硫酸マグネシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
硫酸マグネシウム
化学式
硫酸マグネシウム無水物
無水物
硫酸マグネシウム7水和物(エプソム塩)
7水和物
別名 エプソム塩(エプソムソルト)
組成式 MgSO4
式量 120.37 g/mol
形状 白色結晶または粉末
CAS登録番号 7487-88-9(無水物)
10034-99-8(七水和物)
密度 2.65 g/cm3, 固体
水への溶解度 25.5 g/100 mL (20 ℃)
融点 1124 ℃(分解)
出典 ICSC

硫酸マグネシウム(りゅうさんマグネシウム、: magnesium sulfate)は化学式 MgSO4 で表される硫酸マグネシウム硫酸塩マグネシウムとも呼ばれる。エプソム塩(エプソムソルト)とも呼ばれる。7水和物は無色粉末で、70 ℃ で1水和物、200 ℃ で無水物となり、1124 ℃ で分解する。に易溶、エタノールに微溶。無水物は吸湿性のある白色結晶性粉末で、水分と反応し発熱する。融点1185℃。

用途[編集]

硫酸マグネシウムは、医薬品として便秘低マグネシウム血症子癇、子宮運動抑制薬として使用される。農業の分野でも、溶解度の高さのために硫酸マグネシウムが肥料としてじゃがいもトマトバラ等の作物に使用されている。また有機合成の分野では、無水物が乾燥剤として汎用されている。

温泉の一形態である硫酸塩泉では硫酸ナトリウムとともに含有されている。市販されている多くの入浴剤の有効成分は硫酸マグネシウムと炭酸水素ナトリウムである。硫酸マグネシウムには体を温める温浴効果があるので、用のものに特に多く配合されている。豆腐の凝固剤として使われているにがりにも少量含まれている。天日干しで製造されるにも含まれており、精製塩にはない独特の風味を醸す一要素となっている。

天然での存在[編集]

天然では主に7水和物として存在し、鉱物としては: Epsomite(和名では舎利塩、あるいは英名をそのままエプソマイトと呼ぶ)、薬品としては硫苦と呼ばれる[1]。他に6水和物のヘキサハイドライトや、より珍しいほかの水和物も存在する[2]

脚注[編集]

  1. ^ 日本薬剤師会, ed. (2008), 調剤指針 (第12改訂増補 ed.), 薬事日報社, p. 62, ISBN 9784840810517 
  2. ^ mindat

関連項目[編集]