木崎湖
| 木崎湖 | |
|---|---|
冬の木崎湖。湖面が凍結することもある。 |
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| 所在地 | 長野県大町市 |
| 面積 | 1.4 km2 |
| 周囲長 | 6.5 km |
| 最大水深 | 29.5 m |
| 平均水深 | 17.9 m |
| 貯水量 | 0.025 km3 |
| 水面の標高 | 764 m |
| 成因 | 構造湖(断層湖) |
| 淡水・汽水 | 淡水 |
| 湖沼型 | 中栄養湖 |
| 透明度 | 4 m |
木崎湖(きざきこ)は、長野県大町市にある、仁科三湖のうちのひとつで、最も南側に位置する湖である。
目次 |
[編集] 地理
糸魚川静岡構造線による地溝上に出来た構造湖で、西側には北アルプスが控えている。 流入河川は青木湖、中綱湖を経て来る農具川および稲尾沢川で、流出河川は農具川で高瀬川へ至る。最寄り駅はJR大糸線信濃木崎駅、稲尾駅もしくは海ノ口駅。
[編集] 利用
[編集] 観光
近隣の葛温泉から引湯をしている木崎湖温泉を擁し、湖周辺にはいくつかの旅館や民宿が軒をつらねている。 湖畔には総合温泉施設ゆーぷる木崎湖があり、木崎湖温泉の湯をふんだんに使ったさまざまな風呂や温水プールを利用できる。湖畔にはスポーツ施設があり、スポーツ合宿の地としても利用されている。
冬にスキー客でにぎわう白馬村に近く、木崎湖の近くにもサンアルピナ鹿島槍スキー場・ヤナバスキー場があり、冬は多くの観光客が訪れる。また、立山黒部アルペンルートにも近く、黒部方面を利用する宿泊客も多い。
湖畔の公園は、芝の傷みやベンチ、遊具等の老朽化により2006年末より再整備を行っていたが、2007年5月には工事が完了し、新たに遊歩道などが整備され、木崎湖の表玄関口として、以前の面影を残しつつも、新しく綺麗な公園に生まれ変わった。
春の木崎湖はそれ自体に見所はあまりないが、湖からほど近い居谷里湿原では様々な植物が見ごろをむかえる。 夏の観光地・避暑地としても利用され、6月には蛍が飛び交い、美しい自然に触れることができ、8月には木崎湖花火大会が催され、多くの人出がある。夏季の木崎湖は一様にバス釣り・ヨット・水泳・キャンプを目的とした人々が訪れ、多くは木崎湖キャンプ場や海ノ口キャンプ場が利用されている。 11月頃は周辺の山々も紅葉して色づき、特に気温の下がった早朝には霧が発生し、長野県の乾燥した気候とあいまって、湖+霧+紅葉+青空のコントラストを見ることができる。
[編集] 漁業
コイ、フナ類、ワカサギのボート釣り、オオクチバス、コクチバスなど。 また特に釣り客は、木崎湖にしかいない幻の魚「木崎マス」を追い求めて訪れる人もいる。
- 木崎マス(キザキマス:Oncorhynchus masou subsp)
サクラマスの河川残留型(陸封型)であるヤマメと、サツキマスの河川残留型(陸封型)であるアマゴかビワマスが自然交配したものと考えられている[1]。ヤマメの遡上経路は、信濃川-千曲川-犀川-高瀬川-農具川-木崎湖で、明治時代に持ち込まれたアマゴかビワマスが自然交配して作出されたものである。幼魚はヤマメと酷似し、アマゴに特有の朱班は少ない。ほぼ隔絶された湖という環境に生育する為か、多くの個体は銀化(ぎんか)してしまい、淡水に生息するマス類に多く見られるパーマークは生育の一時期にのみ見られる。大きなものでは60cmまで生育する。1980年頃までに乱獲によりその姿を見る事は稀であったが、1985年から漁協と長野県水産試験場による繁殖・稚魚放流が開始され[2]、その後魚影は安定している。身は赤みを帯びており、美味である。
[編集] 学術研究
1981年より信州大学理学部湖沼生態学研究グループは、月一回の湖沼観測を行っている。
[編集] 水質
仁科三湖周辺は自然が多く残されているが、木崎湖はその中でも最も開発が進んでいるため富栄養化も進行しており、1986年から1993年まで毎年淡水赤潮が発生するほどに水質が悪化した。このために水質保全が始まりその後は徐々にではあるが水質が改善し、1998年を最後に赤潮は発生していない。
また、木崎湖の水はかなり水温が低く、夏の最も暑い時期にでさえも、すでに水面下数十センチほどのごく浅い場所から冷水のような冷たさを保っている。ちなみに、ごく浅い湖底にもかなり背の高い水草が群生しており、木崎湖で水泳をする際は、低水温による心臓発作や、湖底の藻に足をとられて溺れないように十分注意する必要がある。
[編集] その他
[編集] 映像作品のロケ地
『白線流し』、『男はつらいよ』、『犬神家の一族』などの映画のロケ現場にもなったことで知られる。
また2002年1月から3月にかけてWOWOWで放送されたアニメーション作品、『おねがい☆ティーチャー』およびその第2シリーズ『おねがい☆ツインズ』などの『おねがいシリーズ』においてその舞台となった。
同アニメのファンが、作品の舞台となった木崎湖およびその周辺を訪れ(いわゆる聖地巡礼)ており、地元もそれに合わせアニメファン向け商品の開発(アニメファン向け宿泊プランの設定・アニメラベルの日本酒やキャラクター名が付いたうどんの発売)や環境美化運動などのイベントの協力を行っており、アニメファンに(他地域と比較すると)好意的でありアニメを活用した観光まちおこしの成功例としてしばし取り上げられる。
しかし、この地を訪れる一部のアニメファンによる常識を逸脱した行為が問題視される事もあり、大きくクローズアップされることもあるが、その一方で常識的なファンが訪問時のマナー向上を呼びかけたり、非常識なファンが行った行為のリカバーをするための活動を行ったりしている。