、そこから席まで客が自分でトレイを運ぶセルフサービス式である。これにより従業員の数を大幅に削減することが可能になった。店内で購入して持ち帰る「テイクアウト」も可能である。
製品は今はほとんどが紙に包まれて売られる。ストローなど、多少のプラスチック分が入ることもある。以前は発泡スチロールの容器が多く使われたが、今ではほとんど使われない。現在、ストロー等のプラスチック梱包も紙梱包への切り替えが推進されている。このため、片付けはトレイの上にあるものをゴミ箱に捨てるだけでよく、食器を回収して洗う必要がない。そのかわり、何を買っても必ず廃棄物が出るという批判の原因ともなった。
[編集] 店舗の運営
マクドナルドでは店舗を船に見立て、店員を「クルー (CREW)」と呼ぶ。かつて、クルーには階級があり、階級が上がるにつれて給料が増える仕組みだったが、現在廃止されている。ほとんどの店員はパートかアルバイトで、これを通常1名以上の社員が統括する。社員は「マネージャー (MGR)」と呼ばれる。しかし、1人の社員が統括する店舗が複数ある場合、不在が多くなる。このため、店員の出勤時間帯配置などの管理業務を、パートやアルバイトの立場で併せて行う「スウィング・マネージャー (SW-MGR)」と呼ばれる階級、他に店内の接客をメインとするお客様係「スター (STAR-STore Activities Representative)」やクルーのトレーニングなどを担当する「クルートレーナー (CREW TRAINER)」などがある。店舗は通常は無休だが、インストア型と呼ばれるショッピングモールなどに入る店舗は休業日を持つものもある。
日本の店舗の形態は、通常店舗と、サテライト店舗に分かれる。前者はトラディショナル店舗と呼ばれ、略して「トラ」、また「母店」とも呼称される。後者は「サテ」と呼ばれることが多い。
サテライトは厨房が狭く、かつてはメニューも限定だった。そのかわり、低支出での出店が可能で、1990年代に数多く開店した。サテライト店舗は必ず母店舗となるトラディショナル店舗をもつ。トラディショナル店舗は配下のサテライト店舗を統括する。店員や食材の不足は、この2店舗間で融通する。2店舗以上を配下に置くトラディショナル店舗もごく普通に存在する。なお、現在はサテライトの出店を凍結し、中規模以上の大型店(客席数150~)を一等地のみに出店する戦略に転換している。
その一方で現在、都市部近郊・大型商業施設内などで、採算が見込まれる地域では店舗間の距離が非常に近距離の場合でも出店されるケースも数多い。
代表例としては、
- 青森県青森市、青森サンロード店・青森中央サンワドー店(約150m)
- 東京都千代田区、JR秋葉原店・秋葉原駅前店・秋葉原昭和通り店(直径約200mの円内に3店舗)
- 神奈川県大和市、つきみ野サティ店・つきみ野サティシネマ店(約100m)
- 川崎市麻生区、新百合ヶ丘駅北口・南口にそれぞれ1店舗
- 千葉県市川市、妙典駅店・市川妙典サティ3番街店(約150m)
- 千葉県市川市、本八幡北口店・本八幡南口店(約170m)
- 東京都新宿駅周辺エリア(1.5km四方に約20店舗)
- 千葉県柏市柏駅周辺
- 名古屋駅周辺、JR名古屋駅店、名鉄レジャック店、名駅西口店など6店舗(約150m)
- 愛知県名古屋市熱田区、熱田イオン店・熱田イオンファンタジー店(イオン熱田ショッピングセンター内1Fと2F)
- 香川県高松市、高松ゆめタウン店、高松ゆめタウンフードコート店(ゆめタウン高松店舗内、1Fと2Fに一店舗ずつ)
- 長崎県長崎市、長崎夢彩都店、長崎夢彩都店(長崎夢彩都内、B1Fと4Fに一店ずつ)
など。その他にも多数ある。
マクドナルドの看板は、赤い背景色に黄色の文字だが、京都市内の一部店舗は景観保護条例による規制で背景色が茶色になっている。また、東京・豊島区の巣鴨店では高齢者が多い土地柄のため、ポテト→おいも、チキン→とりにく、ドリンクのS・M・L→小・中・大と、高齢者向けのメニューの表記にされていることで知られる。
