ジメチルスルフィド

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ジメチルスルフィド
識別情報
CAS登録番号 75-18-3 チェック
ChemSpider 1039
日化辞番号 J1.443E
特性
化学式 C2H6S
モル質量 62.13 g/mol
外観 特徴的な臭気のある無色の液体
密度 0.840 g/mL
融点

- 98 ℃

沸点

37 ℃

危険性
MSDS OSHA MSDS
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。

ジメチルスルフィド (dimethyl sulfide, DMS) は常温で液体、水に難溶の有機硫黄化合物スルフィドの一種である。ジメチルエーテル酸素硫黄で置き換えた構造。キャベツが腐った臭いともいわれる悪臭成分で、ミズゴケプランクトンなどが作る物質でもある。示性式は (CH3)2S と表される。酸化することで溶剤として有用なジメチルスルホキシド (DMSO) となる。金属やルイス酸に配位して錯体を作りやすい。硫化ジメチルとも呼ばれる。また、英語 "sulfide" の発音から、ジメチルサルファイド とも呼ばれる。

目次

悪臭 [編集]

ジメチルスルフィドは悪臭成分であり、などで感じる「潮臭さ」は海洋プランクトンが作るジメチルスルフィドによるものである。また、人間の口臭の原因となる成分の一つである。 また、この特徴を利用して、都市ガスなどを着臭している。

危険性 [編集]

ジメチルスルフィドは濃度が高いと危険性の高い物質であり、以下のような危険性がある。また、危険性が高いゆえ、条例で使用禁止を定めている都道府県もある。

  • 有毒性 ― 濃度の高い気体は目・皮膚を刺激する。また、特に濃度が高いと酸欠が起こり、最悪の場合死亡する。
  • 引火性 ― 酸化剤と反応し、火炎爆発の恐れがある。また、空気との混合気体は爆発しやすく、205 ℃ で発火する。さらに、空気より重いため床一面に広がりやすく、火がつくと遠くにまで炎が広がる恐れがある。

生産 [編集]

メタノール硫化水素を原料として、気相中、触媒存在下で反応させ生産する。製紙の副生成物であるリグニン硫黄化合物を加え、加熱することでも生産されている[1][2]。ほとんどがジメチルスルホキシドの原料として用いられる。

その他 [編集]

ジメチルスルフィドは沸点が低く、かつ有機エアロゾルになりやすいため、湿地や海などのジメチルスルフィドが大量に発生する地域の上空ではができやすく(チリを中心に水滴ができる原理と同じ)、曇りになることが多い。また、雲は太陽光を反射し、地球温暖化を減速させることができるので、近年研究が進められている。ケムトレイルも参照。

脚注 [編集]

  1. ^ Gaylord Chemical Corporation. “Tuscaloosa Process Technology”. 2011年10月6日閲覧。
  2. ^ 種田健造. “リグニンの含硫黄アルカリ処理による利用(1)-DMS製造法の発展- (PDF)”. 2011年10月6日閲覧。