浜名湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 浜名湖 | |
|---|---|
衛星写真 |
|
| 所在地 | 静岡県 |
| 面積 | 65.0 km² |
| 周囲長 | 114 km |
| 最大水深 | 16.6 m |
| 平均水深 | 4.8 m |
| 貯水量 | 0.35 km³ |
| 水面の標高 | 0 m |
| 成因 | 海跡湖 |
| 淡水・汽水 | 汽水 |
| 湖沼型 | 中栄養湖 |
| 透明度 | 1.3 m |
ウオッちず Google Map 浜名湖の位置
浜名湖(はまなこ)は、静岡県浜松市、湖西市、浜名郡新居町にまたがる湖。
目次 |
[編集] 地理
静岡県西部に位置しており、南部は海(遠州灘)に通じている。このため、一部では「浜名湾」とも呼ばれる[1]。湖の面積としては日本で10番目の大きさ。
形は複雑で、細江湖、猪鼻湖、松見ヶ浦、庄内湖と4つの枝湾(水域)を持ち、これらの面積は湖全体の面積の4割に達する。 このため、湖の周囲長は日本では3番目の長さとなる。また、汽水湖としては日本一長い。
近くに存在する佐鳴湖とは、1つの川(新川)を通して繋がっている。なお、河川法上は、浜名湖は二級水系都田川水系都田川として河川指定がなされており、浜名湖に注ぐ全ての河川も、水系では都田川水系として扱われる。
[編集] 利用
ウナギ、ノリ、牡蠣、スッポンなどの養殖が盛ん。特に養殖ウナギは有名で、鰻丼(鰻飯)、ウナギボーン、うなぎパイなどの特産品がある。輸入ウナギに押される形で養殖業者、漁獲量ともに1980年代から減少を続けており、現在の漁獲は最盛期の1/3以下となっている。
浜名湖独特の伝統的な漁法であるたきや漁(獲物を光で誘引し、モリで突いて採取する漁法)も有名で、これによってスズキやキス、カレイなどが採取されている。その他、潮干狩りのポイントとしても一般に広く利用され、主としてアサリが採取される。
また、浜名湖周辺はリゾート地として開発されている個所も多く、ボートやヨットなどのマリンスポーツも盛んに行われている。
浜名湖県立自然公園にも指定されている。
[編集] 歴史
浜名湖の歴史はおおよそ、40~50万年前の海侵期、天竜川の堆積により台地が形成される。次の海退期に現浜名湖付近に、谷を形成、38万年前、第二海侵期に入り江となる。このとき三方原台地が堆積する。この海退期には天竜川は三方原、磐田台地に分裂させ、第三海侵期に浜名湖付近の沈降と海面上昇で、現浜名湖に近い入り江が出来る。第四海退期(約2万年前)それに続く沖積世の海面上昇により沿岸流が運ぶ土砂で入口をふさがれ、現在の浜名湖を形成した[2]。
沖積世の海面上昇は縄文海侵(海進)とよばれ、このあと+3~‐2mほどの海侵、海退が数度おとずれた。これは、低地に海岸線に平行な、いくすじもの、砂堤を残している。その最大は雄踏で高さ10mである。縄文中期~後期以降 浜名湖は庄内半島から日ノ岡より北に、あり、その南は平野となっていて、川として現在の弁天島駅付近で海に注いでいた。その後この大平野が消滅、平安時代には浜名湖の出口は現在の新居町大倉戸に流れていて、橋が掛けられた。この川を浜名川といいここを東海道が通っていた。
以上 第7回特別展 縄文文化 1985.7.30~9.1 浜松市博物館 この資料において 明治ごろの浜松付近 図において 南半分の水没を室町時代としているが、地名が語る新居 昭和57年3月31日発行 新居町教育委員会 によれば、水没記録はなく、奈良時代にすでに猪鼻の駅が書かれており、(江戸時代後期の絵地図の為)現実的には、平安時代に浜名橋の記録があるため、平安時代までにとするのが、現状である。
また、常設展示案内書 目でみる浜松の歴史 浜松市博物館 1979年4月1日 は縄文時代おわり頃には、浜名湖の出口は新居,大倉戸となり、弥生時代には、浜名川の川幅や浜名湖が少し大きくなる。奈良平安時代にはまた、川幅や浜名湖はやや狭くなる。このとき猪鼻の駅の推定値は湖西市古見付近との記述、図説がある。
なお、猪鼻の駅は現在の猪鼻湖付近との説もある。
一般的に、かつては古名は遠津淡海(とおつあわうみ)と呼ばれており、遠江の語源となったとも言われる。ただし、国府のある磐田湖(大之浦)を指すとする説もある。この時代は、(琵琶湖より)遠い淡海つまり淡水湖として認識されていた。浜名湖は海に近い湖であったが、湖面の方が海面より高く、浜名湖より流れ出る川を海水が逆流するようなことは無かった。
しかし、明応7年(1498年)に起きた大地震やそれに伴う津波により今切れが出現した。
その結果、浜名湖と海を隔てていた地面の弱い部分(砂提)が決壊し現在のような汽水湖となった。この時、決壊した場所は今切(いまぎれ)と呼ばれ、渡し船で往来するようになった。今切は文字通り「今切れた」という意味である。
この今切の渡し(いまぎれのわたし)は東西交通の難所として広く知られたが、鉄橋や道路なども通り安全に往来できるようになっている。
[編集] 周辺
[編集] 観光地・施設
- 舘山寺温泉 - 湖の東岸にある庄内半島の付根に位置する温泉。
- 弁天島 - 湖の南部に位置する島。湖水浴場としての位置付けが強いが、温泉地でもある。
- 浜名湖競艇場
- 浜名湖ガーデンパーク - 浜名湖花博が開催され、その後無料供用。
- 浜名湖パルパル - 舘山寺温泉近くの遊園地。
- 新居関所
- 気賀関所 - 姫街道の関所。
[編集] 交通
- 浜名湖大橋
- 浜名バイパス
- 浜名大橋 - 今切口を横断する大型の橋梁。
- 東海道本線弁天島駅 - 南浜名湖の中央に位置するJRの駅、駅ホームより、浜名大橋を望むことが出来る。路線バス、浜名線、及び村櫛舘山寺方面のバスが出る。
- 浜名湖レイクサイドウェイ
- 天竜浜名湖鉄道 - 湖の西岸~北岸に沿って線路が伸びる。
- 静岡県道379号浜名湖周遊自転車道線 - 浜名湖を一周できる自転車用の道路。
[編集] 脚注
- ^ "浜名湖について". 日本視覚障害者セーリング協会. 2009-05-21 閲覧。
- ^ 神谷昌志 (1985). 浜名湖-自然と歴史と文化 (駿遠豆・ブックス (1)). 静岡: 明文出版社. ISBN 978-4-94-397600-4.