[編集] 店舗イメージの変化
マクドナルドは店舗自体のイメージも、ここ数年で変化を迎えつつある。旧来型店舗イメージは、赤い背景色に黄色の文字の看板がもたらす印象を損ねないようなアメリカンテイストを取り入れたデザインで、内壁はシンプルな白地を用い、小物や内装はところどころに赤や青の原色系を塗りこみ、材質もプラスチックとビニールが主で、ある種のチープインテリアを目指したものとなっていた。また赤色の内装は落ち着きを失わせ、顧客の回転を早める効果も兼ねていた。
しかし価格破壊戦略につまずいて、ブランド再建策を講じたときにこれまでの店舗イメージを転換する戦略を採用した。2006年現在、引き続き店舗リニューアルに大規模投資する方針。
具体的には、看板はそのままに店舗内外装を見直しこれまでの原色基調から中間色基調で設計。内装からどぎつい風合いをなくし、清潔感と落ち着きのある木材系、打ちっぱなしの壁などを取り入れ、テーブルや小物類もファストフードというよりダイニング的な温かいものをあつらえ、全体的に静かでシャレた雰囲気にまとめあげた。合わせて飲料のカップにも図柄を施し、五輪開催に伴ってアスリートの写真をイメージしたカットを挿入。コーヒー類のカップは他と区別できるものに意匠変更した。
また、最近では営業時間の延長が試みられ、24時間営業店舗が増加している。ただしインストア店はその特性上不可能である。
[編集] 店舗の形態
マクドナルドレストランの形態は大きく分けて次の3種である。
- 通常店舗
- 通常のマクドナルド店舗は座席付きのレストランであり、同時に「どこかへ行くために」マクドナルドへ寄る、外出時に手軽に迅速に食事を済ませるための店でもある。
- 従って、通常店舗ではドライブスルーを備えている(参照:システム>ドライブスルー)。これらの店舗は店舗の中で注文することも可能で、そういう客用のためにテラスもついている。この型の店舗の多くは、ハイウェイ沿いで市街地が切れたあたりか、大都市間を結ぶ間の小さな町にある。なおモール(大型商業施設)内の店舗はドライブスルーを備えないことが多い。
- ハイウェイ沿いの「McDrive」店舗
- これらはハイウェー上のパーキングエリアのような場所にある純然たるドライブスルー店舗で、客席はない。客は、駐車場でそれを食べるか、あるいは運転中に食べることになる。
- 都市型店舗
- 歩行者専用道路沿いでない限り、この店舗も純然たるドライブスルー店舗で、客席は提供されない。もちろん駐車もできない。
このほかに、特別なテーマをもった店舗が存在する。具体的には、ロックンロールマクドナルド、1950年代風レストランなど。郊外の新しい店舗には、マクドナルドプレイランドという大きな遊戯施設を持つものが多い。多くは屋内だが、屋外のこともある。
黄色の「ゴールデンアーチ」と呼ばれるマクドナルドのマークは、マクドナルド店舗の位置を示すため、高いポールの上に設置されることが多い。日本ではこれをサインポールと呼ぶ。このマークに使われている赤と黄色は、広告を活用する多くの会社がよく使う配色でもある。
また、一度の注文が2,000円を越すような場合は、デリバリーが可能な店舗が一部ある。
[編集] 地域別価格の導入
日本では、2007年6月20日から地域別価格を全国の店舗で一斉に導入した。これは、原材料費の高騰により、地域によって価格を値上げ、または値下げするもの。値上げ率は平均して3~5%。地域別価格の導入により、同一商品でも、店舗によって価格が異なる。バリューセット商品では、価格が一番高い地域と、一番安い地域では90円の価格差が生じるものもある。100円マックの商品は価格が据え置かれている。
[編集] ハンバーガー大学
