海水

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海水(かいすい)は、に蓄積される。水を主成分とし、3.5%程度の、微量金属から構成される。

塩分比率は生物の体液とほぼ同じであるとまことしやかに言われることもある(一部の天然塩の宣伝など)が、生体の塩分濃度は約0.9%であり、海水の塩分濃度は生体よりもかなり高い。大量に飲まない限り害はないが、塩分が多く浸透圧が高すぎるため飲用には適さない。また、体質によりマグネシウムイオンに対して敏感な場合は下痢の原因となる。

地球の歴史上、海水に含まれる成分の比率や濃度は大きく変化している。原初はカリウム濃度がかなり高く、生体の細胞質基質電解質組成は地球に生命が誕生した頃の海水に近いと考えられている。同様に、浸透圧が低くナトリウムの比率が高い細胞外液の組成は生命が陸に上がった時代の海水に近い。

おしなべて海水の塩分濃度は、地殻から溶け出したアルカリ金属アルカリ土類金属の濃度上昇により、徐々に濃くなる傾向にあるが、氷河期による極地氷冠の成長や融解で多少上下する。

含まれる主要なイオンなどは以下の通りである[1]

成分  化学式 質量% 溶質%
ナトリウムイオン Na+ 1.0556 30.61
マグネシウムイオン Mg2+ 0.1272 3.69
カルシウムイオン Ca2+ 0.0400 1.16
カリウムイオン K+ 0.0380 1.10
ストロンチウムイオン Sr2+ 0.0008 0.03
塩化物イオン Cl 1.8980 55.05
硫酸イオン SO42− 0.2649 7.68
臭化物イオン Br 0.0065 0.19
炭酸水素イオン HCO3 0.0140 0.41
フッ化物イオン F 0.0001 0.003
ホウ酸 H3BO3 0.0026 0.07

(これらのイオン以外にも、微量の様々なイオンが含まれている)

地球上の海水の量は約13.7億 km3で、地球上の水分の97%を占める。 水温は気温・季節・深さで異なり、0度~28度。 密度は1.02~1.03g/cm3

目次

[編集] 用途

食塩を精製するための原料として使われる。

島部や乾燥地帯など、水不足が深刻な地域では、海水淡水化装置で海水を真水にして、生活用水として使用している。

臭素を回収する原料として使われる。

また希少な微量金属(コバルトチタンウランなど)を含有しているため、現在海水からそれらを回収する技術が開発途上にあるが、極めて微量であるため、現在の所採算性のある手法は発明されていない。

原子力発電では、核分裂反応により発生する大量の熱を冷却する必要があるため、冷却水として海水を使用することが多い。大型の原子力発電所が海岸にある理由の一つである。発電所からの排水は、周囲の海水より2~4度程度高く(温排水)、海中の生物に影響を与える恐れもある。

東京都品川区東品川に存在する銭湯の「海水湯」は、創業時は近所の東京湾運河から海水を汲み上げて風呂の水に利用していた。 現在でも、大阪府堺市には沖合からパイプで汲み上げた海水を使用した潮湯の浴槽を持つ銭湯が営業している。

[編集] 構成成分

この内、塩分は、

[編集] 参考文献

  1. ^ 松井義人、一国雅巳 訳 『メイスン 一般地球化学』 岩波書店、1970年

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[1] [2]