マクドナルド職員のトレーニング施設としてハンバーガー大学(Hamburger University:HU)がアメリカおよび各国にある。
[編集] アメリカ本校
ハンバーガー大学は、イリノイ州オークブルックのシカゴ郊外にあるアメリカのマクドナルド株式会社の130,000平方フィート(12,000m²) の訓練施設である。「大学」は、マクドナルドに雇われた人員に教えるように設計された。施設では70,000人以上のマネージャーが「卒業」しており、30人程度の「教授」が所属する。ハンバーガー大学は1961年にイリノイ州のElk Grove Villageに設立された。今日のクラスの規模は1クラスあたり平均200人以上の学生である。
[編集] 概要
- ハンバーガー大学は80エーカー(320,000m²)のキャンパスにある。
- 22人の常勤で駐在する国際的な教授が、119か国以上の学生を教える。
- 最先端の施設は対話的な教育のための17部屋の教室、300席の講堂、5つの特別なチーム部屋を有する。
- ハンバーガー大学の翻訳者は27以上の異なった言語の同時通訳を提供することができる。
- レストラン従業員はマクドナルドと最初の月に約32時間の訓練を行う。
- 5,800人以上の学生がハンバーガー大学に毎年通う。
英語版Wikipedia Hamburger University
[編集] 日本校
日本マクドナルドの本社(新宿アイランドタワー)の38階にある。
2005年7月にハンバーガー大学のBasic Shift Management Course (BSM)と、Advanced Shift Management Course(ASM)の2つのコースが若年者就職基礎能力修得支援事業(Yes-Program)の認定を受けた。
[編集] イメージキャラクター
[編集] 「ロナルド・マクドナルド」
マクドナルドランドを舞台に、ロナルド(日本名:ドナルド・マクドナルド)、グリマス、バーディ、ハンバーグラー、フライガイという子供をターゲットにしたマスコットキャラクターがいる。中心となるキャラクターはドナルドである。これらはハッピーセットという子供向けセットに添付される玩具になったりCMに登場したり、過去にはファミコンのゲームソフトとして発売されたこともあった。これらのキャラクターの利用は全世界共通であり、多くの国では店舗前に人形が置かれている。
[編集] 「ドナルド・マクドナルド」
ただし日本では「ドナルド」と呼ばれているように、呼称は国により若干異なる場合がある。日本でのドナルドのフルネームは「ドナルド・マクドナルド」で、マクドナルドが姓にあたる。通常は単に「ドナルド」とだけ呼ばれ、ほとんどの場合、姓の部分は省略される。ちなみに、ドナルドダックとは無関係である。
日本では1990年代後半までは、ドナルドがしゃべっているCMが多かったが、1990年代末期からドナルドはしゃべらなくなり、「ドナルド=しゃべらないキャラクター」という印象が一般的となった。2002年に行われたCMでは数年ぶりにドナルドがしゃべったが、このCMは「ドナルドってしゃべるの?」というものであり、「しゃべらないキャラクター」という印象を持っている世代には不思議な感覚を与えるCMとなった。
[編集] 「ビッグマックポリス」
以前はビッグマックポリスというイメージキャラクターもいたが、現在は全世界で使用が中止されている。警官であるビッグマックポリスがドナルドなどを監視する印象を与えるためという説明がされている。もうひとつ「平和なドナルドランドに警察はいらない」という説もある。内部では「子供から怖がられるキャラクター」(実際にイベントのドナルドマクドナルドショー等で泣く子が多かった)という事で排除されたと言う話もある。
[編集] 「ハンバーグラー」
ハンバーガーが大好きで、他人のハンバーガーを盗んでしまう悪役キャラ。初期の頃はドナルド同様、生身の人間が仮装した姿だった。黒いハット帽子に黒いアイマスク。そして囚人服を思わせる白黒のボーダー上下服。ハンバーガーを盗む度に、警官であるビッグマックポリスに追い回されていた。ハンバーガーを盗み取る魔法までも使える。しかしCMのオチでは必ずドナルドが魔法で彼を懲らしめていた。(注:ビッグマックポリスよりもドナルドに退治されていた) 平成になってから被り物キャラで一時的に復活していたが、最近また見ない。 排除されたとしたのならば、ビッグマックポリスの項目にある理由と同様であろうと思われる。
[編集] 批判
「最も巨大でよく目に映るファストフードチェーン」の代表者として、マクドナルドに対する批判者は世界中に多い。未成年者を主なターゲットにした大量の宣伝を投下して巨大な利益を生み、その結果進出地の小規模な企業の経営を圧迫することや、未成年者を安い賃金で働かせることも多いことから、「アメリカの大量消費文化の象徴」、「巨大資本による経済支配の象徴」と見られることも多い。なお、批判の中には不公正なものもあり、会社やその商品には根拠のない都市伝説がはびこったり、また、しばしば異常な訴訟の対象にもされる。
[編集] 「資本主義の象徴」
マクドナルドはその事業規模と影響力の大きさから、しばしばアメリカの「大量消費文化」とアメリカ資本による経済支配「グローバリズム」の象徴と見られるので、各国の民族主義派・保守派や、農業団体、環境保護活動家、反グローバリズム運動家の攻撃目標になる。
湾岸戦争やイラク戦争などでアメリカが他国に侵攻する期間、中東の店舗は放火されたり破壊されたりした。また、イギリスでは批判的な活動家がロンドンにある店舗を爆破し逮捕された。
[編集] 「不健康」
2004年にはマクドナルドに代表されるファーストフード業界の健康破壊をテーマに“1か月間、3食ハンバーガーだけを食べて過ごしたらどうなるか”監督が自らを実験台としたドキュメント映画『スーパーサイズ・ミー』が公開され、アカデミー賞の優秀ドキュメンタリー映画部門にノミネートされた。これをはじめとしての長年批判を受けてきたマクドナルドは近年、食材の生産地を細かく明記するなどイメージアップを図っている。
なお、シェフでイギリス人としては初めてかつ歴代最年少でミシュラン三ツ星を獲得したマルコ・ピエール・ホワイトは「商品には一貫性があり、価格に対してその品質は優れている。アイルランド産など徹底した品質管理を行なっているにも関わらず、この事実はあまり知られていない。」と意見している。[1]
- アメリカのマクドナルド-調理油切り替え遅れ和解金9億円支払い
- マクドナルドは2002年9月、心臓病疾患の原因になると指摘された「トランス脂肪酸」を減らすため、調理油(ショートニング)を2003年2月までに新しいタイプに替えると発表した。トランス脂肪酸はフライドポテトなど揚げ物に使う油(ショートニング)に多く含まれ、それを健康に配慮した新タイプの調理油に切り替えると発表しながら実施が遅れたことを同社が適切に公表しなかった事に対して訴訟が起こり、和解金など計約850万ドル(約9億円)を支払うと2005年2月に発表した。
- ところが実施が遅れたため2003年2月に遅れの事実を公表したが、アメリカの健康問題活動家らは2003年、消費者への告知が不十分だったとして損害賠償などを求め、カリフォルニア州の地裁に提訴した。
- しかし新しい調理油への切り替えはアメリカ国内だけにとどまり、日本での調理油切り替えは予定されていない。
[編集] 訴訟多発
マクドナルドはそのイメージと著作権、商標に関する訴訟をしばしば起こす。たとえば100年前からあるような小さな家族経営の店だとしても、マクドナルドは訴訟を起こした。例を挙げると、スコットランドにある「マクドナルド」という名称の個人経営のカフェに対する名称使用停止の訴訟がある。
また、マクドナルドは、イギリスの歴史において最も裁判期間の長い民事裁判の記録を持っている。これはしばしば「McLibel」事件と呼ばれる。ロンドン通りでマクドナルドを中傷するビラを配ったとして、マクドナルドは失業中の環境活動家のHelen Steelと、David Morrisの2名を名誉毀損で告訴した。
[編集] マクドナルド・コーヒー事件
マクドナルドは、マクドナルドのドライブスルーでコーヒーを受け取った老齢の女性客が、発進後にこぼしてやけどを負ったとして、ニューメキシコ州の ステラ・リーベックから290万ドルの賠償を求める訴訟を起こされた(マクドナルド・コーヒー事件)。額はのちに64万ドルに減額された。マクドナルドが他のチェーンに比べ、コーヒーの温度を非常に高く設定していたことを相手側弁護士が指摘し、マクドナルドはこの訴訟に敗訴した。また、マクドナルドが他の客のやけどの苦情を無視したことも明らかになった。
[編集] フランチャイズとの対立
1995年ごろから、マクドナルドのフランチャイズ側は、マクドナルドコーポレーションに不満を抱くようになった。マクドナルドがあまりにもあちこちにフランチャイズ権を与えたので、フランチャイズ店舗同士が競合しあうようになったのである。マクドナルドはこの頃から、フランチャイズ権を与える前に市場への影響調査を行うようになった。ちなみにこの頃に日本の店舗では試験的にカレーライスを販売したことがあった。
[編集] その他の国のマクドナルド
- スペインでは「マクドナル(ス)」と呼ばれる。セットメニューのドリンクは、追加料金なしでビールを選ぶことが出来る。
- フランスでは「マクドナール」と呼ばれる。また、フランス語で「マック」は淫売を意味する言葉と発音が似ているため、略称は日本の関西地方と同じように「マクド」(MacDo)と呼ぶ(トリビアの泉でも紹介された)。
- 韓国語では「맥도날드」(メクトナルトゥ)と表記。
- 中国語では「麦当劳(繁体字では麥當勞)」という字を当てて、「マイタンラォ」(広東語では「マクトンロウ」 - 香港訛りでは「n」と「l」はしばしば通用する)と呼ばれる。
- ハンガリーのブダペスト西駅舎内にあるマクドナルドは高級感にあふれ、一般的なマクドナルド店舗のイメージからかけ離れている。そのため、「世界一美しいマクドナルド」などとも形容されることがある。
- インドでは、宗教上の理由でビーフ、食習慣上の理由でポークが一般的に使用出来ない為チキンが主なメニューの材料であり、中でも「チキン・マハラジャ・バーガー」は有名である。また、ベジタリアン向けに「ベジ・バーガー」も準備されている。
その他、公式HPから世界各国のマクドナルドのリンクを辿ることで、様々なサービスの違いが確認できる。
[編集] 「i'm lovin' it」
マクドナルドが2003年から全世界でスタートした広告キャンペーンでは「i'm lovin' it」という統一された標語を使用している。直訳すると「それが好きなんだ!」という意味になるが、CREWなどの間では「それってなんかいいよね!」など様々な訳が与えられている。また、「I'm」ではなく、「i'm」が正式表記。
[編集] スポーツ大会の関係
マクドナルドは主に4年に1度開催される大きなスポーツ大会のオフィシャルパートナーを担当する。例えば選手村のレストランなどである。
[編集] 担当した主な大会
- 2002 FIFAワールドカップ(2002年)
- アテネオリンピック(2004年)
- トリノオリンピック(2006年)
- 2006 FIFAワールドカップ(2006年)
[編集] 関連項目
- 日本マクドナルド
- マクドナルド全米女子プロゴルフ選手権
- スーパーサイズ・ミー
- ファストフードが世界を食いつくす
- ファーストフード・ネイション
- チーズバーガー法
- ビッグマック指数
- マックジョブ
- マクドナルド難民
- マクドナルド・コーヒー事件
- 朝マック
- ショートニング
- トランス脂肪酸